中村うさぎのレビュー一覧

  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

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    親のお金に頼らず大学院の修士課程まで行くと、1000万円くらいの借金ができてしまう。奨学金を利用した場合、20代前半で有利子1000万円の借金を背負うことになる。毎月6~7万円返済して15年。人生の可能性がかなり制約されてしまう。加えて大学院を出てもなかなか思った就職はできない。そうなると自己破産ということになる。同い年くらいの成功している人間を引きずりおろすことに残りの人生をかけるという鬱屈した人間ができてしまう。社会的な死が若者を追い詰めている。そして、「お前は既に死んでいる」と宣言されているような格差社会に放り出される。死をテーマに死の意味、生きる意味を考え、死に寄り添うのが本書。せめて

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    2016年03月05日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    全て口語体なので、読みにくい部分がありますが、
    "生きる意味なんて本当はない"
    自分探し??あんた、本気でやってる?って考えさせられる本です

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    2016年02月21日
  • 喧嘩上等 うさぎとマツコの往復書簡3

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    ネタバレ

    読んでていろいろ考えさせられた。

    いろんな見方や考え方があるなぁーって。

    又、自分について気づいたこともあった。

    「なりたい自分」ごっこや「同一化願望」は

    まさにわたしにも当てはまって

    かなり気持ち的にもスッキリした。

    同一化願望で言えば

    たとえば昔だったら、Paris Hilton. 今なら、Camila Cabello.

    でも「永遠に手に入らない自分」なんだけどね。

    まるでこの本は自分についての説明書かと思うくらい

    共感できるところがあった。

    あとね、

    私の大嫌いな差別についての考え方も変わった。

    自分も気づかないうちに

    差別してるのかもって思っちゃった。

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    2016年01月18日
  • 死からの生還

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    ネタバレ

    重い話になるが

    『死はむしろ煩わしい生からの解放であり、私にとっては救いである。死ぬのは一向に構わんが、死ぬ際に苦しむのは嫌だなぁというのが目下の本音なのだ。』

    『死ぬことよりも、死ぬ時に痛かったり苦しかったりするのが怖いだけじゃない?眠っているうちに安らかに息が止まるなら、べつに明日死んでもよくないか?』

    激しく同感した。

    全く私が考えていたことと同じでビックリした!

    とくに生きたいと感じたことはない。

    というかむしろ1日に一度は死について考えてるいるから。

    『メメントモリ』のこともそうだけど

    みんなはそこまで死について考えてないのか?

    まして10代や20代でこんなことを

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    2016年01月18日
  • 脳はこんなに悩ましい

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    対談の中でいろんな脳科学の研究知見が出てきて面白かった。うまく使って生きよう。話のタネとしても、生き方の参考にも。

    なんとなく人に言いづらい感情も、そもそも人間の脳はそれを抱くようプログラムされている、と知って気が楽になる。
    環境により後天的に身につくこともあると知ってなんとかしようという気になる。

    どうしようもないこと、そうでもないことがある。当たり前のことだけど、そうなんだなと思った。

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    2016年01月04日
  • 女という病

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    ドキュメントと言うには全体的に取材や調査が不足してると思う。事件のガイドラインを元に中村うさぎが好き勝手コメントするって感じの要はエッセイで、全然ドキュメンタリーではない。しかもやってることは各女性を累計してなんちゃら女、とか名付けるだけという退屈極まりないもので、なぜこの女性がこれに及んだのか、と言った掘り下げが欠けている。がっかり。

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    2015年11月27日
  • 愛という病

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    動物は性欲が生殖本能と直結しているため、相手は一意的に決まる。ところが人間は抽象思考により性的興奮を得る。それゆえ、同性に恋をしたり、レザーやゴムに興奮したり、嗜虐や被虐に萌えたりする。時代が進むにつれ性欲は生殖本能からどんどん遠ざかっている。変態はいわば進化の最先端。少子化は脳の進化のきわめて自然な末路といってよい。とりわけ女性の場合、男性と異なり、写真やAVなどズリネタは不要。脳内妄想のみでイケてしまう。自身が女性でありながら、女そのものの不可解さに違和感を抱く著者。女とは何なのかを模索する。

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    2015年11月22日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

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    ネタバレ

    小保方さんのことに触れ、”彼女が自殺することをまわりは待っている”的なことを佐藤氏が発言していた。(その前に笹井氏の自殺に触れ)でも”いやぁ彼女は絶対しないでしょう、NHKを訴えたくらいですから”とうさぎ氏。
    最近のニュースで早稲田大の博士号も剥奪されるということに怒ってるみたいだし。
    彼女の受難は続きそう。でも自殺はないね。
    この他、のりぴーやASUKAのにも触れなかなk面白い対談集でした。

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    2015年11月07日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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     腹が決まったわ。神様は、アタシの中にいる。アンタの中にいる。みんなの中にいる。神様に魂を売るってことは、己の魂と決着をつけるってことなんだね……。
    (P.153)

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    2015年09月17日
  • イノセント

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    ネタバレ

     一人のソープ嬢の死の真実に迫る父。
     関係者の独白と、本人の日記、ネットの書き込みなどで物語が進んでゆく。
     真実に近づくどころか、どこまでが真実かどこからが虚言なのか、境目が曖昧になっていく。
    『それぞれがそれぞれの真実を述べ、またその一方で、それぞれがそれぞれの欺瞞を語っているのだ』
     すべては神父である父が最初に犯した罪が、多くの人間の人生を犠牲にし、自らも滅ぶことになったという悲しい結末。
     てか、真実を知らなかったとは言え娘の元同居人を抱くなよ!!
     ほんで辛いから死ぬなんて簡単なことするなよ!!罪滅ぼしは服役して果たせ!!

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    2016年05月24日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    活字のマツコさんにお会いする初めての本。テレビとはまた違う語り口でちょっと暗い(のか?)新しいお顔を発見することができました。また全編を通して「ねちゃっ」とした気持ち悪さを感じ、それは何かと考えると「魂の双子」とか本で言っちゃう寒さと女同士の鼻のすすり合い、それが私にとってこの本の「アク」であるなぁと思いました。 面白いんだけど何所かが癪に障る、何故だろう。でも好き。決してさわやかではないがきっぱりとした「潔さ」の有る本であると感じます。 続きも読みたいと思います。 追記 わかったぞ、己を卑下しすぎだ!

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    2015年06月03日
  • ショッピングの女王

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    最近美保純と云々とかいうニュースでよく
    名前を見かけたので、買ってみた

    本物の買い物依存症(病気)。
    頭はすんごくいいし、実はかなり冷静。
    それなのにこのザマ
    この先のことが心配ですが、この人のことが
    好きになりました

    ただ本としては再読する感じではないので
    星を落としています

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    2015年03月05日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

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    「死」がテーマの対談だが、実際に語られる内容は様々。個人的にはもう少し「死」に焦点を当ててほしかった気もするが。
    二人とも「死」を恐怖だとは思っていないらしい。それはまさに自分もそう。「死」が怖いのではなく、「死」に至るまでのプロセスが怖い。そこにあるだろう痛みが。とすると、やはり本質的に恐ろしいのは「生」の方なのかもしれない。もちろん、生きているからこそ味わえる喜びもあるんだろうけれど。

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    2015年02月24日
  • 聖書を語る

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    救世主の降誕という人知を超える出来事が起きたことだけを確認すればよくて、誤訳問題には踏み込まない。(佐藤)

    つじつまが合わなくなると知らんぷりか、か。(中村)

    都合が悪いことについては黙る、というのが優れた神学者に求められる資質です。(佐藤)

    政治家みたいだね。(中村)51
    ――――――――――――――――――――――――――――――
    彼がこう言ったんです。ソ連崩壊はいつ始まったか、それはチェルノブイリ原発事故からである。

    原発のような巨大システムが事故を起こすときは、必ず国家や社会の機構の不具合もパラレルに起こっているのだ

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    2015年02月18日
  • ババア・ウォーズ2 閉経の逆襲

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     女はいつから、女じゃなくなるんだろう。

     結婚したら?ママになったら?閉経したら?



     今日共に暮らす母が、苦しそうに横になっていた。

     最近少し無理をしたかららしい。


     働かず、家のことを何にもしない父に代わり、
     広い庭の草むしりをし、重たい灯油を買いに行き、毎日の家事をこなし、祖父の介護を行う。



     終日働いていることを言い訳に、あまり手伝えない私にも責任がある。


    でも、「出かけてくるから。」「遊んでくるから」と、家にいなければ遊びに行き、家にいれば終日テレビを見るか自分の部屋に引きこもり、気分屋で、母が用意したご飯を食べないこともしょっちゅうなのに、腹が減れば「飯

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    2014年12月07日
  • ババア・ウォーズ 新たなる美貌

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    うさぎさん、元気かなぁなんて、2週間に一回くらいふと思い出します。5時に夢中とか見られない地域なので。


    今勤めているところになじめません。
    教職について馴染めたことなんて未だかつてないんですけど、中学校は特に馴染めません。


    今日班変えがありました。(担任してます)
    好きな班に取り敢えず立候補してグループ組んでくんですが、


    一度も手を上げず、どこにも入りたくない、一部を除いてクラスの人、嫌いだし!という女の子がいました。

    「だって仲良しグループができてるとこになんて、入りたくないもん。わたしどこでもいい!」とヘソまげて手を上げなかったそうです。






     
    クソめんどくせぇっす

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    2014年10月17日
  • 女という病

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    【本の内容】
    ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師の妻、我が子の局部を切断した母親、親友をバラバラにした内気な看護師…。

    殺した女、殺された女。

    際限ない欲望、ついに訪れた破滅。

    彼女たちは焼けるような焦りに憑かれて「本当の私」を追い求め、狂い、堕ちた。

    女性が主役を演じた13事件の闇に迫る圧倒的ドキュメント!

    女の自意識は、それ自体、病である。

    これは、あなたの物語。

    [ 目次 ]
    空っぽの椅子―同人誌“やおい”漫画家殺害事件
    ファンシーな城の中の死―エリート医師妻誘拐殺人事件
    人生の偽造パスポート―ラカン派精神科医婚約者殺し
    殺意の蝉時雨―保育園長園児殺害事件
    “有

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    2014年10月04日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    もっと猥雑でぶっちゃけた感じなのかと思いきや、
    オカマであること、 “バケモノ女” であることの
    非常に複雑な想いの吐露で、非常に深いところの話だった。

    女の性も、男の性も、オカマの性も、
    いろいろと生き辛い。 それが端々からにじみ出る。

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    2014年07月07日
  • ショッピングの女王

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    中村うさぎさんのエッセイにはまり中。相変わらずの性格好きです。オカルトもんとかアダルト系のグッズ系が多かったので星3つ。ブランド品とか美術品系が面白かったな。

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    2014年07月06日
  • 死からの生還

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    ネタバレ

    笑った。おおいに笑った。特に岸恵子と瀬戸内寂聴につっ込みを入れるくだりね。
    木嶋佳苗を分析している、その分析力にも脱帽。
    ほんとに頭のいい人だなと思う。

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    2014年04月06日