中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
期待以上に深かった。中村うさぎの「だって、欲しいんだもん!ー借金女王のビンボー日記」を読んだ時には語り口があまり好きになれなかったけれど、本作は自らの女性性を嫌悪して閉じ込める自分と、男性に愛されたい、性的に魅力的でありたい、性を奔放に楽しみたいという自分との二面性を深く考察している。女性なら多かれ少なかれ誰しも持っているであろう二面性。自分の中の「女」を押し殺して振る舞う自分と、女として魅力的でありたいという自分、どちらも本当の自分で、それを場面や相手ごとに使い分けながら矛盾しないように見せているという感覚、疑問にも思っていなかったけど、それってもしかしてこの社会で生きるために身につけた処世
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Posted by ブクログ
ネタバレ人間とは複雑で不可解な存在だ。
だけどもしかしたら、女は単純で嫌になるほどわかりやすい存在なのかもしれない…と思ってしまった。
周囲からは友人だと思われていた弓絵と晴子。
いつだって、互いに優越感を抱きながら友人ごっこを続けてきた。
自分は優秀だ、自分は美しい、自分はいつだって悪くない。
弓絵は自分の感情を隠さずに、相手よりも優位に立っていることを垂れ流しながら生きているような女だ。
脚本家として名を成したこともあるけれど、それもいまでは過去の栄光のように色あせてきた。
常に自分よりも格下だと余裕をもって接してきた晴子が、人気ドラマ枠である「月9」の脚本を書くと知って穏やかではいられない。
晴 -
Posted by ブクログ
ネタバレホストとの「心のない義理セックス」で奪われた「性的強者」のプライドを取り戻すべくデリヘル嬢バイトをした著者による体験と考察。作中の『女を「人間」として、対等な目線で見』よ。でなければ、『「理解」も「共感」も生まれない』に納得できるからこそ、著者自身も強者弱者などとせず対等に思える相手を見つけたら良いだけではと思った。理解は出来ているのに二元論的な振舞いでしか対処出来ないからこその『私という病』なのか。風俗で売買されているのは身体ではなく「性的幻想」だ。男は幻想を抱いている女には優しいが、抱けなくなると人間扱いしなくなる、との指摘は体験者ならではの説得力があった。また、女らしさを隠すべしとされな