あらすじ
大正時代より、東京・沼半井町に
傲然とそびえ立つ奇怪な屋敷、
名を「双亡亭」。
立ち入った先で闇と出会ってしまったら、
もはや己は己でなくなるだろう。
遺恨を辿る者達はその門戸へと
導かれ、集い、挑む。
おぞましき屋敷を破壊する為に…!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
10巻まで一気読み。
むちゃくちゃやばい。こんな世界を絵にするってどんな気持ちなんだろうか。どんどん謎が明らかになっていく爽快感とどんどん新たな謎が現れるもどかしさ。
話にのみこまれていく感覚がおもしろくもぞくっとした。
うしおととら や からくりサーカスで知られる藤田氏の真骨頂を目撃せよ
特殊な力に呪われた屋敷を壊す漫画と聞けばあなたはどう思うだろう。想像すらできまい
先ず読めっ!
昨年は藤田先生の原画展も観に行ってきて、ますますこれからも藤田先生の世界観を味わいたいなーと実感。
双亡亭もどんどんと二転三転していって、まさかの展開になりつつも、ラストでどんな『未来』を読者に繋げていくのか楽しみです。
今回も藤田先生の作品あるある表現の『弱かった主人公が勇気を持って立ち向かう瞬間』に目力をもって「ぐんっ!」と身体を起こして見据えるシーンが読めただけでも大興奮してしまいましたw
最新作です
いつか必ずアニメ化するんですよね。ここまで面白いマンガなら必ずアニメと映画になってくれないと困ってしまいます。
実は初めての藤田和日郞先生作品でした。なかなか絵柄にクセがあって最初は読むのに苦労しましたが、慣れてくると話の展開が面白くて一気読み。
世界観の奥の深さ、展開の面白さ、話の広げ方、全てがすごい。
主人公タコハも、能力は高くないはずなのに、主人公をやってることにみんなが納得できる人間で、能力はないんだけどなぜか主人公で…というよくあるイライラを跳ね飛ばしてくる愛されキャラです。
ぜひすべての人に読んでほしい大作だなと思います。
匿名
安定の藤田先生
藤田先生の描く怖い話と、その真逆な優しいキャラや話の対比が本当に好き
怖さも中途半端じゃなくて張り切っていて、その中だからこそ光る優しさに感動する
この作品は絵を好きな人にこそ読んでみて欲しい
主人公が絵描きなだけに絵に関する話もかなり出てきて、私はその度に心揺さぶられた
最後まで読んで本当に良かったし、
やっぱり藤田先生も藤田先生の作品も大好きだなと再実感した
相変わらず面白い藤田作品
うしおととらで楽しめた怪異に加え、地球外生命体まで加わったホラー、ミステリー、SFを藤田先生が描いてる。面白いのも納得でした。加えて、あの濃厚な絵でトラウマなどの心理描写まで描かれており、1巻から読み応えありすぎました。
Posted by ブクログ
自衛隊の爆撃をも物ともせず、中に入る者たちを取り込み化け物に変えてしまう。
そんな化け物屋敷・双亡亭を壊すべく立ち上がった人々の群像劇的物語である。主人公は(おそらくは)三人だが、基本線は群像劇と見ていいだろう。
それにしても、物語が開いていくワクワク感は素晴らしいものがある。
藤田さんが描く絵の濃さ、ホラー描写の巧みさも影響しているのだろうが、何よりストーリーテリングの手並みが本当に優れている。
おぞましき屋敷に因縁を持つ総理が、自身の手で双亡亭壊すべしと述べ、賞金を懸ける。
双亡亭に父を食われた少年・緑朗は双亡亭を壊しうる人との出会いを得て、双亡亭を目指す。
双亡亭爆撃の夜、45年前に行方不明となった旅客機に乗って現れた少年・青一は、その身をドリル状に変形して魔を撃つ。彼は緑朗と共に双亡亭を目指す。
そんな彼らの陰に隠れて、美大出身のただの人である凧葉は、ほんの弾みで言ってしまった言葉の責任にとらわれている。だが、今は彼は双亡亭を目指していない。
そんな彼らの群像劇は、同時進行で二つの物語を描きながら、そのそれぞれを丹念に描くことで中断のわずらわしさがなく、一方でテンポ感も良い。
日本のトップが軍隊を使っても壊せない家。その怪異を解決するという物語の主題も、子供への訴求力はかなり高い印象だ。
また、何より絵の力強さが尋常ではない。一個一個の描写が持つ力には惹きつけられた。
正直に述べれば、最初に読んだ際(三巻までまとめ読みしている)、風呂に入るのが少し怖かったくらい(笑)にはホラーめいた作品だ。
大変優れた物語のスタートである。星五つでぜひ評価したい。
Posted by ブクログ
入ると呪われる館、双亡亭とそれにトリツカレタ人たちの物語。売れない作家、父親を館に殺された少年と巫女として強い力を持つその姉、40年前の航空機に乗っていた少年……彼らが目指すべき双亡亭はなんなのか。
単語だけ語られ、核心をはぐらかされる展開がなかなかに面白かった。
Posted by ブクログ
藤田最新作はぞくぞくする。昔ながらのホラーな感じを再び前面に押し出すが、やっぱり登場人物が生きてると言うか熱い。怖いからおっかなびっくり読んでいる感じがする。
Posted by ブクログ
大正時代より都下に建つ謎めいた廃屋「双亡亭」。
人を喰らうという噂のその屋敷は巨大な鉄球を撃ちこもうが空爆を仕掛けようが何をしようが絶対に壊れない最凶にして最恐のお化け屋敷。
昔日双亡亭に幼馴染の少女を取り殺された防衛大臣と総理は、職権乱用と公私混同を極めて、下記を合言葉に起ち上がる。
「双亡亭壊すべし!」
とにかく双亡亭の存在感がすごい。圧倒的に不気味。屋敷の猟奇的かつ芸術的な造形が廃墟マニアの心をくすぐる。
天井で途切れた階段や宙に聳える帽子掛け、濠を巡らした肖像画の為の小部屋など、軍艦島や九龍城塞、零シリーズなどホラーゲームに出てくるカオス構造の家屋に惹きつけられる向きの読者にはたまらないギミックが随所に仕込まれている。
双亡亭を壊さんと古今東西から馳せ参じたキャラが濃すぎる霊能者たちも凄い。全員とち狂ってるといっても過言ではない言動と顔芸のイカレっぷりで魅せてくれます。
貧乏絵描き・凧葉とJK巫女・紅の年の差コンビのコミカルな掛け合いも微笑ましく、ユーモアと恐怖とがミックスされてぐいぐい読める。
今後の展開から目がはなせません!
Posted by ブクログ
幽霊屋敷vs国家というワンダーの圧倒的なツカミパワー。ツカミが強すぎるだけに将来話がこの双亡亭から遊離したらという心配もあるけど、気が早いか。とにかく次巻「内側」が楽しみ。
いい始まり方です
うしおととらよりは怖い
化け物屋敷にかなりエグい描写もある和風ホラーで、今ではこういうの大好きですが、子供のころだったら読めなかったかもしれない
でもすごく導入と登場人物たちはいいです
凧はは藤田さんお得意の人情のある男で
紅は短髪純情な闘う巫女さんで女子高生と日輪やエレオノールと同じくらい魅力的
禄郎はただの無垢な子供だと思ったらたまに見せる狂気の顔がただの脇役ではないと感じさせる
青一は戦闘時手がドリルに変形して潮や鳴海と同じくらい格好良く闘う姿と普段の無垢さがいい
2巻の終わり方はこれからどうなってしまうんだろうという感じですが、次巻を待ちましょう
Posted by ブクログ
【こ、これはなんてジャンル??】
1話が怖くてびっくり。
謎が深まり展開が気になりすぎて5巻まで一気見。予定に遅刻しそうになるくらい続きが気になった。
大きく広げた世界観をどこまで回収できるのか。全く心配はしてないので、今後繰り広げられる世界を読んで見に行きたいと思う、
Posted by ブクログ
大正の頃より存在する、どんな破壊工作を行っても壊れることの無い「双亡亭」。入った者は「魔」に取り憑かれ、屋敷に引き込まれる奇怪な体験をしている…
屋敷そばに住む貧乏な絵本作家の卵・凧葉は心を通わせた少年とその父親が屋敷の「被害」に遭うのを目撃し、騒動に巻き込まれることとなる。
初っ端から、あれよあれよという間に「異形の世界」に読者を惹きつけるという点では、その熱量といい不気味さといい、過去最高かもしれない。
ところどころ「うしおととら」を思わせる90年代のノリのシーンがあってああ藤田和日郎ワールドだなあ。
Posted by ブクログ
さすが藤田和日郎、先の読めないわくわく感のある導入がすごい。相変わらずな古臭い絵柄や台詞回しがクセになる。清一は「とら」みたいなマスコットキャラになりそう。
Posted by ブクログ
初藤田和日郎作品。
まぁ面白い。キャラクターを作る力と熱の籠った絵を描く力がすげぇ。
ガッシュと言い、サンデー作家の熱量高い絵を描く力ってすごいよな〜
主人公が冴えない青年でおじさんっぽい見た目なので共感しづらいのもあるし、王道って感じではなさそう
ただ能力者が集まるシーンはワクワクするものがある。
双亡亭という限られた環境の縛りと、敵が家という縛りでどうやって面白くすんねん…が気になるのでもうちょっと読んでいきたい。
とはいえ、それぞれの双亡亭を壊さないといけないって理由がそんなに必然性ない気がしていて、緊張感に欠ける気もする。
緑郎は親父を亡くした復讐だけど、もう親父が戻る訳でもないし、相手が具体的にいる訳でもないから共感しづらい。
凧葉も仕方なしであって、緑郎をけしかけた罪悪感と紅を守るためだけど、そこまでの義理があるのか…?って感じではある。
もちろん漫画だから正当性なんて無くてもいいんだけど、説得力はないといけないと思う。
双亡亭に入るまでに描かれてる凧葉のキャラ的に、そこまでするかな…?って感じがあってイマイチ乗り切れない。
紅も弟が来るまでに双亡亭を…って言うけど、弟を止める方に注力した方がいいし、斯波総理達もなんでそこまでこだわってんの?って感じ。
(それがミステリーとして作品を引っ張っているかと言われるとそうでもなくて、ただ違和感として残ってるだけ)
合理的に考えたら「家が敵」なんて絶対にやめた方がいい設定なんだけど、それを強引に進められる先生の実績と、それでも読ませる画力と漫画の上手さはやっぱりすごい。
5巻ぐらいまでは読んでみようかなって感じ。面白くなくても「からくりサーカス」は絶対読もうと思う。
Posted by ブクログ
久しぶりに手に取った藤田和日郎さんの新作。
藤田作品らしいおどろおどろしさ・グロさはそのままに、
何とも心地よい疾走感を覚える作品ですね〜。
物語の中心にドンと重厚に居座る「双亡亭」を中心に、
螺旋を描いて突っ走るような、スピード感と爽快感が伝わってきます。
その行き着く先には何があるのか…これからが楽しみですw。
Posted by ブクログ
藤田和日郎新作。
始まったばかりで、まだまだわからないことばかり。わかっているのは、お化け屋敷「双亡亭」を壊すことだけ。
タイトルそのまんまじゃねーか。
頭の童歌が非常におっかないですね。大正時代の画家が建てたという双亡亭。その画家さんのことを歌ったんだろうけど。それ以前からの因縁とかありそうな、なさそうな。何はともあれ、続き期待大です。うしとらのからくり人形のように、けっこうホラーごぎつかったりするからね。
眼窩を内側から両手でひろげちゃだめですよ。