あらすじ
自分の半分ほどの年齢である帝から求愛されながらも、妃ではなく尚侍として後宮で働くことが楽しい伊子。ある日、帝の石帯から飾り石がひとつ紛失していることがわかった。まさか後宮の誰かが盗んだ…? 疑いたくはないが、石がないことは事実。責任を問われる立場の伊子は周辺の女房たちに聞き込みを始めるのだが…。仕事も恋も大忙し!? 平安後宮お仕事ミステリー。【目次】第一話 いかなる財や名誉を持ってしてもどうにもならないこと/第二話 まったく人騒がせなことこの上ない/第三話 はしたない宮仕えのほうが性にあっている
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筋立ては現代と変わらないが、平安朝の後宮の雅な生活が舞台なので、華やかな感じ。
ヒロインの伊子のキャラがなかなか良い。
人生のモテ期はいつ来るかわからない。油断せずに、女子よ、過ごすべし。
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世界観やら言葉やらこの時代のルールが分かるようになってからサクサク読めるようになったし登場人物達の気持ちも理解できるようになってきたし何より一巻の時よりも何倍も読むのが楽しい。
やっぱり何事も知識は大事だと実感。
という訳であや解き草子の三巻目。
相変わらず伊子の周りでは様々な人物が問題を起こして回っているのですが、今回は遂に満を持して(?)弟が登場!しかも本編にガッツリ絡んでくるというね!
弟がいるという話はチラホラ出ていたし「姉の方が検非違使向いてるわ」みたいな台詞もあったのでどんな弟なんだ?と思っていたら……あーあれなんだね、お父さんに似ちゃったんだね君ね……というね。
というかここの姉弟、性格が逆だったらきっとこの時代に割と即した姉弟になっていたのでは?と思わなくもない。
姉ちゃんめちゃくちゃ男勝りだもんな、そこがかっこよくて仕事も出来て素晴らしい所なんだけど。
というか検非違使の仕事内容をこの話を読むようになって知ったんだけど某ソシャゲで殴り倒していたのがまさか当時の警察に当たる機関だったとは知らずに驚愕してしまいました。
何故よ、何故あのソシャゲは検非違使を殴らせるのよ。
そして三巻目にして遂に恋が動きそうな予感。
これはなー、こればっかりはなー、どっちがいいと言われても選べないよねぇ……どっちも素晴らしいもん……こんな二人を射止められるんだからやっぱり伊子は凄いんだよなぁ。
これからどう話が動くのか楽しみです。
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面白かった。読んでいると忘れそうになるも、時折引き戻される伊子の年齢。まあ、平安時代なので孫がいてもいい年齢ではある。しかも、ちょっと年下の超男前宮様が元彼で、半分の年齢の帝からも求愛されているという、恋愛小説らしいモテモテで、仕事もできる美婆。これこそラノベ恋愛無双。
今回は本当の犯罪(誤解ではない)が起きて、その謎解きをする。
仕事仲間に嫌われている性格の悪い女官、嫌われていたり、貧乏だったりすると犯罪が起きたときに犯人に仕立て上げられる傾向にある、というのをおもいださされた。危険な大衆心理を上手く話にもりこんでいる。
「さりなれど私は、尚侍の君がご自分で仰せになるほど、主上と不釣合いだとはけして思いませぬが」
「確かにご年齢は離れておられますが、古今東西例のない話ではございませぬ。おのれの年齢も顧みず、若い女人ばかりに固執する高齢男性よりよほどよいかと」
「分かりますよ!自分はしみ皺だらけの小汚い面相なのに、女は十六歳以下じゃないととかほざくずうずうしいちゅうんえのとこってけっこういますもんね」
「いるいる!馬鹿じゃないのって思うわよね。若い女だって若い男がいいに決まっているのに、肌艶や声の張りとかを比べたら一目瞭然なのに、格好だけ若々しくしてかえって痛々しいというものよね」
千草と女房たち
面白いです。落窪物語とか思い出すねぇ。
また再読しようっと。
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主人公の尚侍・藤原伊子は聡明で明るく、機転が利き、思いやりもあって部下たちの人望も厚い。後宮内の事件も頭を働かせて解決してしまう。いやはや、完璧すぎ?いやいや、ちゃんと愛嬌もあって魅力的なのだ。若き帝からの求愛を固辞しているが、帝の立派さにも惹かれ始めているので、嵩那親王くんもうかうかできない。3篇ともちゃんと謎があって面白い。弟の実顕の話がよかったなあ。頼りないと見られていたが、ちょっと頑張ったねえ。
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宮中お仕事ライトミステリーの三巻目。
今巻は3つのお話のどれも謎解き色が強かった。いつも通り謎解きには余り興味がないので(笑)物語と言うかキャラたちの心情の方を楽しんでいたのだ。
平安のビブリオバトル的な展開が出てきて面白かった。昔から本好きのすることは一緒だなあ(笑)
伊子と嵩那の間はいろいろ気を利かせてもらっているのに進展せず。見ていてちょっと焦れったい。まあ、わたしは主上派なのでいいけど(笑)
でも今回のラストでは主上の強い想いが二人を貫いて、それぞれになにやら変化が起こりそうな予感。
個人的には最初から言ってるんだけど主上には頑張って欲しいなあ。
あと、実はこのあとの巻を先に読んでいたことを読み終わってから気がついた……
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1. 自分がブスだと思い込んで下の者に陰湿にひどく当たる女房と、美人を鼻にかけて泥棒する下働きの女子。困ったさんの部下に振り回されて、部署のトップの責任の取り方とは、と考える伊子。
2.伊子の弟と、その幼い奥さんの惚気まくりのお話。そこに、都でいちばん人気の物語が騒動を起こす。玉響物語が面白そうだった(笑)作者とか、ネタはすぐ読めたけど、弟夫婦がバカップルでかわいい❗
3.帝の乳母登場で、ひと騒ぎ。伊子は帝の今の本気を知る。つられて、嵩那宮も本気出す!みたいな。
次巻はやっと、三人のマジ恋展開かな?
期待してる。
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サブタイトル通り、伊子の弟夫婦がバカップルでお騒がせでした。そして、嵩那と伊子の両思いに加え、今帝の伊子へ対する想いが交差して、どうなるかハラハラです。
Posted by ブクログ
平安お仕事ミステリー。
天皇の石帯から、石が一つ消えた真相は?第一印象が人の全てとは限らない。可憐に見えても盗人もいるし、いじめるような人でも、その生い立ちから理解できるような人柄だったり、自分で自分をかえようとしていたり。
弟が浮気していると弟の妻が逃げてきた。相手は有名なものがたりの作者かと思いきや、実は作者の方が弟だった?
天皇の側近の尚侍を辞めさせようとする乳母の真意は、伊子の入内を進めるためだった?
進展しそうで、進展しない高邦と伊子。2人の恋の行方が気になる!