上原裕美子のレビュー一覧

  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か
    集合知を生み出すには、対話と傾聴が必要。
    一方、自分が正しいと主張を譲らなければ衆愚となる。衆愚を生み出すのは何も構成メンバーの能力が低いからではない。
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か
    集合知は魔法の薬だと考えてみよう。
    一口、口に含むと、私たちは意識と認知の変化を体験する。
    問題にとらわれたり、小さく分割して考えたりするのではなく、その結びつきと複雑さに気づく。見えているものが全体像とは限らないと理解する。多くの情報に目を向けるようになり、同時に、他者の視点に好奇心を持てるように...続きを読む
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か
    集合知の力と衆愚の罠というソーシャル時代にふさわしいタイトルととてもよさげな装丁に惹かれて購入。

    みんなの意見は案外正しいなど、Web2.0以降のインタラクティブなインターネット空間には様々な情報が転がっている。
    大枠で見れば正しいのかもしれないが、なかなかそうではないケースや、そもそもカオス状態...続きを読む
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か
    未曾有の危機である。このような有事の際には、強いリーダーシップの必要性を感じる一方で、強すぎるリーダーシップには警戒心を払わなければならないのではないかとも思う。「悪魔は救世主の顔をしてやってくる」とは、よく言ったものだ。むしろ今、必要とされるのは、有能なファシリテーターの方であろう。例えそれが小さ...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    研究まとめ感がすごいし、スマホ依存と他の依存症とどっちを語りたいのか迷子になった
    デジタルデトックスは大事みたいだね
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える
     本書は、脱成長の基本ビジョンが分かりやすく説明されるとともに、世界各地における実践例が紹介されており、入門書として適当な一冊だと思います。

     ただ、「脱成長」について思うこと。
     どうにかしなければならないことは理解できる。無駄なもの、ここまで必要ないだろうと思うモノやコトも多い。しかし、経済成...続きを読む
  • 安倍晋三と日本の大戦略 21世紀の「利益線」構想
    米国人研究者による、故安倍元総理の下、日本が選んだ「大戦略」評。

    やっぱり、インド太平洋とか、クアッド、日本が主体となってアジアの外交再構築を「アメリカを含んで」行ったことが評価されている。
    日本の構想が、アメリカに影響を与えたことが稀有なのだ。

    あくまで、米国目線の評。

    アジアの歴史とか、日...続きを読む
  • 統計で騙されない10の方法
    「統計でウソをつく法」ダレル・ハフ著

    という、ちょっと有名な一般向け統計的発想の啓蒙書があって、その本のことは名著として褒めてはいるが、この本に対し、いや、統計ってのはちゃんと扱えば強力なツールになるのだ、ただ、誤謬が入ることもあるし、わざと誤誘導しにくることもあるから騙されないようにこういうとこ...続きを読む
  • 科学的に証明された 自分を動かす方法―なぜか目標を達成できてしまう、とてつもなく強力なモチベーションサイエンス
    目標を共有することで、人間関係の絆を形成、強化していく。という考え方は成程と腑に落ちた。
    内容は興味深かったけど、文章が頭に入ってこなかった。翻訳の仕方のせいかな。
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    本書冒頭で語られる、行動も、麻薬や、アルコール、タバコと同様、依存をもたらすというのはその通りと思える。
    今や、多数の人々がスマホを片時も手放せず、デートの最中や、友達との食事中までスマホをチラチラ見ているのはよくあること。
    スマホは現代の生活において必要不可欠であるが、過度にそれに依存する/のめり...続きを読む
  • スタンフォード大学の共感の授業―――人生を変える「思いやる力」の研究
    「共感」は、意識的に伸ばすことのできる能力だ。分断や不寛容が広がる時代に不可欠なこの「思いやる力」について、心理学者が解説する書籍。

    人は「共感(エンパシー)」という感覚を通じて、相手の気持ちや痛みを推測し、理解する。
    この共感の最も重要な役割は、「やさしい行動」を引き出すことだ。共感すると、人は...続きを読む
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ
    世界の状況について、歴史も踏まえて地域ごとに簡単に説明してくれている。
    世界全体の記載なので、個々の内容は簡易なものであり、入門的位置付けの本。
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える
    「脱成長」、英語ではdegrowthと言う。
    私のような左翼を自任している人間でも、資本主義のなかで生まれ、その価値観に深く影響されていることがあるのだろう。まさしくマルクスが言ったように「存在が意識を規定」している。私自身も、経済成長をストップしたり、減速させようという意見を聞くと、抵抗を感じる。...続きを読む
  • 統計で騙されない10の方法
    1,感情の反応によって騙される
    気に入らないエビデンスは無視しやすい=オーストリッチ効果。相場が下がっているときは株価のチェックをしない。議論の両論のエビデンスがたくさん出るほど、中立から離れてムキになりやすい
    2,統計的な見地の鳥の目と、個人的な体験の虫の目を組み合わせる。
    3,データの意味がほん...続きを読む
  • 統計で騙されない10の方法
    Yet Another統計でだまされない本。歴史やエピソード満載で読み物としておもしろいが、一般読者にはトゥーマッチだろう。インテリ向け。
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ
    アジアやヨーロッパなど、世界各地の歴史を17世紀から振り返る事で現在の世界情勢を説明し、さらに現代の主だった論点がまとまった良書。

    がっつり読み込むというよりか、どんか事が記載されているかざっくり掴み、辞書的な参考資料として使うのが良いような気がする。
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    少し古いと言っても数年前だが、自分が読んできたものと大差ない。が、改めて読むのもまた気が引き締まる。
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ
    グローバルリテラシーの名の通り、カバー範囲が非常に多い。また、昨今の情勢を理解するツールが網羅的に記載されている印象。

    世界史という観点では流れがあって非常におもろしかったが、第二章以降は正直関心がある分野と関心が薄い分野で読む体力配分に差がついてしまった(それはそれで良くないが)。

    個人的には...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    武田先生推薦
    ☆3.5くらい



    行動嗜癖の6つの要素

    ①ちょっと手を伸ばせば届きそうな魅力的な目標があること

    ②抵抗しづらく、また予想できないランダムな頻度で、報われる感覚(正のフィードバック)があること

    ③段階的に進歩、向上していく感覚があること

    ④徐々に難易度を増していくタスクがある...続きを読む
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える
    脱成長の意味・必要性がわかりやすくまとめられている。
    「人新世の資本論」の前に読む本として最適。

    資本主義・消費・労働時間・差別が複雑に絡み合っている社会を俯瞰することができ、脱成長の定義がスッと入ってくる。

    再生産労働に光を当てるという視点に気づけてよかった。

    バルセロナだけでなくもっと他の...続きを読む