【感想・ネタバレ】アベノミクスの幻想―日本経済に「魔法の杖」はないのレビュー

あらすじ

アベノミクスのいったい何が、どう問題なのか?
なぜ異次元緩和は失敗したのか?
「アベノミクス=偽薬」なら、本当に必要な政策は何なのか?

「アベノミクスは胡散臭い…」と思っていた人も、この1冊で理由・根拠がよくわかる。
「円安・株高・デフレ」の正体も、「そうだったのか!」とようやく謎が解ける。

「理論+データ」を駆使した「決定版」が遂に登場!

【「負の連鎖」はもう始まっている】
・円安 → 物価・エネルギー価格の上昇
・悪い金利上昇 → 国債バブルの崩壊
・骨抜きにされた成長戦略 → 伸びない実体経済、上がらない賃金

株バブルは終わり、偽薬の効果はもう切れる。
すべては異次元緩和の失敗から始まった!

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「魔法の杖はない」という副題の通り、今が異常な状態(不景気)では無く、日本は既に成長を終え新しいステップに入っていく必要な状態であることがよく分かりました。
ブログも面白いので池田先生の著作はオススメです!!

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

アベノミクスに対する徹底的な批判の書。
ブログで書かれていることを背景含めて著者の主張をまとめている。

確かになぜデフレから脱却するとよいのか分からない。実際にはまともに説明もされていない。円安も輸出産業にとってはよいことだが、一般にはよいことだけではない。インフレは、資産の目減りにつながる。

特に日銀の異次元緩和には批判的だ。ノーゲインでテールリスクを取りすぎていると。テールリスクは、実際には確率的にほとんど起りえないということではなく、リーマンショックを始めバブルがはじけるときのことを考えると必然であるように思う。

いずれにせよ、大きなリスクを抱えていると考えるのは正しいのだろうと思う。現時点で直接的な痛みがなく、その政策が原因かどうか不明だが、少しよくなっているようにも見えるから、何となく受け入れているが、危険なんだろう。

「幻想」と言えばそうだろう。ニューヨークで"Buy My Abenomics"と宣言してきたが、振り返ってこの政権の政策が最後の一押しとなったと記されないのだろうか。

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2013年10月28日

Posted by ブクログ

この本での主張は、次の通り。
・アベノミクスに実体はないが、国民に景気はよくなるかもと思わせる「偽薬効果」はあった。でも効果はもうすぐ切れる。
・不景気の結果、デフレになった。だから、デフレ脱却しても景気はよくならない
・日銀の黒田バズーカは無意味。ハイパーインフレの可能性を高めるのみ。
・不況を脱する方法は、雇用環境の自由化

本の中で、難しい経済指数、グラフを多用して、論理的に解説しています。
日本はもう、「焼け跡リセット」つまり、ハイパーインフレを起こして、財政赤字を無くすしかないのでは?と思ってしまいます。勿論、日本経済と国民生活はめちゃくちゃになりますが。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

池田信夫とはツイッターで何度かやりとりしたことある。
偉そうなことばっか言ってるヘボ評論家であって、エコノミストではない。
でも、時々、正しいことも言う。
日本経済に「魔法の杖」はない。当たり前だ。

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2014年01月07日

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