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スマホ、インスタ、ゲームから、ネットドラマやメールチェックまで――。薬物などの物質以外にまで広がった「新時代の依存症」を、心の仕組みと、私たちをのめり込ませる「依存症ビジネス」の仕掛けの両面から読み解き、その対処法を指南する。ダニエル・ピンクをはじめ、世界中が絶賛(+警告)した話題の書、ついに上陸。
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Posted by ブクログ
多くがゲームやSNSの依存に対しての研究である。途中で、ベトナム戦争でのヘロイン中毒の話があって、あれあれと思うが、その後は、インタグラムやゲームの依存の話である。他書と異なることは、依存にどう対処するかについて、いろいろと書いていることである。一つがゲーミフィケーションであるが、一方的に推薦するの...続きを読むではなく、その批判も3つ掲載している。例えば、高齢者の認知症進行をおくらせるかもしれないということで行われていたゲーム遊びであるが、実際には効果がないということが明らかにされてたとしている。 依存対策としてどうしたらいいかを考えさせる本えある。
おもしろかった!子どもが成長していくなかで絶対に避けられないデジタル機器やゲーム、そしてこれからどんどん出てくるであろうもっと新しくてもっとのめり込みやすいテクノロジーたち。どうやって付き合っていくのがいいのか考えるヒントをもらえたように思う。
面白い!最近脳科学や人間の仕組みについて知るのが面白くてじっくり読んだ。興味深い。 ・依存症になる仕組み 自分の心理的な苦痛を和らげる手段としてそれを利用することを学んでしまったときに人は依存する。人に強要されただけでは依存にならない。 ・「欲しい」と「好き」は違う 基本は同じ。しかし一致してな...続きを読むいと「やめたいのにやめられない」になる。 好きじゃないのに欲しい=快感を脳が覚えてしまっている。対象の魅力が薄れても執着する ・目標追求はあなたを慢性的な敗北状態にする 成功より成長を目指す ・ギャンブルにおける「当たりを偽装したハズレ」 当たりと当たりを偽装したハズレは、人は同じ興奮を感じる(怖い。。) ・習慣の部品 合図、行動、報酬 →やめたいことは、合図と報酬は同じで、行動を変えるとよい ・ゲーミフィケーションの3つの要素 ポイント制、バッジがある、リーダーボード(ランキング表) ・薬物有害スコア 強い順 ヘロイン、コカイン、アルコール(!)、スピード、タバコ、カナビス、LSD、・・・ アルコールの有害スコアの高さがスピードやLSDより高いとは。。合法とはいえ本当に気をつけないといけない
すごくいい本。孟母三遷の教えが思い出されました。なんでも抑圧するのではなく、原因を探し、工夫し、うまく活用することが大事と、たくさんの事例を交えて説明されています。コロナでオンライン化がすすむなか、人間としての感性をどう他の人たちと繋げるか、考えていきます。
面白かった。 スマホ、ゲーム、SNSなど依存症は身近にあると痛感。 時間の使い方を改めて見直そうと思った。
翻訳本は苦手だが、これは読みやすかった。そしてかなりタメになる本だった。 まず、2007年にiPhone、その3年後にiPadを世に送り出し世界を変えたスティーブ・ジョブズが、自分の子にはiPodなどのデバイスを使わせていなかった、というのが衝撃だった。作った本人が、デバイスが幼少期に与える悪影響や...続きを読む依存性を認識していたといえる。 私がこれを読んで思ったのは、自分が生まれた時にまだこれらのデバイスがなくて良かったということ。最近の子は4歳までに8割がなんらかのデバイスに接するらしく(こういったデータも各所に出ていてわかりやすい)、子育てや教育のひとつに、これらの接し方や使い方をどうするかという大きな問題がある。今の親や教師は大変だ。 そして、そんな自分でさえ、もうスマホなしでは生きていけない。運動のしすぎを誘発するというウェアラブル端末も、良かれと思って使っている。最近スマホを見る時間が増え、一つの物事(読書したりテレビを見るなど)に集中できなくなったと感じていたので、この本を読んでさらに危機感が募った。スマホはそこに置いてあるだけで、気を取られる存在であることがデータで実証されている。 今後は、さらに依存性が高いもの(それこそ現実と仮想の区別がしにくそうなVRなど)が浸透してくるだろう。それらは良い面もあるが、悪い面もある。私たちは、現実から逃げず、リアルの世界も大切にしながら、それらと適切な距離を保って生きていかねばならないのだと強く思った。 知っておくべきことが多く書かれていた良書だと思う。
結構前に読んだので、「依存症ビジネス」との違いが思い出せない。SNSもゲームもポルノも罠ですよ、というような内容だったはず。おそらく根本的な内容は同じ、なはずかと。 こちらの方がキャッチ―で読みやすかった印象。
「行動嗜癖」という、どうして人は依存するかについて書かれている本。 企業が私たちの依存性につけ入って仕掛けた罠に掛からないためにはどうしたらいいか等が書かれているが、逆にどのようにしたら人に夢中にさせられる仕組みを作れるかというアイデアを生み出すヒントになる一冊だと感じた。 数人の部下を持つ私として...続きを読むは、この本の目標管理の仕方によって部下を仕事に夢中にさせる方法論の勉強になったと感じた。
著者はアメリカの大学で行動経済学、マーケティング、心理学を教える。 「依存症ビジネス」とはスマホアプリやゲームのことを指している。ただ本書ではそのビジネスについて詳しく触れているのではなく、人間がそういったものに惹かれてしまう裏側を書いている。 鍵となるのは「行動嗜癖」。(※英語の原訳は何というのだ...続きを読むろう?)これは物質の摂取を伴わずとも、強い心理的欲求を短期的に満たし、その一方で長期的には深刻なダメージを引き起こす行動には抵抗できない状態を指す。 自分の理解が正しければ、ちょっとしたきっかけが脳への電気刺激となり快楽中枢を刺激し、以後のめり込んでしまうとういことだろうか。本書に書かれてあるネズミへの実験がわかりやすい。ギャンブルのビギナーズラックにも少し似ているかもしれない。 さておき、スマホ依存の危険を感じる人にとっては良書。
快楽中枢を直接刺激するような装置により、延々と動物がそれを操作し続けるという動物実験がある。人間も同じような実験が成り立つかというと、恐らくは成り立たない。そのことはつまり、我々が「快楽だけ」を欲しがる生き物ではなく、どこかに不快や不幸をスパイスとして欲している事の証左ではないかと思う事がある。 ...続きを読むでも、不快や不幸なんて、特別それを求めなくたって自然と呼びこんでしまうもの。人は気づくと空腹になり眠くなる。親和欲求もあるだろう。だが、常にそれが満たされるわけではないから、満たされなさとの差し引き、つまりその渇望に「不快や不幸」がペタッと名札がつけられて自覚するのだ。そのため、不幸になるキッカケは常にある。だから、快楽だけ追求していてもバランスが取れる。それは恐らく、快楽中枢を刺激し過ぎても飽きてしまったり、お腹が空いたりしてくるようなものだ。 ここでのポイントは、断続的、間欠的である事。不幸と付き合いながらも、その「快楽物質」が、また欲しくなること。欲しくて欲しくて溜まらなくなること。常に与えられて満たされている内は、そうはならないのだから。渇望とは、満たされていない事。だから、間欠的という事がポイントなのだ。で、このくっ付いたり離れたりの距離感において永久磁石のように作用する磁力こそが、依存症である。 尚、依存症を断ち切るには、考えないようにしてもダメで、「まぎらわせるのが最適」だという。他の事をするのが良いのだ。 ― 実験を行った研究者たちは、「ほとんどの人間は、何もしないより何かをするほうがよいと考える。たとえそれがネガティブなことであっても」と考察している。私たちはある面では楽な人生を探しているはずなのに、おだやかな心地よさが一定期間続くと、それを適量の苦痛で打ち破りたいと考える人が多いのである。 ドラッグ、ギャンブル、ジョギング、インターネット、ゲーム、スマホ、セックス。よく聞く依存症の対象は、たまたまカタカナが多いが、別に日本語でも表せるので、これは偶然である。それをしていない時にいかに脳が支配されるか。中毒性。私は読書くらいかなーと思うが、気付いていないだけかもしれない。常に側にいるから気付いていないもの。失って気付くもの。そんな風に考えると色々ありそうだ。 依存せずに生きている人などいるのだろうか。
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