上原裕美子のレビュー一覧

  • すべては「先送り」でうまくいく

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    残念ながら(?)やらなければいけないことを先延ばしにすることを正当化してくれるような本ではなかった。

    原題は”The art and science of delay" とあるように、直感的な判断に従うことの危険性を論じたもの。プロの手にスプレイヤーでは数ミリ秒の余裕を持てるだけでパフォーマンスが劇的に改善するし、マシュマロ・テストのように先延ばしの能力の重要性を物語っているものもある。

    私達の判断の多くはプライミングのように瞬間的な思考(カーネマンのファスト&スロウでいうType1)によって決められており、それはだいたい正しいのだが、少し取り掛かるのを待って熟考したほうがよいこ

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    2017年09月10日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

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    「対話」関係の本。

    最近、本当に沢山ある「対話」の本で、何か新しいことが書いてあるわけではない。

    手法的な新しさはほとんどない。

    どちらかと言えば、思想的というか、集合知と衆愚がどのようにして生じるかといういうことが中心かな?

    という話しは、実は「U理論」で、思想的に、これでもか、というまで深められているので、そういう意味でも新しくはないかな?

    「U理論」が難しすぎるので、その「対話」に関する部分を実例を踏まえながら、比較的分かりやすく説明してある、ということかな。

    とかなり客観的なコメントではあるが、これだけ同じような本があるなかで、直球勝負で、かなり読ませてしまうと

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    2017年04月30日
  • すべては「先送り」でうまくいく

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    著者フランク・パートノイが意思決定とタイミングを科学する。
    先送りというより、タイミングをどう図るか、いつ意思決定するのか、そういうことが大切なんだなと感じた。

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    2014年10月05日
  • すべては「先送り」でうまくいく

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    行動を取る際のやり方についての本。テニスのレシーブから経営判断まで様々な時間軸でがあるが、一流の人は、その制限の中で最大限の時間を状況の見極めに当てて、実際の行動時間は極小化している。
    例えば一流バッターはトレーニングによりバットスピードをトレーニングで短縮化し、ピッチャーから伝わる情報をギリギリまで咀嚼して行動を微修正していき最後のインパクトの確度をライバルよりも高める。
    一方、もう少し長い時間があるものの場合。現代では情報が多すぎて早すぎる行動をとってしまうが、状況次第でFMAがあるとは限らない。

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    2013年10月03日
  • すべては「先送り」でうまくいく

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    ビジネス書や新書のようなタイトル。このところタイトルに騙され続けているので警戒しつつも、先送りが大好きな僕としてはどうしても気になる。
    何かを行うときにコスト(カネじゃないよ)を先送りして、持てる能力をつかって対応する。恋愛もF16でのドッグファイトも同じで、あるタイミングを待ってそこに判断技術を集約する。
    僕は先送りどころか、何もしないことも大好きなのですが、ずいぶんと自信がついてしまった。とはいえグウタラな人を肯定するための本ではない。
    先送った時間をどこにツケるか。その順番や長さで、人生はあまりにもガラっと変わるんだ。怖いね。

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    2013年05月23日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

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    集合知を生み出すには、対話と傾聴が必要。
    一方、自分が正しいと主張を譲らなければ衆愚となる。衆愚を生み出すのは何も構成メンバーの能力が低いからではない。

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    2012年04月01日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

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    集合知は魔法の薬だと考えてみよう。
    一口、口に含むと、私たちは意識と認知の変化を体験する。
    問題にとらわれたり、小さく分割して考えたりするのではなく、その結びつきと複雑さに気づく。見えているものが全体像とは限らないと理解する。多くの情報に目を向けるようになり、同時に、他者の視点に好奇心を持てるようになる。

    集合知の薬を二口飲めば、これまでとは異なる形で身体を意識するようになる。頭だけを働かせて問題を解決したり、交渉したりするのではなく、心と直感に耳を澄ませ、身体のさまざまな部分からわきあがる感覚のシンフォニーに気づく。恥ずかしさ、プライド、愛情、怒りといった感情の繊細さ、複雑さが見えてくる。

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    2011年08月28日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

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    集合知の力と衆愚の罠というソーシャル時代にふさわしいタイトルととてもよさげな装丁に惹かれて購入。

    みんなの意見は案外正しいなど、Web2.0以降のインタラクティブなインターネット空間には様々な情報が転がっている。
    大枠で見れば正しいのかもしれないが、なかなかそうではないケースや、そもそもカオス状態になり集約できない場合もあるだろう。

    そういう見解を得たくて読んでみた。

    本書を読んで思ったのが、「衆愚」について。
    このワードの具体例は「空気」で語られるように、過去の日本の戦争の事例などがあげられる。山本七平の空気の研究よろしくだ。

    つまり、民衆の総意は得られたが、そもそものベクトルに問題

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    2011年08月27日
  • 集合知の力、衆愚の罠 ― 人と組織にとって最もすばらしいことは何か

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    未曾有の危機である。このような有事の際には、強いリーダーシップの必要性を感じる一方で、強すぎるリーダーシップには警戒心を払わなければならないのではないかとも思う。「悪魔は救世主の顔をしてやってくる」とは、よく言ったものだ。むしろ今、必要とされるのは、有能なファシリテーターの方であろう。例えそれが小さな集団の中での出来事であろうとも、ファシリテーターの間接的な関与によって形成された連帯感や共有感覚こそが、集合知を開花させ、通常では為しえないパワーを生み出す。本書はその「集合知」をテーマに描かれた一冊であり、今まさに読むべき一冊でもある。

    集団から生まれる大きな力も、一歩間違えると衆愚の罠へと陥

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    2011年03月16日
  • 蒐集める人(あつめる人)

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    なぜ人は蒐集するのか?
    その謎に迫った著者
    あまりこういった観点の研究に触れ合ったことがなかったため、かなり目新しかった
    人は自分の心の安定のため、いろんなものの代替として蒐集するのだというのが本書の主張だ
    母の愛や、名声や、自我の代替えということだ
    イマイチ納得はしてないが、面白い著者ではあった

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    2026年09月08日
  • みんなにお金を配ったら――ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

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    みんなにお金を配ったらー
    ―ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

    毎月1000ドルが生きている限り誰にでも配られたら?
    人は堕落して働かなくなるのか?それともより人間らしい活動を行うようになるのか?
    UBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)という制度に関して、今までに行われた様々な実験や今後雇用を奪っていくであろうAIの側面からの検証などを行っています。
    今の福祉政策は不平等で非効率であることは同意できますが、UBIは本当に貧困を救い人間らしい生活を送ることに寄与するのか?財源はどうすべきなのか?に関してはちょっと物足りない感じでした。
    「働かざる者食うべからず」というフレ

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    2026年09月07日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    難しかった。
    魚好きの私にとっては、まじか、と思うところもあったけど、そもそも魚類という分類を信じ切って、疑ったことがなかったわけであって、言われてみれば確かに定義なんて考えたこともなかったので、そんなこともあるか、みたいな感じ
    当たり前のことに疑ってかかることで、きっと世界は解明されていくのだろう、解明されていくものが間違いだとしても
    優生学、こえー

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    2026年09月06日
  • GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論

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    ●従来の経済成長を分析し、成長のジレンマを解消するための新たなアイデアを模索した本。
    ●経済成長のジレンマをいかに解消するか、その知見を学ぶ。→経済成長を最優先に追求するのではなく、価値ある別の目的の方向へ経済成長の舵取りを向けよう、という主張。
    ●経済成長か、それとも環境か」という二項対立に終止符を打つことを模索した一冊。本書は、経済成長そのものを自己目的化させてしまった現代社会の歪みと、それに対する「脱成長」という見当違いの自虐行為について、冷徹な批判を浴びせる。本書の主張で大切なのは、技術進歩の方向性は決して不可避な自然現象ではなく、税や補助金、法規制や社会規範によって人間が意図的に「方

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    2026年08月23日
  • GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論

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     もう一度整理してみよう。まず数学者たちは、人類がマルサスの罠を脱した経緯の概要を示している。人類は30万年にわたり、収穫逓減の呪いによって生存維持ぎりぎりの状態を続けていた。しかし新しい技術と、 それに伴う生産性向上が、収穫逓減の襲来を押し戻すことを、ソローースワン・モデルが説明した。ローマーがさらに一歩踏み込み、その技術進歩は先駆者たちが思っていたような数学的奇跡ではないと説明した。 アイディアという、特異な性質(非競合的で累積する)をもつ無形のものの発見によって、技術が進歩したのだ。


     ここであらためて考えてみたい。僕たちは近代の経済成長の始まりをどう理解すればいいか。経済成長の 「

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    2026年08月07日
  • 蒐集める人(あつめる人)

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    私たちは何かを集めずにはいられない。その衝動はなぜ生まれるのか。精神分析医の視点から縦横無尽に語られる一冊。収集家の心理や具体的な事例は興味深いものの、全体としてはやや内容が薄い印象。期待して手に取っただけに肩透かしを食った感じだった。

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    2026年07月31日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    魚類というものやその学術的な歴史に関心をもったことが無かったので、未知のものを知っていく面白さがあった。タイトルと内容にはずれがあると思う。純粋な「魚が存在しない理由」についての本ではなく、ジョーダンの記録を通して作者が自身や世界を見つめ直すエッセイ的な要素が強い。私にとってはそれが物語的な読み易さを与えてくれて良かった

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    2026年07月19日
  • 壊れた世界で“グッドライフ”を探して

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    ポスト資本主義的な本をいろいろ読んでいる。この本では、環境保護、脱資本主義、格差や差別のない生き方、地球に負担を与えない暮らしなどを実践している3つの家族と、その家族が主宰しているコミュニティを訪ね、実際に一緒に暮らし、その良さと、葛藤、矛盾などを飾らずに生々しく描いている。作者自身が、地球に負担をかけ、自分自身をも犠牲にながら働き続けなければならない苦しさから逃れようと、お手本になる活動を探っている。そのことを取材、執筆して生活をしているわけだが、その活動を維持するために、妻や家族を犠牲にしていることに気づき、さらに葛藤を深めるという二重構造。シンプルでスローで自然な生き方をするためには、実

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    2026年07月13日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    世界の見えかたが、変わるかもしれない。単純すぎるかな。影響を、受けすぎかな。でも、信じたい。そのほうが、面白そうだから。世界が変わるかもしれないと思ったから。こんな、クソったれな世界が!

    見かたを変えてみる、そんな意図した目的がなくても、ずっと僕は、そんな感じだったかもしれない。周囲の人々と同じ方向を向くことの違和感。目標があるなら、その過程は自由でいいと思っている。プロセスの煩雑さに価値を見出すことなんて、僕には、ばかばかしくて、なぜ周囲の人々は、そんなものに価値を、悦びを付与するのか。僕にはまったく理解できない。もっと理解できないのは、皆で同じ方向を向くことへの強制。“ルール”を、やたら

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    2026年06月13日
  • GROWTH――「脱」でも「親」でもない新成長論

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    経済成長は当たり前ではない。
    むしろ人類史では“例外”だった。

    『GROWTH』は、これまでの成長の前提を問い直し、
    これから何を優先するべきかを考えさせる一冊。

    成長か、それとも別の価値か。
    そのトレードオフにどう向き合うかが問われている。

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    2026年04月18日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    装丁が綺麗すぎて読んでみた。
    哲学っぽいというか私にとっては少し難しめに感じたけど、最後まで読めた。
    一度名前をつけてしまうと本当の姿を見ようとしなくなる、というのはわかる気がする。
    たしかに魚ってめっちゃ複雑だ、、と実感した
    ダーヴィンの「種の起源」が読みたくなった!

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    2026年03月10日