高山なおみのレビュー一覧

  • ウズベキスタン日記―空想料理の故郷へ―

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    ロシア日記とは打って変わって、灼熱の砂漠の国へ。不便や苛酷を厭う私には住むには辛そうな国だけど、人々の温かさが伝わってきました。やはり人というのは行って接してみなければ分かりませんね。耳の不自由な少女キララとの出会いは涙なくしては読めませんでした。運転手フルカッツさんとの別れで見せた川原さんの涙も沁みました。泣かない女の涙は胸に響きます。少し子供っぽくて頑固な高山さんと、常に理路整然としていて穏やかな同行者の川原さん(画家)のコンビは最強です。また二人の旅エッセイを読めたらいいなあ。

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    2016年10月11日
  • ロシア日記―シベリア鉄道に乗って―

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    久しぶりの高山節。素直でのびのびとした文章に心を洗われるようです。大好きな料理家ですが、文筆家としても素晴らしい。今回は高山さんが憧れて止まない武田百合子さんの『犬が星見た』で描かれた旅の道程を辿る旅エッセイ。同作を読んでいないのが残念ですが、高山さんの文章だけでもロシアの素朴な美しさに圧倒されます。ああ、私も旅に出たい…。

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    2016年10月11日
  • 高山なおみのはなべろ読書記

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    料理を商売にしている人のエッセイはいくつか読んだけど、無理に元気な感じがなくて高山なおみが一番らく。帰ってから…のころより穏やか。高山なおみで原田奈々の写真で、ってとこがずるい。

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    2016年05月31日
  • 日々ごはん(9)

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    昨夜、タカシ君をインタビューした時のテープをまた聞いたのだけど、ふたりの会話を聞いていて、(私って、ずれてるかも)というのを確認した。何度も同じ質問をしていたり、盛り上がっているタイミングにずれたことを言って、話の腰を折ったりもしている。本人はツッコミのつもりなんだけど、ぜんぜんそうなってない。相手の話がいちどに頭に入らないみたいで、自分の納得がいくまで、しつこく聞き返したりもしている。マイペースはいいのだけど、脳みその容量が少ないのと、思いこみが激しいのと、感覚的なのが合わさってそうなるのだろうか。とくに、酔っぱらうとその傾向が強くなるみたい。最近、スイセイに怒られていた事をやっと自覚した。

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    2016年05月29日
  • 日々ごはん(5)

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    ネタバレ

    さくさく読んでます◎
    日々ごはん5。
    今回の巻は、インドアな日が多かったように思います。
    おまけレシピでいくつか作りたいながあったなぁ。

    くたびれたり、新しい仕事のことで不安になったりすることをスイセイに相談すると、いつも辛抱強く聞いてくれる。聞いてくれるだけで、「そうじゃのう」とひとこと言われるだけで、息を詰めてこり固まっていたことに自分で気づくことができる。私がどんどん悪い方の暗い気分にはまって、客観的に見たら愚かなことを考えていたとしても、その話を聞いてくれただけで、すーっと気持ちが平らになるのだ。こういうパートナーが家の中にいて、いつも一緒にいられることを、とてもありがたく思う。

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    2016年04月05日
  • 高山なおみのはなべろ読書記

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    ネタバレ

    一気に読む、、というよりは、空いた時間につらつらっと読むのが合う本、という感じでした◎
    日々ごはんよりも、コラムよりな文章のようで、みずみずしい文体からにおいや風景が立ち上がってくるような。
    章によってさまざまでしたが、とても好きだなあ。と思えるものがいくつかありました◎料理も、作ってみたいもの、多しです。

    「下町のドンペリ」
    ミルクが泡立ったちょっと苦めのカフェオレは、厚手のごっついカップで現れた。若いころ、夏になると住み込みでアルバイトをしていた山小屋のコーヒーみたい。女主人は、こちらから声をかけない限り、いつまでも放っておいてくれる。聞いたことはないけれど、好きな感じのする音楽がずっと

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    2016年04月02日
  • 高山なおみのはなべろ読書記

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    高山さんは、料理の本も良いが、エッセイも書ける才能のある人だ。紹介されている本も読みたくなったが、料理も作りたくなった。

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    2015年04月16日
  • 日々ごはん(3)

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    高山なおみの日記エッセイ第3弾

    このシリーズ、日常を丁寧に過ごす系のエッセイだと思って読み続けていたのだけど、なんだかちょっと違うような気がしてきた。確かにご飯は丁寧に作らはるし(料理研究家だということもあるが)、洗濯や買い物・読書・旅行へのこだわりも、丁寧な日常生活の匂いはさせてはいるのだが。

    この人結構ザツい。特に酒が入った時の行動がどうもザツい?酒呑んで、やたらと大騒ぎしまくり無駄に記憶を飛ばし、翌日二日酔いで宅配便配達員が鳴らすチャイムで目を覚ます。こんな日がやたらと多いのだ。しかも「こういう日があるから私は元気になれる」と確信的にそういう酒にまみれる日を作る。
    まるで悪い展開には

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    2015年02月27日
  • 高山なおみのはなべろ読書記

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    料理を生業とする人なのに、とても生々しい感じが著者にはある。というか本来「料理を生業とする人だからこそ」そうであるはずなんだろうに、オシャレ、かわいい、シンプル、ヘルシー、ロハス、ナチュラルなライフスタイル...なーんてキーワードに彩られた今の日本の"料理(またはクッキング界)"においては、逆に高山さんのような人が異色に映るのではないかな。ともあれ、匂いをかぎ味わってみるというだけではなく、全身(そして全霊)で本に向かっているようなところがとても高山さんらしい一冊だと思う。

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    2015年02月07日
  • 日々ごはん(2)

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    ネタバレ

    1巻よりこなれてきた感じ。
    読み手の俺が慣れてきたんかな?

    テンションのあげさげや、それにともなってご飯が丁寧だったり手を抜いてたり、日常の景色の見え方まで変わっていく描写が良い。

    人間って浮き沈みあるもんだから、その波にどう上手く付き合っていくかなんだよなぁ。高山さんは波に翻弄されつつ、その揺れとつき合っていこうとする感じが良いな。

    タバコと徹夜酒は止めた方が良いと思うけど、それが高山さんのリズムなら、しゃーないんだろうね。料理研究家と味覚の部分でちょっと損だとは思うけど

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    2014年04月16日
  • 日々ごはん(1)

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    ネタバレ

    呑みすぎて感情的になってこけたり、二日酔いで動きが緩慢になったり…、それはアカンやろと思いつつ、でもそういうところに共感できる

    新鮮な食材を手に入れたら、できるだけ素材を生かすシンプルな方法で食べようとし、料理研究家であるがゆえの宿命「工夫をこらして奇抜な料理を」ってご飯を食べさせる家族にちょっとだけ申し訳なさを感じているところに共感できる

    感情がほとばしった文章が出てくると「それはちょっといきすぎじゃないか?」とか、徹夜呑みしてバカバカタバコ吸って「これが健康の秘訣」と書いてるあたりは「それはちゃうやろ!」とか、今の俺に相容れない部分も散見されるが、それも含めて読まされてしまう。

    前に

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    2014年02月21日
  • 明日もいち日、ぶじ日記

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    震災を挟んだ日々の日記。前作(今日もいち日、ぶじ日記)と同タイトルの上下巻だとばかり思い込んでいて、"今日"が"明日"に変わっていることにずっと気付かず。
    書籍化され、webでも続く「日々ごはん」を読んでいるから、なんだかもう長いことずっと著者を知っている気がしてくる。料理人として勤めていたKuuKuuを辞めてからすでに10年以上。高山さんが本を作ったりTVや映画の仕事をする一方、娘さんが家を出て結婚し2人の子供を産み、周囲の友人たちも結婚したり子供を産んだり、そしてご自身とご主人は山の家を手に入れてそちらへも通う日々。そうした人生が「日々ごはん」と「ぶ

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    2014年01月11日
  • 明日もいち日、ぶじ日記

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    さらっとすぐ読めるエッセイ。
    その日の献立が簡単に書いてあって、手作りの中においなりさん、(スーパーの)とかあって安心する。

    向田邦子が好きだったり、うとうと昼寝をしたり、親近感覚えてわ。

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    2014年01月04日
  • 明日もいち日、ぶじ日記

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    かつての「日々ごはん」の刊行がなくなってしまい、
    ファンとしては淋しいところに、また日記形式で出版されて
    たのしみに本をめくった。高山さんは武田百合子さんを敬愛
    されているようで、その影響のつよさを文章に感じる。
    にしても、高山さんの人間味のあるところが大きな魅力なの
    だろうなと思う。そこに安心もする。
    そしてやはりスイセイさんの存在も大きい。この方なくしては
    高山さんの生活はイキイキしないのでは…と思ってしまう。
    お二人は「この組み合わせ以外考えられない」と思うカップルだ。

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    2013年11月30日
  • 日々ごはん(3)

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    1巻~3巻を本棚から引っ張り出した。改めて読むと、最初の日記はもう10年以上前で著者の行動言動ともに若く、何より当時はまだクウクウで働いており、ちょうどシェフを辞めて料理家一本で立とうとしているところ。この10年余りは著者にとって大きく新しいものだったんだろうなと感じる。家族も、1巻当時は同居していた娘さんが結婚し娘2人の親となり、著者はおばあちゃんの立場となったわけだし。吉祥寺近辺で夜な夜な飲み歩いていた(り、酔っ払って吐いたり自転車で転んだり、しょっちゅう二日酔いだったりしていた)のが、今は仕事の合間に"ジープ"で"山の家"に通い古い家を手入れしたり

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    2013年09月21日
  • フランス日記 日々ごはん特別編

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    高山なおみさんのことはよく知らず、
    フランスとごはんということばに惹かれて読んだ本。
    のんびりした、心の内側寄りの旅行記という感じでした。
    パリ行きたい。ほんと行きたい。

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    2012年07月12日
  • フランス日記 日々ごはん特別編

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    ネタバレ

     著者はフランス語どころか英語もおぼつかなく、『地球の歩き方』を片手に歩く料理研究家。同行者やコーディネーターに助けられながら、異国の地でおっかなびっくり旅をします。この本だけ読んでいると、著者の料理研究家としての実力すらも疑わしく思えてしまう不思議。(料理や食材についてはまともに書いているんですけどね苦笑)それだけにただの素人のフランス旅行記として読んでいれば、(私にとっては)感性が近くて楽しい本でした。私もフランスに行ってサンドイッチやらガレットやら食べたいです。

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    2012年04月08日
  • フランス日記 日々ごはん特別編

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    料理研究家の高山なおみさんの『日々ごはん』の番外編的な本。
    フランスに行った時の日記です。つまらない人には、つまらない本だと思いますが、あたしは、自分が旅しているみたいな普通の感じが好きです。料理研究家だけに、ご飯がマズイものでも美味しそうに感じます。

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    2011年09月28日
  • 日々ごはん(2)

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    なぜか1がなかったので2で登録・・・

    これってノンフィクションだよね??という感じ。
    ゆるめの小説を読んでいるような。

    読んでて正直だんだん飽きてくるのだけれど、
    好きか嫌いかと言われば迷わず好きと答えます。

    レシピついてるのもいい。

    でも高山さんてタバコ吸うのね・・・ちょっと衝撃。偏見?

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    2011年08月14日
  • 日々ごはん(2)

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    料理研究家 高山なおみさんのエッセイ。木皿泉さんの「二度寝で番茶」でお名前を見かけて読んでみた。

    気負いない文章で、感情豊かに日々のことが赤裸々に綴られている。食材を湯がいた汁まで大切に使って、料理が大好きな思いが伝わってきます。見習わねば。
    ご飯メニューも参考にしたいな。


    ブログって自分を晒すものなんだな、とちょっとこわくなった。

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    2011年08月06日