池田信夫のレビュー一覧

  • 原発「危険神話」の崩壊

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     福一事故では,原発の「安全神話」が否定されたと言うよりむしろ「危険神話」が否定されたのだという話。著者はツイッター上では不用意な発言が多く,震災から間がないころはほとんどデマ拡散者だったが,さすがに書籍になるとそういうのは刈り込まれてまともになってる。原発の危険を否定するわけではなく,リスクを他と比較して費用対効果で判断すべきという姿勢は他の論者と同様。ただ前科(?)があるから一応眉に唾をつけながら読んでみた。まあまあいいんじゃない?
     武田教授や自由報道協会など,放射能の危険性を過大視する人々のダメさを批判してる。「宮台真司氏は福島事故のあと、ツイッターで放射能デマを拡散して批判を浴びたが

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    2012年04月01日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    『資本主義と自由』より先にコッチを読んでしまうという。この漫画の良し悪しもそれを読んでからという事で、ニュートラルに星三つ。少なくとも『資本主義と自由』を読みたくなったので、その意味では本書の狙い通りに動かされています。

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    2012年03月14日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    ネタバレ

    「もしドラ」に似たようなコンセプトで書かれた書籍。2015年に経済破綻した日本の設定。今の政治家で設定された登場人物がでて現実味がありおもしろい。経済は詳しくないが、数年後同じ状況に日本がなりうる可能性は充分ありうる。「日本経済が破綻」したらどうなるか大変勉強になりました。この本の内容が正解とは思わないが、一部は正解になるのかな。
    「最終的には日本国民が覚悟を持って経済を再建すれば、ふたたび繁栄を取り戻すでしょう」p217
    日本人は変化を嫌うが、現状を打開するには思い切った改革が必要。そのためには痛みが伴う覚悟を伴うことを国民は理解する必要がある。

    改革には、小泉新次郎(や大阪の橋本さん)み

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    2012年03月10日
  • イノベーションとは何か

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    「池田信夫blog」でおなじみの著者が、主に日本のIT・電機産業を負の実例として示しながら、イノベーションの何たるかについて語る本。本書でも著者の評論家ぶりが如何なく発揮されており、書いてあることは至極もっともで正しそうに見える。たとえば、「イノベーションは不確定性が強い」「10件の起業のうち1つヒットすればいい方」「イノベーションが必ず失敗する方法はあるが、必ず成功する方法はない」ことについて、最新の経済理論を引用しながら明快な論理で説明している。ただ、これでは「残りの人生を棒に振るリスクを背負ってくれる起業家」が大量に出現しなくてはならないことになってしまうし、日本みたいに生活レベルが極端

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    2012年02月26日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    国債引き受けができず、財政破綻した日本を舞台に、小泉進次郎が首相になりフリードマンの資本主義と自由をベースに政策を出したら??

    というもしドラ的。
    今もよく言われる財政破綻は起こりうる可能性はゼロではないし、もし起こったときの様子を理解するには読みやすい。

    まず個人レベルでできることはペイオフに備えることかなぁ。

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    2012年02月20日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    フリードマンを読んだことがなかった事と、政治に関する知識がなさすぎて深く読むことができなかった。知識をある程度得た後に読めばもっと面白かったはず。

    本としてはとても面白い。

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    2012年02月10日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    大学の時以来、経済学ほとんどふれていないが、これはマンガということもあり、チャレンジしてみた。

    ミルトン・フリードマンというノーベル経済学賞をとった人の『資本主義と自由』にかかれている政策を、小泉進次郎がやってみたら?という、ドラッカー読んだ野球部の女子マネージャーみたいなストーリー。

    理論的に、将来起こりうることを実在の人物に近い登場人物たちがやっていこうとするストーリーが想像力をかきたてられる。

    経済理論など小難しい用語盛り沢山なので、ある程度用語や理論を知ってないと楽しさ半減。

    けれど、政治次第では未来はかえられ、それを経済学の理論や政策が役立っていくのを感じられる本。

    これを

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    2012年02月09日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    ネタバレ

    ハイパーインフレとなった日本を舞台にフリードマンの「資本主義と自由」をもとに改革を推し進めていくという物語のマンガ。なさそうでありそうな、ありそうでなさそうな話。解説もあってそれを読むと、「資本主義と自由」が今見直されるのも、なるほどなと思える。最期のまとめは印象的。「フリードマンの提案がすべて実現する日はおそらく永遠に来ないだろう。それは彼が正しくないからではなく、あまりにも合理的で、政治的な既得権を破壊するからなのだ。」

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    2012年01月16日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    ネット上では非常な毀誉褒貶がある方ですが、私は参考にしています。
    この本は200p足らずの新書ですが、ハイエクの紹介から、近接する各種経済学の根本的な思想、法学の由来、フーコー流儀の社会学もあれば、自主的秩序と自由の理由に至るまで、ともかく著者の該博な知識は抜群で、内容はあくまで深く豊かです。

    ちょっと読みにくいですけどね。
    社会学方面では私、小室直樹先生が師匠、だったのですが愛すべき小室先生ご逝去後は、意地悪爺さんみたいなこの人でしょうか?と思います。

    以下、非常に勉強になった場所二つほどを、書換え、付けたし、省略ありで。
    1)神がこの世を設計したから、世界は「時計仕掛け」で永遠の未来ま

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    2012年01月08日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    元ネタとなる池田信夫のメルマガは読んでいない。

    あえてマンガにすることはないんだろうな。
    『資本主義と自由』についても短い文章の解説があるが、現在の日本や混乱する欧米の文脈に置くとどういうことになるのかをもう少し解説してもいいのではと思う。そういうときはマンガ(物語)よりも文章(論理)の方が向いている。

    物語は2015年の架空の話だが、自民党が政権党に返り咲く可能性はあるんだろうし、ギリシアのように破綻が取りざたされる可能性はゼロではないんだろうなと思う。財政破綻、年金破綻の問題はやがてくる話なのかもしれず、すでに起こった未来とさえ人によっては言うことができるのかもしれない。分かる人

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    2011年12月31日
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか

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    徹底討論と銘打っているものの、それぞれ意見がぶつかり合うようなことはなく、ほぼみんなが同じような改革を望んでいる。
    経済学者からすれば当たり前の事ができずに陥るべくして陥ってしまったというのが現状らしい。
    なぜ当たり前のことができないのか、
    人口1億以上もの大国で権力の集中を嫌う空気の中、純粋に民主的な方法で多くの改革を進めるのは無理なんだろう。

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    2011年12月28日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    ネタバレ

    マルクスやケインズを批判した、オーストリア学派の経済思想家ハイエク。
    しかしながら日本では知名度は低く、ソ連崩壊後はマルクスも力を失い、今やケインズ一人勝ちである。
    日本も政界・財界・マスコミはケイジアンだらけだ。
    アンチテーゼとしてのハイエクが注目を浴びてくるのは当然かもしれない。

    先日youtubeで「ケインズ対ハイエク」という面白いラップの動画を見かけたが、非常によくできていた。
    ラウンド2の最後にヨレヨレのケインズが勝利判定されるあたり、出色の出来だ。
    パンチ(批判・反証)を浴びまくってヨレヨレのケインズ(経済学)が、判定(アメリカ政府・ウォール街)によればそれでも勝者なのだ。

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    2011年12月16日
  • もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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    もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら
    池田信夫 原作 ,
    田代真人 構成
    藤咲ユイ 画


    【感想】
    三年前の木村拓哉の月曜ドラマ「CHANGE」を思い出させる。

    なかなか、面白い。
    実在する人がでてきて現実味をおびる。

    マクロ経済のことは理解していませんが、

    「フリードマンの資本主義と自由」はトライするか??
    (経済学者ミルトン・フリードマンが1962年に書いた)

    【要約】
    小泉進次郎総理がミルトン・フリードマンの自由主義政策を進めるが
    国会は法律を通せない。
    最後にIMFが入ってきて、総選挙というエンディング。


    【ポイント】

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    2019年01月06日
  • イノベーションとは何か

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    IT関係の事例集、ではないはずですが、どうもそんな印象が。ソニー、アップル、imode、ガラパゴス携帯…ちょっとお腹いっぱい。目からウロコ、みたいな話はありませんでした。行動経済学でイノベーションを解くような前フリでしたが、僕にはわからなかったなあ…。

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    2011年12月06日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    ハイエクは経済学に留まらず、哲学的な広さを持っており、合理主義を前提とした経済学が心理学などをより取り込みながら発展する中で、さらに評価されていく人物だろうと感じた。

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    2011年10月30日
  • イノベーションとは何か

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    イノベーションが発生する条件について、情報通信産業の事例を中心に議論を展開。特に、資金調達方法がイノベーションの発生に与える影響は、行動経済学の知見から見ても興味深かった。

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    2011年10月25日
  • イノベーションとは何か

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    分かりやすいけど、情報通信産業に偏り過ぎ。バイオとか環境とか他の分野でも色々な形のイノベーションはありそうな気がするが。

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    2011年10月13日
  • 古典で読み解く現代経済

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    アダム・スミスの国富論から始まる本書は、マルクスの資本論、ケインズの一般理論から間にハイエクとナイトを挟んで、フリードマンの「資本主義と自由」に至るまでを、現代に通じる経済問題とからめて解説してくれています。

    いつものように解釈に対し賛否あるようですが、私には非常に興味深く、面白く読めました。
    今から国富論や資本論の原著を読み、自分のなりの解釈をはぐくむ、というのは相当時間に余裕のある人じゃないと難しいでしょ。
    そういう生活をしてみたい、と思いつつ、まずは働かなくっちゃね、というのが現実なんで、とりあえずは先生のお話を聴くことに価値を感じます。

    多少?と思う箇所は、池田先生がいつも取り上げ

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    2011年09月18日
  • 日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか

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    竹中平蔵, 池田信夫, 土居丈朗(財政), 鈴木亘(社会保障)という経済問題で気が合う面々の座談会を書籍化したもの。こういう固めのテーマは書き下ろしの方がよい。意見の相違がないのだから、ますますそう思う。

    議論のテーマは、日本の財政問題、社会保障、労働市場、など。語られていることは大枠で正しいように思う。震災前に出版された本だが、この上さらに震災によるマイナスを乗り越えて世界の中心に日本が躍り出ることは不可能ではないかと思えてくる。
    とにかく小泉・竹中の改革を何の検証もなく悪政のように語らせてはいけない。政治的にその方が受けると認識している政治家も多くいるようではあるが。

    それにして

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    2011年06月19日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    最後は、ハイエクというか池田信夫先生の考えになっていたけど、気にしない。経済学だけにとどまらないハイエクの研究を知って、ちょっとだけ経済学の見方が変わった。

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    2010年09月22日