池田信夫のレビュー一覧
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著者がアゴラ他に書いている記事と軌を一にするもの。
非常に論理的かつ明快な論旨だが、初めて接する読者からすると省略が多くてわかりづらく感じる可能性はある。
現代保守を代表する論客と思えるが、著者からすると当たり前のことを当たり前に主張しているだけかもしれない。
著者に賛成するか反対するかはとも...続きを読むPosted by ブクログ -
戦後レジームからの脱却というスローガンに対し、今の状況には最早合わず、日米同盟の続く限りは、戦略上もその方が良いという考えには賛成だ。しかし、それがいつまで続くのか。幕引きの時に、彼の言う空気を醸成しておく事が重要だ。さもなければ、タイミングを担う政治が、その時に適切な判断をするとは限らないからだ。Posted by ブクログ
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トマ・ピケティさんの”21世紀の資本”には興味が有ったのですがぶ厚くて難しそうだし高そうだったので購入を躊躇っていたの中、池田信夫さん著のこの本に出合いました。第一章ピケティQ&Aは凄く良くまとめられておりサブタイトル”60分でわかる”も決して大げさではないです。Posted by ブクログ
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池田信夫さんの新著。
いわゆる「戦後リベラル」なるものの影響力の低下について論評している。池田さん自身、学生時代は左翼系の団体に所属していた。仲間4人が殺されたとかなり衝撃の事実も書かれている。就職でも朝日新聞から内定をもらっていることからも池田さん自身もある程度は左寄りであったということも言えるだ...続きを読むPosted by ブクログ -
資本主義が何なのか、マルクスの思想を中心に様々な研究者や思想家の成果を紹介しつつ解説。
内容はいつもブログで主張していることがまとまって本になった感じ。資本主義とは、近代国家とは、マルクスが実際に主張していたことは、帝国主義とは、日本経済の停滞の原因は、そんなことに触れてます。巻末の注がいいリーディ...続きを読むPosted by ブクログ -
かの『21世紀の資本』の要点がこれでつかめたなどとはおよそ思わぬも、あれに挑もうという気力というか能力を持ち合わせていないので、これを選書した。先日読んだ水野和夫著『資本主義の終焉と歴史の危機』なり、現在読んでいる駒村康平著『日本の年金』なり、共通して資本主義社会における格差拡大のメカニズムが説かれ...続きを読むPosted by ブクログ
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ピケティの「21世紀の資本」を、
とても分かりやすく解説した本。
私は、経済学の知識はほとんど無い素人だが、
60分ですんなり読むことが出来た。
ピケティは、
1870年以降の各国の税務資料等を調査した結果、
「資本主義の発展と共に富が公平に分配される」
という経済学の定説は誤りであり、貧富の格差...続きを読むPosted by ブクログ -
マルクスがあってピケティがあるのではない。彼は、マルクスを読んだことが無いと言っている。しかし、マルクスの教えが死んだ世界だからこそピケティが現れたことは間違いない。資本主義の成長の成果が比較的平等に分配されていた時代は、戦争を挟む数十年に限られる。レーガノミクスとサッチャリズムは資本主義の勝利を決...続きを読むPosted by ブクログ
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アメリカでベストセラーとなった経済学書を池田先生がダイジェスト版として、まとめていたので、購入した。ただ、理解には前提として、それなりの経済学の知識が必要である。自分としては、ちと知識不足があり、苦戦した。
早い話が、「資本主義では、過去200年間、格差が拡大し、今後も不平等が拡大する」ことをデー...続きを読むPosted by ブクログ -
資本主義ってある意味暴力ですよね。これからの日本の課題は、G型産業からL型産業へのスムーズな移行。地方には仕事がないので、若者は都会へ流入するが、都会の中でもコンビニや居酒屋のようなL型労働に従事せざるを得ない。人口は減るけれども、減るからこそ地方自治体がやるべきことは多くなっていきますね。Posted by ブクログ
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今、めっちゃ流行ってるピケティをさらっと理解するにはいい。
信夫先生はこういう商法がお上手。
過去にもハイエクの本とか読んだ気がする。
とりあえず、21世紀の資本の分厚さに怯んだ人はこれを読めばエッセンスはわかるのではないか。
だけど、人の咀嚼なので、そこは忘れずに。
r>gのところと、ピケティ...続きを読むPosted by ブクログ -
分厚い「本物」は、とても買ったり読んだりする気にならないが、これならば・・、と。本職のエコノミストででもなければ、十分でしょう。
問題は、rが、一体どれくらいのものか、というのが、この本でも結局よくわからないところだな。Posted by ブクログ -
ハイエクは「自生的秩序」を重んじ、起源や根拠がよくわからなくても、大昔から淘汰されずに残ってきた伝統や習慣を尊重すべしと主張した。社会構造を一気に変革できると考えた合理主義には反対の立場だったという。
「自生的秩序」の考え方は、国家が上から押し付けるルールよりも、ローカルな人々に根付く「善」を重視...続きを読むPosted by ブクログ -
読み物として、とても面白い。実際に日々の生活の中で感じる組織や社会、文化に対する疑問に、意外な角度からヒントを与えてくれる。自分の思考を深めるための、導入的な対談だった。Posted by ブクログ
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イノベーションについての諸分野の研究成果がまとめられており、読みやすいし、勉強になる。著者の論そのものは、巷で言われている「なぜ日本からイノベーションが生まれないのか」について学問的な裏付けをしながら解説していくもの。イノベーションのためには、変人が突き抜けなければならない、というようなことを暗に言...続きを読むPosted by ブクログ
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対談に名作なし、は読書家の定評(?)だが、池田信夫ということで手に取ってみた。
対談のもう一方の相手の與那覇潤は、『中国化する日本』という本を書いた気鋭の歴史学者らしい。池田信夫も学者といえば学者なので、学者系の対談にあるようにやたらと文献が出てきて、あの本の中ではこう言われていた。あれはこう解釈...続きを読むPosted by ブクログ -
経済学者/哲学者のフリードリヒ・ハイエクの主張や生涯を追うハイエク入門書。著者の池田氏の博覧強記ぶりはかなりのもので、入門書といえど決して易しくなく、"噛みごたえのある"内容だった。
前提となる他の経済学者の主張や学派などの知識がない状態では、特に理解に時間がかかってしまい不勉強を恥じる。
ただ、...続きを読むPosted by ブクログ -
アベノミクスに対する徹底的な批判の書。
ブログで書かれていることを背景含めて著者の主張をまとめている。
確かになぜデフレから脱却するとよいのか分からない。実際にはまともに説明もされていない。円安も輸出産業にとってはよいことだが、一般にはよいことだけではない。インフレは、資産の目減りにつながる。
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