小田菜摘のレビュー一覧
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ネタバレ今回、三つの章で出来ている。
この巻で通じているのは、「果たして藤原直嗣は改心したのか」ということのように思えた。
まず、弘徽殿の女御の懐妊が分かる。承香殿の女御がだんだんと優勢になってきた中、起死回生の出来事。弘徽殿の女御の父 左大臣が竜胆宮の立太子を邪魔するように動き出す。その中で弟で嫡男、頭中将 藤原直嗣は本当に改心したのか、という場面が出てくる。こうこは改心した、と判断したが、帝はなかなかに疑り深い。弘徽殿の女御の子が流れ(しかし想像妊娠ではないか、と噂される)、なぜ、そこまで帝が疑うのか、それは征礼を蔵人にしてもいいのか(人間関係が大丈夫か)ということだった。帝、過保護…
面白かったけれど、この話はどうやって最終的に収拾つけるのかなあ、と思っている。 -
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ネタバレ今回の事件の中心は三種の神器。鏡、剣、勾玉という順番。
鏡は内侍所の管轄なので、中心として巻き込まれている。
この巻のみの中心人物は神祇伯 稚彦王。
鏡を入れている箱のひもが縦結びに…決して見てはいけない箱の中にある鏡。盗まれたかも確認できない、さて、ひもをほどいたのは誰でしょう?稚彦王が内侍司の女孺の持っていた鏡が八咫鏡でない、ことを説明する。
東宮立坊の際に授けられる刀。しかし今上は中継ぎの東宮と思われていたので、その刀を藤家(南院)が渡さず、刀がないまま立坊に。そして今上となった今も刀は南院がもっている。竜胆の宮が立坊する際にどうするのか、ということで今上が刀を用意する。
出雲国造の代替わりに関わる一同が来る。そこで40年前の帝の孫にあたる女祝が舞を奉納する。この代替わりの際に来た献上品の中に目録にない頸珠があることが分かる。その頸珠はなぜ、献上品の中にあったのか。それを舞の褒美に下賜しようとしたら、女祝は返そうとする。それは何故か。
なかなか面白かった。前巻がちょっと物足りなかったので、私の中での興味が薄れたのかな、と思ったけれど、細々とした中にある人間模様に興味がわいた。女孺たちの関係、東宮の加冠役になった大納言の娘への想い、それと荇子自身の父親との関係、複雑だが読ませる関係性が物語をぐいぐい引っ張っていった。
征礼と荇子もようやく、決心がつく。そこに稚彦王の想いが少なからず関わっているのも見逃せないと思う。 -
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世界観やら言葉やらこの時代のルールが分かるようになってからサクサク読めるようになったし登場人物達の気持ちも理解できるようになってきたし何より一巻の時よりも何倍も読むのが楽しい。
やっぱり何事も知識は大事だと実感。
という訳であや解き草子の三巻目。
相変わらず伊子の周りでは様々な人物が問題を起こして回っているのですが、今回は遂に満を持して(?)弟が登場!しかも本編にガッツリ絡んでくるというね!
弟がいるという話はチラホラ出ていたし「姉の方が検非違使向いてるわ」みたいな台詞もあったのでどんな弟なんだ?と思っていたら……あーあれなんだね、お父さんに似ちゃったんだね君ね……というね。
というかここの姉弟、性格が逆だったらきっとこの時代に割と即した姉弟になっていたのでは?と思わなくもない。
姉ちゃんめちゃくちゃ男勝りだもんな、そこがかっこよくて仕事も出来て素晴らしい所なんだけど。
というか検非違使の仕事内容をこの話を読むようになって知ったんだけど某ソシャゲで殴り倒していたのがまさか当時の警察に当たる機関だったとは知らずに驚愕してしまいました。
何故よ、何故あのソシャゲは検非違使を殴らせるのよ。
そして三巻目にして遂に恋が動きそうな予感。
これはなー、こればっかりはなー、どっちがいいと言われても選べないよねぇ……どっちも素晴らしいもん……こんな二人を射止められるんだからやっぱり伊子は凄いんだよなぁ。
これからどう話が動くのか楽しみです。 -
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最近平安時代ものばかり読んでいるからか段々読むスピードが上がっている。
少し前まではもう分からない単語が出てくる度にスマホで調べて「なるほどこういう事か」なんて思いながら読んでいたので読むのにめちゃくちゃ時間がかかっていたのだけれど、今は調べる回数も減ったし何より世界観がしっかり分かるようになってきたから読んでて楽しくなってきた。
やっぱり何事も勉強の成果は出るのだ。
というのは置いといて、あや解き草子2巻目です。
前巻の時は本当に「宮中とは何ぞや?」とか「服装の描写も動作の描写も何を言ってるのか全く分からない!」みたいな状態で読んでいたので本当に1日数ページしか進まないなんてこともあったのですが、今回はしっかり理解しながら読み進められました。
伊子の周りには相変わらず人間関係のトラブルや謎の現象が渦巻いていて読んでる分には楽しいのだけど「これ毎回こんな調子じゃあ普通の人間ならメンタルやられるよなぁ、伊子凄いなぁ」なんて思っちゃいますよね。
そんな事でメンタルをやられるやつがあんな所を職場には出来んわ!と言われればそれまでなんですけど……。
それにしても人間っていうのは1000年前から同じようなことを永遠に繰り返しているものなのかもしれないかなぁと平安系の話を読んでいると思ったり思わなかったり。
結婚の形態とか男女の出会った時の対応とか色々と変わった部分はあれど、やっぱり根底はあまり変わっていない気がする。
まぁ手紙とか和歌とか投げ込んだりするってくだりを読む度に「何か鳥のオスみたいだなぁ」とか思ったりしちゃってるの当時の人が聞いたら怒ると思うけど。
そしてここに来て伊子を巡る恋愛が動きそうな予感が。
最後のあのセリフはつまりそういう事……なんですよね?
余談。
平安もの読む度に必ず出てくる源氏物語……多分知っている方がより話を楽しめる部分もあると思うのだけど……だけど……ううん。 -
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ネタバレ麗景殿の女御の女房に荇子の昔なじみの小大輔が新たに雇われることになった。小大輔は子を亡くし、離婚して女房仕えすることになった。内裏の内侍司のものと一悶着あり、小大輔は藤壺を一人で使うことになる。藤壺で子どもの泣き声がすると噂になる…
太宰府からの貢ぎ物で、中宮に、と指定された唐衣を弘徽殿か麗景殿か、どちらが下賜されるのか、が話題になる。下賜を断った麗景殿は、代わりの物を、といわれたものを執拗に断る。弘徽殿の女御に感じていたモヤモヤもあるが、麗景殿にも少し違和感を感じる荇子。
現在の主上が東宮だったとき、使っていた邸の庭に異変が起きる。草花がしおれてしまう怪異。先々帝の時の東宮が北山の宮としていらっしゃったが、冷遇されて亡くなられて4年。若宮がその法要を営んでほしいと主上に直訴する…
主上が今の状況をどのように解決するのだろう、と思うが解決策がまったくピンとこない。弘徽殿と頭中将へのモヤモヤも分かるが、かといって政治の世界が全く変わってしまう、ということもなさそう。しかも東宮も決まっていないし。どうなるのだろうか。