三角和代のレビュー一覧

  • イヴリン嬢は七回殺される

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    読むのにものすごく時間かかった

    仕掛けが多すぎて難解でした
    解決編の喜びはその分味わえたけど


    めっちゃ難しくて複雑なパズルが解かれていくのを、感嘆しながら読み進めていく小説でした。
    カニンガムが好きでした。

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    2022年12月19日
  • シナモンとガンパウダー

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    ネタバレ

    あまり読まないタイプの海洋冒険小説。
    美味しい料理を作らないと死んでしまう、シェヘラザードの海賊版小説。

    船長のマボットはとんでもなく魅力的な女海賊(某スマホゲーのドレイク船長みたい)だけど、主人公の料理人ウェッジウッドがヘタレすぎて、結構好き嫌いがあるかも。
    特に中盤が少し中弛み。
    そしてウェッジさん、脱走しすぎだろう笑

    ある意味、途中の中弛みがあるからこそ、登場人物に愛着が湧き、ラストの迫力ある大海戦での散り様に心動かされるのかも。
    最後は静かな中にも、過去の航海の記憶があって。余韻のあるラストでした。

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    2022年12月01日
  • シナモンとガンパウダー

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    貴族のお抱え料理人ウェッジウッドは主人を海賊団に殺されて捕虜になる。海賊団の女船長マボットはウェッジの料理を気に入り、週に一度自分のために料理を作れと言い出して……。海賊冒険お料理小説!(ミステリ要素はなし)→

    常識人ウェッジウッドがとにかく融通が利かない。何度も逃げ出そうとしたり、海賊たちを下に見たりととにかく苦手キャラで正直400ページあたりまでは読むのがしんどかったんだけど、ウェッジがマボットの影響を受けて一皮剥けた後はめちゃくちゃ面白くなった!
    クライマックスは最高!ラストは泣く!

    小説の形式がウェッジの日記なんでウェッジに感情移入できないとなかなか読み進められないのが難点。

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    2022年11月28日
  • シナモンとガンパウダー

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    目の前で雇い主を殺されてしまった料理人。ところが、その殺した当人である海賊船船長に拉致され、週に一度自分のためだけにご馳走をふるまえと無茶ぶりをされる……という斬新かつ怒涛な展開で幕を開ける物語は、その後も使い古された言葉なれど、まさに「波乱万丈」の一言。

    賞金首の海賊なだけに、命を狙われて続けている航海だから、敵の来襲は当たり前。なおかつ、船長は別の目的をもってある人物を執拗に追い、そのために自分と船の危険度をあげてもいる。その道行きそのものもとても躍動的で、かなりわくわくさせられます。

    そして囚われの料理人ウエッジウッドの孤軍奮闘ぶりがユーモラスにそして驚くひらめきを持って描かれます。

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    2022年11月25日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    ネタバレ

    タイムループ×人格転移という帯に書かれた設定に魅力を感じ読み始めた。
    海外文学が初めてということもあり、独特のジョークや人物名の色んな呼ばれ方が理解しづらく混乱を極めたが、最後まで読み切るとようやく全体が理解できたような気がする。
    ブラックヒース館の意味、なぜこのようなことが行われるか…、面白さと気持ちの悪さが漂う作品だと思った。
    映像で観たい!

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    2022年10月07日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    登場人物が多い上に翻訳物独特の言い回しが多いので、読むのがかなり大変でした。何回ページを戻ったことか…。
    でも、逆に言えば、ページを戻っても確認したくなるくらい、面白かったです。最後、どんでん返しもあって、そういうことかー!となります。

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    2022年08月11日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    殺人事件の犯人を特定するまで同じ一日を毎回異なる人物として繰り返すというミステリ。記憶喪失の状態から始まり、異なる視点で同じ日を繰り返すことで事件の解像度がだんだんと上がってくる感じは良い。
    ただ、作者の主眼は特殊な状況下に於いて成立するミステリ小説にあり、そういう意味ではかなり良く出来ているとは思うが、その状況を構成するループや人格転移などは単なる舞台設定に過ぎずそこら辺に期待を持ちすぎると落胆することになる。

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    2022年07月16日
  • 髑髏の檻

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    これは好き。
    いろいろな伏線に惑わせられながら、なかなかに闇深い物語を照らし出すし、シリーズ読んでいれば理解できることを使いながら違う地平誘うのはすごいな。
    中盤で声出そうになったのは久しぶり。

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    2022年06月29日
  • 夏に凍える舟

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    エーランド島最終章。
    犯人は20世紀初頭、義父と真天地を求めてソビエトに発った老人だ。極寒のシベリアや暗いKGB時代と、夏の賑わいをみせるリゾート地での出来事が交互に語られる。イエルロフの鋭くも愛のある眼差しが、事件を少しずつ紐解いてゆく。

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    2022年05月05日
  • 猫の街から世界を夢見る

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    主人公の造形がとても良い。
    経験豊かで知恵があり意志の力を持っていて、けれども決して強くも万能でもない、ちっぽけな一人の人間。社会的には弱者として扱われることも少なくはない、老いた女性。それでも彼女は決して無力な存在ではない。
    これは誰でもない自分として世界を踏みしめるひとりと、そこに寄り添う何者かの物語。
    夢見る人にも目覚める人にも、どうかその先の道が開かれんことを。

    ひとりの教え子の出奔を機に、学園の存続のためという動機で始まった旅は、思わぬ理由で手段が変わり目的が変わり、壮大な冒険へと繋がっていく――という、子供の頃に読んだファンタジー小説のようなシナリオなのだけれど、主人公の属性の決

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    2022年03月30日
  • 黄昏に眠る秋

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    スウェーデン、エーランド島で霧の深いある日、少年が行方不明となる。祖父である元船長のイェルロフが事件の謎を解く。高齢の祖父のゆったりとした時間の流れとエーランド島の自然がマッチし、物語が丁寧に進められて行く。終盤は悲しい結末へと向かうが、イェルロフの覚悟と落ち着きと共に、静かに受容できる境地となる。

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    2022年03月08日
  • 夏に凍える舟

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    何か読んだことがあると思ったら、シリーズ作で2作品を読んでいた。ミステリー度もあるが、かつての北欧が関わった歴史をよくしることが出来たし、年老いた人間の心情にも深く触れた。スターリンの恐怖政治、知ることが出来た。

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    2021年09月29日
  • 夏に凍える舟

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    エーランド島ミステリー四部作の最終話「夏」

    シリーズ中最も賑やかなエーランド島で、舞台となるリゾート地もにぎやか。

    対照的に描かれるのは、20世紀に出現した「ソビエト連邦」という国の内情。
    希望と絶望の果てにひたすら「帰る」ことを夢見てきた一人の男の物語は、シリーズ中最も重い。
    あんなに強大だったのに既に歴史地図にしか載らない「過去の国」。
    でも、そこで行われた史実は、関わった人の記憶と共に生きている。

    人にとって「帰るべき所」とはなんだろう。
    終盤で、エーランド島から離れる船を前に娘は「父さん帰ろう」と言う。父にとっては「帰ってきた」場所から再び離れることになるのに……。

    ラスト、イ

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    2021年08月23日
  • 猫の街から世界を夢見る

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    舞台になった夢の国。クトゥルー神話絡みでとにかく設定が幻想的。覚醒する世界に駆け落ちした女子学生を連れ戻すべく、旅に出たヴェリット・ボー老教授となぜか黒猫。この同行猫の存在感が猫好きにはたまらない。紀行文のように淡々とした描写で血生臭さは感じないが、場面を想像すると危険度高……。ボー教授(そして猫)の耐性力やら順応力やらに感服した。将来の可能性を仄めかせた終わり方で、その後の彼女らに期待が膨らむ。

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    2021年08月01日
  • 猫の街から世界を夢見る

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    クトゥルフ神話は読もうとして断念した記憶があるのですが、このお話は好きだなぁ。主人公のやるべきことがしっかりしていて、感情的にぶれない感じが好き。猫も可愛いし。大事にしてくれる場所で落ち着くかと思えば、状況が変わった途端姿を現す感じもらしくて良いなぁ。

    女性は夢を見ない世界ってのも面白いな。
    そして世界を渡った後には、男よりも世界を取る辺りが非常に現実的。そこも流石女性って感じで良かったです。

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    2021年07月28日
  • 赤く微笑む春

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    エーランド島四部作「春」を読む。

    「春」は「過去に残したもの」

    石切場の小屋を相続したペール。彼が「過去から確執のあった父親の周りで起こる事件」を追うのが、今回の主要線。その他に「現在抱えるペールの家族の問題」「新たな隣人ヴェンデルの過去」「イェスロフの妻の残した日記」の四つの物語が程よい章分けで淡々と語られる。

    「春」になり、荒涼とした石灰台地にも草木や花が色めき、鳥は朗らかに囀る。
    人々は外に出て楽しみ、冬は次第に影を潜めていく。
    ただ……春霞に覆われて焦点の定まらないアンニュイな状態は、どことなく不安を募らせる。

    新緑の中の不思議な場所とエルフの気配
    誰もいなくなった白い石切場と

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    2021年04月22日
  • ウォーシップ・ガール

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    全3巻らしい。重巡洋艦AI〈トラブル・ドッグ〉とコンスタンツ艦長、クルーたち。トラブルドッグは過去の虐殺について、艦長は戦争を止めるため相手艦の艦長を撃つ命令をしたことについての後悔。役者あとがきで時間はもっと艦長が苦しむらしく…えぇ、ラストで精神的に苦しんでたのに。艦長は立ち直れるのかなぁ、続きも読みたい。

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    2022年01月16日
  • 償いは、今

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    和訳により所々分かりにくい文脈はあったが、最後はのめり込んだ。二転三転と揺さぶられた。それぞれの償いがあった。

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    2020年11月24日
  • 夏に凍える舟

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    ネタバレ

    エーランド島四部作完結編(うっかり三作目を飛ばしてしまった。。)。

    老齢探偵イェルロフの遠い昔、少年時代の恐怖体験に始まり、現代の少年の幽霊船との遭遇、意味深な男のきなくさい帰郷。
    序盤は物語がどこへ向かっているのかわからず、遅々とした展開。

    次第に動き出す物語にいつしか引き込まれている自分に気づく。スウェーデンとロシアの関係性、大戦中の悲劇を重低音として現代で繰り広げられる復讐劇。
    帰郷した男アーロンの人生を時間をかけて振り返り、人物像を積み上げていく過程が肝と感じた。

    ちょっと地味だけど、どこか没入させられる静かな典型的な北欧ミステリ。
    嫌いじゃないです。

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    2020年11月01日
  • キリング・ゲーム

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    「超絶技巧で度肝を抜く。」
    と言うコピーを帯に飾れるのは
    ジャック・カーリィ先生だけ!

    というわけで刑事カーソン・ライダー
    シリーズの七作目(未訳含めず)
    2019年12月現在最後の日本語訳なのが寂しい。

    毎回タイトルと本のデザインから、なかなか重たく手に取りづらい印象の本シリーズですが、カーソン視点で語られるのでユーモラスにスラスラ読めます。(グロさはありますが)

    今回は無差別連続殺人を繰り返す男が相手、精神的に安定してないが「ロカールの法則(犯行時、犯人と犯行現場は必ず何かしらの小さな物質を交換する)」を意識して行動するあたりからなかなか手強い。
    動機も読めない脈絡の無い殺人に
    カー

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    2019年12月20日