小田菜摘のレビュー一覧

  • 後宮の薬師(二) 平安なぞとき診療日記

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    後宮の姫たちから信頼を得た瑞蓮が大活躍です。

    医学が発展した今ですら不妊は女性に対し風当たりの強いことですが、当時(というか、つい最近まで)は全てを女性が背負っていたと思うと、優しく公平に寄り添ってくれる女医さんは心強いと思いました。

    症状から診たて丁寧に診察することで、怨霊が信じられている時代に病と向き合って行く瑞蓮がとてもかっこよいです。丹波医官という新しく頼れる登場人物も出てきて、今後も楽しみです。

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    2023年03月04日
  • お師匠さまは、天神様 やり直しの道は太宰府から

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    友達に業績を横取りされて太宰府に飛ばされた現代の女性研究者が天神様(菅原道真)に出逢う話。

    設定は非常に魅力的。
    研究者が学問の神様に出逢えたら、それはもういろんな発見やらなんやらがあるだろうとわくわくしたのだけど、どうもそう言う話にはならなかった。
    人に貶められた境遇が似ていることから、天神様とのやり取りで相手への怒りや自分の境遇への悲しさを乗り越えようとするお話だった。
    ただ、そのために一冊丸々使われているのはちょっと引っ張りすぎかなと思った。
    天神様の良さもあんまりでなかったしね。
    逆に将門命の方は魅力的だった。
    日本三大怨霊のうち二人まで登場するので、どうせなら三人とも出して欲しかっ

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    2023年02月16日
  • 後宮の薬師 平安なぞとき診療日記

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    平安時代の後宮に博多からやってきた唐人女医が主人公のライトミステリー。
    若い頃の安倍晴明とか、清少納言的な女房が登場する時代小説よりのお話だった。
    病気の症状から、その原因に隠されている後宮や人間の闇を明らかにしていくことになるのだけど、話としては少し重いしスッキリ感はあまりない。
    いっそ、この時代の道長や中宮定子なんかをダイレクトに出した方が面白かったかもしれないと思った。

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    2023年02月13日
  • 華は天命を診る 莉国後宮女医伝

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    ネタバレ

     女子医官として、後宮に研修医として派遣されることになった翠珠。
     そこでは子供を流産した側妃や現在、子供を妊娠している妃もいて、翠珠は大忙し。

     医療とは誰のために、なんのために行われるのか、それを真摯に学んでいく翠珠はいい子だなぁ♪

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    2023年01月22日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 参

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    ネタバレ

    平安時代の宮中で起こる謎解きをするこのシリーズ、大好きです。

     衣装に関わる女心の機微を描いた作品。人がいない局で聞こえる赤子の声の謎。

     いまさらのように舞い込んできた法要の謎など人が多く、政の場所であるがゆえにおこる様々な騒動が人間らしくて、面白いです♪

     続きが楽しみですねぇ(*^^*)

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    2022年12月24日
  • 後宮の薬師 平安なぞとき診療日記

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    平安の後宮お仕事ミステリー。

    中華ほどドロドロ感を感じず読めました。きちんと見立てる診療が好感をもてます。

    心身の治療にあたるうちに巻き込まれていくのは王道で読みやすいですね。若き安倍晴明の登場も平安感があって良いです。

    すでに続きがあるようなので楽しみです。

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    2022年12月21日
  • 後宮の薬師(二) 平安なぞとき診療日記

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    後宮の女医として留めおかれた瑞蓮
    女性ならではの相談が持ち込まれる中、症状の裏側を探って行く様子にハラハラとしつつ、和気医官の成長著しさが眩しい今巻
    後宮の重圧はいつの時代も辛そうです

    怨霊や呪詛が強く信じられていた後宮で、『医官として』戦う瑞蓮と樹雨を今後も応援したい物語
    京に長く居るうちに訪れる瑞蓮の変化も楽しみです

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    2022年09月22日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 弐

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     身内を見ていて結婚に対して希望を持たない荇子。幼馴染の征礼とも友達以上恋人未満な関係だったが、帝からの助言で少しずつその考えが軟化していくのが嬉しいです。ラストのやりとりで今後の関係が進んでいくのに期待大です。

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    2022年09月20日
  • 後宮の薬師 平安なぞとき診療日記

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    身分での差別、跡継ぎ問題などこの時代はかなり厳しかったろう
    誰かの善意に頼ってひとりに苦労を押し付けてしまうところ(介護や仕事)、現代に通じる問題で考えさせられた
    朱宮の今後がどうなるのかが一番気になるところ…
    瑞蓮は樹雨や晴明と関わりながらさらに薬師として成長していきそう、続刊楽しみ

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    2022年08月18日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿 弐

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    ネタバレ

    今回は読み終えるまでに時間がかかってしまった(;^_^A

     浮気読書もしてましたし、あと読みながら源氏物語との重なり合いのようなものを感じてしまいまして……。

     平安を舞台にした作品の宿命ですね。

     続きをどうするかはわかりませんが、今回も楽しませていただきました。

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    2022年08月01日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿

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    表紙がアニメチックなので侮るかもしれないが、結構本格的な平安お仕事小説である。勉強になることが多く、平安の世界をたっぷり堪能することができた。

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    2022年07月31日
  • 後宮の薬師(二) 平安なぞとき診療日記

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     博多の唐坊で胡人の父から医術を学んだ瑞蓮。京の都へ来て1ヶ月が過ぎ、後宮の姫達から信頼を得て難病や婦人病などの相談を受けていた。そん中、妃から不妊の相談を受け…

     現代医学では考えられない物が当時にあったのが新鮮でした。
     そして、瑞蓮の頭の回転の速さに脱帽でした。後宮故の問題もありましたが、妃の体も解決に向かったのはホッとしました。

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    2022年07月26日
  • 平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて天職を知る~

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    平安時代の物語好きなので読んでみたかった作品
    お仕事もので少し謎解きもあり、恋愛要素も強めかな?と色々楽しめる
    帝の一途さも素敵だけれど、伊子はやはり嵩那とくっついてほしいなと思ってしまう
    伊子親子のお互いを思い合う気持ちもとてもよかった!
    今後の伊子を取り巻く人間関係が気になるところ…シリーズものなのでまた読んでみよう

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    2022年06月30日
  • 後宮の薬師(二) 平安なぞとき診療日記

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    ネタバレ

     今巻では婦人病に関わる話が中心になっていました。

     月経に関する問題もあり、この時代の月経の研究に興味があるものでとても楽しめました。

     医学が進んだ現代でも不妊は大きな問題だし、それが帝の妃に関することであれば国家的な問題になるわけですから。

     しかも、この時代にはまだ呪いや呪詛、祟りが信じられていた時代であるわけで、それだけに医療を扱う人々は大変だったと思うのですよね。

     次の巻も楽しみです。

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    2022年06月13日
  • 平安あや解き草紙 ~この惑い、散る桜花のごとく~

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    もうちょっと嵩那に寄り添っても良かったんじゃない?というスタートから、2人の再会、から貝合せの件は結構心揺さぶられましたわ。

    父親になった帝もすこし藤壺に寄り添う感じがでたし、嵩那も帝も男っぷりをあげた感じがしました。
    2人の機微が後半にキュッと詰まっていて、作者やるな、と上から目線ながら思わされました

    2022.4.30
    65

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    2022年05月01日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿

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    ネタバレ

    おもしろかった!
    帝しんどいなぁ。
    恋愛面は進展しそうでしなかったので、続編もあるのかな。もっと読みたいな。

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    2022年04月03日
  • 平安あや解き草紙 ~その女人、匂やかなること白梅の如し~

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    最終巻。前の巻でそれぞれの覚悟を決めた伊子と嵩那の行く末、女宮の思惑の行く末、帝の思い、それぞれが向かう所が無事決着を迎えた。結婚という形に決着しない2人の在り方はすごく「今」だと思うし、伊子と嵩那と帝の、それぞれの立場での責任を果たすという覚悟は凄く共感が持てる。恋愛に終始しない結末は非常によかった。

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    2022年03月27日
  • 平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて宿敵を得る~

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    今回は嵩那親王をめぐって起こる騒動に振り回され、心がいろいろ乱されながら、芯の強い所を見せる尚侍・伊子が見事と言えるかな。ただし、こう言っちゃうとなんなんだが、可愛げというか可憐さはないよね。第一話は、女宮の追儺での企み、第2話は七草粥での伊子の見事な推理、第3話は踏歌節会での嵩那親王の企みを描く。女宮は強烈な敵なのだが、今回、恋の競争者として27歳の弁の宮が現れたと思ったら、実は嵩那親王を狙っていたのは、なんと12歳の二の宮・玖珠子であったのだ。勿論、伊子は負けるもんかと力を入れるのでありました。

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    2022年03月07日
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿

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     父が母の死後後妻を娶るが、荇子とは折り合いが悪く、実家とは疎遠になる。最終的に父も死に、家も失う事になり、父が守ろうとした物は何一つ残らなかったのを目の当たりにした荇子は、結婚と言う願望が欠落してしまった…

     宮仕をする荇子と幼馴染の征礼は素で話せる数少ない味方で、安らぎを覚えていた。
     内裏女房として働く荇子の周りのキャラも中々の曲者揃いで、荇子も気苦労が絶えないけれど、何だかんだとコンビを組んでいた如子が上司と言う立場となり、次はどうなるか楽しみです。

     征礼との関係も、今回は是非成就して欲しいです!

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    2022年03月04日
  • 平安あや解き草紙 ~その女人達、ひとかたならず~

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    最後の16歳の帝が4歳の時の伊子と嵩那親王の出会いが描かれた超短編を含め4編。五節の舞の取り換え話、軽薄・無責任野郎を懲らしめる話、入道の女宮という先帝を嫌い、内親王という自分に屈折した感情を持つ大きい存在が現れる話ーどれも引き込まれて読んだ。伊子と嵩那と帝の三角関係に大きな動きがありそうだ。

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    2022年03月03日