【感想・ネタバレ】読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~のレビュー

あらすじ

藤田和日郎が明かす新人漫画家養成術。

「うしおととら」「からくりサーカス」「月光条例」そして「双亡亭壊すべし」で少年漫画界を熱く走り続ける藤田和日郎。
その仕事場からは数多くの漫画家が巣立った。
今回、藤田和日郎のアシスタントになった架空の新人漫画家が、連載を勝ち取るまでを描く体裁で、藤田氏が自身の漫画創作術、新人漫画家の心構えやコミュニケーション術を語り下ろしました。
藤田和日郎の初代担当者も新人漫画家の担当編集者として登場。

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Posted by ブクログ

大好きな漫画家で藤田和日郎さんという方がいるのですが、その方が書く、創作論です。
どのようにしたら面白い漫画が描けるか、というのがかなり丁寧に書かれています。
新人アシスタントに教える、というていで書かれているので、藤田さんの漫画のように少年漫画の王道が、どうやれば描けるのか、話の作り方やキャラの立て方まで論理的に書かれてるのですが、漫画を書かない私にとって学べたのが、個性とは、言語化できる好きなことである、というところです。そのために徹底的になんで好きかを掘り返せ、外に答えを求めるな、人に説明しろ、意見をもらえ、とあります。自分の人生の指標にもなるなと思いました。
この作家が好きな方にはすごいおすすめです。

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2022年09月14日

Posted by ブクログ

漫画家になるつもりはないけど、アイデアの出し方であったり、転用できそうなことがたくさん書いてあって感動した。何よりも、自分の外の世界とのコミュニケーションを大切にしようと思った。

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2022年04月24日

Posted by ブクログ

仕事場で売れっ子漫画家がアシスタントに話しかける体裁で進められる仕事論的な教育方法論。研究室や院生部屋の存在価値、あるいはメンターとしてどう振る舞うかなどを考えさせられる。オススメ!

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2020年05月04日

Posted by ブクログ

「うしおととら」
「からくりサーカス」
の作家が語る
人づくりの本

ほっとかない
ほっとけない
うざったいほどに温かな人柄が伝わってくる。

だから
氏の作品は
人の心を強く揺さぶるのだろうなあ。

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2019年12月31日

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少年漫画の最前線の作者の言葉

創作している人のぶつかる壁に対しての一流プロの視点がとても勉強になった

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2019年04月24日

Posted by ブクログ

一つの道を極めた人の話は、いろんなことに通じる。
漫画の描き方を説く本なんだけど、自分の知らない自分の知り方や、コミュニケーション、上司との接し方なんかに通じると思った。
特に、就活中の学生さんなんかが読むと、とても良いかもしれない、そんな一冊。

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2017年05月27日

ネタバレ 購入済み

読者も読んで!

 特に印象に残ったのは、会話・ネームの大切さを「言語化の訓練」と説いている項目。言語化は、自己の好き嫌いを深く掘り下げて心を動かすものの正体を知る。また他者との違いを知り客観性の視点を持つ手立てでもある。ひいては作者の思いが詰まったキャラクターの魅力となり、読者を惹きつけて止まない作品の根幹になる。
他の漫画指南書ではここまで熱く語られないだけに興味深い内容である。

#深い #タメになる #共感する

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

読んで良かった。子供の頃サンデーを買ったらからくりサーカスが連載していて読んでみたのだけど、なんだかよくわからなかった、どうゆう目的のある物語なのかわからなかったし、最初から読んでないからわからないのかなと思ってけど、途中から読んでも面白い漫画もあったから、あんまり面白くないなあと思っていた。からくりサーカスが面白いと思えなかったから作者のうしおととらも読んだことない。有名なのは知ってるけどからくりサーカスの人の漫画が面白いとは想像つかなくて…でもこの本はとても良かった。編集者との付き合い方が載っててなるほどなあと思ったし、難しくもあったけどためになる本だった。
子供の頃楽器を習った時に先生が楽器が上手い人と教えるのが上手い人は違うって言ってたんだけどこの本もまさにそんな感じなんだなと思った。藤田先生の漫画が面白いとは思わないし絵もなんだか雑な感じで綺麗だとは思わないけど、この本は読む価値のある本だった。面白かった。
藤田先生の読者じゃないので読みました(笑)

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

これは藤田和日郎から、漫画を愛するすべての人へのラブレターだ。
藤田和日郎が全力で愛してるぜって言ってくれる。
こんなの泣くっての。

どんな種類でもいいのですが、クリエイターなら一回読むといいです。
こんな師匠が身近にいたらなあって思わずにはいられないですよ。

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2017年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017/6/18
発売すぐに買ったけど読むのは今頃。
読者だけど読んじゃいました。
前から熱い人だとは思っていたけどやっぱりめちゃくちゃ熱い人でこっちまで熱くなった。漫画化志望じゃないのに。
好きなもの人に言わなくなったもんな~
熱く語るなんて滅相も無い。
人に心のうちを見せるのが怖くて怖くて避けてるうちに自分でも何が好きだかよくわからなくなってどうすれば熱くなるのかもわからない現状ににっちもさっちもいかない八方塞出口はどっち?って日々なんだけど、こういうことをすれば出られるのかも。
からの最終章。
「耳あたりのいい言葉」はコワイと来た。
スゴイスゴイ!大興奮。バレてる!
耳あたりのいい言葉で言い逃れること多いもん。私。
本音を言わず小手先で無難で美しいことを言いたがるのよ。
それで切り抜けてしてやったりってかっこ悪いなぁ。
でもサラリーマン的には時々は仕方ないねん…
でもなでもな、一生懸命やろう。好きなものは好きと言おう。
怖くても考えてもがいて真面目にやろう。
藤田和日郎のファンって見る目あるんだから、私。

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2017年06月18日

購入済み

これは社会人の教科書

少年期に多くの少年がちょっと位は思うであろう
「漫画家になりたい」
多くの少年達と同じく、気がつけば何の関係も無い業種で管理職のオジサンになっている私ですが、新入社員や就職を目指す学生に読んで貰いたいな、と思いました。

この本に書かれてる事は、漫画家さんだけのものじゃない、社会人の心得です。社会人になって20年以上経つと解ると思う、フジタさんとムシャさんが如何に優しいかって事が。

自分の仕事が評価されない時、評価されない理由を教えてくれる人は少ない。フジタさんの様に教えてくれる上司が居たら、それはラッキー。大抵の大人は「アイツ使えないな」でおしまい。
「全然駄目だけど、ここを直してまた持っておいで」こんな客に出会えたら凄い幸運。普通は客の要求に全然満たない物を持っていけば、それで終了。次は無い。

ラッキーな上司と客に恵まれた人を体験しながら一人前の端くれまで育てて貰う事を疑似体験出来る良書。

漫画家志望じゃない人の方が納得して読めそうな気はします(笑)

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2017年02月07日

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マンガだと思って買ったら、まさかフェイクドキュメンタリー小説だとは!
とはいえ、仕事本としてとても興味深い一冊。

「好き」が個性だから。

は、至極名言。

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2017年02月05日

Posted by ブクログ

物語を作るときの秘技のようなものが詰め込まれていて、これに従っていたらもしかしたら面白い物語が書けるんじゃないか、って気になってくる。それに、藤田先生の言葉は先生のマンガと同じくらいエネルギーに満ちていて、読めば読むほどに気持ちが奮い立つんだよなあ。人間やマンガに期待し続ける藤田先生の姿に胸が熱くなる。この人のマンガの、そういうところにいつも救われてきたんだよなあ。

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2016年07月15日

Posted by ブクログ

藤田和日郎、新人アシスタント育成術を語る!
という歌い文句が帯にあります。

ビジネス書のような煽りですが、育成術というより漫画に対してこういう風に感じて書いています!という決意表明みたいなものかな。そこまで大上段に振りかぶっていないようにフォローしてますが。

とはいえ、新人や後輩に仕事を教える時にこういう言い方したいなぁ、と思うことも多々あり。ブレないことだよね、教える際に。それが一番難しいんだよなぁ。
こちらとしてはブレていないのだけど、受け取る方が矛盾を感じてしまう言い方になってしまっているんだよなぁ。
担当の武者さんに言われたこと、それを噛み砕いて伝える藤田和日郎さんがいるというのは、いい環境です。この二人がブレてないから、伝わるんでしょう。

ブレないって、大事だ。
だから、藤田和日郎作品が好きなんだ。そう思えた、再確認でした1冊でした。

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2021年03月22日

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『うしおととら』などを代表作として持つ漫画家、藤田和日郎氏が漫画家としての大切なことを語ります。漫画家にとってまず大事なのはコミュニケーションをしっかり取ること、好奇心を持つこと、編集者に言われた助言を自分の頭で噛み砕き考えて血肉に変えること、自分の「好き」を追求すること、そのためには精緻に言語化すること。そういった内容を読み手に優しく語りかけ、諭すような語り口調で綴られています。これは漫画家に限らず職業一般に通じると思います。特に本書の最後のほうに書かれている「オリジナリティ = 好き」はとても大事。著者の新人に対する愛情を感じました。良書です。

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2017年06月14日

Posted by ブクログ

漫画家志望の方向きの本。

漫画を描いたことのないど素人ではなく、すでに描いていてプロになれるかどうかというラインの方向きに書かれている。

「好きを突き詰めることが個性につながる」とか、ヒントになるようなことがたくさん書かれていた。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

新人アシスタントとして、漫画家になるために。

己が漫画家を目指す人、という状態で
プロと編集者に話しかけられ続けてます。
読んでいくと、どうしてそうなのか、どうなるのか、を
考えさせられるのもありますが、納得するものも。
己一人の脳内で完結していくとはいえ
どこかしら下地がある。
ならばその下地をどう作ってくか…。

一歩一歩、漫画家になるために準備して考えて。
目指さない人間が読んでも面白かったので
目指している人にとって、いい内容かも、です。

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

この漫画家さんは、以前漫勉というテレビ番組でみて、面白いなぁと思って気になって読んでみた。漫画家目指してないけれど笑
編集者さんってなんで漫画も描けないのに偉そうだなぁと思ったりしたけれどちゃんとお互い向き合うと漫画家だけでも編集者だけでも生み出せないヒットが出るんだなぁと実感。とはいえ絵も話も作り上げる漫画家さん、やっぱり週刊誌はハードすぎるなぁと思う。

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

新人漫画家に語りかける構成で読みやすい。

無口禁止!というのはいいなぁ。とにかく職場は明るく。コミュニケーション大事ってこと。

これは対編集者も同じことで、藤田和日郎の仕事場から多くのプロ漫画家が輩出される理由がわかる。

気になったのは以下。

・情念を込めて線を引きな
・感動するネームを描け 人の心が変わるもの
・主人公を立たせてそのあとで世界観をつくるのが少年漫画の基本
・なんで?を突き詰めるとキャラクターが立ってくる
・ストーリーは欠けてるものが満たす
・外に答えを探すな、内を見つめろ

あと、映画『オーロラの彼方に』は想像以上のハッピーエンドらしい。

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2018年08月22日

Posted by ブクログ

会話形式で簡単に読めるが、大事なところも読み飛ばしてしまいそうになるのが欠点。もう少し要約をつけるなりしてもよかったのでは。

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2017年05月02日

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