三角和代のレビュー一覧

  • イヴリン嬢は七回殺される

    Posted by ブクログ

    長く、ゲロ難しい。
    読むのに膨大な時間がかかる小説です。
    タイムリープものが好きな私は楽しく読めました。
    探偵が聞き込み、推理で謎を解き明かすのではなく、その人間になって体感したものを集めて推理するという点が面白かったと思います。

    0
    2025年10月16日
  • 世界の終わりの最後の殺人

    Posted by ブクログ

    最初は話の流れを把握するのに苦労しましたが、徐々に全体像がわかってくるにつれて引き込まれていきました。しかし、SF色が強く何でもありなので、ミステリー好きには「そりゃないでしょ」という点が多々ありました。

    0
    2025年10月05日
  • 霧に橋を架ける

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    霧に橋を架ける

    「スパー」
    「水の名前」
    「シュレディンガーの娼館」
    「変化後のノース・パークで犬たちが進化させるトリックスターの物語」
    「陳亭、死者の国」
    「ポニー」
    「26モンキーズ、そして時の裂け目」
    「蜜蜂の川の流れる先で」
    「噛みつき猫」
    「ストーリー・キット」
    「霧に橋を架ける」



    ショートショートから、表題作の中編まで、様々な長さ、味わいの短編集。
    いくつかの物語に共通しているキーワードは、犬や猫への愛とコミュニケーションの難しさ。
    表題作は危険な霧の川に橋をかける技術者の物語ですが、プロジェクトリーダーの孤独や工学を極めるものの迷いなどがうまく描かれていたと思います。

    0
    2025年09月03日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    1910年代のアメリカの全寮制女子校を舞台にしたお話。女性の参政権とかストライキとかお化粧とか当時の考え方が知れて興味深い。いたずら好きなパティがいきいきと思う存分活動していて楽しい!

    0
    2025年08月31日
  • 世界の終わりの最後の殺人

    Posted by ブクログ

    突如発生した黒い霧によって世界が滅亡。わずかに残った100名ちょっとの人々は「世界の終わりの島」と名付けられた孤島で暮らしている。島の「長老」として君臨する三人の科学者。
    そしてある夜、長老の一人であるニエマが殺害される。そして住民は皆その夜の記憶を抹消されている。

    SF色の強い、ある種の特殊設定なミステリでしょうか。あからさまに島に秘密があることを示唆されてってのがいかにもなSFっぽさがあって好き。最後に一気に真相が明らかになるのも気持ちの良いカタルシス。面白かったです。
    ちょこちょこと「え?そんな話だったっけ?」みたいなものがないでもなかったんですが、自分が読み逃していたのか・・

    0
    2025年06月24日
  • 世界の終わりの最後の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ポストアポカリプスかと思えば、いやポストアポカリプスなんだけどこれは解放と言えるのかニエマの自己満足じゃないの!?
    人間に絶望したから自分が作った新種族に譲ろう!ってなる??
    でも、クラムのみんなには幸せでいて欲しい。
    そして、エービイ自分を殺させてクラムを解放するって1番人間くさいのでは。

    0
    2025年06月24日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    時代背景や価値観がよく分からない時もあったけど、すごく面白かった
    1話に書いてあることが最後らへんの話で出てきたりすごーい!ってなりながら読んだ
    庭園の話が好きだな〜後日談も込みで

    0
    2025年05月23日
  • スリー・カード・マーダー

    Posted by ブクログ

    警官と詐欺師が異母姉妹。とある事情で協力して殺人事件の捜査を行うことになる。二人のやりとりが面白いし、警察内部の人たちなどとのやりとりも面白い。続きが気になるので、次の巻が楽しみ。

    0
    2025年05月14日
  • 世界の終わりの最後の殺人

    Posted by ブクログ

    近未来の世界を描いたミステリー。私にはSFと言うよりファンタジーの世界を感じた。
    世界の終わりの島を舞台にしたクローズドサークルミステリー。壮大な構成に相応しく内容も今までにないスケール。ここで各人の脳にプログラミングされたエービイが狂言回しの役をするのも今までにない取り組み、何度も読み返したい作品だった。

    0
    2025年05月09日
  • 世界の終わりの最後の殺人

    Posted by ブクログ

    こんな特殊設定、よく思いついたなと。世界の終わりが迫っているというだけなら、そういう話はほかにもありそうなのだが、読んでいるうちに、疑問に思うことが出てくる。

    この島では、百年以上も生きていて老人にもなっていない長老三人がいて、島の住人は長老を崇拝している。住人は決まった消灯時間でどこにいようと必ず眠りに落ちて、朝になると体が汚れていたりケガをしていたりする。まるで記憶がなく、催眠術のようだ。
    そして60歳で必ず死を迎え、亡くなると子どもが補充されるようにどこかから連れて来られて、決まった人数に調整されている。もうすべての住人が本当に人間なのかもわからない。

    その中で最たるものが、AIがす

    0
    2025年04月25日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    12話の短編集。主人公や仲間がある生徒のベッドにわざとホットチョコレートをぶっちゃかすとか、さらにゼリーも追加でぶっちゃかすとか、いじめすぎると引いた部分も。家の前で騒いで、病人がいるんですよと知らない人に叱られた後に笑ってるのも人格を疑う。

    どの話もハッピーエンドだけど、いたずらといじめは紙一重ですよ、パティ。

    高校生とのことだけど、あしながおじさんと同様、鬼ごっこ的な遊びを外で元気いっぱいに遊べるのは羨ましい。

    0
    2025年04月02日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    おちゃめなパティというタイトルから、トラブルメーカーの腕白な女の子という印象を当然受けるが、+成績上位であることもあり、特に屁理屈でラテン語ストライキを1人だろうと実行するのは、そのこともあるからこそ教師も若干指摘しずらいのだろうなと。
    ロマンスを巡る騒ぎや生徒自身が抱える問題など学校内での物語も騒がしく面白い中、個人的には“タマネギと蘭の花“、それに続く“レモンパイとモンキーレンチ“の話が特に好きだった。
    庭師との出会いと、泥棒との出会いと、まさかの紹介状を書いての斡旋。内容もさすがもっともらしくて説得力があり、パティの頭の良さを感じる。行動力の強さもそうだが。

    本書紹介のあらすじが、わざ

    0
    2025年02月15日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

    Posted by ブクログ

    「フレミング警部最後の事件」が良かった。完成度の高い短編。
    初出が1960~1980年頃なのでかなり古いミステリーの短編集。完成度は高いがあとに残るものはない。

    0
    2024年12月26日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    キャラクターがみんな活き活きしていてとても可愛らしいです。こちらまで元気とときめきを貰えました。表紙のかわいさと相まってにお気に入りの本です。

    0
    2024年12月08日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    スウェーデン エーランド島が舞台
    約20年前の少年失踪事件を解決しようとする母親と祖父
    事件を調査する内に30年程前に死んだ男が実は生きていた…?
    調査パートと死んだ男の過去パートが交互に書かれ真相が判明するタイプのミステリー。

    ・感想
    息子が行方不明になってから立ち直れないままのユリアと、老人ホームに入り手足も満足に動かせないイェルロフが探偵役。
    舞台となる場所(霧深い閑村)や季節(秋冬)、登場人物も老人ばかりなので展開も遅め。
    終始物静かで寒々しい印象があるけどエピローグでは事件解決とともに囚われていた彼らの苦しみが昇華されて、それが季節が春になり霧が晴れる事で描写されていい

    0
    2024年03月02日
  • 冬の灯台が語るとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    エーランド島シリーズ2作目。
    エーランド島東北部、ウナギ岬にある19世紀に建てられた灯台守の屋敷が舞台。
    屋敷に越してきたヴェスティン一家に起こった事件とそこで暮らしてきた人々の歴史、幽霊話と追悼と思い出話が本筋。
    そこに空き巣三人組とエーランド島に赴任してきた新人女性警官の3組のエピソードが交錯し後半で収束していく。

    ・感想
    ミステリー要素はメインではなく、厳しい環境の中人々の営みを支え続けてきた屋敷とその土地で過去生きていた人々、そして現在生きている人々の苦悩や自然への畏怖が描かれてた。
    屋敷に刻まれた悲しみの記憶とそこに生きていた人々に想いを馳せ、そして連綿と続き交差してき

    0
    2024年02月23日
  • シナモンとガンパウダー

    Posted by ブクログ

    海賊に拉致された料理人の運命は?
    波乱万丈で泥臭くドラマチックで、どっちへ転ぶかわからない、珍しい雰囲気の作品です。

    1819年のイギリス。
    貴族に仕える料理人ウェッジウッドは、突如別荘に乗り込んで来た海賊団に雇い主を殺され、ついでに拉致されてしまった。
    迫力ある美人の女海賊マボットから、週に一度、マボットのためだけの本格的な料理を作るように命じられる、「命が惜しければ」と。
    優雅な暮らしで繊細なテクニックを身につけてきたウェッジウッドだが、海賊船にはろくな材料も器具もない。
    既に中年で妻を亡くして気落ちしていた彼は、荒くれ男たちの中に放り込まれて絶望しかけていたが‥

    運命を呪いながらも、

    0
    2024年01月18日
  • イヴリン嬢は七回殺される

    Posted by ブクログ

    館×タイムリープ×人格転移
    読んだことのないタイプの特殊設定ミステリー
    なにはともあれ、ややこしさが勝る
    そして、展開を呑み込むのに一苦労……いや、七苦労くらいした
    ただ、それを乗り越えればページをめくる手が止まらない
    細かい設定とラストの展開が少し雑に感じなくもないが、なかなかスリルはあった

    0
    2024年01月04日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エーランド島4部作の3作目。

    高齢者施設で過ごす元船長でシリーズ主人公のイェルロフが、友人の死をきっかけに自身の死期も遠くないことを正面から受け止め、施設を退所し、かつての自分のコテージで余生を過ごす決意をするところに始まる。
    コテージの周辺は、いまや春、夏の暖かい季節だけ都会から人が訪れる別荘村の様相となっており、定住する者はほとんどいない。

    数少ない定住者の一人がかつての仕事仲間ヨン・ハーグマン。
    そこに加わる、新たな都会からの隣人達。
    ペールは、イェルロフのかつての友人で石工のエルンストの甥にあたり、石切り場の縁に立つコテージを相続し、この春は別れた妻との間の双子の息子、娘達と余暇を

    0
    2023年07月22日
  • キリング・ゲーム

    Posted by ブクログ

    2023.06.25
    カーソン・ライダーの活躍ぶりがまたしても示された。でも、最終的にこの事件で得るモノがあったのは、・・。二度読み必至との案内文あるのも納得。私はしないけど。

    0
    2023年06月25日