あらすじ
屋敷の奥へと進む者達を、次々襲う惨劇…!
双亡亭に巣喰う侵略者“しの”を体内に招き入れてしまった緑朗。
屋敷を破壊できる青一を殺さんとする黒い意志が、心身を駆け巡る…!!
残花と帰黒は深部へと進むべく、行く手を阻む脅威に立ち向かい続ける。
そんな中、凧葉が凶刃に倒れ…!?
致命傷を負った身体に起きる異変。
生死の境で目撃する、恐るべき真実とは!?
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Posted by ブクログ
凧葉危うし!な9巻である。
端的に言えば、双亡亭の警護を行う残花班と相見え危害を加えられ、さらにその場で得た致命傷の治療を塞ぐ双亡亭の悪意が凧葉を襲う巻である。
いよいよ凧葉たちと青一たち、そして残花たちが集い、双亡亭を壊すべく集まった面々が一堂に会することになっている。
ただ、ここでは凧葉は幽体離脱を利用してオジイチャンと会い、青一の過去を知る単独行動を取ることになっている。
少しずつ舞台が整えられ、物語もいよいよ佳境に差し掛かろうとしているというか。凧葉が幽体で次に向かった場所もまた注目のポイントだろう。
動的な展開ではあるが、合間の巻と言うことも加味してここでは星四つ半相当と評価している。
しかし、凧葉はつくづく窮地の女性を救うのに縁があるというか。この巻でも帰黒の窮地を救っているが、何の能力もないわりに、他人の危地に身を投げ出すことに定評のある男である。