中村うさぎのレビュー一覧

  • 地獄めぐりのバスは往く

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    浪費地獄、借金地獄、悪口地獄、博打地獄、

    もーぅ人ってヤツは。笑
    だけど、
    程度も規模も違うけど
    人事じゃないんだよなあ、なんて思います。苦笑

    今回は雑誌の掲載(?)のものもあるようで、
    雑誌のテイストに合わせて書いているような感じのものは
    今まで読んだうさぎさんの本のなかでは、
    あっさり軽く書かれています。

    だけど、
    やっぱり鋭いものを持っていて
    絶対賢者なのになあ。
    衝動と欲望と「限定品」の言葉についお金が・・・・笑

    でも、楽しそうだし
    オバサンの定義だとか
    自立だとか
    自己責任だとか
    ばっちりがっしりくるトコもあります。

    好きなものを好き

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    2012年09月14日
  • 女という病

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    この本の著者近影ってやつのうさぎさん綺麗すぎる。

    「女の自意識は、それ自体、病である」の一文に惹かれ、手にとった。

    ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師夫人、親友をバラバラにした看護婦、同級生を殺した小6の少女等、実際に起きた13の事件に迫ったドキュメント。

    当初、自分とはかけ離れた存在に思えた彼女たちが、読み進めるにつれ身近に感じてしまうのは、うさぎさんが紡ぐ言葉のせい?

    それも含めて怖い本やな~。

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    2012年06月25日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    下ネタとかの笑えるやりとりを期待してたらとんでもなかったです。凄まじいですねこの人達の人生観というか…。いや、解るんだけど、そこまで追いこもうとは中々できないですよね。別に頼まれてやってるんじゃなくて、勿論本人たちが気の済むようにやってるんでしょうけど、感嘆してしまいました。

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    2012年06月25日
  • 私という病

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    桐野夏生の「グロテスク」を読んで、モデルの事件の解釈にぐさりとくるものがあった。自分の内部にも通じるものを感じたからだ。中村うさぎがこの本でそれに触れていると知り読んでみた。

    彼女は3日でやめてしまったがデリヘル体験をし、その体験が語られている。そのさわりだけの本の紹介をみて、読んでない人は単なる興味本位の体験ルポととるだろうが、実は中身は、女という性の、自身の考察である。

    「グロテスク」を読んだ時、4人の登場人物すべてが自分にあてはまる気がしたが、小説なのである意味、著者ともども第三者的に俯瞰する感じになる。ところがこれは中村うさぎがさらけだされているので、そこに共感する部分があると、よ

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    2012年06月24日
  • 愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡

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    正しいかどうかというより、きちんと向き合って自分の中で気分悪くなるくらい考えるということをすることがどれ程大事なのかを思い知らされた。

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    2012年05月29日
  • 愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡

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    マツコも中村うさぎも露悪的だけど、一言で説明しがたいシンパシーを感じてしまうのでついつい読んでしまうんだよねー。でも、サンデー毎日の読者層がこんな屈折した女と女装の対談をどういう風に読んでいたのか、甚だ疑問ではある。

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    2012年09月24日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    自称「欲と悪徳にまみれた暴走ババ」である中村うさぎさんと、「デブでゲイの女装癖キワモノ」であるマツコ・デラックスさん。二人が隔週(?)で「サンデー毎日」で連載(意見交換)していたもの。女性政治家とフェミニズム、性とコンプレックス、本当の自分探しと女装癖、人生の意味と神様、などなどについて、お二人の赤裸々な考えやお互いに対する想いがすごい。
    もうお二人は神の域に達しているかのように思えた。崇拝。

    新宿の街に魅せられてハマってしまいそうになった後だったから、P194のご叱責が身にしみた(笑)もし東京に住んでたら…しばらくは通っちゃってたかもなぁ。ほんと居心地よかったんだもん。「女のはみ出し者」な

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    2012年03月09日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    "幸せになる条件って、「主観」という醒めない夢の楽園に
    どれだけ安住していられるかってことだと思う”

    という中村うさぎさんの言葉が響いた

    客観性というものから自由である人を、周りが見えていないと
    見下していたのは羨ましかったからかもしれない

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    2012年01月10日
  • 愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡

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    二人が互いに尊重してるさま、だからこそ誤解をひとつずつ解きながら、二人で話していく様が小気味いい。
    相手をわかるということが、どれだけ難しいことか。
    心情吐露をしながら、その難しさを提示してくれている。

    生きにくい時代だからこそ、少しでもこうやって吐露しあえる相手をいかに見つけるか。
    安っぽく薄っぺらい対人関係でなく、心の奥底までえぐりあえる人間なんてどれだけいるのか。

    ソーシャルだなんだと、薄いつながりがベースになっていくこれからの時代、もっともっと必要になっていくことなのだと思う。

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    2011年12月13日
  • セックス放浪記

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    佐藤優氏の著書で紹介されていたので読んでみた。非常に軽い気持ちで読み始めたのだが、なんか、すごい。自分をここまでさらけ出せるのかということと、自分に対する洞察の深さに驚く。

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    2011年11月27日
  • 愚の骨頂 続・うさぎとマツコの往復書簡

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    ネタバレ

     あはは。泣いちゃった。この本で。
     マツコさんのお母さんの

     「今日の五時の生放送を見ます」
     の一言に、大笑いしたあと、孤独じゃないんだって号泣したっていう件で。


     同じじゃないし、マツコさんの状況とか気持ちとか計り知れないものがあるけれど、

     自分の中にもある、頭でっかちで、醜くて、それでも自分が可愛くてならない醜悪なモンスターみたいな自意識に苛まれながら、自由を叫んでる愚かな自分を重ねてしまいました。


     先日学校のカウンセリングの先生の講義を聞く機会があり、
     異性に執着を求める傾向の中に、父親との関係によるものを上げていた。

     父性が脆弱な家庭環境の女の子は、男性関係に

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    2011年11月17日
  • ババア・ウォーズ3 税務署の復讐

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    ネタバレ

    「 思うに,『美しい』とか『温かい』とか,口当たりのいい抽象的な言葉を平気で唱える人間って,言葉に対する感受性が鈍いのではないか。・・・言葉を生業にする職業じゃなくたって,人間は言葉で自己表現する生き物だろう。
     女王様は日ごろから『言葉の雑な人間は,概念が雑だ』と考えている。大ざっぱで耳障りのいい言葉を言いたがる人間に限って,ものすごく大ざっぱで単純できれいごとだけの人生観や世界観しか持っていない。『言葉』は『その人』なのである。」
    中村うさぎって,ぶっ飛んでる人というイメージがあるけれど,実は,物事に対する分析力や,自分が納得するまで考える姿勢がすごい。渋谷区役所や,港区役所の税金支払い請

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    2011年10月20日
  • ババア・ウォーズ 新たなる美貌

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    中村うさぎさんのエッセイ
    かなり文体を含めて全体的にライトな印象です

    文章自体は重くないのに内容はドンと響くものがある
    この人は自分というものと切に向かい合い過ぎている
    が、故の自虐なんだろうというのをひしひしと感じます
    だからこそ痛々しく、それを隠すようにバカ明るく振る舞う
    そこまで複雑になってしまっていることに悲しさを感じます

    脳科学の茂木先生とうさぎさんが話していて
    恋をしている時の脳は親バカと同じ状態だという話が
    とても興味深かったです

    そのほかにも研究者の人と話している内容が載っていて
    中村うさぎさんって絶対研究者と話が合う人だなと改めて思いました

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    2011年03月16日
  • 女という病

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    13人の犯罪を犯した女性たち
    その女性たちに中村うさぎさんが自分を重ね合わせて
    また、語りかけるように書かれているのが特徴的です

    “奇行”と言ってしまえばそれまでですが、
    女性たちの不可解な行動に後付けではあるけれど
    仮説を立てて意味を見出していく姿勢が
    (この分野における)研究者のようで興味深かったです

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    2011年03月16日
  • ショッピングの女王

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    エッセイを読みながら初めて声を出して笑った。
    ただ買ったものの感想だけでなく、皮肉やシャレもきいてる。

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    2011年02月13日
  • 女という病

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    私のいつものテーマである「女性性の肯定と否定」に関して触れられており良かった。性的な価値を認められたい欲求は大概の女性が持っているだろうし、若くないとか美しくないとかの女性は大概不満を抱えて生きているのではないでしょうか。
    男性性への恐怖に関しても概ね共感であった。私は常々、若くなくなった自分の価値の消失が怖いと感じてるんだけど、それは露骨な男性の対応が怖いのかもしれませんね。というか殆どがそれです。

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    2011年01月29日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    私がマツコのことをはじめて知ったのは、中村うさぎの対談集で。そのときか、別のときかは忘れたけれど、私今日ブリトニーでしょ。メイク。みたいなことをどうどうといっていてすごいなあと思った。もちろんいい意味で。今回はそれの延長戦というか、特に、「女」について「性」について、「業」についてそこそこ掘り下げて行く。中村うさぎの本は出ればとりあえず買うことにしているけれど、最近、本人もおっしゃっていたが、閉経でパワーダウンというか欲望がもてなくなってきたということだが、この本はなかなかおもしろかった。生きる意味。いつになったら見つかるのだろう。

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    2011年09月03日
  • 地獄めぐりのバスは往く

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    「若いと幼いは違う」というフレーズが頭に残る。

     私は教員だが、教員ぽくないとよく言われる。

     若いというのもあるけれど(教員にしてはね!)
     幼いからというのが本当のところだろう。

     では幼いとは何か。

     それは社会的自立ができていなかったり、社会的責任を負う能力のキャパの大きさだったりするのだろうと思う。


     でもそれだけじゃないと思う。
     一応仕事をこなし、自立した生活を送っている自分が
     幼いかと聞かれたら、そういう点ではわたしは大人だ。


     わたしは、私と私の就いてる職業という点を考慮に入れてその幼さを考えてみたところ、


     他者の苦難や困難を受け止めてやるキャパが小さ

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    2010年12月13日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    政治から人生論まで、とりとめもなく話題を転々としながらも全ての文章に著者のエッセンスが満載。自らのオピニオンに対して、とても正直かつ誠実であることが感じられる。

    興味深かったのは、他者性について語っている部分。誤解を恐れずに言えば、他者と同じであることの重要性を幼少時からの教育によって刷り込まされている日本人にとっては、マイノリティ側の視点にシフトして読み取る努力をしなければ共感することは難しいかもしれない。

    突き抜けた感のある2人のやり取りはとても爽快。
    脈絡の無さ、唐突な話題のフリ方が気にならなければオススメ。

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    2019年01月16日
  • セックス放浪記

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     この人の考えること、よく分かるなぁと思い、よく読む。

     共感を呼ぶ本は、出合うと嬉しい。
     でもある程度読むと、飽きてきたり不安になったりする。
     それで今度は、違いを探し始める。
     それで、あぁここが違うから、自分は大丈夫だって思って
     なんか救われた気になる。


     おかしな話なんだが。

     違いを認識しつつ(私はこんな破滅的な行動はしない)

     自分を投影していたはずなのに、(それでも彼女の言う「愚かしさ」はよく理解できる)

     最終的にはその投影を捨て去ることで救済を得る。

     その「自分は大丈夫」は、別にこの人を卑下して感じるものではなく、
     ただ「違う」という認識だけ。

     自

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    2010年12月11日