あらすじ
定年退職を目指して働く内裏女房のコウ子。だが女が集まる宮中に平穏が訪れるわけもなく……。離婚を機に復職した同僚の不穏な噂や夜な夜な響く赤子の泣き声、朽ちていく謎の庭。さらには帝から二人の女御のうち一人にだけ贈られる特別な唐錦が引き起こした女たちの対立。火種はどこにでも燻っている。図らずも帝の信頼を得てしまったコウ子は、内裏を騒がす事件と謎を解決しようとして思わぬ人物の秘密を暴くことになり…。死者と生者の思惑が交じり合う、平安京・働く女の秘密の事件簿第3弾!――噂、嫉妬、嫌がらせ…宮中では今日も誰かがこじれている。
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Posted by ブクログ
面白かった!!巻を重ねるごとに、面白さも重なってる感あり。
一応謎もあったり、問題もあったりとかするんだが、
それもなくてもいいぐらい、もう生活がすばらしいというか。
お衣装がたまらん、すばらしいねぇ。
女御たちの”趣味”のところが良い。
萌えしかない。
荇子に変化がありそうやねぇ、次巻もたいへん楽しみ
Posted by ブクログ
麗景殿の女御の女房に荇子の昔なじみの小大輔が新たに雇われることになった。小大輔は子を亡くし、離婚して女房仕えすることになった。内裏の内侍司のものと一悶着あり、小大輔は藤壺を一人で使うことになる。藤壺で子どもの泣き声がすると噂になる…
太宰府からの貢ぎ物で、中宮に、と指定された唐衣を弘徽殿か麗景殿か、どちらが下賜されるのか、が話題になる。下賜を断った麗景殿は、代わりの物を、といわれたものを執拗に断る。弘徽殿の女御に感じていたモヤモヤもあるが、麗景殿にも少し違和感を感じる荇子。
現在の主上が東宮だったとき、使っていた邸の庭に異変が起きる。草花がしおれてしまう怪異。先々帝の時の東宮が北山の宮としていらっしゃったが、冷遇されて亡くなられて4年。若宮がその法要を営んでほしいと主上に直訴する…
主上が今の状況をどのように解決するのだろう、と思うが解決策がまったくピンとこない。弘徽殿と頭中将へのモヤモヤも分かるが、かといって政治の世界が全く変わってしまう、ということもなさそう。しかも東宮も決まっていないし。どうなるのだろうか。
Posted by ブクログ
ようやく征礼への想いを自覚した荇子。それでも結婚への気持ちはまだ後ろ向きだったけど、帝からの後押しで屋敷を征礼と一緒に賜る事になり、結婚するかそのまま同居するか、次巻が楽しみにです。
どんどん帝への覚えもめでたくなった荇子の、今後の活躍も期待しています。