上原裕美子のレビュー一覧

  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    分類学の話だと思ったらそうじゃなくて、デイヴィッド・スター・ジョーダンの伝記、と思ったらそうでもなくて、ジョーダン氏の生き方と著者自身の生き方が添ったり対比されたりしながら生き方を模索する、この本自体が分類の難しい本だった。読んでよかった。

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    2026年02月09日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    とある機会のために読みました。こういうジャンルの作品を読むのが初めてなので、進みにくい〜。それでもアメリカ近代史のごく一部を知ることができてよかったです。ジョーダン氏については本作で初めて知りました。スタンフォード初代学長、ということでアメリカでは福沢諭吉みたいな感じで誰もが知ってる存在なのかな。なかなかのたくましさとバイタリティ、一方でダークサイドに堕ちていくところもあってドラマチックな人生だなあとしみじみ。ジョーダン氏の人生をたどりながら自分の人生を著者が見つけ出していったのでしょう。エピローグには清々しさがありました。

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    2026年02月04日
  • RCT大全――ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

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    シンプルだからこそ強い。

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     自身の悪いクセを指摘されている気になる記載が何箇所かあった。以下引用ではないが、「複雑に考えすぎ」「解釈が凝り固まっている」など。これから研究をする上で、何度も立ち返るべきポイントだと感じた。

     また、p13.「RCTを数多く実施した人と話をしてみれば、人間の直感が物事を正しく言い当てられる範囲について、かなり懐疑的な見解を聞かされることだろう。」をはじめ、吉川先生がすでにその道に立たれていることを感じる箇所も多く、読んでいて面白かった。
     とりあえず、RCT関連の論文を読むという、実践を進めたいと思う。その中でまた躓く

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    2026年02月02日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    伝記と呼ぶには、自伝すぎる。科学書というには、小説すぎる。ぐんぐん読んでしまうストーリーの面白さと、この本じたいが分類という罠を巧みに避けて冒険小説や自己啓発といったジャンルを越境していく感じが挑戦的でワクワクした。美しい装丁がほしくてジャケ買い、正解。

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    2026年01月24日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    タイトルで「魚が存在しない」と言われた時、私も多分に漏れずそんなわけないじゃんと思った。
    しかし「分類学の中」では「魚類」というものは存在しないと言われたらそれはそうだな、と納得できる。
    私が感じたこの納得感がそれなりに世間一般に広まるにはどれくらいの時間がかかったのだろうか。そしてそれはまだ学者が想定しているより一般的ではないのだろうな、とも思った。

    歴史上の人物と聞くと、なんとなく完全無欠で優秀で人格者なのかなと考える。しかしいざ蓋を開けてその人を知ると、他人を陥れるために奔走していたり優生学を押していたり、どこまでも人間臭くて完全無欠とは程遠い所にいるのだなとわかる。
    デイヴィッド・ス

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    2026年01月04日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    生物分類学と進化論に関するポピュラーサイエンス本のつもりで読んでいたら、生きることの意味、新しく何かを知ることの不可逆性を考える文学作品だった。

    まず、「分類」という行為が人間の思い込みに左右されていて、またその思い込みが世界の見え方を固定してしまうと感じた。
    分類学はカオスとの闘いであり、連続的な自然界に便宜上の恣意的な境界線を引き、名前をつけて世界を理解しようとする取り組みだった。
    デイヴィッド・スター・ジョーダンは、自身の宗教的・倫理的価値観に添うような秩序を自然界に見出そうとし、ダーウィンの進化論だけでなく優生思想も無批判に受け入れ、一面的な価値基準で人間に序列をつけて種の複雑さや揺

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    2025年11月15日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    装丁がとても凝っていて電書よりも紙本の方がいいなと思える本でした。
    魚が存在しないとは……目から鱗でした。

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    2025年10月30日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    スタンフォード初代学長にして、優性思想を推進した魚類の分類学者デイヴィッド・スター・ジョーダンの伝記と、筆者の人生を絡めた話。
    アメリカという国は偉大な人物と、禁酒法や優生保護法などの極端に振れる政策を生み出す国なのだな、と思う。
    トランプの国、アメリカ。
    アガシを生んだアメリカとダーウィンを生んだイギリスに思いをはせさせる本。

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    2025年10月20日
  • 自分で選んでいるつもり―行動科学に学ぶ驚異の心理バイアス

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    ネタバレ

    古い習慣を捨てるのは、刃を抜くよりつらく、圧倒的に難しい。
    新しい機器の始まりに新たな行動がつくりやすい。
    モチベーションだけでは続かない。適度なキューを組み合わせる=既存の行動をキューにする。
    不確実な報酬があるほうが、モチベーションは保ちやすい。
    サイコロを降って、6が出たら食事は無料、は実質16.7%引きだが、大きな得をした気になる。
    習慣は一夜に身につかない。

    最初のステップは簡単に=フット・イン・ザ・ドア。
    選択肢の数は減らす=決定麻痺。とくに、本人に特別はっきりした好みがない。選択肢になじみがない。選択肢がどれも似通っている、選択肢の評価が難しい。
    テキサスのゴミを捨てるな、とい

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    2025年09月30日
  • GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論

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    著者と同じ問題意識を持っているし、話の進め方が上手いので一気に読んだ。経済成長について経済学者もよくわかってないとのこと。著者の成長のメカニズムの説明、なぜ世界は経済成長至上主義になったのかよく分かった。人類は分配が苦手。
    最後の提案を楽しみに読んだが、まぁそうだよな、というところ。多くの脱成長の人も同じ感覚じゃないだろうか。代議制だと難しいなら市民の熟議しかない。読みかけのプルラリティを読まねば。
    経済成長のメリットを無視してはいけない、とあるが、お金が滞らずに回ること、そして人々の好奇心を満たす新しい事物が生まれること、この2つが大事なんだろうと思う。

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    2025年09月24日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    著者のルル・ミラーは科学系のジャーナリストだそうだ。生化学者の父はかつてルルに「人生には意味はない。自分の存在になんの意味もない」と言った。大人になっても、自分とは何者なのか悩み続ける彼女は19世紀に生涯をかけて魚類の分類という大仕事をした科学者デイヴィッド・スター・ジョーダンの研究を始める。ここからはジョーダンの伝記のようだ。度重なる震災で膨大なコレクションが破壊されてもめげずにやり直す楽天的な逞しさ。それはどこから来るのか。しかしジョーダンの生涯には怪しい殺人の影、優生学奨励による非人道的主張などがまとわりつく。ジョーダンが生涯を賭して整理した魚類の分類だが、現在の科学は分岐学が主流となり

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    2025年09月21日
  • 「仕事ができるマインドセット」をつくる 練習戦略

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    少し乱暴かもしれないけれど、一言で言うと7つの習慣の「第7の習慣」である「刃を研ぐ」と重なる点が多い主張だと感じた。

    他の人に強くお勧めする本かというと、ちょっと違うかもしれないけれど、自分自身が少しモヤモヤ考えていたことについて、はっきりと主張や説明をしてくれているという点で、私には価値のある本だった。

    というのも、日々仕事に追われていると、どうしてもその膨大なタスクリストから一つでも数を減らしたいと言う思いが働き、深く理解し学ぶと言うことをせずに表面的な把握の中で、判断し行動してしまっている。

    理想を言えば、今回の事象をより深く理解し、そこから学びを引き出した方が、自分にとっても組織

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    2025年09月13日
  • 「仕事ができるマインドセット」をつくる 練習戦略

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    簡単にいうと、もっと勉強しろという本。

    書籍の内容としては、ラーニングゾーン(= 学びをしようとしている期間)があることで、成果がより伸びるということを、たくさんの例と共に述べている。

    自分ももっと日常的に学ぼうというモチベーションアップをさせてくれる本。

    今できる仕事の成果を求めるあまり、学べていない現状の人には刺さる内容。

    注意としては読みづらいということだ。

    例えば、パフォーマンス中毒という慣れない言葉が出てくる。これが全く最初の方はピンとこない。読み進めるうちに、成果を求めて練習しない、学ぼうとしない状態を指すことがわかってくる。翻訳の問題か、原著の問題か分からないが、読み進

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    2025年09月11日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    魚類に関する科学的な新しい発見みたいなのを紹介する本かと思いきや、色々と裏切られたとても面白い本。

    ストーリーの主人公と言えるスタンフォード大学の初代学長のデイヴィットジョーダンの光と闇についてや、著者の喪失からの回復、アメリカでつい最近まで行われていた優生思想による恐ろしい手術など思いがけない話ばかりだった

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    2025年09月07日
  • 自分で選んでいるつもり―行動科学に学ぶ驚異の心理バイアス

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    行動経済学の知見をまとめてわかりやすく説明されている。
    人々の恐怖心や、他者(外国人)が得していて我々は損をしている、と言った言説の多くが人の心理に付け込んで流布されて踊らされていることが腹立たしい。
    これらの効果を打ち消す為に何を為すべきか、その対策を研究して早く実践に移してほしい。
    どうすれば、理解し合えるようになるのか、それが知りたい。

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    2025年08月01日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    著者はアメリカの大学で行動経済学、マーケティング、心理学を教える。
    「依存症ビジネス」とはスマホアプリやゲームのことを指している。ただ本書ではそのビジネスについて詳しく触れているのではなく、人間がそういったものに惹かれてしまう裏側を書いている。
    鍵となるのは「行動嗜癖」。(※英語の原訳は何というのだろう?)これは物質の摂取を伴わずとも、強い心理的欲求を短期的に満たし、その一方で長期的には深刻なダメージを引き起こす行動には抵抗できない状態を指す。
    自分の理解が正しければ、ちょっとしたきっかけが脳への電気刺激となり快楽中枢を刺激し、以後のめり込んでしまうとういことだろうか。本書に書かれてあるネズミ

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    2025年07月30日
  • 自分で選んでいるつもり―行動科学に学ぶ驚異の心理バイアス

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    ネタバレ

    行動経済学系の書籍を読んだことがある方には、既知の内容も多いですが、全体的に具体的な事例が添えられていて面白く読み進めることができました。

    以下メモ
    ・優れた広告が記憶に残るのは、読み手にちょっとだけ頭を使わせるものになっているからだ。なるほど、そういうことかと思い、自分の賢さに嬉しくなって、友人にも話したくなる。
    →もどかしいゲーム広告はこの理論を使っているのだろうか。

    ・頭にすっと入る情報ほど、信憑性が増して感じられる。
    ・南海の言葉を使ったレポートよりも、平な言葉で書かれたレポートの方が、書き手の知性を13%高く評価していた。
    →ビジネスにおいて、箇条書き等を用いてわかりやすく伝える

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    2025年02月24日
  • ネットワークパワー日本の台頭 「失われた30年」論を超えて

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    米国の日本研究の人がエコノミック・ステートクラフトの展開、地経学・地政学戦略を中心に、日本のネットワーク国家への変貌について書いてます。
    ただ、一部政治に関しては政党に関して見た手違いもあります。
    ともあれ外国の人から見た割とフラットな失われた30年論は価値があると思います。

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    2025年01月05日
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた

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    ついつい触ってしまうのには理由がある
    とにかく遠ざけること
    意図を持って触ること

    自分の「命」を奪われてはいけない

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    2024年10月20日
  • 自分で選んでいるつもり―行動科学に学ぶ驚異の心理バイアス

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    行動科学とはかくも面白いものか
    ハロー効果や算出効果、人の受け止め方次第で実際はどうあれ導き出される結果が変わる。

    それははじまりにも言えて、フレッシュスタート感を出すことも効果があるという。

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    2024年10月06日