三角和代のレビュー一覧

  • 世界の終わりの最後の殺人

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    特殊設定ミステリーって万能ですね。設定を明確に開示すれば、どんな不可解な状況下でもミステリーは成立する。
    「人を殺す謎の霧」が突然現れて世界滅亡、科学者がそれを防ぐバリアを開発、最後の人類がバリアの下で細々生きている(すごい設定)。
    科学者は不死化し、村人から崇められている。その一人が殺され、犯人を特定しなければバリアが解除され人類が滅亡する。(なんで?)
    しかも、登場人物が都合よく(この場合悪く?)記憶喪失になる。
    これだけ、荒唐無稽でご都合主義な設定を盛り込んでもミステリーとしてきちんと機能する。どんなに設定が複雑でも、読者である人間に理解可能な真実が提示されればそれで充分ミステリーなんだ

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    2026年05月28日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    同じような設定の作品をこれまで多数読んだ(観た)。そのたびに、人類滅亡の危機になんで人を殺さなくちゃならないのかと疑問を持ちながらも、その考え抜かれたストーリーに脱帽した。本作品はその中でも突出していると感じた。
    謎に満ちた“霧”によってすべての生物が死に絶えた世界で、わずか122人の住民が平和に暮らす島が舞台だ。彼らが“長老”として崇める3人のうち、1人が殺害される。死をもたらす霧が迫る中、人類を救うためには2日以内に犯人を見つけなければならない。
    本格推理の皮を被ったSFだ(逆ではない)。おもしろかった。

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    2025年12月09日
  • 名探偵と海の悪魔

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    終わり方が最高!
    様々な思惑のある乗客、乗員を乗せた船舶内で起こる事件の数々…伏線が巧妙な本確ミステリー。まるで、マダミスのようでワクワクする。

    傲慢かつ残酷な権力者の所業は、現代社会に通じるものがあり、(いもしない)悪魔の存在に恐れ、憎しみを募らせる人々の様子は、現代の排外主義を描写しているようで面白い。
    また、女性が賢くイキイキと描かれていつつも、それは許されないという時代背景など…。謎解きだけじゃなくて、描かれているキャラクターや、プロット、巻き起こる出来事が社会派作品としても魅力的で飽きずに楽しめた。

    そして最後の真相は………これは予想しなかった!
    思いっきり騙されて、そして結末が

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    2025年10月21日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    長く、ゲロ難しい。
    読むのに膨大な時間がかかる小説です。
    タイムリープものが好きな私は楽しく読めました。
    探偵が聞き込み、推理で謎を解き明かすのではなく、その人間になって体感したものを集めて推理するという点が面白かったと思います。

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    2025年10月16日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    最初は話の流れを把握するのに苦労しましたが、徐々に全体像がわかってくるにつれて引き込まれていきました。しかし、SF色が強く何でもありなので、ミステリー好きには「そりゃないでしょ」という点が多々ありました。

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    2025年10月05日
  • 霧に橋を架ける

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    ネタバレ

    霧に橋を架ける

    「スパー」
    「水の名前」
    「シュレディンガーの娼館」
    「変化後のノース・パークで犬たちが進化させるトリックスターの物語」
    「陳亭、死者の国」
    「ポニー」
    「26モンキーズ、そして時の裂け目」
    「蜜蜂の川の流れる先で」
    「噛みつき猫」
    「ストーリー・キット」
    「霧に橋を架ける」



    ショートショートから、表題作の中編まで、様々な長さ、味わいの短編集。
    いくつかの物語に共通しているキーワードは、犬や猫への愛とコミュニケーションの難しさ。
    表題作は危険な霧の川に橋をかける技術者の物語ですが、プロジェクトリーダーの孤独や工学を極めるものの迷いなどがうまく描かれていたと思います。

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    2025年09月03日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    1910年代のアメリカの全寮制女子校を舞台にしたお話。女性の参政権とかストライキとかお化粧とか当時の考え方が知れて興味深い。いたずら好きなパティがいきいきと思う存分活動していて楽しい!

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    2025年08月31日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    突如発生した黒い霧によって世界が滅亡。わずかに残った100名ちょっとの人々は「世界の終わりの島」と名付けられた孤島で暮らしている。島の「長老」として君臨する三人の科学者。
    そしてある夜、長老の一人であるニエマが殺害される。そして住民は皆その夜の記憶を抹消されている。

    SF色の強い、ある種の特殊設定なミステリでしょうか。あからさまに島に秘密があることを示唆されてってのがいかにもなSFっぽさがあって好き。最後に一気に真相が明らかになるのも気持ちの良いカタルシス。面白かったです。
    ちょこちょこと「え?そんな話だったっけ?」みたいなものがないでもなかったんですが、自分が読み逃していたのか・・

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    2025年06月24日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    ネタバレ

    ポストアポカリプスかと思えば、いやポストアポカリプスなんだけどこれは解放と言えるのかニエマの自己満足じゃないの!?
    人間に絶望したから自分が作った新種族に譲ろう!ってなる??
    でも、クラムのみんなには幸せでいて欲しい。
    そして、エービイ自分を殺させてクラムを解放するって1番人間くさいのでは。

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    2025年06月24日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    時代背景や価値観がよく分からない時もあったけど、すごく面白かった
    1話に書いてあることが最後らへんの話で出てきたりすごーい!ってなりながら読んだ
    庭園の話が好きだな〜後日談も込みで

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    2025年05月23日
  • スリー・カード・マーダー

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    警官と詐欺師が異母姉妹。とある事情で協力して殺人事件の捜査を行うことになる。二人のやりとりが面白いし、警察内部の人たちなどとのやりとりも面白い。続きが気になるので、次の巻が楽しみ。

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    2025年05月14日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    近未来の世界を描いたミステリー。私にはSFと言うよりファンタジーの世界を感じた。
    世界の終わりの島を舞台にしたクローズドサークルミステリー。壮大な構成に相応しく内容も今までにないスケール。ここで各人の脳にプログラミングされたエービイが狂言回しの役をするのも今までにない取り組み、何度も読み返したい作品だった。

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    2025年05月09日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    12話の短編集。主人公や仲間がある生徒のベッドにわざとホットチョコレートをぶっちゃかすとか、さらにゼリーも追加でぶっちゃかすとか、いじめすぎると引いた部分も。家の前で騒いで、病人がいるんですよと知らない人に叱られた後に笑ってるのも人格を疑う。

    どの話もハッピーエンドだけど、いたずらといじめは紙一重ですよ、パティ。

    高校生とのことだけど、あしながおじさんと同様、鬼ごっこ的な遊びを外で元気いっぱいに遊べるのは羨ましい。

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    2025年04月02日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    おちゃめなパティというタイトルから、トラブルメーカーの腕白な女の子という印象を当然受けるが、+成績上位であることもあり、特に屁理屈でラテン語ストライキを1人だろうと実行するのは、そのこともあるからこそ教師も若干指摘しずらいのだろうなと。
    ロマンスを巡る騒ぎや生徒自身が抱える問題など学校内での物語も騒がしく面白い中、個人的には“タマネギと蘭の花“、それに続く“レモンパイとモンキーレンチ“の話が特に好きだった。
    庭師との出会いと、泥棒との出会いと、まさかの紹介状を書いての斡旋。内容もさすがもっともらしくて説得力があり、パティの頭の良さを感じる。行動力の凄さもそうだが。

    本書紹介のあらすじが、わざ

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    2026年01月27日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    「フレミング警部最後の事件」が良かった。完成度の高い短編。
    初出が1960~1980年頃なのでかなり古いミステリーの短編集。完成度は高いがあとに残るものはない。

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    2024年12月26日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    キャラクターがみんな活き活きしていてとても可愛らしいです。こちらまで元気とときめきを貰えました。表紙のかわいさと相まってにお気に入りの本です。

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    2024年12月08日
  • 黄昏に眠る秋

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    スウェーデン エーランド島が舞台
    約20年前の少年失踪事件を解決しようとする母親と祖父
    事件を調査する内に30年程前に死んだ男が実は生きていた…?
    調査パートと死んだ男の過去パートが交互に書かれ真相が判明するタイプのミステリー。

    ・感想
    息子が行方不明になってから立ち直れないままのユリアと、老人ホームに入り手足も満足に動かせないイェルロフが探偵役。
    舞台となる場所(霧深い閑村)や季節(秋冬)、登場人物も老人ばかりなので展開も遅め。
    終始物静かで寒々しい印象があるけどエピローグでは事件解決とともに囚われていた彼らの苦しみが昇華されて、それが季節が春になり霧が晴れる事で描写されていい

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    2024年03月02日
  • 冬の灯台が語るとき

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    エーランド島シリーズ2作目。
    エーランド島東北部、ウナギ岬にある19世紀に建てられた灯台守の屋敷が舞台。
    屋敷に越してきたヴェスティン一家に起こった事件とそこで暮らしてきた人々の歴史、幽霊話と追悼と思い出話が本筋。
    そこに空き巣三人組とエーランド島に赴任してきた新人女性警官の3組のエピソードが交錯し後半で収束していく。

    ・感想
    ミステリー要素はメインではなく、厳しい環境の中人々の営みを支え続けてきた屋敷とその土地で過去生きていた人々、そして現在生きている人々の苦悩や自然への畏怖が描かれてた。
    屋敷に刻まれた悲しみの記憶とそこに生きていた人々に想いを馳せ、そして連綿と続き交差してき

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    2024年02月23日
  • シナモンとガンパウダー

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    海賊に拉致された料理人の運命は?
    波乱万丈で泥臭くドラマチックで、どっちへ転ぶかわからない、珍しい雰囲気の作品です。

    1819年のイギリス。
    貴族に仕える料理人ウェッジウッドは、突如別荘に乗り込んで来た海賊団に雇い主を殺され、ついでに拉致されてしまった。
    迫力ある美人の女海賊マボットから、週に一度、マボットのためだけの本格的な料理を作るように命じられる、「命が惜しければ」と。
    優雅な暮らしで繊細なテクニックを身につけてきたウェッジウッドだが、海賊船にはろくな材料も器具もない。
    既に中年で妻を亡くして気落ちしていた彼は、荒くれ男たちの中に放り込まれて絶望しかけていたが‥

    運命を呪いながらも、

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    2024年01月18日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    館×タイムリープ×人格転移
    読んだことのないタイプの特殊設定ミステリー
    なにはともあれ、ややこしさが勝る
    そして、展開を呑み込むのに一苦労……いや、七苦労くらいした
    ただ、それを乗り越えればページをめくる手が止まらない
    細かい設定とラストの展開が少し雑に感じなくもないが、なかなかスリルはあった

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    2024年01月04日