三角和代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自分の心に正直なパティが、友達のため、信念のため、自分の信じる道をまっすぐ突き進む姿がまぶしいほど魅力的だった。
20世紀初頭の1900〜1910年代が舞台ということで、ジェンダー規範が今とは違ってる部分など社会的背景は違うけど、「1人の女の子が窮屈な寄宿学校での生活の中で、如何にして楽しみを見出して自分らしく生きていくか」という物語をとても楽しく読めた。
良い物語というのは今も昔も時代に関係なく楽しめるんだなぁと、優れた作品に対する尊敬の念を抱いた。
慈善活動や元囚人社会復帰の話において、自己犠牲を美徳とした道徳に全振りした展開ではなく、持続可能な解決策を考え出す現実的な展開も良かった。
続 -
Posted by ブクログ
特殊設定SF ミステリが大好物ゆえに手に取った長編小説。
[あらすじ]
突如発生した霧により、人類はほぼ滅亡した。
滅亡を残り100人くらい(少なっ)で踏みとどまった人類がいる最後の島は、島のまわりを囲うバリアで霧の侵入を防いでいたが、科学者3人のうちの1人が何者かに殺され、その死をきっかけになぜかバリアが消滅!殺人犯を特定し、処刑することでバリアは再起動するらしいが、あと46時間で、霧は島に到達してしまう!
衝撃の真相が中盤で明かされたあとも、殺人の謎は謎のまま最後まで楽しめるミステリ。要するに最後の最後まで霧の危機は去りません。
序盤では不穏だったり違和感だったり不可解なシーンの全てに理 -
-
Posted by ブクログ
おもしろかったです!いろいろな要素が混然一体となった物語に感じました。なにしろ、作者のタートンさんは3年かけて書き上げられたそうですから。わたしは事件を追うミステリーを主に楽しみました。
だから「あらすじ」は、翻訳者の三角和代(みすみ・かずよ)さんの「訳者あとがき」のはじめの所がよいと思いました。一部抜粋です。
「・・・閉ざされた島を舞台にしたクローズドサークル・ミステリー・・・未来×タイムリミットものだ。探偵に課された使命は―――人類を救いたければ、四十六時間で殺人事件を解決せよ。」(「人類」から「せよ」まで傍点強調)(P419)
SF的特殊設定の小説ですが、テクノロジー世界が滅んだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ4.6くらい。
イヴリン嬢は楽しく読めたが、海の悪魔は挫折した。これは面白いと聞いたので読んだら面白かった。最初はちょっと読み辛かったが。
最初は猿の惑星のような、エモリー達は猿で長老が人間、とか(身長差があるので)、長老が機械?いやエモリー達が機械?とか、考えていたけど、エモリー達は人造人間だった。HGウェルズのタイムマシンみたい。
名付けが結構意味深。
ニエマ→エニグマ?
エモリー→メモリーで記憶?
ジェームズ・モリアーティの響きにもちょっと似てる。
ヘファイストス→ギリシャ神話の鍛冶の神
テイアー→ギリシャ神話の女神(ティターン族)
セト→カインとアベルの弟でノアの祖先
など、結構連 -
-
-
-
Posted by ブクログ
世界は黒い霧に覆われて滅亡した。その霧を防ぐバリアを張り巡らした島で三人の長老は100人以上の島民と暮らしているが……
度肝抜かれる特殊設定ストーリー!→
たまらなく好きすぎる!設定が!設定がたまらんのだよ!
正直「ミステリー」だと思って読むと消化不良が残るかもしれないが(関係者がほぼ全員記憶を無くしているので、事件も謎解きも全体的にふわふわしている)世界観を楽しんで読むなら最高に面白いと思う。
私はタートンのこの特殊設定詰め込み→
まくりの物語が大好物なので、今作も大満足。
過去二作が好きな人にはハマるのではないかと。
そして、読んですぐはハピエンだと思っていたんだけど、思い返すとハピ -
Posted by ブクログ
鬼★5 終末ミステリーの決定版! 地球と仲間たちを大切にできてますか? #世界の終わりの最後の殺人
■あらすじ
90年前、巨大な陥没穴が大陸に現れ、大都市を飲み込んだ。その後、穴から黒い霧が流れ出して世界中を包み込んでしまう。世界は滅亡の危機に瀕していた。
最後に残された孤島では、100名ほどの住人と3人の科学者が住んでいる。その科学者たちの研究機関によって、霧を押し戻せるバリアをつくりあげていたのだ。
しかしある日、主任研究者であるニエマが殺害されてしまう。彼女の死によってバリアが解除されてしまい霧が徐々に孤島に迫ってくることに… バリアを再起動させるには犯人を見つけなければならない。 -
Posted by ブクログ
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の四作目。最終巻。
夏のエーランド島はスウェーデン各地から避暑客が訪れ、リゾート地と化す。
夏のエーランド島に君臨する、リゾートホテルを経営するクロス一族と、様々な想いと因縁を抱いてエーランド島に集う人々。
照りつける陽光の中に、厳寒の旧ソビエト連邦の話が入り組む。
スターリンの粛清の恐ろしさに震えた後の真夏のエーランド島。
心の気温変化が激しいのよ・・・。
これまでの三作と違って伝説の生物や幻想的な某が出ては来ないが、これでもっての最終巻!
しめくくりに相応しい傑作だった。
ああ、終わっちゃった・・・読みおわっちゃった・・・
このシリーズ、おも -
Posted by ブクログ
ウェブスターの新しい小説を読めるなんて!
幸せすぎる!
もちろん既に邦訳は半世紀まえにもあったそう。
私はタイトルしかしらず、半世紀以上の時を経て読めた次第。
アメリカ女性のフィニッシュスクールと言われる、
お堅い寄宿舎での、パティのイタズラが語られる。
こんなことして大丈夫?と不安になるのは、私の年齢のせい?
でも、痛快。生徒ならパティを応援しちゃう!
作者自身の若き日が投影されているのだとか。
早世したため、寡作な作家の世界を堪能できる、幸せな幸せな一冊。
ああ、巡り会えて本当によかった。
どの章もよいのだけれど、「ばあばとじいじのハネムーン」に惹かれるのは、今の私ならではだろうな。 -
Posted by ブクログ
北欧スウェーデン、エーランド島の四季四部作の三作目。
エーランド島に春が来る。
やっぱり家がいいと老人ホームから戻って来たイェルロフ。
シングルファザーファミリーのペール・メルネルと双子たち。
共依存夫婦のヴェンデラ・ラーションとマックス・ラーション。
物語はシングルファザー、ペールにセックス産業を生業としていたペールの父から「迎えに来てくれ」と電話が来ることから動き出す。
前作の冬はオカルト(死者・霊)で寂とした気持ちの悪い雰囲気だったのだが、今作はエルフやトロール、ヴァルプルギスの夜が幻想的かつ神秘的で、エーランド島の春の訪れを見ることができる。
そして「性に奔放な国スウェーデン」のイ -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ声を大にして言いたい、新潮社さんパティ大学へ行くも新訳&文庫で出してお願い…!!
訳も読みやすかったので同じ方でお願いしたい。是非。
大人の今でもこれだけ良かったなって思ったのに、これ子供の頃に出会ってたらめちゃくちゃお気に入りの一冊になっただろうなぁ。
あしながおじさんは続編も読んでたけど、まさかこんなキュートなお話も書かれていたとは…。
舞台は100年前の未来の令夫人を育成する、やや進歩的(当時としては)な教育も取り入れたアメリカの寄宿学校。
今まで読んだ寄宿学校ものって小公女とか、イギリス系はまぁ重苦しくてダウナー系が多かったものだけど、こちらはとても明るい。とにかく明るい。
タイトル -
-
Posted by ブクログ
『おちゃめなパティ』
本当におちゃめが過ぎるぞ♡パティちゃん
舞台は寄宿学校。
先生との対立だったり、恋バナや友情
人助けや絶体絶命の大ピンチなど…
内容は盛りだくさんの全十二章。
自分に正直で…
きちんと自分で考えて行動するという
強さを持ってるパティちゃん。
とってもチャーミング❤️
私の好きなおはなしは…
「ラテン語ストライキ」
「はしから三番目の彼」
「ばあばとじいじのハネムーン」
「秘密結社SAS」
「タマネギと蘭の花」
「レモンパイとモンキーレンチ」
…えっこんなになっちゃった?
「〝ボビーおじさん”」もいれちゃおうっと。
もう…本当に面白いの♡
原書は百年以上前 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高…
休暇中なのにものすごい惨殺死体とエンカウンターするカーソン。そして同じくものすごい驚きの形でジェレミーともエンカウンター!このあたりはもう、このシリーズ読んでる人ならにやり、でしょう。なんだかんだでこの兄弟が揃うのはやはりいいんだよねー
しかも休暇中ということでカーソンもボランティア的に関わるだけということもあり、ジェレミーをわりと大胆に使ってしまう…いや使われているのか?
ここまでで1番ジェレミーとカーソンの協力が見られるので個人的には1番オススメ。前作の日本人には少し馴染みのないテーマよりはイメージしやすい児童虐待という病巣がテーマだったこともある。
寅さんシリーズのようにま