池田信夫のレビュー一覧

  • 今さら聞けない経済教室―こどもに聞かれても困らない60の疑問と答え

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    経済に関する理屈を詳しく理解しようという目的には向かず、そういえばこんな考え方もあったかな、という復習に使える一冊。読んでいると、日本の直面している課題が薄っすら見えてくる。

    人口が減り、しかしGDPを上げるためには労働生産性を上げる必要がある。労働生産性とは、付加価値÷労働人口で求められ、GDPは、労働生産性×労働人口と置き換えられるからだ。つまり、日本では労働生産性向上が課題であり、その為に、企業の投資に対し、能率化を要件とした優遇税制措置が取られるようになる。

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    2018年09月08日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    あの分厚い「原典」を読む気力がないからこちらでお茶を濁す。ふむふむ。まあ結局は富める者はどこまでも富むってことですな。

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    2018年06月09日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    ピケティを読んで、学生時代一番良く寝れた授業は経済学だったのに今一番勉強してみたいと思うのは何でだろう?

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    2018年04月04日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    現代の日本社会に対する著者自身の意見を織り込みつつ、ハイエクの経済・社会思想を紹介している本です。

    ハイエクの思想の哲学的な側面にも触れ、ヒュームの影響のもとで懐疑論的な立場を標榜することになった彼の思索が、現代のインターネットや進化論的な認知科学の動向にも通じるような洞察を含んでいたことも論じられており、読者の内にハイエクへの関心を掻き立てずにはおかないような魅力をもっています。

    本書とおなじPHP新書からは、渡部昇一の『自由をいかに守るか ハイエクを読み直す』が刊行されており、どちらも著者自身の立場から比較的自由にハイエクの思想を読み解く試みがなされていますが、個人的には本書のほうが格

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    2018年02月08日
  • ハイエク 知識社会の自由主義

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    ハイエクについて知るための本というよりも、ハイエクの著書を通じて、過去から現在(2008年)の経済(金融危機当時)を著者の主張も含めて述べた本と言った感じ。

    他のハイエクの解説を読んでもいまいちピンとこなかった自分だが、初めてハイエクの著書を読んでみたいと思えたのは意外。
    ハイエクその人の語ったことをハイエクに成り代わって解説した書籍よりも、著者の解釈や主張も含めて書かれたこのような本の方が良いと感じた。

    ハイエクというと、自由、貨幣、反マルクス、ケインズとの対戦ばかりで終わってしまうことが多いが、それらを必要なところ以外はざっくり削ぎ落としているので、自分のようなさらりと読みたいだけの人

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    2017年12月22日
  • 今さら聞けない経済教室―こどもに聞かれても困らない60の疑問と答え

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    経済学者の著者が経済の仕組みと問題点について60項目にまとめわかりやすく解説した一冊。

    本書を読んで、物価や為替や税金など経済について仕組みや今話題の原発やアベノミクスについて、そして次世代のこれからの問題点が子供にもわかりやすくという視点から書かれていて理解しやすく、インフレや円安などについての知識が誤解だらけであると感じました。
    巻末には各項目のポイントも整理されており、再度復習することもでき、理解が進みました。
    また、バナナを用いたマイナス金利下での景気への効用が無意味であることの説明は非常にわかりやすく、腑に落ちました。
    また、本書を読んで昔と比べて国家の収益構造が輸出産業頼みだった

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    2017年06月18日
  • 「強すぎる自民党」の病理 老人支配と日本型ポピュリズム

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    安倍一強の原因は、官邸主導を実現した政治的イノベーションにある。
    強さの原因として専門家が一致して指摘するのは、菅官房長官が内閣人事局を通じて霞ヶ関の幹部600人の人事を握り、実質的な政治任用にしたこと。内閣人事局はGHQでさえできなかった「霞ヶ関の革命」である。

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    2016年11月22日
  • 「強すぎる自民党」の病理 老人支配と日本型ポピュリズム

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    戦後政治史について、細かい点までよく史実の掌握ができており、又その分析も確かであるとはいえる。
    が、与党もダメ、野党はもっとダメで、長々と歴史を押さえた割には、今度どうなるはある程度予想できても、どうすべきという具体策はよく見えてきません。
    日本の「無責任の体制」の病理はある程度理解できます。

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    2016年09月15日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    なんの基礎知識もないと、正直このレベルでもあまりわかった感じはしない。「経験則としては労働所得より資本の所得の方が大きいので格差は拡大する」ということだけはわかった。タックスヘイブンの問題も迫る。見解と解説がはっきりと分かれていないのも混乱の原因か

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    2016年05月03日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    Q&A、ピケティをどう読むか、3つのポイントを解説。戦後の平等化は幻想で1970以降格差は拡大。格差の原因は、教育とテクノロジー・スーパーマネジャー・遺産相続・タックスヘイブン。対策は、教育の機会、累進課税、金融情報の世界的共有。

    薄くてわかりやすくてよいです。格差が悪とは言いつつ、富豪を主人公とし、富豪と同化して楽しむストーリーに溢れているからなぁ、なんて言えるのも。

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    2016年05月07日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    金持ちの方がマルチマルチで競馬を当てるということを説明すればピケティもわかりやすいが、ともかく、r>gは資本主義の根本的矛盾というより、資本主義はその矛盾を推進力とするシステムであることは思想的には古いテーマ。しかし、共産主義という一つの「理想」が消滅し、かくも露骨な形で資本が流動することになり(端的に言えばCPの飛躍的な進歩)、かくも露骨な形で成金が増えることが「世界的な」情報として(CPのおかげで)皆に知れ渡ってしまう露骨世界の登場にあって当然出るべき論点だとは言える。

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    2016年03月27日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    分かりやすい。
    苫米地英人氏はピケティが「2%の成長率は妥当」と言っていることから体制派だと書いていたが、この本ではそこまでの理由は書いていなかった。
    大前研一氏は日本人の低消費意欲をピケティは理解していないと断じていたが、そこまでの踏み込みはなかった。
    ピケティ本が話題になって大急ぎで書かれた本。
    それにしては分かりやすく説明が良心的だった。
    東洋経済は質の高い良い本が多いと思う。

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    2015年07月18日
  • 戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか

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    朝日新聞と民主党と左翼と自称リベラルがクソなのが再確認できましたw 普通の国になろうよというごく当たり前な主張です。それを理解できない奇人変人が多い日本の現状なんですけど。。。

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    2015年07月01日
  • 戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか

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    戦後日本のオピニオンリーダーとされてきた「戦後リベラル派(左翼)」の総括。
    朝日新聞から始まり、毎日新聞、日本社会党、民主党、60年安保のリーダー格の清水幾太郎と丸山真男、さらに70年前後の全共闘から大江健三郎、また最近話題の古賀茂明、孫崎亨等々を俎上に載せて、一刀両断というよりは、執拗に切り刻む感じで展開していく。

    戦後リベラルの話の中に突然小沢一郎が飛び出してきたり、最後は、本のタイトルから離れて日本政府の債務過多に話が飛び、「小さな政府」を目指すべきと結んでいるのは、タイトルとは違う結末に「あれれ?」という感じ。

    戦後リベラル派が世論を席巻した事実は詳細に記述されているが、サブタイト

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    2015年05月16日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    資本収益率が労働生産性と労働人口増加率の乗数なら、今後の労働人口の減少により、資本収益率はピケティが説くr>gとならない時代が到来するのではないか?

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    2015年05月10日
  • 戦後リベラルの終焉 なぜ左翼は社会を変えられなかったのか

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    これまで彼がブログ等で書いてきたことの総括。書いていることは正しいと思うが、結局社会を変えるだけの力を持ち得ない。特に東日本大震災以降は、かなりエキセントリックな存在になってしまった。

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    2015年04月29日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    r>g r=資本収益率、g=国民所得の成長率
    格差は世代ではなくほとんどは同世代で起こっている。
    資本主義には不平等化の傾向がある。
    日本は資本市場が機能していない。キャッシュフローを株主に還元せずに浪費すると株価は下がり回収のターゲットになるが、日本では持ち合いなどにより回収不可能になっている
    原発停止によりLNG輸入が3兆円/年増えた。
    グローバル資本主義にとって重要なのは配当可能利益がいからになるかなので生産コストと税金の安い国で生産するのが当然。交易条件の悪化する日本に生産拠点を戻す理由がない。
    ハーバード大の親の平均年収は45万ドル
    累進課税率の低下で格差は広がる

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    2015年08月24日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    すっごく簡単にまとめてあり、中立的に整理してあって、読みやすい。

    池田信夫はエコノミストじゃなくて、単なるヘボ評論家に過ぎない。

    オレは、twitterで、何度か彼とやり取りしたことあるし、ニコニコ動画のライヴ映像とかでも見たことある。
    そういうときはフツーだった。

    朝生に出てるの見ても、どこにいるのか分かんないくらい大人しかった。

    ふだんは、フツーなんだけど、基本的には、性格が異常に悪い。
    この人は、発達障害に違いない。

    山形浩生との論争とか見ると、この人の性格の悪さが、よく出てる。
    山形からやり込められて悔し紛れに発した一言が
    「横文字を縦文字に書き換えるしか脳のないくせに」だっ

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    2015年11月29日
  • 「日本史」の終わり 変わる世界、変われない日本人

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    「日本人とは何か」について、2人の作家がとことん語る一冊。

    言ってることは(特に池田信夫のブログを日ごろから呼んでれば)充分頷ける内容なのだけど、何せ対談形式なので話がダッチロールして中々進まない。
    対談よりもむしろ2人の共著形式の方が良かったのでは?

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    2015年03月28日
  • 日本人のためのピケティ入門―60分でわかる『21世紀の資本』のポイント

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    ネタバレ

    日本は好むと好まざるとにかかわらず、グローバル資本主義に巻き込まれています 資本収益率γが成長率gを上回る 先進国では単純労働者の賃金が新興国に近づくので、知識労働者との国内格差が拡大します。特に日本では、中国との賃金の差が2倍以上あるため実質賃金の低下が続いています 日本では持ち合いなどによって買収が不可能になっているため、経営者が保身のために貯蓄しているのです  

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    2015年03月28日