安部公房のレビュー一覧

  • 箱男(新潮文庫)

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    映画には出て来ない話もありました。
    何人かの箱男が登場。
    見る人と見られる人、書く人と書かれる人、本物と偽者、という構造が新しかったのかなあと思いました。

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    2025年03月02日
  • 箱男(新潮文庫)

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    とても不思議な読後感。
    引きこもりが社会現象となっている現代にも通じる箱。というより、閉鎖された部屋。それでも完全な孤独になりたい訳でもなく、小さな覗き穴から時々社会の行方を覗きたくなる……。終始、人間の深層心理を外側から覗き込んでいるような感覚だった。
    そもそもこの本に興味を持った時点で、我々は箱男の箱の中身を覗きに行っているようなものなのだ……。

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    2025年02月27日
  • 箱男(新潮文庫)

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    この本は読んで「考えるよりも感じろ」というべきでしょうか。
    主体が変わったのかどうかもわからないまま、箱男の記録というノートが進みます。
    何も考えずに、この世に沢山いる(らしい)「箱男」たちのエッセイなんだなぁと思えば、楽しく読めます。
    一貫して言えるのは、
    「見る」ことと「見られること」の対比と、社会から断絶することを選んだ人の開放感と未練のジレンマ。
    そんな感じでしょうか。

    よく分かんないけど、取り敢えず、今、自分もダンボール箱を工作しています。

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    2025年01月25日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    本日1月22日は、安部公房のご命日
    1924年3月7日が誕生日で 昨年は生誕100年
    それを記念して刊行された“飛ぶ男”
    亡くなったあと 愛用のワープロのフロッピーの中から発見された未完の絶筆
    遺作未満ですよね

    昨年安部公房展で安部公房の仕事部屋が再現されており、愛用ワープロ(初期の学習机ほど大きい)
    も展示されていたので、一度は読んでおこうと

    「飛ぶ男」は、おそらくかなり長編にする予定だったのではと思う
    つまり、ここまででは私にはさっぱり何だかわからないのです
    その昔最後の作品と言われた「笑う月」と
    なんとなく重なる部分はあるようにも思う

    安部公房って新し物好きで
    シンセサイザーも早い

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    2025年01月22日
  • 燃えつきた地図(新潮文庫)

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    はじめから解決の見込みがない失踪人の捜索依頼を受ける興信所の探偵。捜索を続けるうちにどんどん深い何かに嵌まり、果ては自らを失っていく。
    狂気が狂気を呼ぶ、陳腐な言い方だが、まさにそんなスパイラルで読ませる作品。
    結末はわかりにくいが、蟻地獄のような落とし穴に嵌まり込む感じを味わいたい方は是非。

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    2025年01月20日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    「飛ぶ男」
    腹違いの弟であると主張する男が
    夜空を飛んでやってくる
    しかし何者かに空気銃で撃ち落とされる
    飛ぶ男はプレシャスな存在だから
    誰もがこれを欲しがったり
    その存在に嫉妬したりするのだ
    それは例えば
    有力な会員権などよりはるかに価値があって
    また入手困難なのかもしれない
    未完の絶筆である
    初期作品「天使」や「題未定」のエッセンスを混ぜ合わせ
    発展させようとしたものではないだろうか
    であれば
    おそらく続きは「白い蛾」の船長が予見したところに
    近づくのだと思われる

    「さまざまな父」
    科学的に説明のつかないことはオカルトである
    ミステリ小説ではオカルトのインチキを論理によって暴く
    一方、前

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    2024年11月20日
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)

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    初期作品集。発表する予定なく未完のものも。題未定など筋がわかりやすいものから手紙のように観念的すぎて理解できないものまで、ある程度安部公房に触れていると作品のルーツを辿るように楽しめそう。虚妄などは印象的。

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    2024年09月20日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    安部公房未完の作品。
    この作品をどんな風に仕上げようとしていたのか、結末がわからないのが何とも悔しい。

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    2024年09月11日
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)

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    安部公房。
    半世紀も前に夢中になって読んだ作家で、未発表の短編集というので思わず手に取ったのですが、とんでもなく読むのに苦労した。読むのにパワーが必要な作家だったのだな、と妙な納得をしてしまった。

    「飛ぶ男」、どうしようかなぁ。

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    2024年09月09日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    【2024年169冊目】
    飛ぶ男は3人の人間によって目撃された。トラウマを抱えた女性、暴力団員の男性、そして飛ぶ男が目的としていた男性――である。窓ガラスから飛び込んできた飛ぶ男は言った。「スプーン曲げができるんだ」と。

    初の安部公房作品でした。あらすじをまとめようとしたら、とっちらかってしまった感じですが、間違ってはいないというのが恐ろしいです。文章自体、難しいものではないのですが、内容が難しいと言えば難しい。じっくり噛むように読まないと理解できないかもしれない。

    飛ぶ男のほか、「さまざまな父」も収録されていますが、二つの話が繋がっているのかどうかも不透明。ずっと不透明な物語、これが安部

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    2024年08月26日
  • 壁(新潮文庫)

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    一部はシュールレアリズム文学としてまだついていけたけど、二部はもうダメだった、意味わからんすぎる、不条理の果ての果て。三部の短編集は薄っすら既読感があった(『赤い繭』と『魔法のチョーク』)。星新一を哲学方向に完成させたというような印象。『事業』は面白かった。表現こそ安部公房的な言い回しだらけなんだけど、構成は筒井康隆ぽいし内容は星新一グロ増しといったところか。他の作家の名前出さないとなんか言えないなんて、感想文としては三流も三流だろうけど、物語の枠組み自体が崩壊したようなものばかりで、そのままでは私にはとても受け止めきれない。だから既知の枠に無理矢理にでも収めて安心したくなっちゃうんだろうな。

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    2024年07月23日
  • カンガルー・ノート(新潮文庫)

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    安部公房の最後の前衛長編作。
    死について相変わらず分かりづらい舞台を用意して、
    読者に投げかける。
    脛にかいわれ大根。意思を持つベット。採血に執心する下り目の看護婦。積み石をする小鬼たち。賽の河原での母親との喧嘩。意味不明なステージが続くが、数年後に再読したら何か見えてくるような気がする。

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    2024年06月22日
  • 飢餓同盟(新潮文庫)

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    ユーモアかとおもえば、やはり狂気。途中訳がわからなくなり、なんともスッキリしない。あがきもがくわたしたちの中にある狂気と、解説にある。が難しい。

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    2024年06月21日
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)

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    ある日突然、自分の部屋が他人に占領されたら…。(『闖入者』)
    まるでロシアによるウクライナ侵攻を予言したかのような作品ですが…

    どの作品も不条理な設定で、寓意に満ちています。
    読むたびに不思議な世界に連れて行ってくれますが、何かゾワゾワと落ち着かなくなる話ばかりなので通勤途中に読むのはおすすめしません。(*´д`*)

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    2024年06月16日
  • 第四間氷期(新潮文庫)

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    予言機械が開発者の意図を越えた動きを始める…AIが現実になっている現代に読んでも、不自然なSFさは感じさせず、読む者を不安に陥れる安部公房の世界に引き摺り込まれる。
    50年以上前に書かれた本とは思えない。
    予言を知ったら取る行動を織り込む操作を無限回繰り返す最大値予言、という件は数学的にはイメージできるが、人間の行動をそのように処理できるとしたら興味深い。

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    2024年06月15日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    訳の分からなさ加減がクセになる作品集
    夢と現実、虚構と潜在意識の混じり合った
    不可思議な世界観が気持ち悪くて面白い
    発想の種子が詰まりすぎていて嫉妬してしまう

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    2024年06月03日
  • 飛ぶ男(新潮文庫)

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    遺作で未完とされる本作。
    「さまざまな父」を含めて完結で良いのではと感じる。

    解説によると「内部の内部に外部との絡路を探し求めた作家」とある。
    彼の作品群はベルリンの壁崩壊前の東欧圏で特に受け入れられていたという。
    興味深い。
    他作品も体験したい。

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    2024年05月05日
  • 飢餓同盟(新潮文庫)

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    社会革命の縮図の中で各人の思惑が多角的に照らされている。枠組みを変革するという目的が権実世界の中でその枠組みの中で規定されてしまう。

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    2024年05月04日
  • 無関係な死・時の崖(新潮文庫)

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    中高生の頃に好きな作家で生誕100年ということで書店の棚に飾られていたので手に取ったが(590円)、家の本棚を見てみるとあり(360円)ました(笑)。
    後半に配置されている表題作まできて”読んだな”と思い出したので、当時も文庫を購入したが表題作だけを読んだのかもしれない。
    表題作以外では列車の待合室から始まる『誘惑者』、自分は火星人だと言う男絡まれる『使者』、おかしなリクエストを受ける不動産設計士の『賭』、壁の穴から覗く『なわ』が面白かった。

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    2024年05月04日
  • 笑う月(新潮文庫)

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    ネタバレ

    夢に関するエッセイ?だけど、小説家なのでだいぶフィクションも含まれてるかと。不思議な趣の話が続くけれど、わりとさらっと読めてしまった。

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    2024年04月15日