チェゴさんのレビュー一覧
レビュアー
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面白くなってきた
まずは最終巻とならず良かったです
ここまでの凄く正直な感想として、売れそうなキャタクターと売れそうな設定、一定の面白さ…キラリと光るものもあるけど…でも……と新刊が未購入のまましばらく未購入続巻リストに残るタイプのマンガでした。
今巻もそれで新刊発売から数日放ったらかしになっていましたが、読み始めると
グイグイ熱い展開に引き込まれ「あれ?これ最終巻じゃねぇの?」と思いながら一気に読み切ってしまいました。
この作品の魅力はバトルではないのですが、今巻ではバトルを通して主人公達が取り戻したい、あるいは創り上げたい平和で平穏な日常が強く意識できて良かったです。
「第一部完」の文字に「あー…面白くなっ...続きを読む -
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これは社会人の教科書
少年期に多くの少年がちょっと位は思うであろう
「漫画家になりたい」
多くの少年達と同じく、気がつけば何の関係も無い業種で管理職のオジサンになっている私ですが、新入社員や就職を目指す学生に読んで貰いたいな、と思いました。
この本に書かれてる事は、漫画家さんだけのものじゃない、社会人の心得です。社会人になって20年以上経つと解ると思う、フジタさんとムシャさんが如何に優しいかって事が。
自分の仕事が評価されない時、評価されない理由を教えてくれる人は少ない。フジタさんの様に教えてくれる上司が居たら、それはラッキー。大抵の大人は「アイツ使えないな」でおしまい。
「全然駄目だけど、ここを直してまた持っ...続きを読む -
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グイグイ引き込まれる
特にプロレスファンという訳では無いのですが、森達也の作品がわりと好きで、立読みしたところ面白そうだったので購入しました。
本作は、戦後の日本とアメリカで、観客と関係者の憎悪を一身にニヤニヤとわらいながら浴び続けた悪役レスラー、グレート東郷に視点を当てたドキュメントですが、読んでいるうちに、当時の「社会」が見えてくるような気がします。
それと同時に、グレート東郷という人物にだんだん興味が湧いてきて、活字に吸い込まれました。
文章や内容としては、いつもの森達也らしく終盤の絶妙な尻切れトンボ感はありますが、作家のスタイルなのかな、と、慣れてしまったので気にはなりません。
間違いなく良作です。...続きを読む