Posted by ブクログ
2010年02月08日
女性が主役を演じた実在の13の事件。
その闇に迫るドキュメント。
描かれる事件と当事者の心理はもちろん
それを描き出す著者もまた、良くも悪くも
女性特有の形で表現されていて
大変面白い一冊でした。
奥底にあるテーマは、以前に読んで感想を記した
「グロテスク」や「ヘルタースケルター」と、ほぼ同じか...続きを読むも。
今回も、前出の二冊も、関西弁で言うところの
いわゆる「えげつない」話なんだけど、目を背けることができない。
そこに生きている彼女達は、可哀想という言葉をかけるには
あまりにも力強くてたくましくて、まぶしすぎる。
「女の自意識は、それ自体、病である。」
というコピーに、首をふれない女性は多いんではないかしら。
少なくとも、私は首をふること、できません。
毒気に当てられて、くらくらと眩暈を感じながらも
滑稽だとは、笑えない、もう一人の私がいます。