【感想・ネタバレ】もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだらのレビュー

あらすじ

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小泉ジュニアを主人公とする近未来政治マンガ。危機は2015年に起きる──。日本政府は財政の立て直しで成果を出せず、国債が大量に売れ残る「札割れ」が起きる。時の首相は、売れ残った国債をすべて日本銀行に引き受けさせるが、この日銀引き受けが「財政破綻」のシグナルを市場に送ることになり、国債価格は暴落、長期金利は跳ね上がった。インフレを怖れた消費者の商品買占めや、金融機関への取り付けが相次いだ。この非常事態の中で、小泉進次郎が首相に就任する。まず初めに、小泉は、フリードマンの『資本主義と自由』を掲げ、フリードマンが主張した農業補助金の廃止から負の所得税までの政策を「10の約束」として打ち出すのだ──。

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Posted by ブクログ

必ずしも負の所得税(BI)が正しいとは言えないと思います。
ただ本書にあるような危機的状況になって外科手術するのか早いうちに内科的処置をするのか。
どちらが正しいのかはわからないですが社会保障費の増大が大きな財政負担になってるのは本書にある通りかなと思います。

1農業補助金の廃止
2関税の撤廃
3最低賃金の廃止
4企業に対する規制の撤廃
5政府による電波の割当の廃止
6公的年金の廃止
7職業免許の廃止
8教育バウチャー
9郵政民営化
10負の所得税

この10項目が本当に実行しないといけない事態が来ない為にできることをやらないといけないと思います。

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2018年09月24日

Posted by ブクログ

以前何となく読んであまり印象に残っていなかったが改めて読むと非常に興味深かった。マンガなので導入としては良いと思われる。なお、原作者の池田氏のブログ等ではいつも納得させられることが多い。
池田氏曰く、「フリードマンの提案すが全て実現する日は、恐らく永遠に来ない」という。また、「それは、彼が正しくないからではなく、あまりにも合理的で、政治的な既得権を破壊するからなのだ」とも。これが、「1962年に書かれた「資本主義と自由」が(残念ながら)永遠に新しい古典である」所以であり、この指摘はかなり正しいだろう。
政治的なスタンスはどうあれ、「経済学上は正しい」これらの事実を心に留めておくこと(、その上で自身のするべきことを判断すること)は重要だろう。
本フィクションで挙げられている提案(政策)は以下の通り。
1.農業補助金の廃止
2.関税の撤廃
3.最低賃金の廃止
4.企業に対する規制の撤廃
5.政府による電波の割当の廃止
6.公的年金の廃止
7.職業免許の廃止
8.教育バウチャー
9.郵政民営化
10.負の所得税

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2013年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本が破綻するとどうなるのか?
外交は?
為替は?
国民の生活は?
他国への影響は?
がよく分かる。(100%正しい訳ではないが可能性がある)

さらに国難を乗り越えるために国会はどうするのか?
政治のプロセスを知ることもできる。

政治と経済を知ることができる貴重な本。

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2012年07月02日

Posted by ブクログ

楽しかった。

本書に書いてあることと、今実際に起こっていることが
あまりにも近いので、どちらが現実なのか、
読みながら混乱することもあった。

日本ではコンセンサスが重要視されて、何も決められない政治がこのまま続き、本書の通りの未来になるように思う。

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2012年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初マンガで「もしドラ(読んでいないけど)」パクッったのかと思ったが、友人に勧められて読んでみた。

良い意味で裏切られた、素晴らしい本

日本が直面している危機的な状況を多面的に捉えている
-膨張し続ける国債
-それを横並び意識で買い支えている銀行
-しかも半分以上あまり価値が無い
-ペイオフに関する無知により、ペイオフ時いかにも暴動起こしそうな市民
-マーケット主導のインフレ(主婦の無知)
-マスコミの先導的な役割
-無能な政治家、及び意思決定の遅さ

それらに加え、マクロ経済の勉強や金融の初期的知識の勉強になった

マンガで冗談のようにおきていることだけど、まんざら笑えないのがまた恐ろしい。

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2013年01月03日

Posted by ブクログ

経済に関して無知なのですが、このようなストーリがありえるかありえないかの問題ではなく、日本政府が取るべき姿勢はなにかが描かれているのかなと思いました

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2012年07月21日

Posted by ブクログ

日本経済もこのようになりえるのかと、リアルに感じた。漫画なので読みやすい。銀行の閉鎖とペイオフ、体力の無い銀行の精算、IMFからの資金援助・・・こんな状況にも陥る可能性があるのか。
世界経済と生活はつながっている。ギリシャや欧州の危機も対岸の火事では済まされない。明日は我が身ではないか。今日営んでいる実生活も危ういバランスの上でなりたっているものではないか。
もし1000万円以上の貯蓄があったら、銀行に預けておいていいのだろうか・・・?

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2012年07月10日

Posted by ブクログ

2015年、日本に財政破綻と金融破綻が同時に訪れた危機的な状況で奮闘する文字通りの小泉ジュニア、というのが背景の漫画。ノーベル経済学賞受賞のミルトン・フリードマンが提起した政策を軸に話が展開する。

元々は功利主義とかリバタリアニズムにどちらかというと受け入れがたさを感じていて今もそうなのだけど、経済政策としてはフリードマンの主張に耳を傾けざるをえない現実があるという気がした。
サンデル教授は好きでテレビもよく見ているが、彼は哲学の人なので、彼の土俵で語られるリバタリアニズムとリバタリアンが主張する経済政策とは分けて考える必要があるかもしれない、と感じた。

彼らが問題にしているのは、既得権益のしがらみを断つことができるか、更に既得権益を生まない仕組みを作れるかというポイントなのだと思う。そして日本における既得権益とは特定の特権階級のみに存在するのではなく、右肩上がりの成長を享受してきた世代全体をも含むのだ。自分も、少なくとも親の庇護の元でその恩恵にあずかって来た世代だ。

国に対して権利を主張するだけでよかった幸福な時代は既に終わっていて、今はいばらの道を歩むプロセスをどうデザインするかが重要になっている。調整や根回しの世界ではない、本当の意味での「政治」の季節なのだと思う。

たぶん誰も傷つかない形で日本が再生するのは難しい。だとすればそこで傷つく誰か(必ずしも弱い立場の人だけではない)の手当てまで含めた設計図を示すのが、政治家としては真摯だと思う。国民の生活が第一なのは当たり前として、この時代の政治家が争うべき主戦場はその先にある。

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2012年07月08日

Posted by ブクログ

「まぁマンガだから」というスタンスで読ませていただいた。
経済学の難しい理論は分からないであろうという前提。
「あわよくばこの本をきっかけに詳しく勉強しよう」というスタンスだ。

小難しいことは分からなくても、大まかな雰囲気で「日本の国債が信用を失ったとき」を感じることが出来た。

日本円の価値が下がるとどうなるのか、財政の緊縮を行うにはどれだけ多大な痛みと改革を伴うのか、よく分かる。
とても莫大な金額で切り詰める必要があり、現状の国政でそれだけの財政切り詰めはまず不可能なこと、それでいてこのペースだと必ず財政破綻は起こるということを身にしみて感じた。

たとえ財政が破綻しても、恐らく日本の国政では改革案をうまくまとめることはできないかもしれない。
あらゆる聖域を大幅にカットすることになるのだから。
「かつて日本が変わったのは外圧があった時だけ」と言われるように、多方面に配慮した結果身動きが取れなくなる、これは日本人の性なのかもしれない。

それにしても国政が四方塞がりになってしまう状況でどうあがくかをシミュレートしているのは非常に面白かった。
また名前は変えてあるが、実在する人物のモデルが多く出演しており、描かれ方に面白いと感じることも。

経済学をきちんと学んで読むともっと面白い、あるいは批判することが出来るのだろう。
経済学の理論について詳しく語られている本では無い。

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2012年03月02日

Posted by ブクログ

日本の財政危機を漫画でリアルにシミュレーション。本当にハイパーインフレになってもおかしくない予兆が見えているので、フィクションとはいえ個人のリスク対策も大事だと思った。

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2012年02月04日

Posted by ブクログ

2015年に日本でハイパーインフレが起こったという設定。日本の政治の問題点をわかりやすく解説してくれている。こんな世の中にならないように、政治にはしっかり興味をもって投票にいかねば。

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2012年01月29日

Posted by ブクログ

財政政策、マクロ経済学、フィクションだがその限界や具体例を垣間見えた気がする。
年金や社会保障費の賦課方式は早急に改めないと・・・とやっぱりそうですよね。書かれてもいますが、外圧がないと変えられない、変わらないというのはちょっとしんどい。
たぶんというか、マスコミに自分自身は向いていないだろうなと再度思わせるものでもありました。

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2012年03月04日

Posted by ブクログ

近未来として確かにこのような未来を想定しておく必要があるのではないかと感じた。
若い人ほどこういった本を見ておくべきだと思う。
そして、そうならないようにするためにはどうするかを考えておかなければいけないし、もし本当にここに書かれていることと同じことが起こった場合にどうするべきかも考えておくべき。
この本を読んだときに「なかよしテレビ」の番宣番組でマツコデラックスが石破茂に対して日本の政治が不安だという話をしていた。マツコデラックスの主張としては「今まで日本は(戦後)ちゃんとした政治をしたことが無かったのではないか、今後は大丈夫なのか?」という疑問を投げかけていた。これはまったくその通りだと思っています。このままだと、本当にここに書かれている内容が現実のものになりそうで怖い。

ただ、話の終わり方がちょっと中途半端な感じなので★4つにしました。
(後、フリードマンが提唱しているものが本当に実現可能なのかも物語の中にはあまり語られていないような気がします。)

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2012年01月15日

Posted by ブクログ

長期国債が売れ残り長期金利が上昇。売れ残りの国債を日銀に引き受けさせたら邦銀が国債を売り始めインフレになった日本が舞台。それを小泉進次郎が資本主義と自由を参考に再建して行こうという話。舞台設定は2015年。近い将来こういうことが起こるかはわからないが、それが起こる前にも実行していくべきことはたくさんあるなと。負の所得税の実現はまだしも農業の補助金とか電波オークションとかなんとかならんのかな。結局財政再建には社会保障費がボトルネックで早い段階でそれを改善しなければ悪化の一途。そんなことはみんな考えているんだろうけど現実問題として改善されてないし。今後日本はどうなるんでしょうね。

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2012年01月12日

Posted by ブクログ

危機が表面化してから四苦八苦する話だが、なにをきっかけに危機が表面化したかが1ページのみの説明。即ち、国債入札で長期国債が大量に売れ残る札割れが起こり、長期金利が急上昇。その国債を日銀に引き受けさせたら、日本の財政は破綻したというシグナルを市場に送る結果となり、邦銀は一斉に国債を売り始めた。その結果ファンドも空売りをかけ国債は暴落、長期金利は10%を超えた。邦銀は数十兆の含み損をかかえる。また、日銀が国債を買ったためいっきにインフレが進行。円建て資産を打って外貨にかえようとする動きも広がり為替も円安へ。これがさらに輸入物価のインフレを引き起こし、それによって金利があがるというインフレスパイラル。これをとめるには日銀が国債引き受けをやめるしかないが、それは日本政府の債務不履行を意味する。

ということで、財政再建とインフレ、銀行への取り付けなどに小泉君ががんばって対応するというお話。

ただ前段の箇所で国債が売れ残って日銀が引き受けるようになっただけで市場は日本を財務破綻とみなしそんなすぐ邦銀は国債を売るか?というのは疑問。ただ社会保障改革はまじどうにかしてほしいと思った。

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2012年01月04日

Posted by ブクログ

この本はプロローグにあるとおり、日本を舞台にした近未来物語であるが、中身はミルトン・フリードマンが1962年に創刊した「資本主義と自由」をベースとしたもの。

現在の日本を取り巻く震災復興支援や、増税、不安定な政権運営、継続される不況が今後も続き、日本国の財政は破綻寸前となる。2015年には長期国債が大量に売れ残り長期金利が上昇。メガバンクはじめ各金融機関や外資系ファンドが国債を大量に売り始め、邦銀売却分を日銀が買い取り通貨が市場にあふれ、インフレを引き起こす。
政府の債務不履行を阻止するため日銀が国債を引き受け続けなければならない事態となり、更なる増税を問う内閣総辞職、選挙が行われた。その結果小泉進次郎が総理大臣として就任し、「資本主義と自由」の中から実現されていない10の項目を実現させる政策を掲げて行く。

1 農業補助金の廃止
2 関税の撤廃
3 最低賃金の廃止
4 企業に対する規制の撤廃
5 政府による電波の割当の廃止
6 公的年金の廃止
7 職業免許の廃止
8 教育バウチャー
9 郵政民営化
10 負の所得税


ストーリーについては読んでの通りであるが、マンガで登場人物も実在の人間に限りなく近い表現とすることで、ビギナー経済本としてチョイスした私には非常に理解し易い内容であった。
この本の通り、スーパーから物が消え、銀行で取り付け騒ぎが起こり、ペイオフも発動、公務員がストを起こす、というくだりは個人的にもリアルな問題ではあり、その危機は意外にもすぐそこまで迫っている印象も受けた。

個人的には、複雑化する社会において、全員一致の理解を得られる思想というものは限りなくゼロに近いと思っている。現在の日本が抱える様々な問題を一つの方向に導くためには、圧倒的な人間力でもって舵をとるカリスマが必要であると考えているが、本書では父、小泉純一郎に重ね合わせ進次郎としている点も興味深い。

最後に原作、池田信夫は「この本に書かれた中身がすべて実現する日は永遠に来ないだろう。それは正しくないからではなく、あまりに合理的で政治的な既得権を破壊するから」とし、「資本主義と自由」は永遠に新しい古典と位置付けている。

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2012年01月02日

Posted by ブクログ

フィクションではあるが、日本経済が今後進み道を分かりやすく描いているように思う。日本経済の現状を俯瞰的に理解する意味で好著。個人的には、小泉内閣の人事が「なるほど」と思わせ、興味深かった。

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2012年01月02日

Posted by ブクログ

将来本当に日本で起こりそうな事。
と言うか欧州の次は日本ではないのか。
こんな事起こらない方が良いのかもしないが、
もし起こった場合、引っ張ってくれる、信頼出来るリーダーが現れたら、日本人は心を一つにして協力するのでは。
3.11でも日本人の良い所が目立ったがそれを発揮する時が今なのかもしれない。

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2011年12月30日

Posted by ブクログ

日本の財政赤字は待ったなしの状況まで来ており、

近い将来起きてもおかしくない経済混乱をシリアスに描いた作品

日本の経済はどこへ行くのか、本当に考えさせられます。

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

マンガだが字が多く難しい.
政治経済がわかるというよりも,日本の政治の現場を描いており戦後の日本の体質を知るにはちょうどいいと思う.
しかし,公務員試験で法律と経済を一通り学んだ自負がある私でも考えるのに難しい部分があってこれを完璧に理解できる読者は政治学科の中でもまじめな学生に限られるのではないかと思う.
主人公が成長していく系のマンガというわけでもなく,タイトルを流行にあやかっちゃった所が残念.

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2014年02月09日

Posted by ブクログ

2015年、日本の国家破綻の危機を小泉ジュニア政権はどう乗り切るのか?
フィクションだが、実際に起きてもおかしくないリアルな話。おもしろかったけど、絵がもうちょっとね・・・
小泉ジュニア政権は、フリードマンの『資本主義と自由』第2章の最後にあげられた「政府がやる理由はないないと思われるもの」14項目を10項目に整理して、それを実現することを宣言する。その10項目は、1.農業補助金の廃止、2.関税の撤廃、3.最低賃金の廃止、4.企業に対する規制の撤廃、5.政府による電波の割当の廃止、6.公的年金の廃止、7.職業免許の廃止、8.教育バウチャー、9.郵政民営化、10.負の所得税。間違ってはいないけど、あまりにも合理的すぎて実現はむずかしそうかな・・・

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2013年01月14日

Posted by ブクログ

ムック本でこのマンガの冒頭部だけを読んだことがあって、続きがどうなるのかちょっと気になっていましたが、その後忘れてしまっていましたのを、改めて読んでみました。
全部読んでみて、なかなかリアルに書けているように思いました。ただ、大手銀行の国債売却による値崩れとか、取り付け騒ぎの暴動とかは、僕は現実には起こらないような気がしますが。大手銀行は国債を売っても、他にこれに替わる運用手段がないですから、売るに売れないですし。
でも、頭の体操にはなりました。

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2012年11月26日

Posted by ブクログ

『資本主義と自由』より先にコッチを読んでしまうという。この漫画の良し悪しもそれを読んでからという事で、ニュートラルに星三つ。少なくとも『資本主義と自由』を読みたくなったので、その意味では本書の狙い通りに動かされています。

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2012年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「もしドラ」に似たようなコンセプトで書かれた書籍。2015年に経済破綻した日本の設定。今の政治家で設定された登場人物がでて現実味がありおもしろい。経済は詳しくないが、数年後同じ状況に日本がなりうる可能性は充分ありうる。「日本経済が破綻」したらどうなるか大変勉強になりました。この本の内容が正解とは思わないが、一部は正解になるのかな。
「最終的には日本国民が覚悟を持って経済を再建すれば、ふたたび繁栄を取り戻すでしょう」p217
日本人は変化を嫌うが、現状を打開するには思い切った改革が必要。そのためには痛みが伴う覚悟を伴うことを国民は理解する必要がある。

改革には、小泉新次郎(や大阪の橋本さん)みたいな人が必要なんでしょうか。今度、フリードマンに関する書籍にも挑戦しようと思います。

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2012年03月10日

Posted by ブクログ

国債引き受けができず、財政破綻した日本を舞台に、小泉進次郎が首相になりフリードマンの資本主義と自由をベースに政策を出したら??

というもしドラ的。
今もよく言われる財政破綻は起こりうる可能性はゼロではないし、もし起こったときの様子を理解するには読みやすい。

まず個人レベルでできることはペイオフに備えることかなぁ。

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2012年02月20日

Posted by ブクログ

フリードマンを読んだことがなかった事と、政治に関する知識がなさすぎて深く読むことができなかった。知識をある程度得た後に読めばもっと面白かったはず。

本としてはとても面白い。

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2012年02月10日

Posted by ブクログ

大学の時以来、経済学ほとんどふれていないが、これはマンガということもあり、チャレンジしてみた。

ミルトン・フリードマンというノーベル経済学賞をとった人の『資本主義と自由』にかかれている政策を、小泉進次郎がやってみたら?という、ドラッカー読んだ野球部の女子マネージャーみたいなストーリー。

理論的に、将来起こりうることを実在の人物に近い登場人物たちがやっていこうとするストーリーが想像力をかきたてられる。

経済理論など小難しい用語盛り沢山なので、ある程度用語や理論を知ってないと楽しさ半減。

けれど、政治次第では未来はかえられ、それを経済学の理論や政策が役立っていくのを感じられる本。

これを気に勉強を深めると世の中の物事がよりわかるような気がする⁈

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2012年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハイパーインフレとなった日本を舞台にフリードマンの「資本主義と自由」をもとに改革を推し進めていくという物語のマンガ。なさそうでありそうな、ありそうでなさそうな話。解説もあってそれを読むと、「資本主義と自由」が今見直されるのも、なるほどなと思える。最期のまとめは印象的。「フリードマンの提案がすべて実現する日はおそらく永遠に来ないだろう。それは彼が正しくないからではなく、あまりにも合理的で、政治的な既得権を破壊するからなのだ。」

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2012年01月16日

Posted by ブクログ

元ネタとなる池田信夫のメルマガは読んでいない。

あえてマンガにすることはないんだろうな。
『資本主義と自由』についても短い文章の解説があるが、現在の日本や混乱する欧米の文脈に置くとどういうことになるのかをもう少し解説してもいいのではと思う。そういうときはマンガ(物語)よりも文章(論理)の方が向いている。

物語は2015年の架空の話だが、自民党が政権党に返り咲く可能性はあるんだろうし、ギリシアのように破綻が取りざたされる可能性はゼロではないんだろうなと思う。財政破綻、年金破綻の問題はやがてくる話なのかもしれず、すでに起こった未来とさえ人によっては言うことができるのかもしれない。分かる人は、いつどうくるのか身構えているようにも思う。

そう言えば野田内閣が消費税増税を決めた。どうせこのままでは先がないと腹を決めたか。反対ではない。 所得税まで上げたのは中途半端な気がする。

『資本主義と自由』は面白いから読んだ方がいい。

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2011年12月31日

Posted by ブクログ

もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら
池田信夫 原作 ,
田代真人 構成
藤咲ユイ 画


【感想】
三年前の木村拓哉の月曜ドラマ「CHANGE」を思い出させる。

なかなか、面白い。
実在する人がでてきて現実味をおびる。

マクロ経済のことは理解していませんが

「フリードマンの資本主義と自由」はトライするか??
(経済学者ミルトン・フリードマンが1962年に書いた)

【要約】
小泉進次郎総理がミルトン・フリードマンの自由主義政策を進めるが
国会は法律を通せない。
最後にIMFが入ってきて、総選挙というエンディング。


【ポイント】
小泉進次郎のとった10項目の政策
?農業補助金の撤廃
  価格支持制度が問題。輸入制限をやめて、所得補償が効率的。
?関税の撤廃
?最低賃金の廃止
  最低賃金を儲けると今、働いている労働者の賃金は保証されるが、
  もつと安い賃金でもよいという人の職を奪う。
?企業に対する規制の撤廃
?政府による電波の割当の廃止
?公的年金の廃止
?職業免許の廃止
?教育バウチャー
?郵政民営化
?負の所得税

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2019年01月06日

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