三角和代のレビュー一覧

  • 髑髏の檻

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    このシリーズは、期待を裏切らないですね。本作も良作です。序盤は少しもたもたしますが、最後は綺麗に着地します。"100番目"以来の笑撃ネタも炸裂、意外性やミスリードなど、ミステリとしての骨格も◎です。初めての方は第1作から読むことをお勧めします。

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    2015年12月27日
  • 黄昏に眠る秋

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    スウェーデンの新鋭のデビュー作。
    哀切という言葉が似合う傑作です。

    20数年前、霧深いエーランド島の平原で、イェンスという5歳の男の子が行方不明になった。
    母のユリアは立ち直れないまま。
    少年の祖父イェルロフは元船長だが80歳を過ぎ、老人ホームに入っている。
    その父からユリアに電話があり、イェンスが当時履いていたらしいサンダルが送りつけられてきたという。
    今頃、誰が何のために‥?
    あれ以来、ユリアは父と疎遠になり、父さんと呼ぶこともなくなっていた。
    だが父が気になっている手がかりを追って、二人は島で聞き込みを始める。
    疑いをかけられた一人のニルス・カントは、事件当時既に死んでいるはずだった‥

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    2015年01月24日
  • 赤く微笑む春

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    エーランド島シリーズ第3弾。『冬の灯台が語るとき』の存在を忘れていて飛ばして読んでしまったけど、独立したストーリーなので問題なし。

    病気の娘と、放蕩を尽した末、年老いた父親というふたつの悩みを抱えた男と、横暴な夫を持つ女という二つのストーリーが絡む展開。

    事件そのものは少々とっちらかった印象だが、背景に漂う諦観と微かな喜びが物語に深みを与えていて、とてもよかった。

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    2013年08月30日
  • 黄昏に眠る秋

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    北欧ミステリの、これは傑作と呼んでいいのではなかろうか。派手なアクションもないし、大いなる陰謀もなく、かっこいい刑事も美人助手も出て来ない。事件にかかわった人びとの人生を丁寧に、哀切に描いて行く。ミステリのくくりで終わってしまうのはちょっと勿体ないくらい。おじいちゃんのイェロフがかっこよすぎです。

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    2013年07月21日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    ニック・ヴェルヴェットやサム・ホーソーンのシリーズは読んでいたのですが、これはノン・シリーズのホック短編集です。でも期待に違わず面白かったです。短くても内容の濃い物語や、ラストの落とし方のうまさなど、堪能しました。

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    2010年04月13日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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     大好物の本でした♡
     元気でイキイキしていて、たいへんよろしい。
     ちょっとくらい元気が余って、いたずらとかしてしまっても、まあ良いでしょう。
     失敗は学生時代にしておくものです。

     作者が楽しんで書いているのがよくわかる作品だと思います。
     だから、読む側もとても楽しかったです。
     
     行き過ぎたり失敗したりしながら、いろんな人に出会い社会の側面を見て、少女たちは成長していくのでしょう。
    (自己実現のしかたは、今とはずいぶん違いますけどね♡)
     がんばれ! 女の子♡

    〔作品紹介・あらすじ〕
     アメリカの女子寄宿学校、聖アーシュラ学園で暮らすパティは好奇心旺盛で正義感の強い女の子。ある日

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    2026年03月12日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    再読終わったので感想を。
    こういう世界観を表した話はとても好きで、再読にも関わらず夢中で読めました。
    特殊設定ならではの表現や描写が上手い具合に織り込まれてると思いました。
    たぶんまた今年中に再再読すると思います笑

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    2026年03月11日
  • 黄昏に眠る秋

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    カリブ海の島で子供がいなくなった。20年後に靴が入った小さな郵便が届く。
    新人賞受賞のスウェーデンの作家。読み始めは文体に馴染めないで中々進まなかった。

    カリブ海側のエーランド島で起きた子供の誘拐事件。
    祖母は昼寝をしている間に、一人で散歩に出た孫のことを悔やんで死んだ。
    母親や祖父母は、事件から立ち直れていなくて、夫婦は離婚、 事件から20年、80歳になった祖父のイェルロフは、動きもままならない状態で、介護施設にいる。

    祖父は、孫息子がいなくなったことを考え続けている。
    そこに、小さな靴が郵便で届く。

    母のユリヤはそれがいなくなった息子の靴だという。

    島は昔の海運業も寂れ、住む人もま

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    2026年03月01日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    がっつりSFでびっくりした。これはすごい。

    触れる人を殺す霧から逃れ、小さな島で暮らす百人余りの村人と、彼らを導く三人の科学者。平和な暮らしの中で、突然起こった殺人事件。四十六時間以内に犯人を見つけて処刑しないと、島は霧に侵されてしまう。

    語り手が村人の頭の中にいるAI「エービイ」なのが面白い。殺人が起こった夜の記憶がエービイによって消されているので、最初はとても混乱した。
    だが、物語中盤から徐々に色々見えてきて、まずSFの設定のタネが明かされ、一気に引き込まれた。

    最後は壮大な映画を見終わった気分。新しい世界に踏み出す彼らに、エールを送りたい。

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    2026年02月18日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    謎の霧に覆われてしまった世界、その霧から逃れバリアを張った島で暮らす住人たちと長老。その島で起こる殺人。
    犯人を捜す中、この世界の謎が徐々に明らかになる。

    語り手が住民の脳内?に始めから存在するAIなのは斬新な設定だなと思った。
    最初からなんか違和感あるなと思いつつ、読み進めていくうちにそういうことだったのねと納得。

    終わり方について、私はこれはこれでで良いと思いますよ。

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    2026年02月07日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    スチュアート・タートンのデビュー作。

    主人公はイングランドの大きな敷地で目覚める。
    女性が殺される現場におり、自分の記憶は無くしていた。
    ブラックヒース館と呼ばれる大きな屋敷に彷徨いやってくる。ブラックヒース館では今、多くの人々が招かれていた。
    ブラックヒース館を所有するハードカースル家の長女であるイヴリン嬢がフランスから帰国したことで仮面舞踏会が開かれていたのだ。
    主人公は黒死病のマスクを被った人物から、これからブラックヒース館で起こる殺人事件の解決を命じられる。
    事件を解決すれば繰り返されるブラックヒース館からの脱出が約束されるが、脱出出来るのは1人だけである。このループされるブラックヒ

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    2026年01月28日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    死の霧により人類が滅びた世界。
    最後に残された人々が暮らすユートピアで、
    起こってはならない殺人事件。

    犯人を見つけられなければ、
    今度こそ「本当の終わり」がやってくる。
     

    『世界の終わりの最後の殺人』スチュアート・タートン

    いや、もう……この設定が強すぎる。

    「黒い霧」によって世界は滅亡し、
    生き残ったわずかな人々は〈世界の終わりの島〉で暮らす。
    彼らを導くのは、旧世界を生き延びた3人の科学者「長老」達。

    島では争いも私欲もなく、
    人々は互いを尊重しつつ「奉仕」をしながら
    自給自足の穏やかな生活を送っている。
    一見すると、理想郷そのもの。

    けれどある日、殺人事件が起きてしまう。

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    2026年01月03日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    同じような設定の作品をこれまで多数読んだ(観た)。そのたびに、人類滅亡の危機になんで人を殺さなくちゃならないのかと疑問を持ちながらも、その考え抜かれたストーリーに脱帽した。本作品はその中でも突出していると感じた。
    謎に満ちた“霧”によってすべての生物が死に絶えた世界で、わずか122人の住民が平和に暮らす島が舞台だ。彼らが“長老”として崇める3人のうち、1人が殺害される。死をもたらす霧が迫る中、人類を救うためには2日以内に犯人を見つけなければならない。
    本格推理の皮を被ったSFだ(逆ではない)。おもしろかった。

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    2025年12月09日
  • 名探偵と海の悪魔

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    終わり方が最高!
    様々な思惑のある乗客、乗員を乗せた船舶内で起こる事件の数々…伏線が巧妙な本確ミステリー。まるで、マダミスのようでワクワクする。

    傲慢かつ残酷な権力者の所業は、現代社会に通じるものがあり、(いもしない)悪魔の存在に恐れ、憎しみを募らせる人々の様子は、現代の排外主義を描写しているようで面白い。
    また、女性が賢くイキイキと描かれていつつも、それは許されないという時代背景など…。謎解きだけじゃなくて、描かれているキャラクターや、プロット、巻き起こる出来事が社会派作品としても魅力的で飽きずに楽しめた。

    そして最後の真相は………これは予想しなかった!
    思いっきり騙されて、そして結末が

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    2025年10月21日
  • イヴリン嬢は七回殺される

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    長く、ゲロ難しい。
    読むのに膨大な時間がかかる小説です。
    タイムリープものが好きな私は楽しく読めました。
    探偵が聞き込み、推理で謎を解き明かすのではなく、その人間になって体感したものを集めて推理するという点が面白かったと思います。

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    2025年10月16日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    最初は話の流れを把握するのに苦労しましたが、徐々に全体像がわかってくるにつれて引き込まれていきました。しかし、SF色が強く何でもありなので、ミステリー好きには「そりゃないでしょ」という点が多々ありました。

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    2025年10月05日
  • 霧に橋を架ける

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    ネタバレ

    霧に橋を架ける

    「スパー」
    「水の名前」
    「シュレディンガーの娼館」
    「変化後のノース・パークで犬たちが進化させるトリックスターの物語」
    「陳亭、死者の国」
    「ポニー」
    「26モンキーズ、そして時の裂け目」
    「蜜蜂の川の流れる先で」
    「噛みつき猫」
    「ストーリー・キット」
    「霧に橋を架ける」



    ショートショートから、表題作の中編まで、様々な長さ、味わいの短編集。
    いくつかの物語に共通しているキーワードは、犬や猫への愛とコミュニケーションの難しさ。
    表題作は危険な霧の川に橋をかける技術者の物語ですが、プロジェクトリーダーの孤独や工学を極めるものの迷いなどがうまく描かれていたと思います。

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    2025年09月03日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    1910年代のアメリカの全寮制女子校を舞台にしたお話。女性の参政権とかストライキとかお化粧とか当時の考え方が知れて興味深い。いたずら好きなパティがいきいきと思う存分活動していて楽しい!

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    2025年08月31日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    突如発生した黒い霧によって世界が滅亡。わずかに残った100名ちょっとの人々は「世界の終わりの島」と名付けられた孤島で暮らしている。島の「長老」として君臨する三人の科学者。
    そしてある夜、長老の一人であるニエマが殺害される。そして住民は皆その夜の記憶を抹消されている。

    SF色の強い、ある種の特殊設定なミステリでしょうか。あからさまに島に秘密があることを示唆されてってのがいかにもなSFっぽさがあって好き。最後に一気に真相が明らかになるのも気持ちの良いカタルシス。面白かったです。
    ちょこちょこと「え?そんな話だったっけ?」みたいなものがないでもなかったんですが、自分が読み逃していたのか・・

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    2025年06月24日
  • 世界の終わりの最後の殺人

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    ネタバレ

    ポストアポカリプスかと思えば、いやポストアポカリプスなんだけどこれは解放と言えるのかニエマの自己満足じゃないの!?
    人間に絶望したから自分が作った新種族に譲ろう!ってなる??
    でも、クラムのみんなには幸せでいて欲しい。
    そして、エービイ自分を殺させてクラムを解放するって1番人間くさいのでは。

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    2025年06月24日