池田信夫のレビュー一覧

  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    1.資本主義の根本的矛盾「r>g」
     資本蓄積→格差拡大→社会正義否定→民主主義の危機
    2.ロバート・ソロー新古典派成長理論
     成長率=労働生産性✕労働人口
     国民所得=労働所得+資本所得
    ⇒海外生産の場合 利益は資本所得にしかならない
    3.日本の格差問題 正社員と非正規社員の格差問題
     非正規社員38% 特に女性は58% 時給は6割
    4.格差の二つの原因
    ① テクノロジーの変化
    ② Globalな要因
    5.資本主義の根本法則 ピケティ
    ①第一法則 資本分配率=資本収益率✕[K/Y]
    ②第二法則 K/Y=貯蓄率÷成長率 なぜ?
          ex 12%÷2%=600%
            12%÷

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    2023年09月12日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    トマピケティの本を読もうと思っていてその分厚さから手付かず。まずは中身を咀嚼したかったのでこの本はピッタリですね。
    本質的な部分がどんなところにあるのか?が理解できました。

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    2022年07月02日
  • 今さら聞けない経済教室―こどもに聞かれても困らない60の疑問と答え

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    ネタバレ

    今さら聞けない経済教室 単行本 – 2016/4/29

    いまの社会保障がゆがんでいるのは、成長しないと維持できないしくみだから
    2016年9月17日記述
    経済学者、池田信夫氏による著作。
    1953年生まれ。
    池田信夫氏が主宰する言論サイトアゴラの子供向けの解説記事をまとめ再編集した本である。
    以前読んだ池田信夫氏の著作の中では時にわかりにくいものもあった。
    (丸山真男について論じていることや思想的な所)

    本書はそういった難しい所はなく非常に良い。
    またそれぞれの質問への回答と解説。そのまとめもあり頭にすっと入ってくる。
    またそのまとめポイントを総まとめとして巻末に載っておりそれも良い。

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    2021年12月15日
  • アベノミクスの幻想―日本経済に「魔法の杖」はない

    購入済み

    「魔法の杖はない」という副題の通り、今が異常な状態(不景気)では無く、日本は既に成長を終え新しいステップに入っていく必要な状態であることがよく分かりました。
    ブログも面白いので池田先生の著作はオススメです!!

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    2020年04月05日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    必ずしも負の所得税(BI)が正しいとは言えないと思います。
    ただ本書にあるような危機的状況になって外科手術するのか早いうちに内科的処置をするのか。
    どちらが正しいのかはわからないですが社会保障費の増大が大きな財政負担になってるのは本書にある通りかなと思います。

    1農業補助金の廃止
    2関税の撤廃
    3最低賃金の廃止
    4企業に対する規制の撤廃
    5政府による電波の割当の廃止
    6公的年金の廃止
    7職業免許の廃止
    8教育バウチャー
    9郵政民営化
    10負の所得税

    この10項目が本当に実行しないといけない事態が来ない為にできることをやらないといけないと思います。

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    2018年09月24日
  • 失敗の法則 日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか

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     著者が、「はじめに」に書かれたことが、本書の目的や意図が明確にされています。
     それは、日本人の失敗を論じた『失敗の本質』があり、個々の分析は的確だが抽象化が不十分で、原因まで分からない。本書は日本人の失敗から法則を抽象化し、具体的な事例に即して検証する、ということです。
     これを8つにパターン化し、仮説としてまとめています。事例も歴史的な事実から、最新のものまで多岐にわたり、同じパターンになっていることが良く分かります。

    <この本から得られた気づきとアクション>
    ・これは何度も読み返すべき。失敗のパターンに陥っていないか、自分にも周りにも目を配る必要がある。

    <目次>
    プロローグ 優

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    2018年01月28日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    本当にわかりやすい。もっと早くに読めば良かった。

    征服と公共事業をやり尽くすと経済成長が停滞して、社会が不穏になっていく。古代ローマ帝国も同じことしてた。古代ローマ帝国は滅んだけど、私たちの社会はどうなっていくの?

    資本主義の問題は課税の問題でもあるんだ。
    やっぱり北欧は最強だな。

    もっと経済の本を読もう。

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    2017年07月31日
  • 「強すぎる自民党」の病理 老人支配と日本型ポピュリズム

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    想像以上の佳作でした。60年安保から現在まで日本の政権・政局の流れの軸がどう変遷してきたか一気に分かりやすく理解できる。なるほど、、という箇所多数。
    日本の政治の状況はまさにあらゆる意味・あらゆる点で今の日本の縮図。

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    2016年09月29日
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人

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    在野の経済学者、池田信夫さんとネット歴史論壇の旗手、与那覇潤さんの知的刺激あふれる対談集。
    この本を読んだ後には、司馬史観で「お前も大志を抱いて励め」と諭す上司に一言いいたくてしょうがなくなるかもw

    曰く、「明治維新後、西欧化を図り、わが国は世界に類を見ない高度成長を遂げた」という歴史の通説は幻想であり、実は日本がいまだに江戸時代から進歩していないというのが、両者の共通認識。
    全国300もの藩が別々に法律や武力を保持し、ムラ社会の掟で問題解決するシステムが、内向きで縦割りの社会構造を生み、全体戦略や強いリーダーが現れない原因を作り出したのだと指摘する。

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    2014年05月06日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    池田信夫著「ハイエク 知識社会の自由主義」PHP新書(2008)
    *通常の金融理論では、すべての市場参加者が完全あn知識に基づいて合理的に行動をすると課程し、市場は効率的なので市場に勝ち続ける事はできないと教える。しかし高い収益をあげ続けるヘッジファンドがあるいっぽうで、ロングタームキャピタルマネジメントのように破綻するファンドもある。このような不確実な世界を正しく予測していたほとんど唯一の経済学者としてフリードリヒ・ハイエクがいる。彼は生涯を通じて、社会主義と新古典派経済学に共通する「合理主義」と「完全な知識」という前提を攻撃し続けた。しかしその結果主流の経済学者からは徹底して無視された。し

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    2014年02月02日
  • 「空気」の構造

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    ブログで有名な池田信夫氏の本。「空気の構造」という題名だが、内容は、いわゆる日本人論、空気で決定する日本人関係、日本人の古来からの気質、戦争における失敗の本質、日本的経営の光と影なども含めた、現在の日本人)についてのダイジェスト、まとめ版であると感じた。

    引用は、古典的名著の作者である、山本七平、丸山眞男、ルース=ベネディクト、中根千枝、失敗の本質、日本的経営などの日本人の思考の原型、もしくは平時には多くの成果を上げても、危機に対して弱みをもつことが書かれていると感じた。

    多くの読書をしている人には、そのまとめとして、日本人論や空気論をこれから読んでみたい人には全体像をつかむには良い本だと

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    2013年11月24日
  • 「空気」の構造

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    日本人の行動様式として「空気」というものに左右されるというのは山本七平さんの本でも読んでいたが、天皇制に象徴されるように実権をもたないトップを戴き、それを輔弼するという形で実権を持つ者がその下にいる、そして結果だれも責任を取らない構造だというのは説得力があった。
    内なる組織の中で限られた固定された人間関係の中で長期のかかわり合いを続けなければいけないが故に裏切れない。しかし組織の外に対しては厳しくあたる。そして組織を抜けることは大きな不利益になるから抜けられない。こういうムラ社会、日本企業の構造を囚人のジレンマを使って説明しているの秀逸である。
    この様な組織では大きな状況の変化がない時にはボト

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    2013年10月12日
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人

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    橋下さんは、民主主義者ではなく、徳治主義者。
    「専制者が民意を吸い上げて、代わりに執行してあげる」という中国的な民主主義。「決定できる民主主義」は、西洋ではなく、中国的な民主主義。

    与那覇氏の「ブロン」(日本と中国の双方の特徴が混じった結果、両者の欠陥を兼ね備えた体制になること)。星新一の掌編が語源で、「ブドウのように小さな実がメロンのように少ししかならない果物」の意。
    人間関係の形態的にはネットワーク状になっていて、その点では「中国的」なのだけど、意思決定が全会一致的という意味では、江戸時代の村落コミュニティまんまのエートスが残っている。

    科挙官僚というのは皇帝が絶対権力をもって命令する

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    2013年04月23日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    以前何となく読んであまり印象に残っていなかったが改めて読むと非常に興味深かった。マンガなので導入としては良いと思われる。なお、原作者の池田氏のブログ等ではいつも納得させられることが多い。
    池田氏曰く、「フリードマンの提案すが全て実現する日は、恐らく永遠に来ない」という。また、「それは、彼が正しくないからではなく、あまりにも合理的で、政治的な既得権を破壊するからなのだ」とも。これが、「1962年に書かれた「資本主義と自由」が(残念ながら)永遠に新しい古典である」所以であり、この指摘はかなり正しいだろう。
    政治的なスタンスはどうあれ、「経済学上は正しい」これらの事実を心に留めておくこと(、その上で

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    2013年01月06日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    ハイエクはあまり知られていない経済学者であるが、その思想は新自由主義につながる重要な思想であり、ケインズとの対比も非常に面白い。

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    2012年08月22日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    日本が破綻するとどうなるのか?
    外交は?
    為替は?
    国民の生活は?
    他国への影響は?
    がよく分かる。(100%正しい訳ではないが可能性がある)

    さらに国難を乗り越えるために国会はどうするのか?
    政治のプロセスを知ることもできる。

    政治と経済を知ることができる貴重な本。

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    2012年07月02日
  • 古典で読み解く現代経済

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    経済素人なりに読んでみました。
    現在の財政政策や金融政策の立ち位置がよく分かりました。
    政治に対してもどう考えたらよいのかが分かりました。

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    2012年06月17日
  • 原発「危険神話」の崩壊

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    ほとんど全てに同感する。
    原発再稼働に関する議論でいまだに正義の味方っぽい口調で「安全は保証されたのでしょうか?」 などとコメントしている連中には、科学的論理的な反論は全く出来ないだろう。

    ちょっと心配なのは、あまりにも筆者の論敵にたいする攻撃が容赦なさすぎるので、打ち負かされた人々は、沈黙を守れればいいほうで、多くは論理をすり替えたり言葉尻をとらえたりして何とか一言反論したくなるだろう。建設的な議論にはなりそうにない。

    それにしても、物事の本質をシンプルにとらえ巧みな比喩に表現する能力は素晴らしいと感じる。
    88ページには、朝日新聞の編集長が脱原発についてのコメントを紹介している。すなわ

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    2012年05月27日
  • 原発「危険神話」の崩壊

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    ブログなどで過激な発言で有名な池田信夫氏が原発を含むエネルギー政策についての自説をまとめた本。

    今回の事故ではこの程度で済んだけど、「安全神話」が崩れた今となっては次の事故が発生する可能性があることは否めず、そのときにはどういう甚大な影響があるか分からない、というのが反原発の主張だろう。著者は、福島によって原発の「安全神話」が崩壊したことは自明だが、一方メルトダウンを起こすと数多くの人命と健康が失われて取り返しのつかないことになるのだという「危険神話」も同時に崩壊した、と主張する。この「危険神話」が崩壊したという認識の上で改めて原発の是非を考えないといけないと問題提起をしている。もっと端的

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    2012年04月30日
  • 原発「危険神話」の崩壊

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    本文より
    『科学に限界があるというのは原発事故で初めてわかったことではないが、その代わりに人々の実感や安心などの感情に依拠することは、さらに大きな混乱をもたらす。 科学の限界を自覚しながら、論理と事実にもとづいて考えるしか、現在の危機を収拾する道はない。 われわれは安全神話に安住するのでもなく、危険神話におびえるのでもなく、科学技術という厄介なものと共存してゆくしかないのである。』

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    2012年03月02日