中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫の新刊コーナーから購入しました。
中村うさぎさんの本を読むのは初めてで。
タイトルからして、
とても赤裸々で内容も過激なものかと思いきや。
面白かったー。
自分が求めるもの、自分自身について、
真摯に向き合っている作家さん。
だけど、どーしようもない部分を持っていたり。笑
本当は賢者なのに、愚者を全面に押し出して
かなり振り切っている方。
とてもカッコ良い女性。
買い物依存症、デリヘル嬢経験、ホストとの恋に次いで、
「ウリセン」を「買う」ことにしたうさぎさん。
「さっき会ったばかりで、
しかも金でセックス売買している関係で、
愛なんか発生するワケねーだろ!
嘘も休み休み言うがよいわ、たわけ者!」
「本気の言葉だけ、本気の愛だけ、私は欲しい。
それが手に入らないなら、いっそ愛なんか、いらない。
獣みたいなセックスだけで結構よ。」
と言いながら、
ウリセンの男の子と恋に落ちていく。
あー。苦笑
自分の存在価値について、真正面から考えている作品。
前半部分は、体験記がメインで
後半部分は、心理分析も絡んできます。
どこまで行っても満足できなくて、
わかっているのに、自分から穴に落ちていって、
せっかく這い上がって穴から出たのに、
また落ちてしまう。
そんなループを描いてる作品。
人魚姫について描いてる部分が特に印象的。
「愛されなければ、海の泡」この世でもっとも価値のない存在。
ちなみに、
ウリセンの男の子との結末まで描いてるのは
2010年のあとがきが加筆されている文庫版だからみたいです。 -
Posted by ブクログ
「女という病」中村うさぎ
ルポルタージュ。カーマイン。
月刊誌『新潮45』での連載をまとめた一冊。
実際に起きた事件をもとに、「女の自意識は、それ自体、病である」という視点でルポルタージュ風に構成した文章。
決して純粋なノンフィクションではありません。(著者もまえがきで触れています)
ディープです、一番印象的だったのが著者本人の心情を吐露したあとがきで、社会表に犯罪として顕れた事柄を仮借して、
結局女性一般?に潜む「自意識」=「病」を書き出そうという。
内容についてのレビューはあまり書きたくないなあ。(3)
p38. "だが、玄関ポーチを飾り立てる 〜 「行動化」するしかないのである。" -
Posted by ブクログ
稀代の個性がぶつかり合う、天衣無縫のガチバトル!
中村うさぎとマツコ・デラックスがそれぞれに宛てた手紙のやりとり。
TVで2人は既に毒舌と知っていたけど、文章になるとさらに伝わってきたのが面白かった。
TVだと、言ってる一部分だけが放送されて、言いたい放題に見えるけど、この本は、その言いたい事にもちゃんと意図があって、自分の意見を素直に伝えてて、しかも、文章がとても上手で、内容よりも文章力のうまさに驚かされた。
少しだけ、いい人やん!?って思えるところもあり、意外性でオモローやった。
本当の自分を出さずにどんな人かわからへん人、本当の自分を出しすぎて嫌われる人、いろんなパターンがおるけど、素直な人に悪い人はいないと思った!! -
Posted by ブクログ
前作に引き続き、力のこもった一冊だったように感じる。
自らを愛憎相半ばする感情を以て「化物」と称し、どこまでも内に向かっていくメンタリティを持つ…という共通項を持ち、互いに理解しあっているふたりの遣り取りは純粋に面白い。
時に堂々めぐって喧嘩腰。
ふたりの間の認識や意識の違いについて、ここまで私的に、そして徹底的に対話できたらそれは相当に幸福だよなぁ、と。
読んでいて一片のジェラシーを感じてしまった。
前作の後半部で、少し失速気味かな、などと勘繰った自分を少し恥じた。
内的経験という概念だとか、
フィクション・ノンフィクションの自虐という言葉、
うさぎ氏が見せる言葉への執着…
ふたりの対話だからこそ表面化した、ごくごく私的領域を垣間見ることができてわたしは嬉しくなった。 -
Posted by ブクログ
買い物依存症で有名な中村うさぎさんのエッセー集です。週刊文春に連載したものをまとめたもの。
今回はホストクラブに入り浸りになり、何十万という単位のドンぺリを一晩に何本もついその気になりつぎこむ場面が登場します。馬鹿な!と思いつつもそのジェットコースターに乗っているかのような高揚感と失墜感の繰り返しはさすが中村うさぎの世界です。
いやそれにもまして、その次に登場するプチ整形にはまる話は、顔や容貌という自我を形作っているアイデンティティにまで触れているから読ませます。そもそも依存症になっている彼女が、自分の精神分析をきちんとしているのは、それで苦しんでいるわけだから当然といえば当然なのかもしれない。おみそれしました~。 -
Posted by ブクログ
税務署の人、思い切り書かれていますが大丈夫でしょうか?
敵に回さない方がいい種の方も世の中にはいるということでしょう…
税務署とのやりとりについてが本書の多くを占めています
税金滞納してるのに、うさぎさんはきっと本気で腹を立てているのに、
なんだかポップに感じてしまいました
エヴァンゲリオンにおける幸福の定義について
“人類が「個」であることをやめて、大きな「母なる存在」に飲み込まれて
一体化し、幸福で平和なユートピアを実現しようというものであった”
といっていますが、感覚的にではあるけれどわかる気がします
溶け合うことにより我を失うことを幸福というのなら
幸福の根底にあるのは我の否定のような気もします
昔言われた「頭のいい人間は考えないんだよ」という言葉を思い出しました -
Posted by ブクログ
医師にも「買い物依存症」と診断されるほどの、すさまじい買い物っぷりを描いた中村さんのエッセイです。
愛すべき浪費家。
次から次によくもまあ、いろんなものを(笑)と、読んでいて笑いました。
ブランド物を買い漁るほど陶酔していながら、「ブランド物ってのは一種の宗教だから、信者以外の人間にとっては、まったく価値がないんだよ」と言い切っちゃうあたりが好きです。
販売の仕事をしていた身からすると、こういうお客様が来店されたら嬉しいです。
決して「いいカモだ」とか思うからじゃなくて、心底買い物を楽しんでいるのが伝わるから、話していてこちらまで楽しくなる。
買い物を楽しめる人は、人生得している気がします。
好奇心旺盛で好きなものは好き!嫌いなものは嫌い!とはっきりしているのも、中村さんの魅力なのかもしれませんね。
それにしても、へんなものを買いすぎ(笑)
(例えば・・・ 雨の日にさせないシャネルの傘、約8万円の幸運を呼ぶペンダント、痩せない「痩せるボディシャンプー」などなど)