三角和代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わるまで凄く時間がかかりました。'45の殺人事件、'70年代 の幼児失踪、を'90年代に解決するという、3つの場面が交錯するので、なかなか集中できませんでした。
'45に殺人事件を起こした男の望郷の念がまず理解できない。なぜそんなに故郷に固執するのか。凶暴で行き当たりばったりの行動する力があるのに、その割には自分で帰郷しようとしない。
それと気になったのは解決に向かう場面で携帯電話がでてくるところです。'90年代前半は日本ではまだまだ携帯電話よりポケベル主流だったと思いますが北欧はすでに携帯電話が行き渡っていたのでしょうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレカーソンシリーズの第6作。後書きを読んだら本当は7作目というのが分かってびっくりした。
今作は休暇中のカーソンがその先で事件に巻き込まれるというストーリー。後書きにもあったが、名探偵は休暇中によく事件に巻き込まれる(笑)
内容的には相変わらずの狂気な内容で、そこに兄の存在も多いに関わってきて、シリーズファンなら楽しめる。最後までいまいち分からないまま進んで最後にどーっと判明していくパターンもおなじみ。ただ少し少食気味でもある。
1作目を意識した驚きも見せたが、謎なとこともあった。例えばジオタグをサイトに投稿したのは誰で何目的でとかがなんとなく分かりにくい。ただ=(8)=の真相には驚かされる(笑 -
Posted by ブクログ
休暇中の田舎町で事件に巻き込まれるカーソン。シリーズ七作目は、良くも悪くも「休暇中の出来事」といった感じ。
全体的にスローテンポ。いつものキレキレ本格サイコからはちょっとずれてる。カーソンの事件じゃないというぎこちなさが、作中との微妙な距離感に繋がったのかも。エグイ事件が進行中なのに、どことなくのんびり間延びして見えたのは、ケンタッキーの山間という舞台設定にあるのか? てなことを訝しみながら後半に入ると一気に加速する。事件が一本の線に繋がる展開は相変わらず巧い。壮絶な過去、支配する者とされる者、狂気に駆り立てられるモンスターたち──これだけのサイコな素材が揃ってるのに、なんかもやっとして終わ -
Posted by ブクログ
二十数年前に起こった少年の失踪事件。少年の祖父のもとに少年が当日に履いていた靴が送られてきて、祖父は少年の母とともに事件の真相を探り始める。
話のテンポはとてもスローで落ち着いた印象です。スウェーデンの霧の深いエーランド島という場所が舞台となるのですが、自然や気候の描写が巧みで行ったことのない地域ながらもその舞台が非常に想像しやすかったです。
ギクシャクした祖父と娘の絆の再生の物語としても、悲しみを乗り越える人々を描いた物語としても秀作だなあ、と感じました。テンポの遅さが悲しみをゆっくりと乗り越えていく人々と絶妙にマッチしているからか、非常に心に染み入ってきます。
祖父と母の事件の真相を -