上原裕美子のレビュー一覧

  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える
    書いてあることへの衝撃は正直少なかったけど、入門編としてはとてもいいし、脱成長を旧共産主義と一緒くたにしないという意味では読んでおいていいと思う。

    ただ、今後も国家が社会的共通資本を整備できるのかは私にはクエスチョンである。

    国防はまだ仕方ないかもしれないが。あるいは議会制度を変えればできるのか...続きを読む
  • The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ
     世界全体を概観する本としてはとてもよくまとまっている。歴史や地域についてこれだけコンパクトにまとめたものは比類すべきものは無いと思う。そしてそれが「出来事」や「説明」ではなくどうしてそうなのかという観点から語りかけてくるのは面白かった。
     ただ第4部は力が抜けているように感じた。でも良書である
  • パンデミック後の世界 10の教訓
    新型コロナウイルスの感染爆発がもたらすものとは? かねてより感染症対策の重要性を訴えてきたワシントン・ポスト紙のコラムニストが、“パンデミック後の世界”を見通す書籍。

    今日、世界の国々は相互依存を強めている。そして情報革命により、財やサービス、文化など、あらゆることが高速で移動する。世界は開かれて...続きを読む
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える
    <目次>
    第1章  「脱成長」とは何か
    第2章  成長で犠牲になるもの
    第3章  草の根から変革を起こす
    第4章  道を切り拓く5つの改革
    第5章  人々を動かすための戦略
    付録   脱成長に関する23の質問への回答
    日本語版解説  資本主義に亀裂を入れるために(斎藤幸平)

    <内容>
    最近言われて...続きを読む
  • スタンフォード大学の共感の授業―――人生を変える「思いやる力」の研究
    「配慮」「思いやり」など現代の社会環境は「利己主義的」(金・見栄え・権力・名誉等)を重要視するばかりで「他人を想う心」が減退していると言う。それは都会に続々集まる「独居生活」(独身・孤独・自律生活者)が自然と創り出す世界と言うことだ。「弱肉強食」のような、まずは自分が満足のいく生活環境を作り上げるこ...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    <目次>
    プロローグ 自分の商品でハイになるな~ジョブスと”売人”に共通する教え
    第1部   新しい依存症「行動嗜癖」とは何か
     第1章  物質依存から行動依存へ~新しい依存症の誕生
     第2章  僕らはみんな依存症~何が人を依存させるのか
     第3章  愛と依存症の共通点~「やめたいのにやめられない」...続きを読む
  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?
    ベーシックインカムの考え方は魅力的だし、実現できれば貧困の改善になる事明白だ。
    ただ、やはりそれを支える財政が持つのか、もっと具体的に示して欲しい。それ無くしては、多くの賛同は得られない。
    また、移民差別の問題等の負の側面も見逃せない。議論の更なる深掘りが必要だ。
  • なぜ、脱成長なのか 分断・格差・気候変動を乗り越える
     サブタイトルは、「分断・格差・気候変動を乗り越える」。このためには、GDP至上主義、経済成長至上主義から脱却し、コモンズを取り戻すことが必要だと説き、コモニングの実践を紹介する。著者たちも簡単なことではないは承知しており、しかし個々人の実践からバルセルナのような社会運動、変革につなげていくしか、こ...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    意外なところに行動素癖が潜んでいることがわかった。
    自分もいつくか依存症に近い状態になっているかもしれないという気づきが得られた。

    依存症とは何か深く考察することができ、どう向き合えば良いかも考えるきっかけとなった。

    また期間を置いて読み返してみたい一冊。
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    世の中にある依存症の事例が多く挙げられており、またそのテクニックが6つ紹介されている。
    私はスマホ利用時間は少ない方と思いつつ、いくつかのアプリは無意識に頻繁にクリックし更新情報を追い、時間を無駄にしていることに気づいた。
    子どもへの影響も衝撃。スマホに依存している親の姿をあまり見せるべきではないこ...続きを読む
  • すべては「先送り」でうまくいく
    「先送り」して「待て」ば、かなりのことはうまくいくとの主張であるが、問題はどこまで待てるかだ。計画のグレシャムの法則からもわかるように、目先のことが気になると長期的な視野に立てない。やはり短期と長期のバランス、すなわち「両ぎき」が必要になる。ぎりぎりまで待ったほうがいいのはわかるが、タイミングを逃す...続きを読む
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    依存症に至るプロセスは、うまく利用すればビジネスになり、うまく利用されれば依存者となる。あなたは、どちらを選択するか?
  • 僕らはそれに抵抗できない―――「依存症ビジネス」のつくられかた
    何かに依存する時は、満たされないものを埋めているということ。その満たされない部分を見つけることが、依存から脱出するら第一歩。
    そして、環境によるもの。身近にあるものに人は依存する。
  • 壊れた世界で“グッドライフ”を探して
    まさにタイトル"探して"の通り、この本を通して何か答えを出しているわけではなく、個々人にとっての"グッドライフ"を悩みながら模索し続ける家族のストーリーをありのまま伝えることで、自分の暮らしを見つめ直す機会を与えてくれる著書。
    そういう意味では、得られるメッセージとしては数行にまとめられてしまう程度...続きを読む
  • 世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている―――ビジネスパーソンのための戦略思考の教科書
    ゲーム理論とは言っても式はなく、ビジネスにどのようにして活かすかを中心に書かれていて読みやすく理解しやすい。ゲーム理論が基礎からわかる、というわけではなく、ビジネスでの応用例をあげて理解を促す、というよりゲーム理論を使ってどのように「手詰まり」の状態から抜け出すかを教えてくれる。
    おすすめ。
  • いつでもどこでも結果を出せる自己マネジメント術
    生き甲斐が感じられ、充実した生活を送るためのスキルとして、
    『習慣』を柱にする
    『集中力』を高める
    『ツール』に振り回されない
    『クリエイティブ・マインド』を磨く
    の4つについて、20人の投稿やインタビューのブログ記事をまとめた一冊。

    午前中のフレッシュな時間に重要な仕事を充てること。
    瞑想のよう...続きを読む
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か
    P63の集団ゲーム、面白い

    全体としては寓話やスピリチュアルなエピソードなどが多く入ってきて、途中で退屈になってしまった。
  • すべては「先送り」でうまくいく
    人には向き不向きがあって、さきおくりが向いている人とそうでない人がいる、それはわかっている。でも、自分が先送り型なのかそうでないかのものさしとしてこの本を読むべき。自分を俯瞰する材料としては良書。ただ、もうちょっとコンパクトにまとめられたのではないか無駄に長い。
  • すべては「先送り」でうまくいく
    「第1感」に代表される、早すぎる判断への警鐘。
    「善は急げ」であり「待てば海路の日和あり」でもあるという、ごく常識的な結論になる。
    どちらか片方だけを、最新の理論でござい、と、自分の都合の良い結論のために使用する輩に注意せよ、ということだ。
  • すべては「先送り」でうまくいく
    判断にかけるべき時間の感覚がつかめたら、基本的には最後の最後まで決断の瞬間を遅らすべきだ。

    先送りというと悪いイメージだけど、人間にしかできない、がまんできる力とか、未来予測でもあるわけだ。