池田信夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代の日本社会に対する著者自身の意見を織り込みつつ、ハイエクの経済・社会思想を紹介している本です。
ハイエクの思想の哲学的な側面にも触れ、ヒュームの影響のもとで懐疑論的な立場を標榜することになった彼の思索が、現代のインターネットや進化論的な認知科学の動向にも通じるような洞察を含んでいたことも論じられており、読者の内にハイエクへの関心を掻き立てずにはおかないような魅力をもっています。
本書とおなじPHP新書からは、渡部昇一の『自由をいかに守るか ハイエクを読み直す』が刊行されており、どちらも著者自身の立場から比較的自由にハイエクの思想を読み解く試みがなされていますが、個人的には本書のほうが格 -
Posted by ブクログ
ハイエクについて知るための本というよりも、ハイエクの著書を通じて、過去から現在(2008年)の経済(金融危機当時)を著者の主張も含めて述べた本と言った感じ。
他のハイエクの解説を読んでもいまいちピンとこなかった自分だが、初めてハイエクの著書を読んでみたいと思えたのは意外。
ハイエクその人の語ったことをハイエクに成り代わって解説した書籍よりも、著者の解釈や主張も含めて書かれたこのような本の方が良いと感じた。
ハイエクというと、自由、貨幣、反マルクス、ケインズとの対戦ばかりで終わってしまうことが多いが、それらを必要なところ以外はざっくり削ぎ落としているので、自分のようなさらりと読みたいだけの人 -
Posted by ブクログ
経済学者の著者が経済の仕組みと問題点について60項目にまとめわかりやすく解説した一冊。
本書を読んで、物価や為替や税金など経済について仕組みや今話題の原発やアベノミクスについて、そして次世代のこれからの問題点が子供にもわかりやすくという視点から書かれていて理解しやすく、インフレや円安などについての知識が誤解だらけであると感じました。
巻末には各項目のポイントも整理されており、再度復習することもでき、理解が進みました。
また、バナナを用いたマイナス金利下での景気への効用が無意味であることの説明は非常にわかりやすく、腑に落ちました。
また、本書を読んで昔と比べて国家の収益構造が輸出産業頼みだった -
Posted by ブクログ
戦後日本のオピニオンリーダーとされてきた「戦後リベラル派(左翼)」の総括。
朝日新聞から始まり、毎日新聞、日本社会党、民主党、60年安保のリーダー格の清水幾太郎と丸山真男、さらに70年前後の全共闘から大江健三郎、また最近話題の古賀茂明、孫崎亨等々を俎上に載せて、一刀両断というよりは、執拗に切り刻む感じで展開していく。
戦後リベラルの話の中に突然小沢一郎が飛び出してきたり、最後は、本のタイトルから離れて日本政府の債務過多に話が飛び、「小さな政府」を目指すべきと結んでいるのは、タイトルとは違う結末に「あれれ?」という感じ。
戦後リベラル派が世論を席巻した事実は詳細に記述されているが、サブタイト -
Posted by ブクログ
r>g r=資本収益率、g=国民所得の成長率
格差は世代ではなくほとんどは同世代で起こっている。
資本主義には不平等化の傾向がある。
日本は資本市場が機能していない。キャッシュフローを株主に還元せずに浪費すると株価は下がり回収のターゲットになるが、日本では持ち合いなどにより回収不可能になっている
原発停止によりLNG輸入が3兆円/年増えた。
グローバル資本主義にとって重要なのは配当可能利益がいからになるかなので生産コストと税金の安い国で生産するのが当然。交易条件の悪化する日本に生産拠点を戻す理由がない。
ハーバード大の親の平均年収は45万ドル
累進課税率の低下で格差は広がる -
Posted by ブクログ
すっごく簡単にまとめてあり、中立的に整理してあって、読みやすい。
池田信夫はエコノミストじゃなくて、単なるヘボ評論家に過ぎない。
オレは、twitterで、何度か彼とやり取りしたことあるし、ニコニコ動画のライヴ映像とかでも見たことある。
そういうときはフツーだった。
朝生に出てるの見ても、どこにいるのか分かんないくらい大人しかった。
ふだんは、フツーなんだけど、基本的には、性格が異常に悪い。
この人は、発達障害に違いない。
山形浩生との論争とか見ると、この人の性格の悪さが、よく出てる。
山形からやり込められて悔し紛れに発した一言が
「横文字を縦文字に書き換えるしか脳のないくせに」だっ