上原裕美子のレビュー一覧

  • スタンフォード大学の共感の授業―――人生を変える「思いやる力」の研究

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    「共感」は、意識的に伸ばすことのできる能力だ。分断や不寛容が広がる時代に不可欠なこの「思いやる力」について、心理学者が解説する書籍。

    人は「共感(エンパシー)」という感覚を通じて、相手の気持ちや痛みを推測し、理解する。
    この共感の最も重要な役割は、「やさしい行動」を引き出すことだ。共感すると、人は自分を犠牲にしてでも、他人を助けようという気になる。

    共感の本能は、周りにいる人のほとんどが「身内」である時代に進化し、確立した。その後、時代とともに都市化が進むと、知らない人が増え、やさしさの行使は難しくなった。その結果、現代に入って共感力は大きく減少している。

    科学者や哲学者はかつて、共感力も含めた人間の本性は生来のもので、変わらないと考えてきた。しかし、研究の結果、体験や習慣が脳を形成することが確認され、私たちの脳と精神は生涯を通じて変わり続けることが明らかになった。

    人の性質が、遺伝子によってある程度決定されるのは事実である。例えば、共感力の約30%は遺伝で決まる。しかし、残りは体験や環境、習慣などに大きく影響され、大人になってからも低くなったり高くなったりする。

    共感力は、意図的に伸ばすことができる。
    マインドセット(思考回路)に関する研究では、「共感力は伸ばせる」と信じれば、実際に共感力が伸びることが示唆されている。

    現代のテクノロジーは、私たちがネット上で多くの他人と会うことを可能にした。しかし、それは昔の人付き合いよりも薄いものである。結果として、私たちは直接顔を合わせる付き合いから遠ざかり、共感力を高める機会を逃している。

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    2023年01月25日
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ

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    世界の状況について、歴史も踏まえて地域ごとに簡単に説明してくれている。
    世界全体の記載なので、個々の内容は簡易なものであり、入門的位置付けの本。

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    2022年12月02日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    「脱成長」、英語ではdegrowthと言う。
    私のような左翼を自任している人間でも、資本主義のなかで生まれ、その価値観に深く影響されていることがあるのだろう。まさしくマルクスが言ったように「存在が意識を規定」している。私自身も、経済成長をストップしたり、減速させようという意見を聞くと、抵抗を感じる。しかし、なんでも疑問を突き付け、「正しさ」の上にあぐらをかいている価値観に揺さぶりをかけるのは、ともかくも「良い」ことだ。
    著者たちは次のように主張する。経済成長を重視する資本主義経済は惑星地球の限界に到達しつつある。化石燃料はいずれ枯渇する。原子力発電もウランなどの特殊な鉱物資源に依存しており有限である。発展途上にある国々の人々がこのまま先進国同様の生活水準を達成すれば資源の枯渇は必然的になる。地球温暖化によって地球環境も変わってきつつある。経済成長は、格差を縮小するのではなく拡大してきた。こうした問題を引き起こしているのは、GDPという指標の絶えざる増大(経済成長)を目指す画一的価値観そのものである。私たちは危機を回避するために、脱成長の価値観に転換せねばならない。
    斎藤幸平さんが解説を書いているように、『人新世の『資本論』』と類似の主張であり、同書を読んでいる人にとっては、目新しさはないだろう。
    薄い本であり、すぐ読み終わる。読んでいるあいだはなるほどと思いつつ読んだが、残るものが少なかったのも事実(これも自分が知らず知らずのうちに資本主義に毒されているからかもしれない)。
    「脱成長」、これが今後大きな運動になるかは未知数だ。とりあえずこのキーワードは覚えておいて損はないだろう。

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    2022年10月08日
  • 統計で騙されない10の方法

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    ネタバレ

    1,感情の反応によって騙される
    気に入らないエビデンスは無視しやすい=オーストリッチ効果。相場が下がっているときは株価のチェックをしない。議論の両論のエビデンスがたくさん出るほど、中立から離れてムキになりやすい
    2,統計的な見地の鳥の目と、個人的な体験の虫の目を組み合わせる。
    3,データの意味がほんとうにわかるか。
    何を数えたデータか各印する。ニュースは前週のものだけ読む。
    4,全体像のなかで眺める
    5、統計の背景にも目を向ける
    キックスターターで巨額を集めるプロジェクトがあって話題になるが、40%は一円も集められない。
    選択肢が多いと購買意欲がそがれる、という論文は出版バイアスで出版されるが、反対の結論の論文は出版されない。
    検証するデータは多いほどいいのだが、少しずつ増やしていって、結論が都合よく出たところでやめるのは、統計的手法として正当ではない。
    結果を知った後に仮説を立てるなら、立てた後にそのための検証を行うべき。
    出版バイアスと、ルーズな研究観光で、統計的事故がおきる。
    エクセレントカンパニーに出た会社の3割は2年で業績が傾いた。
    6、除外されている存在はないか
    TIKTOKのユーザーのアンケートは全体を代表しない。全ツイートを調査しても、すべてではない。ビッグデータはたいてい幻想を含んでいる。
    7、アルコリズムには検証が必要。
    Googleは検索語からインフルエンザの患者数をAIで推定した。しかしアルコリズムは検証不可能で、間違ったこともある。夏のインフルエンザは予想できない。
    雪が映っているハスキー犬はオオカミと判断した。アルコリズムはパターンを見つけるだけ。Googleは入社試験に導入して、女性を差別する結果になった。
    しかし人間の判断もぶれやすい。同じ事例でも判決は分かれる。AIだったら同じになるはず。どちらがいいか、ケースバイケース。
    8,公的統計を大事にする
    CBOの仕事ぶりには、共和党も民主党もケチをつける。後進国では、大統領が求める数字でないと公的統計は認められない。公的統計にケチをつけることを許さないのも、不正が正されない可能性がある。国家権力が情報不足による誤認識をそのまま政策にしやすい。とはいえ、公的統計は基盤になり得る。
    9,美しいグラフやチャートに騙されない
    どのように見せようとしているか、作り手の意図を推察する心構えを持つ。
    10、自分のミスの可能性を常に考える。
    フィッシャーとケインズ派ともに専門家で統計に詳しかった。しかし、暴落時の運命は正反対になった。

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    2022年10月04日
  • 統計で騙されない10の方法

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    Yet Another統計でだまされない本。歴史やエピソード満載で読み物としておもしろいが、一般読者にはトゥーマッチだろう。インテリ向け。

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    2022年07月31日
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ

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    アジアやヨーロッパなど、世界各地の歴史を17世紀から振り返る事で現在の世界情勢を説明し、さらに現代の主だった論点がまとまった良書。

    がっつり読み込むというよりか、どんか事が記載されているかざっくり掴み、辞書的な参考資料として使うのが良いような気がする。

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    2022年06月18日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    少し古いと言っても数年前だが、自分が読んできたものと大差ない。が、改めて読むのもまた気が引き締まる。

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    2022年04月18日
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ

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    グローバルリテラシーの名の通り、カバー範囲が非常に多い。また、昨今の情勢を理解するツールが網羅的に記載されている印象。

    世界史という観点では流れがあって非常におもろしかったが、第二章以降は正直関心がある分野と関心が薄い分野で読む体力配分に差がついてしまった(それはそれで良くないが)。

    個人的には、ベーシックな部分は新聞や情報誌でカバーし、深掘りたい分野をビジネス書で読むスタイルが合ってるのかもしれない。

    最後の『さらなる学びのために』は非常に参考になった。

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    2022年02月06日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    武田先生推薦
    ☆3.5くらい



    行動嗜癖の6つの要素

    ①ちょっと手を伸ばせば届きそうな魅力的な目標があること

    ②抵抗しづらく、また予想できないランダムな頻度で、報われる感覚(正のフィードバック)があること

    ③段階的に進歩、向上していく感覚があること

    ④徐々に難易度を増していくタスクがあること

    ⑤解消したいが解消されていない緊張感があること

    ⑥強い社会的な結びつきがあること



    こうした要素を必ず1つは備えている



    ①好きと欲しいは似ているようで違う。

    通常ならば、
    好きなものを欲しがり、
    欲しいものを好きだと思う。

    ところが、
    依存症の場合、
    愛してはいけない相手に恋をしたり、
    好きじゃないのに欲しがったりすることがある。


    これらは
    自分が苦しむと分かっていても、
    欲しくて欲しくてどうしようもなくなる。

    自分の心理的な苦痛から守ってくれると
    学んだことで、
    依存症を発症する。



    ②時々報酬が出るから依存状態になる
    例えば、
    SNSのイイネボタンが押されるか押されないかなど



    ③ビギナーズラック
    (一にうまくいくと、
    次も続けてやりたくなる)
    単純でばかばかしいゲームほど心を鷲掴みにする
    あと1回あと1回と課金を迫るソーシャルゲーム


    ⑤ツァイガルニク効果効果
    課題が未完了だと緊張状態が維持されて欲求もそのまま残っている。




    ☆予測可能な喜びよりも
    予測不能な喜びの方が、体験全体の快感が増して長く喜びを持続させる


    止める事は意志力を使う。
    自動再生されているものに自然に飲み込まれてしまう。



    ⑥人を依存症にするゲームが持つ3つの特徴
    第1没入感
    第2達成感
    第3社会的要素

    ゲームに対する依存性が劇的に広がったのは、
    高速インターネット接続が普及したおかげで、
    リアルタイムにコミニケーションすることができるになったから


    ネット依存症はリアルで人間関係が築けなくなっている



    ゲームフィケーションの力は強い
    良い面は
    義務的な作業や不快な体験に喜びをもたらす。
    医療、教育、寄付の面ではプラスになる。
    しかし危険な側面もある。
    儲けのために人間の動機につけ込むことを意図してデザインされている


    依存症に陥っている人は、どうなりたいか?を考える。

    例えば、
    インスタを利用するメリットは何か?
    あなたの希望としては、
    何がどうなってくれたらうれしい?
    インスタはあなたの幸せにどう影響?
    どんなやり方ならあなたもっと楽になると思う?




    何を避けるべきかはわかるが
    その代わり何を考えたらよいかはわからないのか人




    子どものために親がとるべきでない3つの態度
    怖い態度
    切れる態度
    よく理解していない態度


    とるべき4つの態度
    近づきやすい態度
    穏やかな態度
    子どもの状況について知ろうとする態度
    現実的な態度

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    2022年03月01日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    脱成長の意味・必要性がわかりやすくまとめられている。
    「人新世の資本論」の前に読む本として最適。

    資本主義・消費・労働時間・差別が複雑に絡み合っている社会を俯瞰することができ、脱成長の定義がスッと入ってくる。

    再生産労働に光を当てるという視点に気づけてよかった。

    バルセロナだけでなくもっと他の事例をたくさん知りたいと思えた。

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    2022年01月02日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    書いてあることへの衝撃は正直少なかったけど、入門編としてはとてもいいし、脱成長を旧共産主義と一緒くたにしないという意味では読んでおいていいと思う。

    ただ、今後も国家が社会的共通資本を整備できるのかは私にはクエスチョンである。

    国防はまだ仕方ないかもしれないが。あるいは議会制度を変えればできるのかもしれない。

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    2022年01月01日
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ

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     世界全体を概観する本としてはとてもよくまとまっている。歴史や地域についてこれだけコンパクトにまとめたものは比類すべきものは無いと思う。そしてそれが「出来事」や「説明」ではなくどうしてそうなのかという観点から語りかけてくるのは面白かった。
     ただ第4部は力が抜けているように感じた。でも良書である

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    2021年12月18日
  • パンデミック後の世界 10の教訓

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    新型コロナウイルスの感染爆発がもたらすものとは? かねてより感染症対策の重要性を訴えてきたワシントン・ポスト紙のコラムニストが、“パンデミック後の世界”を見通す書籍。

    今日、世界の国々は相互依存を強めている。そして情報革命により、財やサービス、文化など、あらゆることが高速で移動する。世界は開かれていて、急速に動いているため、必然的に不安定である。私たちは、そのリスクを意識し、危機に備え、社会にしなやかな回復力を持たせていく必要がある。

    今回の危機にうまく対処した国には、台湾や韓国など小さな政府の国もあれば、ドイツやデンマークなど大きな政府の国もある。政府の大きさは重要ではなく、共通点は「有能で、しっかりと機能する、信頼を得た統治がなされている」こと。つまり、政府の「質」の良さだ。

    市場には絶大なパワーがある。だが、市場原理だけではやっていけない。私たちは、世界的な競争と技術革新の波に立ち向かわねばならない。その際、スキルを身につけるための職業訓練プログラム、国民皆保険などのセーフティネットが社会にあれば、人々は才能を開花させることができる。

    1918年のスペイン風邪の収束後、人々の働き方や社交の仕方はそれ以前と変わらなかった。働くためには職場にいなければならず、他に選択肢はなかったからだ。
    だが、今はデジタル経済が普及し、用事の大半は通勤せずに済ませられる。よって、パンデミック前の生活に完全に戻るとは考えられない。

    新型コロナウイルスにより、これまで縮まり続けていたグローバルな不平等、、富裕国と貧困国の間の所得差が再び急拡大しつつある。同様に、企業においても不平等は広がる。ビッグな企業は、よりビッグになる。今日の経済では、規模が企業に競争優位を与えるからだ。

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    2021年12月09日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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    <目次>
    第1章  「脱成長」とは何か
    第2章  成長で犠牲になるもの
    第3章  草の根から変革を起こす
    第4章  道を切り拓く5つの改革
    第5章  人々を動かすための戦略
    付録   脱成長に関する23の質問への回答
    日本語版解説  資本主義に亀裂を入れるために(斎藤幸平)

    <内容>
    最近言われている「人新世」。それが地球の自然環境の破壊へとつながる、資本主義の権化であると。それを超えるためには「脱成長」が必要とする書。この本には具体例がたくさん載っている。そして、夢ばかりを語らない。先進資本主義国は、その甘い汁を離さないし(政治家と金持ちが結託しているから)、一般の我々も資本主義の先など考えもしない。しかし、地球を存続させるためには、資本主義はすでに限界を超えていて、「脱成長」必須なのだと。スペインバルセロナでは、行政がこれを実行している。草の根レベルでは全世界で始まっていると。

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    2021年12月07日
  • スタンフォード大学の共感の授業―――人生を変える「思いやる力」の研究

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    「配慮」「思いやり」など現代の社会環境は「利己主義的」(金・見栄え・権力・名誉等)を重要視するばかりで「他人を想う心」が減退していると言う。それは都会に続々集まる「独居生活」(独身・孤独・自律生活者)が自然と創り出す世界と言うことだ。「弱肉強食」のような、まずは自分が満足のいく生活環境を作り上げることが最優先となり、落ちこぼれには目を止めないことにつながると言うことだ。今後身近なソーシャルテクノロジーは使い方次第で人との関係を「繋ぎ・引き裂く・暴走・混乱・破滅」まで創造できるのだ。

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    2021年11月20日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    <目次>
    プロローグ 自分の商品でハイになるな~ジョブスと”売人”に共通する教え
    第1部   新しい依存症「行動嗜癖」とは何か
     第1章  物質依存から行動依存へ~新しい依存症の誕生
     第2章  僕らはみんな依存症~何が人を依存させるのか
     第3章  愛と依存症の共通点~「やめたいのにやめられない」の生理学
    第2部   新しい依存症が人を操る6つのテクニック
     第4章  <1>目標~ウエラブル端末が新しいコカインに  
     第5章  <2>フィードバック~「いいね!」というスロットマシンを回しつづけてしまう理由
     第6章  <3>進歩の実感~スマホゲームが心をわしづかみにするのは”デザイン”のせい
     第7章  <4>難易度のエスカレート~テトリスが病的なまでに魅力的なのはなぜか
     第8章  <5>クリフハンガー~ネットフリックスがぼくたちに植えつけた恐るべき悪癖
     第9章  <6>社会的相互作用(ソーシャル・インタラクション)~インスタグラムが使う「比較」という魔法
    第3部   新しい依存症に立ち向かうための3つの解決策
     第10章  <1>予防はできるだけ早期に~1歳から操作できるデバイスから子どもを守る
     第11章  <2>行動アーキテクチャで立ち直る~「依存症を克服できないのは意志が弱いから」は間違い
     第12章  <3>ゲーミフィケーション~依存症ビジネスの仕掛けを逆手にとって悪い習慣を捨てる
    エピローグ  まだ見ぬ「未来の依存症」から身を守るために

    <内容>
    2019年刊の本だが、データは2016年頃のものなので、挙げられた具体例もやや古い。ネットビジネスの世界は本当に進歩が速いことがわかる。エピローグの「未来の依存症」がどんどん入り込んできている(Tiktokとか)。VRは意外と進化していないようだが、この本を読んでいると、これが普及すると新たな「依存症(ビジネス)」が広がる気がする。結局は人間各個人の「意思」が重要なのかな?と感じた。一方で、「ゲーミフィケーション」をうまく利用すると、教育の世界はもっと変わる気もする(そんなことやっているが、あまり成功していないのかもしれないが…)。

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    2021年09月05日
  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

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    ベーシックインカムの考え方は魅力的だし、実現できれば貧困の改善になる事明白だ。
    ただ、やはりそれを支える財政が持つのか、もっと具体的に示して欲しい。それ無くしては、多くの賛同は得られない。
    また、移民差別の問題等の負の側面も見逃せない。議論の更なる深掘りが必要だ。

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    2021年07月08日
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える

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     サブタイトルは、「分断・格差・気候変動を乗り越える」。このためには、GDP至上主義、経済成長至上主義から脱却し、コモンズを取り戻すことが必要だと説き、コモニングの実践を紹介する。著者たちも簡単なことではないは承知しており、しかし個々人の実践からバルセルナのような社会運動、変革につなげていくしか、この人類の危機を乗り超えて行く方法はないという。
     
     経済成長がウェルビーイングを増大させることはないということは、各種調査から明らかになっている。人類全体の、一人も取り残さずウェルビーイングを増大させて行くには、脱成長と、多分「分配」しかないということを主張する。

    最初は「わたしのシェアとシンプルライフが、誰かのシンプルライフを叶え」て、「個人の努力から、共通の努力へ」そして「共進化」「共進化するコミュニティ経済へ」。その筋道を明らかにする。

     書かれてないこと。この先コミュニティーの規模はどうなる? 国民国家はこのままなのか? グローバル化に可逆性はあるのか? 脱成長の社会は、地球の反対側の人々と物理的には出会わない社会なのか?

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    2021年07月04日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    意外なところに行動素癖が潜んでいることがわかった。
    自分もいつくか依存症に近い状態になっているかもしれないという気づきが得られた。

    依存症とは何か深く考察することができ、どう向き合えば良いかも考えるきっかけとなった。

    また期間を置いて読み返してみたい一冊。

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    2021年06月24日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    世の中にある依存症の事例が多く挙げられており、またそのテクニックが6つ紹介されている。
    私はスマホ利用時間は少ない方と思いつつ、いくつかのアプリは無意識に頻繁にクリックし更新情報を追い、時間を無駄にしていることに気づいた。
    子どもへの影響も衝撃。スマホに依存している親の姿をあまり見せるべきではないこと、テレビなど依存していないか?と常に意識すること、を学んだ。

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    2021年03月28日