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  • 安倍晋三と日本の大戦略 21世紀の「利益線」構想
    3.7
    1巻3,850円 (税込)
    「自由で開かれたインド・太平洋」構想、海洋パワー・日本――。安倍政権が成し遂げた日本の外交・安全保障戦略の大転換。日本研究の俊英が歴史的文脈のもとに、日本の対外関係、国内政治動向の分析を通じて、吉田ドクトリン以来となる画期的な日本のグランド・ストラテジー誕生の実相、意義を明らかにする。 著者は語る――。 「日本のグランド・ストラテジーに安倍がもたらした転換は、近代アジアの国際関係において最も重要な発展の一つである。それがどこから生じ、どのように進行したか理解することで、中国がより支配的となりつつある二一世紀における『破局なき競争』の見込みについて、私たちが正しく評価していく手助けになるだろう」(序章より)       「安倍のグランド・ストラテジーは軍国主義への回帰を表すものではなく、むしろ明治時代のリーダーたちが謳っていた世界主義の海洋国家としてのビジョン――アジア大陸を征服することで日本の安全保障が堅牢になると考えた愚かな軍国主義者や国粋主義者によってかき消されてしまった――の実現である」(日本語版への序文より)  「冷戦時代において吉田茂がそうであったように、戦略的思考の新しいメインストリームを安倍が形にしたのである。……その戦略を支えるロジックはきわめて強靭で、日本がこれから数十年にわたりアジアで果たす役割の針路を定めるだけでなく、アメリカ、オーストラリア、その他の日本に近い同盟国やパートナー国の戦略を形成するものでもある。『ワンマン宰相』と呼ばれた吉田茂でも達成することのなかったレガシーだ」(日本語版への序文より)

ユーザーレビュー

  • 安倍晋三と日本の大戦略 21世紀の「利益線」構想

    Posted by ブクログ

    戦後日本の安全保障を俯瞰的に見た一冊です。
    海外から視点も含め、歴史の文脈から冷静に分析している印象です。

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    2024年09月15日
  • 安倍晋三と日本の大戦略 21世紀の「利益線」構想

    Posted by ブクログ

     安倍派を手始めに自民党が大変な事態に陥っている安倍晋三氏亡き現在。安倍氏の功績を確認すべく手にした「安倍晋三と日本の大戦略」。日本の安全保障政策の専門家である米国人著者が安倍氏の手腕をどう評価しているのか、非常に興味があった。冷戦後の歴代政権が模索してきた官邸への権限集中や価値観を重視した外交を安倍政権が実現したことを評価している。これは、中国の台頭による国際構造の変化を背景に様々な改革を急速に進め、長きにわたり呪縛に囚われてきた「吉田ドクトリン」に終止符を打ったことである。

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    2024年01月20日
  • 安倍晋三と日本の大戦略 21世紀の「利益線」構想

    Posted by ブクログ

    米国人研究者による、故安倍元総理の下、日本が選んだ「大戦略」評。

    やっぱり、インド太平洋とか、クアッド、日本が主体となってアジアの外交再構築を「アメリカを含んで」行ったことが評価されている。
    日本の構想が、アメリカに影響を与えたことが稀有なのだ。

    あくまで、米国目線の評。

    アジアの歴史とか、日本を取り巻く「特亜」との関係とかの認識が薄っぺら過ぎて辛い。
    これって、和訳されてはいるけども、英語で書かれた、英語圏向けの本でしょ。

    虚しさが残る。

    0
    2024年01月19日

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