藤田和日郎のレビュー一覧

  • 双亡亭壊すべし 16

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     「タコハさんじゃないとダメなんだ」(第156回タイトル)に物語が収束される16巻である。
     タコハ自身がこの屋敷に関わるようになった事情を開陳したりしているのだが、いよいよ物語は佳境に差し掛かり、核心に差し迫ってきた印象だ。

     物語は合間の巻といったところだろう。
     つかの間の休息を取る一行が描かれた前半と、仮死状態の緑朗がおじいさんの星の宇宙人に手を引かれて双亡亭深くに進み、決定的な秘密を知った上で追手に迫られる危機が描かれた後半で構成されている。
     しのと応尽の内緒話を盗み聞きする緑朗という構図は、きちんとプロットとして計算されて描かれているに違いないわけで、細かな点でも藤田さんのスト

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    2020年05月02日
  • 黒博物館 スプリンガルド

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    ロンドンを舞台にした奇妙な「バネ足男」事件。3年前から突如姿を消したバネ足男が、急に女性を狙う殺人鬼として現れた…

    実際のエピソード×藤田和日郎テイストのバランスが程良い。芯の強いキャラの描き方が藤田節

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    2020年03月09日
  • うしおととら 1

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    全33巻+外伝1巻再読
    つまみつまみでは読み返していたが
    思い切って全巻を一気読み再読
    すごく良かったと言いたいところだがそうでもなかった
    序盤はいいが旭川についた後からは
    1エピソードごとの引き延ばしがうっとおしく感じる
    作者としては引き伸ばしているわけでなく
    週刊連載の中でどうしても繰り返しになってしまったり
    人気が安定し語り尽くしたくなったことに依るのだろうが
    33巻は必要なかったのではと思ってしまう
    それでも要所要所と結末の盛り上がりは申し分なし
    燃えて泣ける

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    2020年01月06日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)

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    ザ藤田さんな感じは全開で、構成をコネコネし過ぎないのでちょうど良い。
    からくりサーカスもそうだけど、舞台の上でそれぞれの役割を果たしている、みたいな思想があるのかな。

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    2019年08月18日
  • 双亡亭壊すべし 11

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    ネタバレ

     双亡亭に再び集う者たちを描いた11巻である。

     鬼離田姉妹と、それ以外の面々の対決編と言い換えてもいいだろう。
     どちらが操られているかはギリギリまで明かされず、「実は本当に彼らは操られているのでは?」という疑問を抱えながらの読書となった。この辺は率直に上手いなと思う。
     また、装備品を整えることで、より一層戦力として充実した形で参戦する彼らは実に頼もしい存在である。
     フロルの戦線離脱だけが惜しまれるが、彼女には彼女の役割がまたあるのだろう。楽しみにしたい。

     一巻丸々、宿木らの脱走劇が描かれた内容であった。
     彼らのキャラが活かされ、工夫が施された物語展開はなかなかの代物。
     エモー

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    2019年05月08日
  • 双亡亭壊すべし 10

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    ネタバレ

     目まぐるしく物語が展開する10巻である。
     ついに青一に牙を剥いた侵略者の罠と、モデルを直接捕えに来た泥努、そして幽霊凧葉が助力を求めた今は外に居る仲間たちの大脱出劇。
     本当に目まぐるしく、同時進行的に物語は結末へと突っ込んでいっている印象だ。
     特に最後の、鬼離田姉妹の告発によって監禁されている面々が凧葉の言葉に心を動かされ、再び双亡亭を壊すべく動き出すところなどは、物語の佳境に向けた集結編に違いない。

     物語展開は整理され、泥努が絵を完成させるのを止めるという大目標が打ち立てられている。
     この辺の手並みはさすがの一言だろう。合間の巻として星四つ半相当と評価しているが、内容は濃く、か

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    2019年05月08日
  • 双亡亭壊すべし 9

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    ネタバレ

     凧葉危うし!な9巻である。
     端的に言えば、双亡亭の警護を行う残花班と相見え危害を加えられ、さらにその場で得た致命傷の治療を塞ぐ双亡亭の悪意が凧葉を襲う巻である。

     いよいよ凧葉たちと青一たち、そして残花たちが集い、双亡亭を壊すべく集まった面々が一堂に会することになっている。
     ただ、ここでは凧葉は幽体離脱を利用してオジイチャンと会い、青一の過去を知る単独行動を取ることになっている。
     少しずつ舞台が整えられ、物語もいよいよ佳境に差し掛かろうとしているというか。凧葉が幽体で次に向かった場所もまた注目のポイントだろう。

     動的な展開ではあるが、合間の巻と言うことも加味してここでは星四つ半相

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    2019年05月08日
  • 双亡亭壊すべし 8

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    ネタバレ

     双亡亭の悪意がいよいよ主人公たちを蝕み始めた8巻である。
     この巻では凧葉が坂巻泥努と、緑朗が侵略者の実体の一つであるしのと邂逅し、この双亡亭という存在の秘密を説明されている。
     その中で、同じ画家として会話を求める泥努はともかく、明確な悪意を持って対するしのの関係は緑郎を襲い、予断を許さない結末に導いている。

     残花と帰黒の関係や双亡亭の汚染された土地柄のこと、あるいは双亡亭の主・坂巻泥努と侵略者たちの関係が詳らかにされている巻である。
     その意味で見れば、物語的な展開より立ち話がやや多くなってしまっている巻でもある。
     その辺を加味してここでは星四つ相当と評価している。
     まだまだ泥努

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    2019年05月08日
  • 双亡亭壊すべし 7

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    ネタバレ

     いよいよこの双亡亭を建てた人物・坂巻泥努の正体に迫る7巻である。
     前半戦クライマックスの結末を描きながら、突入する緑朗の疑問を追うように凧葉がかつて出会った絵描きの青年と再会し、一方青一は双亡亭を護衛している帝国陸軍憲兵隊の残花班と交戦し、あわやのところで黄ノ下残花少尉なる包帯だらけの謎の青年が参戦、窮地を免れている。
     同時的に顔を見せている帰黒と名乗る黒子装束の巫女と紅が邂逅しているが、残花と帰黒が物語後半の扉を開く、坂巻泥努の存在に迫るキーパーソンであることは明らかだろう。

     物語の色彩を微妙に変えつつ、いよいよ後半戦に入った双亡亭壊すべし。
     単巻では星四つ相当と評価しているが、

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    2019年05月08日
  • 双亡亭壊すべし 1

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    大正の頃より存在する、どんな破壊工作を行っても壊れることの無い「双亡亭」。入った者は「魔」に取り憑かれ、屋敷に引き込まれる奇怪な体験をしている…
    屋敷そばに住む貧乏な絵本作家の卵・凧葉は心を通わせた少年とその父親が屋敷の「被害」に遭うのを目撃し、騒動に巻き込まれることとなる。

    初っ端から、あれよあれよという間に「異形の世界」に読者を惹きつけるという点では、その熱量といい不気味さといい、過去最高かもしれない。
    ところどころ「うしおととら」を思わせる90年代のノリのシーンがあってああ藤田和日郎ワールドだなあ。

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    2019年03月01日
  • 月光条例 1

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    何十年かに一度、青い月光に照らされて、おかしくなってしまう「おとぎばなし」の世界。それを元に戻す「月光条例」の執行者に選ばれた高校生・岩崎月光が、ねじれた物語の住人たちと戦うことに!

    ある月の青い夜。月光と演劇部の前に、おとぎばなしの住人・鉢かづき姫が、いきなり本の中から現れた。彼女は、不思議な月光でねじれてしまった「おとぎばなし」の世界をもとに戻すべく、「月光条例」を執行する人間を求めてやって来た使者だった。偶然、条例の〈極印〉を授かり執行者になってしまった月光は…!?

    真っ青な月の光に照らされておかしくなった「おとぎばなし」の世界は、〈読み手〉の世界に助けを求める。鉢かづき姫を使者にた

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    2019年01月14日
  • 双亡亭壊すべし 11

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    本巻では再び戦場に戻っていく博士達が描かれています。

    関わった人間は、その存在を否定し壊す意志を固めさせる「双亡亭」。これはある意味「呪い」なのかもしれません。

    そして、謎が深まる坂巻泥努の行動。

    この物語はどこへ向かっているのか、現段階では判断できませんので、素直に次巻を楽しみに待つことにします。

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    2019年01月12日
  • 双亡亭壊すべし 3

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    絵に囚われた人たちは、忘れたかった自分と対峙する。後ろめたい過去、忘れたい罪、逃れたいトラウマ。
    それらに挫けてはいけない。それの侵入を許してはいけない。凧葉を中心として、残った人たちがこの屋敷の思惑を知る為に進んでいく。
    一方で、緑朗と青一が見た日本の歴代総理が隠していた絵とは。

    凧葉の自然体な強さがいいンだろうなぁ。

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    2019年01月11日
  • 双亡亭壊すべし 2

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    総理大臣の命令で双亡亭を壊す事になった。空爆でも壊れない館に、入ると人が狂気に陥る惨劇。それに立ち向かうは、超常現象や霊能のプロ。
    双亡亭の中は奇天烈な世界。襲ってくる過去の亡者たち。絵に囚われてはいけない。捕まってはいけない。

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    2019年01月11日
  • 邪眼は月輪に飛ぶ

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    青年誌に掲載されたとのことやけど、青年からジジイが努力、友情、勇気で勝利を掴むっつう感じ。 嫌いではないし、グッとくるシーンもあり。 邪眼が最期にまみえるシーンはぞくっとしたな。

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    2018年12月17日
  • うしおととら 32

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    再読 33巻は登録済みなので今回は32巻
    禁のひとの最後と親父がかーちゃんを助けに来るところは何度読んでも感に堪えない
    それ以外は勢い熱さで気にならなかったのが読み返すたびにコマ割りの面で不満が出てくる
    それらを置いても良い作品には違いないけれども

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    2018年12月09日
  • 邪眼は月輪に飛ぶ

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    見たものに対して<邪眼>により無条件に死を与えるフクロウと狩人の鵜平爺の物語。「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」と長編イメージが強い藤田氏の一巻本だが、藤田氏のエッセンスがギュッと濃縮されたストーリーが展開して、読み応えあり。果たして、<邪眼>はフクロウなのか人なのか。<邪眼>の謎や鵜平のその後なども読みたい気になった。

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    2018年11月25日
  • 月光条例 1

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    おとぎ話モチーフ、サポートキャラの全身変形による武器化。
    うーん、「仮面ライダー電王」「仮面ライダーディケイド」と大きなネタが類似していることが気になりました。
    時系列的には、電王<月光条例<ディケイド ですね。
    いや、全く偶然でインスパイヤの領域ですらないとは思いますが。

    長期連載になっている本作ですが、何と言っても作者のおとぎ話への愛情(時には歪んだ)あふれる新解釈なのではないでしょうか。
    バトル場面やらグロイ表現も、上手く全年齢対象に落ち着かせているようです。
    人死にが原則キャンセルされるのも好印象です。
    でも、これだけ連載が続いてもアニメ化の話がないのは、おとぎ話を弄ることが業界とし

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    2018年10月29日
  • うしおととら 1

    おもしろかったよ

    あまりに非現実的、極悪妖怪のはずなのに優し過ぎる、うしおを襲うチャンスなどいくらでもありそうなのに...と突っ込みどころは満載ですが、でも面白かった。各話のストーリーもどちらかと言うと先が読めそうな展開ばかりなんだけど、でも少しひねってあって、飽きません。とらのデザインも秀逸です。虎でしょうか?化け猫でしょうか? 続きを読みたい作品です。

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    2018年10月13日
  • 黒博物館 スプリンガルド

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    ネタバレ

    19世紀ロンドン、都市伝説的な怪人バネ足ジャックをモチーフにした話。

    何となく怪人の活躍というか、警察の大捕物みたいな話を想像して読んだら、意外にピュアなラブロマンスだった。
    暇を持て余した放蕩貴族から一転、好きな女性の幸せのために命をはるダークヒーローへ。ちょっと悪ふざけは過ぎたけれど、一本筋の通ったところは格好いい。

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    2018年09月19日