あらすじ
9年ぶりの書き下ろしエッセイ集、ついに刊行。
「私たちは日々、自分の言葉を殺している」
コピーライター、小説家、エッセイストとして、言葉を生業にしてきた著者が今、あらためて「言霊」に耳を澄ます。誹謗とテンプレートが飛び交い、AIが “それらしい文章” を量産する時代に、自らを救う言葉はどこにあるのか? そして、私たちはいつか自分の言葉で語ることを忘れてしまうのか?
「言葉とは何か」を根源から問う、鋭くも切実な思索の軌跡―。
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Posted by ブクログ
「はじめに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった」という聖書の一句が、自然界の規則的な数列である「フィボナッチ数列」と結びつけて解釈したり、興味深かった。人体も、宇宙も解明されていくとそこに神の言葉が見えてくる。
精神的に追い詰められた時に、自分の言葉で表現し続けけることがセラピーとなり、生きることにつながる。うさぎさん自身が大病をして、今ここで生きていることの意味づけなど、読んでいるこちらも力を与えてもらえる。
「君の言葉はまだ死んでいない」とのメッセージを受け止めた。正直に言葉にしていこうと改めて思った。
Posted by ブクログ
中村うさぎさんの動画や記事をよく拝見している。彼女の「自分を救えるのは自分だけだ」という言葉に打ちのめされつつも力をもらっている。
本書でも、自分の苦しみから自分だけでも目を逸らすな、言葉にしろ、自分で自分を救う言葉を見つけろと、力強く何度も何度も訴えられていた。中村うさぎさんの言葉だから、私は受け取ることができるように感じてる。
前向きになる!励まされる!(キラキラ)というのとは違うが、逃げたくなるけど、歯を食いしばって、私だけでも私に向き合ってやろうと重い腰を上げてくれるという点で背中を押してくれる本だった。
Posted by ブクログ
昔、買い物依存症のエッセイや美容整形の顛末記を楽しく読んでいたので、久しぶりにその頃のようなおもしろエッセイかなと思って読み始めたのだが、まったく違った。
「本気の言葉には言霊が宿り、それは人の心に必ず響く」という作者の根底にある思いについて様々な角度から述べられている。
「言語化」という単語も頻出だった。実践は難しいけど、それにより昇華できることも多いんだろうな。
宮沢賢治や中原中也の詩が引用されていて、私も以前読んだものだったので懐かしくもあり。
ちょいちょい昔のおもしろエッセイ風味もあり。
読み応えのあるエッセイでした。
Posted by ブクログ
言葉にまつわるエッセイ
小学生時代、中高生時代や親の話も交えつつのエッセイ。
言葉とは何か
と考えさせられつつ軽快な言葉にグイグイひきこまれる。
Posted by ブクログ
装丁だけで事前情報なく読んでいたらまさかの60代後半だということに驚き。
こんなに洗練されてるのですか、というとちょっと失礼だけど、でもZINEとかになってそうな言葉たち。現代エッセイストたちが彼女に倣っているのか。
言葉の力を信じる人間としては耳が痛く、ジンジンした。読み終わって表紙を見ると改めて題名が染みる。痛さの方。