上原裕美子のレビュー一覧
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装丁が気になっていた本。
分類学の話なのかと思って読み始めたら、思わぬ方向に話が進んでいって驚いた。
新種の魚を次々と発見して名前をつけていく作業は、魅力的で、でもその全能感が、人間を過信させるのかもと思ったり。
以下メモ
・分類学者は命名をとても大事にする。種が命名された瞬間に、その標本は特別なビンに入れられた特別な標本として、特別な名を与えられる。
学名を担う標本を「タイプ」という。
命名に使用された神聖な標本は「ホロタイプ」
・生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。たくさんの標本が、地震でばらばらになったときも、それを1つ1つタグと照合させていく気 -
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Posted by ブクログ
経済成長について長い時間軸で俯瞰的に論じています。まずは、それだけでも評価されるべきでしょう。
しかし、重要なのは今後についてです。その為には、(本は後ろから読めと言われるけれど)本書の場合は第V部(第10章、第11章)を読めばよいかもしれません。
経済成長とトレードオフにあるものは、平等だけでなく、環境問題、コミュニティの健全さ、政治システムの効力、働く生活の質などいろいろあります。このトレードオフを弱体化させる手段として、著者は新しいテクノロジーに期待を寄せます。しかし、それにも限界はある。そのとき、私達は受け止めて、どうするかを決めなくてはなりません。
そこに道徳的な2つの問いが立 -
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シンプルだからこそ強い。
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自身の悪いクセを指摘されている気になる記載が何箇所かあった。以下引用ではないが、「複雑に考えすぎ」「解釈が凝り固まっている」など。これから研究をする上で、何度も立ち返るべきポイントだと感じた。
また、p13.「RCTを数多く実施した人と話をしてみれば、人間の直感が物事を正しく言い当てられる範囲について、かなり懐疑的な見解を聞かされることだろう。」をはじめ、吉川先生がすでにその道に立たれていることを感じる箇所も多く、読んでいて面白かった。
とりあえず、RCT関連の論文を読むという、実践を進めたいと思う。その中でまた躓く -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルで「魚が存在しない」と言われた時、私も多分に漏れずそんなわけないじゃんと思った。
しかし「分類学の中」では「魚類」というものは存在しないと言われたらそれはそうだな、と納得できる。
私が感じたこの納得感がそれなりに世間一般に広まるにはどれくらいの時間がかかったのだろうか。そしてそれはまだ学者が想定しているより一般的ではないのだろうな、とも思った。
歴史上の人物と聞くと、なんとなく完全無欠で優秀で人格者なのかなと考える。しかしいざ蓋を開けてその人を知ると、他人を陥れるために奔走していたり優生学を押していたり、どこまでも人間臭くて完全無欠とは程遠い所にいるのだなとわかる。
デイヴィッド・ス -
Posted by ブクログ
生物分類学と進化論に関するポピュラーサイエンス本のつもりで読んでいたら、生きることの意味、新しく何かを知ることの不可逆性を考える文学作品だった。
まず、「分類」という行為が人間の思い込みに左右されていて、またその思い込みが世界の見え方を固定してしまうと感じた。
分類学はカオスとの闘いであり、連続的な自然界に便宜上の恣意的な境界線を引き、名前をつけて世界を理解しようとする取り組みだった。
デイヴィッド・スター・ジョーダンは、自身の宗教的・倫理的価値観に添うような秩序を自然界に見出そうとし、ダーウィンの進化論だけでなく優生思想も無批判に受け入れ、一面的な価値基準で人間に序列をつけて種の複雑さや揺 -
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ネタバレ古い習慣を捨てるのは、刃を抜くよりつらく、圧倒的に難しい。
新しい機器の始まりに新たな行動がつくりやすい。
モチベーションだけでは続かない。適度なキューを組み合わせる=既存の行動をキューにする。
不確実な報酬があるほうが、モチベーションは保ちやすい。
サイコロを降って、6が出たら食事は無料、は実質16.7%引きだが、大きな得をした気になる。
習慣は一夜に身につかない。
最初のステップは簡単に=フット・イン・ザ・ドア。
選択肢の数は減らす=決定麻痺。とくに、本人に特別はっきりした好みがない。選択肢になじみがない。選択肢がどれも似通っている、選択肢の評価が難しい。
テキサスのゴミを捨てるな、とい -
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著者と同じ問題意識を持っているし、話の進め方が上手いので一気に読んだ。経済成長について経済学者もよくわかってないとのこと。著者の成長のメカニズムの説明、なぜ世界は経済成長至上主義になったのかよく分かった。人類は分配が苦手。
最後の提案を楽しみに読んだが、まぁそうだよな、というところ。多くの脱成長の人も同じ感覚じゃないだろうか。代議制だと難しいなら市民の熟議しかない。読みかけのプルラリティを読まねば。
経済成長のメリットを無視してはいけない、とあるが、お金が滞らずに回ること、そして人々の好奇心を満たす新しい事物が生まれること、この2つが大事なんだろうと思う。 -
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少し乱暴かもしれないけれど、一言で言うと7つの習慣の「第7の習慣」である「刃を研ぐ」と重なる点が多い主張だと感じた。
他の人に強くお勧めする本かというと、ちょっと違うかもしれないけれど、自分自身が少しモヤモヤ考えていたことについて、はっきりと主張や説明をしてくれているという点で、私には価値のある本だった。
というのも、日々仕事に追われていると、どうしてもその膨大なタスクリストから一つでも数を減らしたいと言う思いが働き、深く理解し学ぶと言うことをせずに表面的な把握の中で、判断し行動してしまっている。
理想を言えば、今回の事象をより深く理解し、そこから学びを引き出した方が、自分にとっても組織 -
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簡単にいうと、もっと勉強しろという本。
書籍の内容としては、ラーニングゾーン(= 学びをしようとしている期間)があることで、成果がより伸びるということを、たくさんの例と共に述べている。
自分ももっと日常的に学ぼうというモチベーションアップをさせてくれる本。
今できる仕事の成果を求めるあまり、学べていない現状の人には刺さる内容。
注意としては読みづらいということだ。
例えば、パフォーマンス中毒という慣れない言葉が出てくる。これが全く最初の方はピンとこない。読み進めるうちに、成果を求めて練習しない、学ぼうとしない状態を指すことがわかってくる。翻訳の問題か、原著の問題か分からないが、読み進 -
Posted by ブクログ
著者はアメリカの大学で行動経済学、マーケティング、心理学を教える。
「依存症ビジネス」とはスマホアプリやゲームのことを指している。ただ本書ではそのビジネスについて詳しく触れているのではなく、人間がそういったものに惹かれてしまう裏側を書いている。
鍵となるのは「行動嗜癖」。(※英語の原訳は何というのだろう?)これは物質の摂取を伴わずとも、強い心理的欲求を短期的に満たし、その一方で長期的には深刻なダメージを引き起こす行動には抵抗できない状態を指す。
自分の理解が正しければ、ちょっとしたきっかけが脳への電気刺激となり快楽中枢を刺激し、以後のめり込んでしまうとういことだろうか。本書に書かれてあるネズミ -
Posted by ブクログ
ネタバレ行動経済学系の書籍を読んだことがある方には、既知の内容も多いですが、全体的に具体的な事例が添えられていて面白く読み進めることができました。
以下メモ
・優れた広告が記憶に残るのは、読み手にちょっとだけ頭を使わせるものになっているからだ。なるほど、そういうことかと思い、自分の賢さに嬉しくなって、友人にも話したくなる。
→もどかしいゲーム広告はこの理論を使っているのだろうか。
・頭にすっと入る情報ほど、信憑性が増して感じられる。
・南海の言葉を使ったレポートよりも、平な言葉で書かれたレポートの方が、書き手の知性を13%高く評価していた。
→ビジネスにおいて、箇条書き等を用いてわかりやすく伝える