小田菜摘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ5巻目。いやあ、ますます面白くなってきた。
副題が「宿敵を得る」と言うことで、前巻からの流れで前半、女宮の陰謀話に翻弄されて、確かにこれは強敵だなあと思っていたのだけど、ラストまで読んで、そっちか! と思った。
いや、どっちもなのかもしれないけど。
しかしこれは、前門の虎後門の狼的な感じで伊子さん、大変だなあ。
でも、そういう時、最後には開き直れるのが彼女の強みだよね。
これは次巻以降がますます楽しみになってきたな。
それにしてもちょっと嫉妬が強過ぎませんかね。
それで判断を誤らなければいいのだけど。
そしていろいろな意味で主上が可哀想で不憫だ。 -
Posted by ブクログ
宮中お仕事ライトミステリーの三巻目。
今巻は3つのお話のどれも謎解き色が強かった。いつも通り謎解きには余り興味がないので(笑)物語と言うかキャラたちの心情の方を楽しんでいたのだ。
平安のビブリオバトル的な展開が出てきて面白かった。昔から本好きのすることは一緒だなあ(笑)
伊子と嵩那の間はいろいろ気を利かせてもらっているのに進展せず。見ていてちょっと焦れったい。まあ、わたしは主上派なのでいいけど(笑)
でも今回のラストでは主上の強い想いが二人を貫いて、それぞれになにやら変化が起こりそうな予感。
個人的には最初から言ってるんだけど主上には頑張って欲しいなあ。
あと、実はこのあとの巻を先に読んで -
Posted by ブクログ
平安宮中お仕事物語の4巻目。
3つのエピソードが描かれてて、2話目まではああいつものお話だなあと思って読んでいた。
ところが、3つめで女宮が出てきたところで俄然緊張感が高まって、それまでの予定調和的な暢気な気分が吹き飛んでしまった。
女宮はある意味妖怪ですな。
そしてカノコを巡る三角関係は彼女たちだけの問題ではなく、天皇の後継問題を含んだ大きな権力闘争の渦の中心になってしまった。
なんだかずっと秘めて置かれていた伏線がいきなり大きな壁となって発動した様な感がする。
そして伊子は遂に一つの決断をする。
いやあ、次巻、凄い波乱の予感。
それにしても個人的には帝に同情してしまう。
切ない……