三角和代のレビュー一覧

  • 猫の街から世界を夢見る

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    ラヴクラフトの描いたドリームランドのダークファンタジーな世界観が好きだ。本作はそれと同一舞台ということで手に取った。

    「未知なるカダスを夢に求めて」を先に読んでいるとあの場所だ! と思うシーンが多く出てくるため、それらの情景を老齢の女性主人公の視点で共に冒険してより一層楽しめる。
    ただこの作品は、作者が謝辞で指摘する通りラヴクラフトが描かなかった女性の物語である。そのためにウルタールに科学系の学問を教える女子カレッジが存在していたり、電池式の懐中電灯が存在していたりと、時代を考えればラヴクラフトのそれよりはるかに先進的な印象だ。ラヴクラフトの描いた古風で不便だが科学や法則に囚われない夢の国を

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    2022年06月27日
  • 猫の街から世界を夢見る

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    クトゥルフ神話テイストの異世界旅行記か?
    と思いきや……
    現代にトリップしたりして、
    タイトルの「猫の街から世界を夢見る」にぴったりな物語でした。

    ポツンと出てきたロビンソン・クルーソーが意味ありげで、個人的にはとても気になりました。
    ロビンソンは、最終的には元の世界に帰りました。

    では、主人公はどうなるのか?
    と勝手に想像しながら読んでました。

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    2022年05月07日
  • 赤く微笑む春

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    エーランド島四部作、第三弾。テーランド島に越してきた家族と、イェルロフの妻の日記を柱に、それぞれの物語が同時進行する。石切場のトロールなどファンタジーの世界や北欧の春の兆しを織り交ぜながら、静かに始まるが、終盤は怒涛の展開となる。

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    2022年04月03日
  • 冬の灯台が語るとき

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    スウェーデン、エーランド島にある双子の灯台を望む古い屋敷に越してきた家族に訪れた悲劇。前作「黄昏に眠る秋」同様、ゆっくりと人間関係が剥がされてゆく。過去と現在を往復しながら、ブリザードの雪や暗い海に世界に引き摺り込まれるような錯覚を覚える。
    前作に続き、老人イェロホフも登場し、ほっとさせられる。

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    2022年03月19日
  • ウォーシップ・ガール

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    楽しいスペオペ。
    異種族のノッドの詩的な語りとか、誰かが芸術的惑星改造をした星系とか、宇宙船の AI とか、もうギミックだけで楽しい。(^^
    戦闘シーンもあるものの、基本的に人助けの団体に所属している船が舞台なので、戦闘ばっかりみたいな話より楽しいところが多いんじゃないかな。
    AI の女の子も、ラノベにありがちな少女っていうよりは戦争のプロフェッショナルみたいな感じで好印象。
    続き物の 1 作目だと言うことなので、続きが楽しみ。
    あと、この作者の既訳の本を読んでいたってことをあとがきで知ってちょっとびっくりしました。

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    2020年12月15日
  • ウォーシップ・ガール

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    少女と犬の遺伝情報を持つ、14歳の戦闘用AIを宿す重巡洋艦、しかも退役しており人命救助を現在のミッションとしていて、極めつけは僕っ娘。マップスを彷彿とさせる設定(義体は出てこないけど)、癖のある登場人物たち、奇抜な天体の設定、シリアスな空気をまといつつ、いっそコミックがしっくり来そうな縦横無尽のスペースオペラ。三部作の第一部とのことで、今後が楽しみ

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    2020年10月11日
  • ウォーシップ・ガール

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    過去のトラウマに囚われた人ばかりでみんなウジウジしてて大丈夫か?と序盤こそ不安になりましたが、後半のスピード感ある宇宙艦隊戦がカッコよかったのですべてOK!
    元戦艦のボクっ娘AIが、皮肉を言ったりここぞと言う時にアバターをお着替えするのがカワイイ。

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    2020年10月10日
  • 償いは、今

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    ふむふむ、書評を読んで買ってみたけどなかなか。
    かなり上から目線の強気な女弁護士が、昔の婚約者の冤罪を晴らすため奔走。会話の訳がややカタいけど、プロットとキャラの魅力は十分伝わる。女性が主役のミステリは月に1冊くらいは読みたいな。

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    2018年06月03日
  • 償いは、今

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    「書評七福神」の書評を頼りに本を買う生活にも飽きて、なんなら七福神に選ばれる本を自分なりに予想してみようと始めた一冊目(無事、選出されてた)
    初めて読む作家
    タイトルの割に読みやすく
    主人公が40代なのかわからないほど軽い話し言葉でスラスラ読めました。ちょっと原文まんま訳したのか違和感のあるかしょもあったけど…

    二転三転する展開もオススメ要素ではありますが、登場人物達を想像しやすいいきいきとした描写の感じもよし。別の作品も読みたくなった。

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    2018年05月10日
  • キリング・ゲーム

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    カーソンと殺人者の視点でストーリーは展開する。五里霧中の捜査を強いられるカーソンと、奇妙な行動を続ける殺人者グレゴリー。このふたつの線はどういう関係にあるのか、どう交差するか、そこが読みどころのひとつ。

    「ミッシング・リンク」が本作品のテーマ。意外な真相へと繋がる手掛かりや伏線は、いくつものエピソードの中に巧妙かつ大胆に仕込まれているから、真相を推理することは十分可能。さらに、その先にもうひとつの驚きが仕掛けられている。そこで読者は全体の構図が反転するショックを味わうだろうし、作者の企みを確認するため再読したくなるかもしれない。

    いつも以上に攻めてきたなーという印象は強いが、ラストが若干弱

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    2017年12月31日
  • キリング・ゲーム

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    ネタバレ

    カーソン・ライダーシリーズ7作目。実際では9作目らしい。今回はカルトではあるが、あまりそれが気にならない程度でサクサク話が展開していく。終盤に無差別に見えた殺人につながりがあり、伏線がしっかり張ってあったのは読んでいて楽しかった。しかしながら最後がちょっと展開が急というか、あっけないというか。せっかくだからジェレミーにもう少し出てもらってそこまでも解決できればよかったかな。次作からは職場変更?期待。

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    2017年11月09日
  • キリング・ゲーム

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    ジャック・カーリイ『キリング・ゲーム』文春文庫。

    シリーズ第9作。そろそろこのシリーズにも飽きて来た。それなりに評価は高いようだが、低俗な表現ばかりが鼻につき、そこまで面白い作品だとは思えない。

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    2017年10月30日
  • ガンメタル・ゴースト

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    拡張現実とかいうと難解になりがちだが世界観もディティールも分かりやすく特に後半は一気読み。登場人物も多彩。ただ皇太子の彼女が男っぽいしゃべり方で所々紛らわしかった。原文でもそう表現されてるのかな?

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    2017年10月19日
  • 冬の灯台が語るとき

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    ネタバレ

    ストックホルムから島に移住してきた一家。
    越して間もない頃、妻が海で溺れて発見される。
    殺されたのか?事故なのか?

    同じ頃、島に来た警察官。警察官の大叔父がその謎を解く。

    #幽霊現象

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    2017年09月24日
  • 黄昏に眠る秋

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    ネタバレ

    読み終わるまで凄く時間がかかりました。'45の殺人事件、'70年代 の幼児失踪、を'90年代に解決するという、3つの場面が交錯するので、なかなか集中できませんでした。
    '45に殺人事件を起こした男の望郷の念がまず理解できない。なぜそんなに故郷に固執するのか。凶暴で行き当たりばったりの行動する力があるのに、その割には自分で帰郷しようとしない。
    それと気になったのは解決に向かう場面で携帯電話がでてくるところです。'90年代前半は日本ではまだまだ携帯電話よりポケベル主流だったと思いますが北欧はすでに携帯電話が行き渡っていたのでしょうか?

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    2017年09月08日
  • 夏に凍える舟

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    シリーズ4作とも、とても面白かった。美しい北欧の島を背景に、土地の言い伝えを交え、過去と現在が交差する物語がスリリングに展開。4作を通して探偵役を務める老船長の人柄が素敵で、味わい深いミステリーシリーズになっている。
    現在の北欧というと、今まで読んだ本や見たドラマでは、もっと暗くて荒んだイメージだったから、そうでない一面を感じられたのも良かった。

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    2017年05月28日
  • 黄昏に眠る秋

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    物語がなかなか進まずイライラしたけど、「むかしは、みんな、いつも時間をかけて物語を紡いだが、いまではなにもかもが、さっさと済ませねばならなくなって」って言葉が出てきて、はっとした。

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    2017年04月11日
  • 髑髏の檻

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    「インザブラッド」がたいそうおもしろかったので、続いてこれを。前作では出番がなかった、ライダーの兄ジェレミーが登場する。おお、これはどんな展開になるのかとハラハラワクワクしたが、あれ?ジェレミーがあんまり恐ろしくないような…。慣れたのかな。

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    2016年10月06日
  • 黄昏に眠る秋

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    スウェーデンのミステリー。先にこのシリーズの最終巻を読み、ずっしりとした手応えが気に入って、初巻を手に取った。
    目の前で見ているかのような心理描写や 土地の風景に、再び引き込まれた。事件に派手さはないが、最後まで縺れた糸が続くので、退屈しない。
    主題は子を亡くした母。殺人者を含め、筆者の人間を見る温かい眼差しによって、暗い話だが重くなっていない。

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    2016年08月25日
  • 夏に凍える舟

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    ミステリー。とはいえ推理を問う部分は薄く、癖のある人々の物語と人間関係が中心に描かれる。
    男性的で暴力が支配的なスウェーデンのミステリーの世界も、スターリン時代と照らし合わせると、カリフォルニアのように明るい。その位、旧ソ連にまつわる回想シーンが殺伐とした内容(史実に基づくだけに)だった。
    複数の人の視点が入れ替わり語り、時に過去の話が挟まれる構造だが、きちんと書分けられているので、混乱することはない。

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    2016年08月25日