小田菜摘のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
嫁恋シリーズ10作目。4~6作目、8作目の姫の両親と祖父母の2作が収録。
淡々としてて、いつもは微妙に恋愛色が弱い感じなのに、この回は2作とも恋愛色が強い感じがした。
基本一話完結系なので、安心して読める反面、その後を知りたくてもわからないジレンマがたまにある。
でも、やっぱり面白いからこそ起こるジレンマと思うと諦めもつく。
軍事力によって拡大し続けるブラー ナ帝国。皇帝とは誰よりも優れた軍 人、つまり男子でなければならな い。したがって皇帝の一人娘である エウノミアを娶る人物が、次期皇帝 になると思われていた。エウノミア 自身もそう考えていたのだが―。戦 争を終わらせたいという強い思い -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今回、三つの章で出来ている。
この巻で通じているのは、「果たして藤原直嗣は改心したのか」ということのように思えた。
まず、弘徽殿の女御の懐妊が分かる。承香殿の女御がだんだんと優勢になってきた中、起死回生の出来事。弘徽殿の女御の父 左大臣が竜胆宮の立太子を邪魔するように動き出す。その中で弟で嫡男、頭中将 藤原直嗣は本当に改心したのか、という場面が出てくる。こうこは改心した、と判断したが、帝はなかなかに疑り深い。弘徽殿の女御の子が流れ(しかし想像妊娠ではないか、と噂される)、なぜ、そこまで帝が疑うのか、それは征礼を蔵人にしてもいいのか(人間関係が大丈夫か)ということだった。帝、過保護…
面白か -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の事件の中心は三種の神器。鏡、剣、勾玉という順番。
鏡は内侍所の管轄なので、中心として巻き込まれている。
この巻のみの中心人物は神祇伯 稚彦王。
鏡を入れている箱のひもが縦結びに…決して見てはいけない箱の中にある鏡。盗まれたかも確認できない、さて、ひもをほどいたのは誰でしょう?稚彦王が内侍司の女孺の持っていた鏡が八咫鏡でない、ことを説明する。
東宮立坊の際に授けられる刀。しかし今上は中継ぎの東宮と思われていたので、その刀を藤家(南院)が渡さず、刀がないまま立坊に。そして今上となった今も刀は南院がもっている。竜胆の宮が立坊する際にどうするのか、ということで今上が刀を用意する。
出雲国造 -
Posted by ブクログ
世界観やら言葉やらこの時代のルールが分かるようになってからサクサク読めるようになったし登場人物達の気持ちも理解できるようになってきたし何より一巻の時よりも何倍も読むのが楽しい。
やっぱり何事も知識は大事だと実感。
という訳であや解き草子の三巻目。
相変わらず伊子の周りでは様々な人物が問題を起こして回っているのですが、今回は遂に満を持して(?)弟が登場!しかも本編にガッツリ絡んでくるというね!
弟がいるという話はチラホラ出ていたし「姉の方が検非違使向いてるわ」みたいな台詞もあったのでどんな弟なんだ?と思っていたら……あーあれなんだね、お父さんに似ちゃったんだね君ね……というね。
というかここ