藤田和日郎のレビュー一覧
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むり
赤ずきんちゃん…。無理です泣きますーよかったですー。今回のマンガは「からくりサーカス」や、「うしおととら」ほどはまらないなーって思ってましたが、だんだん良くなってきました。
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冗長な戦闘シーン
山あり谷あり、ストーリー濃厚なバトル漫画です。
ギャグ要素がふんだんに散りばめられている一方で、特に中盤以降はかなりダークな物語に突入します。
「陰謀に巻き込まれ、幸せを壊される人々」「死の直前まで苦しみ抜く人生を送るが、最期の最期に報われて笑顔で死亡するヒロイン」「味方になり、願いを叶えて破壊される敵キャラ」etc…
マサル周囲のサーカスメンバーを除き、多くのサブキャラは読者を感動させる代償としてこの世から去ります。
ある意味ご都合主義ともとれるけれど、まぁこの構図は昔から王道だし、実際泣けるので文句はありません。
勿体ないのは、不要と思われる登場人物やサブストーリーがかなり多い点です。
真夜中のサーカスでの戦闘、黒賀での特訓、三姉妹や人形相撲、エリ様(、ハリー争奪戦)など、無駄にインフレした戦闘シーンが多く冗長で、物語の本筋に集中できないです。
首さえ飛ばされなければ死なない者同士の戦闘は、終盤まで来ると緊張感に欠けるというか、ほとんど同じことの繰り返しになるので、飽きがくるんですね。
というか、この漫画の売りは戦闘シーンというよりも伏線の張られた緻密な物語・仲間との繋がりにあると思います。
削るところを削れば、よりコンパクトで分かりやすく30巻弱くらいにまとめられたのではないでしょうか。
43巻ともなると、読み返すのが非常に億劫で、特に戦闘シーンは丸ごと飛ばしたくなります。
とはいえ、この密度の漫画を2-3ヶ月に1巻作り上げた作者さんは化け物です。
それなりに人にオススメできる良い漫画です。 -
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すき
うしおととらを読み、からくりサーカスを読んで。もう大好きな作家さんです。ギャグがくだらないなあって思いながら読んで大感動して読み終わります。この作品も期待してます。
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「うれしい時やおかしい時だけヒトは笑うもんだ…」
絵に取り込まれた鬼離田姉妹を助けにいった凧葉が語りかけた言葉。潮も似たような言葉をかけたことがあったなぁ。あれはお外道さんだったか。
自分では、どうにもできない理不尽な出来事にへし曲げられそうな時に、負けた笑いをするんじゃない、嫌なことから逃げるために笑うんじゃない、といった風だったか。
鬼離田姉妹のエピソードに、記憶が引っ張られている気もしないではないが、言霊と同じような意味合いで、笑いも心に作用するんだ、という警告と思っています。
凧葉の絵を使った童子で、絵の中から帰還する鬼離田姉妹。凧葉が絵に込めた想い。
知らない経験や知識を使って、他人を黙らす人々。経験や知識で反論できない自分の悔しさを抑え込んで、暴発させず溜め込まず、違う方向に発現させる凧葉の心の強さ。すごく独特な絵だけど、鬱屈した感覚を笑いで吹き飛ばそうとする思いが、あの画風になっているのだろうか。
原作というか、元の絵を描いたハコタさんは、自分の描きたいものを描いているだけだろうけども。物語を通じて、そんな風に思ったりする。 -
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藤田和日郎、新人アシスタント育成術を語る!
という歌い文句が帯にあります。
ビジネス書のような煽りですが、育成術というより漫画に対してこういう風に感じて書いています!という決意表明みたいなものかな。そこまで大上段に振りかぶっていないようにフォローしてますが。
とはいえ、新人や後輩に仕事を教える時にこういう言い方したいなぁ、と思うことも多々あり。ブレないことだよね、教える際に。それが一番難しいんだよなぁ。
こちらとしてはブレていないのだけど、受け取る方が矛盾を感じてしまう言い方になってしまっているんだよなぁ。
担当の武者さんに言われたこと、それを噛み砕いて伝える藤田和日郎さんがいるというのは、いい環境です。この二人がブレてないから、伝わるんでしょう。
ブレないって、大事だ。
だから、藤田和日郎作品が好きなんだ。そう思えた、再確認でした1冊でした。 -
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絵にひきずりこまれた凧葉たち。
絵の中で起きているのは、ひきずりこんだ人間の過去のトラウマを利用し、心の中に入り込んで、体を乗っ取るという作業。
乗っ取ろうとしているものは何?目的もだけど、あのヒルのようなものは。
青一がその答えを知っているような感じ。青一自身の存在も謎ではあるけども。
人の心の弱みをえぐり、その隙間を利用して己の意のままにしようとするやりくちは最低最悪なもの。ただ、大小はあるにしろ誰でも心の中に抱えている部分ではある。
それを乗り越えたと思っていても、思い込んでいても、忘れるために見ていないだけだったり、隠しているだけだったりする部分。
本人にとって、一番触れたくない忘れたい、そういう部分を狙ってくるのだろうなぁ。
そこに向き合い乗り越えていた凧葉の強さ。
「泥なんてなんだい」じゃない、違う形の強さの持ち主なのか凧葉は。 -
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双亡亭破壊作戦。
248億の報奨金目当てに説明会にくるも、屋敷のおぞましさに辞退者ばかり。作戦に参加するのは、アウグスト博士をリーダーとする超常研究者グループ、刀巫覡・柘植紅、修験者・朽目洋二、心霊能力者・鬼離田姉妹という面々。対超常現象のプロに混じって凧葉もいます。
突入後、まずは屋敷の異様さがお目見え。そして、出迎えたのは双亡亭に取り込まれて変化したかつての侵入者。
人であるけど、人でなくなってしまったものを、それぞれの技で撃退する紅たち。
彼女たちの実力であれば、破壊作戦もうまくいくのでは?と思った次の瞬間。
自分の肖像画に目を向け。
伸びてきた手にひきずりこまれる。
破壊したいというこちらの思惑なんて歯牙にもかけない。
双亡亭の前ではプロだろうがなんであろうが関係なく、入ってきたものは飲み込むだけ。
圧倒的な存在感。
前で、じゃなくて中で、か。 -
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そして歯車は回り出す…!
前巻で共に永久を生きる誓いをしたアンジェリーナと正二郎。2人は「しろがね」の操る懸糸傀儡を造りながら「才賀」の一族を作った。そして1909年、アンジェリーナの懐妊、そして自動人形を統べる人形フランシーヌの来日をきっかけに物語の歯車は大きく回り出す…。彼女の体内にある「柔らかい石」を孕った子供に移し替え「しろがね」本部に連れて行くという任を受けた当時のギイは己を捨てた母の姿をアンジェリーナに見るが…?
少年漫画とは思えぬ程しっかり描写された分娩と、人形フランシーヌの“退場”。最期に星の光を見た彼女の「微笑」は切なくも美しく、心からのものでした。次巻、果たして黒幕は誰なのか?そしてその目的とは…?まだまだ目が離せません!