小田菜摘のレビュー一覧

  • 平安あや解き草紙 ~その後宮、百花繚乱にて~

    Posted by ブクログ

    最近平安時代ものばかり読んでいるからか段々読むスピードが上がっている。
    少し前まではもう分からない単語が出てくる度にスマホで調べて「なるほどこういう事か」なんて思いながら読んでいたので読むのにめちゃくちゃ時間がかかっていたのだけれど、今は調べる回数も減ったし何より世界観がしっかり分かるようになってきたから読んでて楽しくなってきた。
    やっぱり何事も勉強の成果は出るのだ。


    というのは置いといて、あや解き草子2巻目です。
    前巻の時は本当に「宮中とは何ぞや?」とか「服装の描写も動作の描写も何を言ってるのか全く分からない!」みたいな状態で読んでいたので本当に1日数ページしか進まないなんてこともあった

    0
    2024年08月16日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 参

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    麗景殿の女御の女房に荇子の昔なじみの小大輔が新たに雇われることになった。小大輔は子を亡くし、離婚して女房仕えすることになった。内裏の内侍司のものと一悶着あり、小大輔は藤壺を一人で使うことになる。藤壺で子どもの泣き声がすると噂になる…

    太宰府からの貢ぎ物で、中宮に、と指定された唐衣を弘徽殿か麗景殿か、どちらが下賜されるのか、が話題になる。下賜を断った麗景殿は、代わりの物を、といわれたものを執拗に断る。弘徽殿の女御に感じていたモヤモヤもあるが、麗景殿にも少し違和感を感じる荇子。

    現在の主上が東宮だったとき、使っていた邸の庭に異変が起きる。草花がしおれてしまう怪異。先々帝の時の東宮が北山の宮とし

    0
    2024年08月15日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 弐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中宮の女房として使えていた如子が典侍として出仕する。いろいろな行事が目白押しの内裏だが、主上の最愛の故室町御息所、そっくりの元斎王が入内するのではないか、という話が出て、内大臣と左大臣の争いが熾烈になる…

    中宮と主上が離婚して、いかにして有任と添わせることが出来るのか、という話である。しかも真実を他の者に秘して。気の毒だし、一途だけれど主上、あんまり好きになれん。

    0
    2024年08月14日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    掌侍 大江荇子は能筆ということで目立ってしまい、年配の長橋局にいびられている。幼馴染の征礼も殿上しており、今上の覚えもめでたい。お互いに意識しているが荇子の生い立ちから「結婚などしない」と決意しており、どうにも進まない関係。そんな中、今上の秘密を荇子は知ってしまう…

    なかなか面白かったけれど、雅な雰囲気がちょっと欠ける。お仕事に関しての真摯な態度や今上に対しての忠誠はよく表れていると思う。

    0
    2024年08月14日
  • 平安あや解き草紙 ~その女人、匂やかなること白梅の如し~

    Posted by ブクログ

    途中から帝に勝ち目がなさすぎて憂鬱だったけど、最後追い上げてきたな。まあ帝ルートはなかったから、私的には満足な終わり方。作者の人にしても、意外な終わり方だったんだな。

    0
    2024年07月04日
  • 華は天命に惑う 莉国後宮女医伝 二

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「天花」と言う疫病が流行り、その患者の痂皮を用いてワクチンを作ると言う方法が最も効果的な予防とされていた。だが、そのワクチンを巡り医術を反対する団体が絡んできて…

    治った患者のかさぶたを使って生ワクチンを作るのも驚きでしたが、それによって副反応が出る人もいるのは現代も同じですね。
    今回のかさぶたが、完治していない人の物だと知らずに使っていたらと思うとゾッとします。犯人の理由も切なかったです。

    0
    2024年06月26日
  • 華は天命を診る 莉国後宮女医伝

    Posted by ブクログ

    新米医官の李翠珠はひょんな事から後宮へ転属命令が下る。市井で働く事を希望していてガッカリするが、そこで妃嬪達が次々と病になり…

    女子医学校を首席で卒業したエリートの翠珠が病の謎を紐解いていくお仕事ミステリー。

    首席で卒業したのは伊達ではなく、頭の回転が早くて心地良かったです。まだ序盤なので、これからまたどんな事件が待っているか楽しみです。

    0
    2024年05月01日
  • 華は天命に惑う 莉国後宮女医伝 二

    Posted by ブクログ

    仮想中国の医療関係小説.前作では極悪人が登場しなかったが,本巻では登場する.痘瘡とそのワクチンに関するテーマで,ワクチンの副作用も登場する.今日の「反ワク」ともつながる内容で,特に「反ワク」の人たちには是非読んでもらいたい.

    0
    2024年03月27日
  • 帝室宮殿の見習い女官 見合い回避で恋を知る!?

    Posted by ブクログ

    著者の平安ものを楽しく読んでいますが、まさかの近代宮廷。変わらず衣装やしきたりがなんか専門ぽくって惹かれたけど、あまりにもお母さんとの関係が悪くて読後感は爽やかではない。でも続巻出たら買っちゃうだろうな。
    2024-012

    0
    2024年03月11日
  • 帝室宮殿の見習い女官 見合い回避で恋を知る!?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近代の帝室宮殿やら宮中女官については全く知らない人間だったので、その世界に触れられるだけで楽しめる作品だった。
    フィクションなので、御一新やら幕政時代の話は出てきても、その先の歴史は日本そのままではないようだが。
    如何せん、詳しくなくて判断のつけようがない。
    それはさておき。

    海外暮らしが長くて特に英語が得意、一方で日本の風土に馴染めなかった主人公が、母親から勧められた縁談を断るために宮中女官として働くという物語。
    運命的な出会いをした高辻氏とのもどかしい恋模様も見所。

    この母親がね、逃げ切ったと思ったら最後の最後にラスボスのように登場してきてうんざりしましたね。
    帯にばっちり「毒母」書か

    1
    2024年02月03日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 四

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    賢い女性はいいなぁ。
    心を交わせる相手と、そうできる間に交わす、というシンプルな答えに二人がたどり着いてよかった。

    0
    2024年01月18日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 四

    Posted by ブクログ

    共に帝を支えて行くと誓った荇子と征礼だったけど、本当の意味で若干のズレがあるのは仕方のない事ですよね。荇子は征礼ほど帝に忠誠を誓っている訳ではないですし。

    それでも、やっと本当の気持ちを通わせる事ができて良かったです。

    0
    2023年08月14日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 四

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回も楽しませていただきました。

    しっかしテーマが三種の神器とか(;^_^A
    しかもだれも開けちゃいけないのに開けた形跡があったり、改めて皇太子を選ぶのに出雲の玉鋼で新しい剣をつくるとか……。

    帝のうっぷん晴らし満載の一冊ですね。(しかし、やはり草薙剣じゃなくて雨叢雲剣が正しいと思うんけどなぁ。この辺りは読者が読みやすいようにしてるのかぁ)

    私なんて、そういう便利な時代の読書ばかりを経験していないから、わかんなかったら調べれればいいんだよと思うんだけどね。

    一冊の本にどれだけの思い入れができるかの問題でもあるしねぇ。

    でも、今回も裏から手を廻す荇子たちは大変だなぁとしみじみ~。

    0
    2023年08月06日
  • 後宮の薬師(二) 平安なぞとき診療日記

    Posted by ブクログ

    小田菜摘の3冊目.極端な悪人も登場しないので,安心して読める作品で平安ものとしては2冊目.心理描写もうまく,この作家のファンになってしまった.次作が出たら読みたい.

    0
    2023年07月14日
  • 後宮の薬師 平安なぞとき診療日記

    Posted by ブクログ

    後宮+女医の二番・三番煎じかと思ったが,ちょっと違うテイストだった.お決まりの主役+ワトソン役のイケメンに加えて,安倍晴明も登場する.登場人物の心理描写やシナリオにも無理がなく,こういう読み物が好きな人にはお勧めの一冊である.二巻もあるようなので,読んでみたい.
    (小田菜摘の2冊目だった)

    0
    2023年07月11日
  • 平安あや解き草紙 ~その恋、人騒がせなことこの上なし~

    Posted by ブクログ

    面白かった。読んでいると忘れそうになるも、時折引き戻される伊子の年齢。まあ、平安時代なので孫がいてもいい年齢ではある。しかも、ちょっと年下の超男前宮様が元彼で、半分の年齢の帝からも求愛されているという、恋愛小説らしいモテモテで、仕事もできる美婆。これこそラノベ恋愛無双。
    今回は本当の犯罪(誤解ではない)が起きて、その謎解きをする。
    仕事仲間に嫌われている性格の悪い女官、嫌われていたり、貧乏だったりすると犯罪が起きたときに犯人に仕立て上げられる傾向にある、というのをおもいださされた。危険な大衆心理を上手く話にもりこんでいる。

    「さりなれど私は、尚侍の君がご自分で仰せになるほど、主上と不釣合いだ

    0
    2023年06月09日
  • 平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて天職を知る~

    Posted by ブクログ

    面白い!!最近平安のお姫様ものをちょいちょいと読んでいるので、ネトであなたはこれもお好きでは?とお節介A iに平安ラノベを勧められることが多くなったんだが、そのなかでなんとなく惹かれたので手に取ってみた。
    なんと、いきおくれ女子というかなり危険なテーマの30すぎ独身女性のファンタジーともいえるのでは。平安時代の32歳、”あまりにも高齢”と言われる主人公伊子は、もともと先の東宮、今上の父に入内するはずだった左大臣の大君(長女)。中宮になるための妃教育を受けて育って、しかし入内しなかったという、まあ、源氏でいうところの葵のような生い立ちだが、色々あって性格は拗れていない、そして、結婚もしていなかっ

    0
    2023年06月05日
  • 華は天命を診る 莉国後宮女医伝

    Posted by ブクログ

    仮想中国ものという点では,3番煎じぐらい.有能な医学関係の少女と美貌の官吏男性のペアも同様に登場する.それでも面白く読むことができた.極悪人が登場しないのも安心して読める要素かも知れない.目下一冊だけだが,続編が出版されるなら,また読んでも良いと思う.

    0
    2023年05月23日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 参

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ようやく征礼への想いを自覚した荇子。それでも結婚への気持ちはまだ後ろ向きだったけど、帝からの後押しで屋敷を征礼と一緒に賜る事になり、結婚するかそのまま同居するか、次巻が楽しみにです。

    どんどん帝への覚えもめでたくなった荇子の、今後の活躍も期待しています。

    0
    2023年05月06日
  • 後宮の薬師 平安なぞとき診療日記

    Posted by ブクログ

    謎は後宮のドロドロが原因なのですが、重すぎず、文章もすっきりしていて、サクサク読めます。
    メインキャラも好感度高い性格です。
    最近は中華後宮ものをたくさん読んでいたので、日本の後宮は激ゆるだなと思いました。
    男性官吏や外部の人が簡単に出入りするし、宦官もいないし、女官に普通に恋人いたりするし。
    (この作品での描かれ方がゆるゆるなだけで、実際はもっと厳しかったのかもしれませんが)
    重すぎない話が読みたかったら良いと思います。

    0
    2023年04月07日