藤田和日郎のレビュー一覧
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ネタバレ凧葉...かっこよすぎる。
地球が選ばれた理由や絵描きなどまだまだ謎が残りますが一応敵の概要が分かった本巻。
うん、面白い。
ただ個人的に一番驚いたのは巻末の予告です。
「前半クライマックスの次巻に驚愕の展開が!」みたいな表記が!(あと、全12巻くらいになる予定なのか!)
「うーん、宇宙人が敵か....ちょっとがっかり感が...」と4巻でなってしまった私ですがこれは次巻でもうひとひねりあるかも!
これは6巻も楽しみですね。
先日、某バラエティ番組でこの漫画を絶賛しているシーンがありました。
....読む人が増えるといいなぁ....「月光条例」も再評価されないかなぁ。
(「月光条例 -
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『うしおととら』などを代表作として持つ漫画家、藤田和日郎氏が漫画家としての大切なことを語ります。漫画家にとってまず大事なのはコミュニケーションをしっかり取ること、好奇心を持つこと、編集者に言われた助言を自分の頭で噛み砕き考えて血肉に変えること、自分の「好き」を追求すること、そのためには精緻に言語化すること。そういった内容を読み手に優しく語りかけ、諭すような語り口調で綴られています。これは漫画家に限らず職業一般に通じると思います。特に本書の最後のほうに書かれている「オリジナリティ = 好き」はとても大事。著者の新人に対する愛情を感じました。良書です。
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ネタバレいや、面白い。
1・2巻の導入部の「え?家一軒が舞台?何かスケールが...」という不安が一掃されるかのような3巻でした。
....入り口が狭いからこそ内部は無限の可能性を秘めている?
...鏡の中の世界ように絵の額縁の世界が繋がっていたら...そして憑依して表に現れるものの目的は...
...あの「戻ったらまた会おう」といった絵描きの人物は...
うーん、今後を想像するのが楽しすぎます。
本作は映画好きな藤田先生の色々な作品へのオマージュが表現されているのでホラー映画好きにはにたにたが止まりませんねw
(「パラダイム」「ランゴリアーズ」...今後「ゼイリブ」とか「ゴーストハンターズ」とか -
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少年漫画の名作。
二転三転、四転五転するストーリーは圧巻の一語に尽きる。
終盤、舞台が宇宙へとぶっ飛ぶくだりはやや引いたが、それまでに積み重ねられたエピソード達が、そこに生命を吹き込む。
そして……エレオノールの笑顔は、600点の輝き。
★4つ、9ポイント半。
2017.01.05.再。
※ただ……やっぱり、ちょっと長かったねぇ。
自動人形との中盤くらいでの戦闘描写や、人形相撲のくだり(※カットしちゃいけないけど)をもう少しずつスリム化できれば、物語の感動をそのままに、37~38冊くらいで仕上がっただろうに。
※繰り返すが……少年漫画の名作。少年時代を懐かしむ大人ももちろんのこと、 -
購入済み
面白いです
凧葉と紅、青一と禄郎の絆が深まってきたり、青一の過去の話から単なる和風モダンホラーよりさらに壮大な話しになりそうだったりと、少しづつ謎が解けて行く巻ですね
といっても過去の藤田作品3作はたしか全部30巻越えなのでこれもどこまで広がって行くんだろうと思いますが…
とうとう館に突入した術者達ですが、様々な戦い方が格好良かったです
ただ最後はこれからどうなってしまうんだろうという終わり方だったので、次巻が待ち遠しいです -
購入済み
いい始まり方です
うしおととらよりは怖い
化け物屋敷にかなりエグい描写もある和風ホラーで、今ではこういうの大好きですが、子供のころだったら読めなかったかもしれない
でもすごく導入と登場人物たちはいいです
凧はは藤田さんお得意の人情のある男で
紅は短髪純情な闘う巫女さんで女子高生と日輪やエレオノールと同じくらい魅力的
禄郎はただの無垢な子供だと思ったらたまに見せる狂気の顔がただの脇役ではないと感じさせる
青一は戦闘時手がドリルに変形して潮や鳴海と同じくらい格好良く闘う姿と普段の無垢さがいい
2巻の終わり方はこれからどうなってしまうんだろうという感じですが、次巻を待ちましょう -
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潮不在の間、調子のおかしい麻子とそれを心配する真由子は人間の心臓を動力源とするからくり人形との戦いに巻き込まれる。
一方その頃潮は獣の槍の伝承者の1人・杜綱悟と対峙。杜綱は体内を婢妖にやられており、妹の純は潮が槍を手に入れたせいで兄がおかしくなったと泣くばかり。杜綱を救うためには潮が杜綱の体内に入るしか方法がない。イズナに引き連れられ、とら、潮、命がけの賭けに。
潮不在に対して調子がおかしい麻子を心配も、親身のキツイ言葉も投げかける真由子。
なんだかんだ2人でからくり人形に対峙し、麻子を抱きとめる真由子。いつもみやげ話をしてくる潮に対して今度は私たちがしてやろうとか、がんばればなんとかなら -
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1~43巻まで一気読みしたので、こちらに感想をまとめます。
面白かったです。いや、面白かったのですが…、設定があまりにも二転三転してしまっていたのがとても残念です。どんな名作漫画にも後付け設定は大体あるものですし、そんなことでいちいち揚げ足取りはしたくないのですが、そういったものがあまりにも多く、個人的な感情として、どうにも熱中できなかった、物語に入り切れなかった、という印象です。ただ、この作者の大ざっぱさは、なんとなく、やはり理路整然とした理屈とは無縁なうしおやナルミたちの生みの親らしいよなあ、とは思いました。クレバーな頭脳よりも、熱いハートで勝負している、というようなところというか…。
そ -
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「うしおととら」や「からくりサーカス」の藤田和日郎大先生が描く上下巻の怪奇作品。「黒博物館」シリーズ第2弾。歴史とオカルトが交差する良作です。
ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された“かち合い弾”と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れた時、美しい黒衣の学芸員は、かのナイチンゲールと生霊にまつわる不思議な冒険物語を語りはじめる。
下巻では、よく知られたナイチンゲール女史の史実通りの活動の裏側で、生霊たちの凄烈な戦いもクライマックスを迎えます。史実と異なる部分もあるようですが、見事に大団円を描き切る藤田大先生はやはりスバラシイ。ちなみにエンディングでは和月伸 -
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「うしおととら」や「からくりサーカス」の藤田和日郎大先生が描く上下巻の怪奇作品。「黒博物館」シリーズ第2弾。歴史とオカルトが交差する良作です。
ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された“かち合い弾”と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れた時、美しい黒衣の学芸員は、かのナイチンゲールと生霊にまつわる不思議な冒険物語を語りはじめる。
藤田節全開の荒々しく研ぎ澄まされた画風と、荒唐無稽にも思えるジャンプ率の高いストーリーはさすがの一言。一風変わったバトル漫画なわけですが、クリミア戦争時の時代背景も重厚に描かれ、作品世界を豊かに構成していてワクワクしますなぁ。