中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
浪費地獄、借金地獄、悪口地獄、博打地獄、
もーぅ人ってヤツは。笑
だけど、
程度も規模も違うけど
人事じゃないんだよなあ、なんて思います。苦笑
今回は雑誌の掲載(?)のものもあるようで、
雑誌のテイストに合わせて書いているような感じのものは
今まで読んだうさぎさんの本のなかでは、
あっさり軽く書かれています。
だけど、
やっぱり鋭いものを持っていて
絶対賢者なのになあ。
衝動と欲望と「限定品」の言葉についお金が・・・・笑
でも、楽しそうだし
オバサンの定義だとか
自立だとか
自己責任だとか
ばっちりがっしりくるトコもあります。
好きなものを好き
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Posted by ブクログ
桐野夏生の「グロテスク」を読んで、モデルの事件の解釈にぐさりとくるものがあった。自分の内部にも通じるものを感じたからだ。中村うさぎがこの本でそれに触れていると知り読んでみた。
彼女は3日でやめてしまったがデリヘル体験をし、その体験が語られている。そのさわりだけの本の紹介をみて、読んでない人は単なる興味本位の体験ルポととるだろうが、実は中身は、女という性の、自身の考察である。
「グロテスク」を読んだ時、4人の登場人物すべてが自分にあてはまる気がしたが、小説なのである意味、著者ともども第三者的に俯瞰する感じになる。ところがこれは中村うさぎがさらけだされているので、そこに共感する部分があると、よ -
Posted by ブクログ
自称「欲と悪徳にまみれた暴走ババ」である中村うさぎさんと、「デブでゲイの女装癖キワモノ」であるマツコ・デラックスさん。二人が隔週(?)で「サンデー毎日」で連載(意見交換)していたもの。女性政治家とフェミニズム、性とコンプレックス、本当の自分探しと女装癖、人生の意味と神様、などなどについて、お二人の赤裸々な考えやお互いに対する想いがすごい。
もうお二人は神の域に達しているかのように思えた。崇拝。
新宿の街に魅せられてハマってしまいそうになった後だったから、P194のご叱責が身にしみた(笑)もし東京に住んでたら…しばらくは通っちゃってたかもなぁ。ほんと居心地よかったんだもん。「女のはみ出し者」な -
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ネタバレあはは。泣いちゃった。この本で。
マツコさんのお母さんの
「今日の五時の生放送を見ます」
の一言に、大笑いしたあと、孤独じゃないんだって号泣したっていう件で。
同じじゃないし、マツコさんの状況とか気持ちとか計り知れないものがあるけれど、
自分の中にもある、頭でっかちで、醜くて、それでも自分が可愛くてならない醜悪なモンスターみたいな自意識に苛まれながら、自由を叫んでる愚かな自分を重ねてしまいました。
先日学校のカウンセリングの先生の講義を聞く機会があり、
異性に執着を求める傾向の中に、父親との関係によるものを上げていた。
父性が脆弱な家庭環境の女の子は、男性関係に -
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ネタバレ「 思うに,『美しい』とか『温かい』とか,口当たりのいい抽象的な言葉を平気で唱える人間って,言葉に対する感受性が鈍いのではないか。・・・言葉を生業にする職業じゃなくたって,人間は言葉で自己表現する生き物だろう。
女王様は日ごろから『言葉の雑な人間は,概念が雑だ』と考えている。大ざっぱで耳障りのいい言葉を言いたがる人間に限って,ものすごく大ざっぱで単純できれいごとだけの人生観や世界観しか持っていない。『言葉』は『その人』なのである。」
中村うさぎって,ぶっ飛んでる人というイメージがあるけれど,実は,物事に対する分析力や,自分が納得するまで考える姿勢がすごい。渋谷区役所や,港区役所の税金支払い請 -
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中村うさぎさんのエッセイ
かなり文体を含めて全体的にライトな印象です
文章自体は重くないのに内容はドンと響くものがある
この人は自分というものと切に向かい合い過ぎている
が、故の自虐なんだろうというのをひしひしと感じます
だからこそ痛々しく、それを隠すようにバカ明るく振る舞う
そこまで複雑になってしまっていることに悲しさを感じます
脳科学の茂木先生とうさぎさんが話していて
恋をしている時の脳は親バカと同じ状態だという話が
とても興味深かったです
そのほかにも研究者の人と話している内容が載っていて
中村うさぎさんって絶対研究者と話が合う人だなと改めて思いました -
Posted by ブクログ
「若いと幼いは違う」というフレーズが頭に残る。
私は教員だが、教員ぽくないとよく言われる。
若いというのもあるけれど(教員にしてはね!)
幼いからというのが本当のところだろう。
では幼いとは何か。
それは社会的自立ができていなかったり、社会的責任を負う能力のキャパの大きさだったりするのだろうと思う。
でもそれだけじゃないと思う。
一応仕事をこなし、自立した生活を送っている自分が
幼いかと聞かれたら、そういう点ではわたしは大人だ。
わたしは、私と私の就いてる職業という点を考慮に入れてその幼さを考えてみたところ、
他者の苦難や困難を受け止めてやるキャパが小さ -
Posted by ブクログ
この人の考えること、よく分かるなぁと思い、よく読む。
共感を呼ぶ本は、出合うと嬉しい。
でもある程度読むと、飽きてきたり不安になったりする。
それで今度は、違いを探し始める。
それで、あぁここが違うから、自分は大丈夫だって思って
なんか救われた気になる。
おかしな話なんだが。
違いを認識しつつ(私はこんな破滅的な行動はしない)
自分を投影していたはずなのに、(それでも彼女の言う「愚かしさ」はよく理解できる)
最終的にはその投影を捨て去ることで救済を得る。
その「自分は大丈夫」は、別にこの人を卑下して感じるものではなく、
ただ「違う」という認識だけ。
自