中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中村うさぎさんという作家さんが、
デリヘルで3日間働いた時の話と、
なぜ働いたのかを書いたエッセイ。
恋したホストには捨てられて、
誰にも相手にされなくなって、
若かりし頃に性的優位に立っていた自分が気づけば、誰からも相手にされなくなっていった。
男から性的に見られたい要求から働いたけれど、
本心では男が嫌いだった。
みたいなフェミニストっぽい内容。
前半の体験談は面白かったんだけど、
デリヘルをするに至った経緯とか心理に正直1ミリも共感できなかった。
共感できないだけなら良いのだけれど、女代表として「私たち」みたいな語り口にしてしまうのには違和感があるんです。
ホストにハマり、整形を繰り返す、買い物依存症、、、、令和のホス狂いの話なのかな?って思う内容だったけど、しっかりアラフィフで震える。
いつの時代もホス狂いの心理は変わらないのか。
極端に自尊心が低いのかなぁ?と思って調べたら、
自己愛性パーソナリティ障害を自認しているとwikiに書いてあって納得した。
でも、共感はできなくとも、シンプルに文章がどえらい面白い。
特に前半のデリヘル体験談の件は、何度も吹き出した。
だから、買い物依存症について書かれた他の本も読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
久しぶりにYouTubeで中村うさぎさんを拝見し、本読みたい!と思い、手に取った一冊です。
脳研究者 池谷さんと、
中村うさぎさんが対談する形式で進みます。
印象的だったのは、
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物理学は「世界がどう成立しているか」を説明しようと努力していますが、一方で「世界がなぜこんな設計なのか」は説明できていないのです。
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だから飛行機もなぜ安全に空を飛べるのかは未だによくわかっていないし、麻酔薬もなぜ効くのか原理がよくわかってないと言う。
本書に出てくるものは過剰過ぎて日常生活に支障をきたすと病と診断されるのかもしれませんが、普段の私でも「違和感」「異常」を感じることはあって。
「わかっている」ことの曖昧さや甘さも再確認しました。
中村さんの話し方がやっぱり好きだと思った一冊です。 -
Posted by ブクログ
ブランド狂いの40代女性のエッセイです
実家がキリスト教信者で、二世らしい価値観を覗かせています
定義のない世間に縛られるより、自分の価値観で自分自身を縛りつけたいという行は、宗教的に感じました
著者自身が自分のことを棚にあげて書いています、と仰られているように、綴られているゴシップはすべてブーメランです
中年男性の性欲に石を投げつつも、40代の自信はウリセンに金を注ぎ込んでいます
ファッションに関しても自分の好きなように趣味の服を着ればイイと語っておきながら、谷亮子のフェミニンな私服を指差してバカにしていたり、すべてのエピソードで不整合を起こしています
ギャンブルに挑戦してみる章もあまり面白くなかったです
ギャグ漫画みたいなノリツッコミで自虐するワンパターンな引き出しか、無頼気取った女優のような語り口で説法を始めるかの2パターンくらいしかないなと気づいてしまいました
2000年に書かれたエッセイで、グッチやエルメスといったブランドが幅を利かせていた時代で、当時の風俗が伺いしれました
昔は人気のあった高飛車な女性エッセイストで、今に見てみるとそんなに面白くないなと思いました -
Posted by ブクログ
他者と自意識かぁ、、
どちらも、あったら厄介だけど、若さの象徴のイメージだな。自分らしさを確立するための養分になることも大いにある。
生きやすさという視点とはまた別で。
好きじゃないことはしなくていい!と言い切るのは難しいけど、必要以上に他者を気にするのも不毛。いい塩梅って人によるし、正解はないし、その時々で違うし、まさにその辺を両立しようと思うと漂流しているような感覚になるのかも。
下世話すぎる話もあったけど、2人とも自分の周りの人たちとまた全然違うタイプで面白かったな。
自分が彼女たちと対談してもこんなエピソードは聞けないだろうなとも思うし。
対談本もやはり面白い。 -
Posted by ブクログ
赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。
もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。
その上、自分より明らかに優秀な女子を差し置いて就職したことに後ろめたさを抱いた男性や、努力した能力ではなくただ単に容姿を求められていたことに落胆した女性等々、「トク=幸せ」でもないことも知っている。
しをんさんのいうように、自意識と世間体とのせめぎあいは、苦しみにも満ちているが自己を浮かび上がらせるものでもあるのだろう。しかも恋愛は良くも悪くもその効能の最も濃いものとして我々を翻弄する。
だから、興味を持てない、しない、のは自由だが、そこから離脱しないと幸せになれないというのは腑に落ちない。
そう、離脱すべきは「恋愛市場」なのだろう。
他者と張り合い商品価値を高め、属性に求められるあるべき姿を追求する。競争してくれないと経済じゃないですからね。
幻なのはマジョリティのいる島ではなく、ランキング上位者のみがたどり着ける楽園なのではないかと思う。そんな万人向けのオールマイティな幸せなんて本当にあるのでしょうか。
自己実現なんてゴールがないと諦めて漂っているのではなく、自分にとっての幸せが宿る島を探している、もしくは漂流こそが幸せなのかもしれない。縁あって辿り着いた島も、自分の力でそれなりに心地よくすることができると信じたい。
うさぎさん、灰色の鳥もよく見ると銀色に輝いているかもしれませんよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事件をテーマにした本はよく読むが、ここまで筆者が加害者側に寄り添った本は珍しいと感じた。
女性たちがどのように自己を肯定していくのか、といったことを中心に様々な考察がされており面白い。
中村うさぎさんは自身と加害者女性に重なり合う部分が多い、と語っており自らの体験なども記述しているが、正直私が共感できる部分は少なかった。
本書では「あらゆる女性に当てはまる感情」として事件に関わる女性たちの内面が描かれていたが、必ずしもそうではない気がする。女性が生得的に持っている感情というよりは家庭環境や交友関係などから後天的に得られるものなのでは??と思った。事件に関わる女性たちがどのような環境で育っていったのか事実ベースでもっと知りたい。
少なくとも「女はなにものでもない自分自身を肯定できない」「女の価値は男性に愛されることで決まる」というのはあまり共感できなかった…。
読み物としてはどんどん読み進められてとても面白い。