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本書は戦後の歴史をたどりつつ、歴史を変えることのできなかったリベラルな知識人の挫折の原因をさぐる「敗者の戦後史」である(「はじめに」より)。全面講和から安保反対、反原発運動に至るまで、日本の左翼は理想主義的なスローガンに終始し、保守陣営への対案を示してこなかった。2014年の朝日新聞の大誤報は、そんな「戦後リベラル」たちの終焉を示していたと言えるだろう。戦後70年を経たいま、「革新」という幻想はこれからどこへ行くのか。「敗者の戦後史」から逆照射すれば、未来の日本への道筋が見えてくる。日本を「普通の国」へと変える論点がわかる、刺激的な論考!
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年10月29日
信夫氏の左翼に対する熱い思いを垣間見ました。
日本の左翼は定義が狭すぎて、共感できる人が少ないのが問題なんだと思うなー。あと、自民党の幅が広すぎて明確な対立軸を出せないのではないのかな。
人の感情に直接反応させる右翼に比べて、左翼は賢そうだけど
感情に届かないので結局それでは何も変えられない。大多数...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月24日
著者がアゴラ他に書いている記事と軌を一にするもの。
非常に論理的かつ明快な論旨だが、初めて接する読者からすると省略が多くてわかりづらく感じる可能性はある。
現代保守を代表する論客と思えるが、著者からすると当たり前のことを当たり前に主張しているだけかもしれない。
著者に賛成するか反対するかはとも...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月28日
左翼的なメディアの問題と政治の流れをいろんな実例で述べる本
問題あるのは事実だけど、これでリベラルの終焉というのはちょっと全体化しすぎかな。政治のところは各時代の流れの紹介だけになっている。
事実を伝えるだけじゃなくて方向性をつけようとする、地方紙は国政と接点が少ないので批判をしやすい、戦争を煽る...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月07日
朝日新聞の従軍慰安婦報道問題や、脱原発運動のおかしさのほか、古賀茂明や孫崎享らのメディアでの発言、大江健三郎や内田樹といった文化人の論考などをとりあげて、戦後民主主義の観念論的な立場が日本社会において変えられることのないまま残りつづけていることを、厳しく批判しています。さらに返す刀で、現在の自民党政...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月16日
戦後日本のオピニオンリーダーとされてきた「戦後リベラル派(左翼)」の総括。
朝日新聞から始まり、毎日新聞、日本社会党、民主党、60年安保のリーダー格の清水幾太郎と丸山真男、さらに70年前後の全共闘から大江健三郎、また最近話題の古賀茂明、孫崎亨等々を俎上に載せて、一刀両断というよりは、執拗に切り刻む感...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月08日
池田信夫さんの新著。
いわゆる「戦後リベラル」なるものの影響力の低下について論評している。池田さん自身、学生時代は左翼系の団体に所属していた。仲間4人が殺されたとかなり衝撃の事実も書かれている。就職でも朝日新聞から内定をもらっていることからも池田さん自身もある程度は左寄りであったということも言えるだ...続きを読む
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