あらすじ
二人の絵描き。雌雄を決するは、必然か――
大切な者のため、帰黒と残花は命を懸けた。
その想いを胸に、“しの”に立ち向かう青一。
自らの感情と向き合い揺れる泥努。
役割を担う者達が 必死に成し遂げた所業は、
少しずつ事態を好転させていく……
……かに見えた。
急転直下、凧葉と泥努を襲う運命の皮肉。
決壊する心。溢れ出る憎悪。
この絶望は、最早避けては通れない。
破壊劇は、雌雄を決する最終戦へ…!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いやいやいやいや、待て待て、泥努、そりゃあ幾らなんでも手の平返し過ぎだろうと!
ここまでの話で偏屈ではあるもののプライドは高いし、自分の美学に依って約束を違えるような真似はしない、と思っていましたが……それだけ姉を奪った男は憎い、という事でしょうか。
ともあれ、あっという間に急転直下。
たった一言で最終決戦が開始というのは、ちょっと酷くはないかと思いますが、これも運命でしょう。
ガンガンガンガン高まっていくテンションが心地良くてたまりません。
ようやく主役として凧葉が活躍する場面がやってきたようで、これまでのうだつの上がらない感じはどこへやら、泥努を相手に最後の勝負を挑みます。この胆力実に良し。
顔つきが全然違いますもんねぇ。主人公たるもの、こうでなくちゃ。
…それにしても…藤田名物、「露骨なやられ役」が…(笑