あらすじ
迫る破滅の時…急げ、坂巻泥努の元へ!!
双亡亭の主・坂巻泥努が「絵」を
描き上げた時、侵略者の大群が押し寄せる・・・
衝撃の真実を知った霊体の凧葉は、必死に危機を訴える。
一方、青一を襲う史上最大の窮地!
幼き少年の心は“絶望”に侵され!?
破滅への時が迫る中で、容赦なく襲い来る屋敷の悪意。
決死の覚悟を胸に、再び集え、破壊者達よ――・・・!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
目まぐるしく物語が展開する10巻である。
ついに青一に牙を剥いた侵略者の罠と、モデルを直接捕えに来た泥努、そして幽霊凧葉が助力を求めた今は外に居る仲間たちの大脱出劇。
本当に目まぐるしく、同時進行的に物語は結末へと突っ込んでいっている印象だ。
特に最後の、鬼離田姉妹の告発によって監禁されている面々が凧葉の言葉に心を動かされ、再び双亡亭を壊すべく動き出すところなどは、物語の佳境に向けた集結編に違いない。
物語展開は整理され、泥努が絵を完成させるのを止めるという大目標が打ち立てられている。
この辺の手並みはさすがの一言だろう。合間の巻として星四つ半相当と評価しているが、内容は濃く、かつ次が気になる一冊だった。