上原裕美子のレビュー一覧

  • パンデミック後の世界 10の教訓
    アメリカの話が中心なんだが、インドの人がこういうのを書くところがすごくアメリカ的だなと思う。なかなかついていくのが大変だった。乖離する世界はおそらくいかんともしがたいのだろうけれど。
  • パンデミック後の世界 10の教訓
    新型コロナによるパンデミックが世界にもたらす影響とその意味合いを、社会的・経済的・政治的・歴史的な見地から紐解くとともに、パンデミック後を展望して世界が今後向かうべき方向性を示した一冊。

    今日の世界各国はトリレンマ(どんなシステムであっても開放性・可変性・安定性のうち2つしか備えることができない)...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    マーケティングや行動経済学に精通した大学准教授である著者がスマホやSNSがもたらす行動嗜癖という依存症について書いた一冊。

    SNSなどが普及する中で深刻化している依存症についてそのメカニズムや依存症になった者の症状、そして解決法に至るまでを様々な研究結果などから書かれていて勉強になりました。
    物質...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    主に行動嗜癖を誘発させるような設計のされたデバイスやアプリなどの仕組みを解説している。
    便利な機械とは適度に距離をとる、適度に使いづらいほうが長期的にみると自分のためになるということだろうか。
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    人が物事に依存する原因を、過去の実験や有識者によるインタビューをもとに解説し、どう対応すべきか提示している。

    以前は【薬物・酒・たばこ】といった物質的依存が主であったが、現代においては【SNS・ソシャゲ・VOD】といった行動的依存に警鐘を鳴らしている(本書では行動嗜癖と言っている)。

    テクノロジ...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    依存症は誰でもかかる。意思のチカラは何の役にも立たない。不安や心配から一時的に逃れられた経験は依存の引き金になる。依存に伴う物質の摂取や行動嗜癖は仮に命の危険があったとしても止められない。否認(「私は●●ではない」)は回復の妨げになるだけ。依存してしまう環境から離れる。害がないむしろ益になるものに対...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた



    依存症はドラッグやアルコール、タバコなどに発生するだけのものではない。恋愛やランニングなどどのような行動でも条件が整えば発現する

    好きであることと欲しい事は全く別物で好きでもないのに欲しがってしまうものがいわゆる依存。健康に悪いと分かってお酒を飲んでしまう。肥満を気にしながら甘いお菓子を食べ...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    良著ながらタイトルで損をしている本で、勿体ないと感じました。(原題もですが、邦題の方がより残念。)
    行動経済学、マーケティング、心理学を専門とするニューヨーク大学の准教授による本著は、教育の本であり、仕事のアウトプットを高める本であり、水が高い所から低い所に流れるように怠けてしまう(私のような!)人...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    個人的には子供がいる人、子供ができる親になる10代に読んでほしいぐらい。今のデジタルネイティブのテクノロジーとの付き合い方の参考になるでしょう。今ですら依存症気味でまともにコミュニケーションできなくて性犯罪起こす奴の予防につながると思う。小さい時から触れすぎると脳が
  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?
    サブタイトルは「ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?」

     ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)こそが今後の世界を救う。AIによる仕事の変化あるいは消滅、経済的不平等や貧困、人種差別や性差別、これらを解消し我々をユートピアへ誘う政策、UBI。
     ケニアやインド、そしてカナダなどの先...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    現在、スマホ依存症の対策中。
    長い目で見て幸せになる確率を高める活動を、日常的に行う、という選択をできるようになりたい。
  • いつでもどこでも結果を出せる自己マネジメント術
    個人的には面白く、ヒヤッとさせられる言葉が多かったので星4。

    しかしコラム集的な感じなので、質の良い粒を集めた知識集と言うところ。統一感という観点では微妙。

    ○そのログインに「意図」はあるか?
    →なさすぎてビビる。無意識的にSNSに癒着してる自分の生活を客観視してしまう。

    ○時間がないのは、「...続きを読む
  • 世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている―――ビジネスパーソンのための戦略思考の教科書
    1.ゲーム理論を現実に活かすためにはどうするべきなのか?

    2.本書の目的は、適切に駆使することでゲームチェンジャー、つまり変革者になれるということです。そのためには「ゲーム認識力」、すなわち、問題発見力を鍛え上げ、ゲーム理論の根幹となっている「囚人のジレンマ」を使いこなしてく必要があるということで...続きを読む
  • 日本経済のマーケットデザイン
    日本の政治経済や経済政策の専門家としてUCバークレー教授を務める著者が、マーケットデザインに関する種々の誤解を解きながら、日本経済が復調するために取り入れるべき政策的含意をまとめた論考集。

    マーケットデザインとは近年になり着目を集めている経済学の一種である。従来の経済学が市場というものを比較的スタ...続きを読む
  • 壊れた世界で“グッドライフ”を探して
    そろそろ次のステップへ向けて色々と考えさせられた1冊。松島さんのイベントへ行き、そこでも色々と新しいことを知る。いろんなきっかけとなる本。
  • すべては「先送り」でうまくいく
    残念ながら(?)やらなければいけないことを先延ばしにすることを正当化してくれるような本ではなかった。

    原題は”The art and science of delay" とあるように、直感的な判断に従うことの危険性を論じたもの。プロの手にスプレイヤーでは数ミリ秒の余裕を持てるだけでパフォーマンスが...続きを読む
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か
    「対話」関係の本。

    最近、本当に沢山ある「対話」の本で、何か新しいことが書いてあるわけではない。

    手法的な新しさはほとんどない。

    どちらかと言えば、思想的というか、集合知と衆愚がどのようにして生じるかといういうことが中心かな?

    という話しは、実は「U理論」で、思想的に、これでもか、と...続きを読む
  • すべては「先送り」でうまくいく
    著者フランク・パートノイが意思決定とタイミングを科学する。
    先送りというより、タイミングをどう図るか、いつ意思決定するのか、そういうことが大切なんだなと感じた。
  • すべては「先送り」でうまくいく
    行動を取る際のやり方についての本。テニスのレシーブから経営判断まで様々な時間軸でがあるが、一流の人は、その制限の中で最大限の時間を状況の見極めに当てて、実際の行動時間は極小化している。
    例えば一流バッターはトレーニングによりバットスピードをトレーニングで短縮化し、ピッチャーから伝わる情報をギリギリま...続きを読む
  • すべては「先送り」でうまくいく
    ビジネス書や新書のようなタイトル。このところタイトルに騙され続けているので警戒しつつも、先送りが大好きな僕としてはどうしても気になる。
    何かを行うときにコスト(カネじゃないよ)を先送りして、持てる能力をつかって対応する。恋愛もF16でのドッグファイトも同じで、あるタイミングを待ってそこに判断技術を集...続きを読む