あらすじ
修学旅行だと思って連れてかれたどこかの島。そこで宣告されたのは殺し合いが始まることだった。28日後に来る迎えの舟に乗れるのは5人だけらしい・・・・。突然の出来事にうろたえる優柔不断で弱気な西部(にしべ)君。果たして彼は生き残ることができるのか。かわいくてみえてくらっちゃう、ねずみデスゲーム開幕。
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Posted by ブクログ
修学旅行の最中、突然連れ去られて「これから殺し合いをしてもらいます」と告げられて物語が始まる。
いわゆる、バトルロイヤルを、ネズミに置き換えて描いた作品。
キャラクターは全員ネズミ。でも、個々のキャラクターの心情はかなりリアルに描かれていて、青春群像劇としてとても優れていた。仲間意識だったり、恐怖だったり、恋心だったり、人を殺すリアルさが丁寧に掘り下げられていて、とても魅力的だった。まさに高見広春のバトルロイヤルを彷彿とさせる、巧みな心理描写で読む手が止まらなくなった。
後半では、ユニバース25という、動物実験のモチーフにした設定が登場して、実験動物として生かされているネズミたちの鼠生について考えさせられる展開に。ただ、3巻で打ち切りになってしまったようで、バトル終了を待たずに幕切れ…悲しい。
それにしても、ユニバース25という実験についてたくさん調べたのだけれど、とても恐ろしくも、興味深い実験だなあと。
どんな結末になったのか気になる。。。
Posted by ブクログ
擬人化されたねずみが同級生達とバトルロワイヤル
あとがきがキャラクターの背景を説明していてこれがまた良い味を出していると思う 。今後も各キャラクターの背景が現代社会にマッチ(投影)しているとすると2巻も期待である。(私は単行本派)
オマージュかパクりか2次創作か
喋って2本足で歩くネズミによる「バトルロワイヤル」
作品としては大変面白いけど、モヤモヤするのはクレジットにバトルロワイヤル原作者高見広春や漫画版バトルロワイヤルの作者田口雅之の名前が無いという事
「え?講談社?え?良いのコレ?」
舞台設定は小説バトルロワイヤル(太田出版)そのまんまだし、回想への入りなど演出は漫画版(秋田書店)そっくり
同人誌なら良いかもしれないが、講談社がクレジット入れないでオリジナル作品としてそのまんま出すのはヤバいのではないだろうか?
買って読み終えてから「あれ?原作クレジット無いの??」と気付いた…
内容が面白いだけに凄く残念だし、人気が出てから問題になると不味いと思うので、ここは是非原作者を「原案」としてでも許可を得て続けてほしいところ。
繰り返すが、キャラクター自体も枝葉のストーリー自体もオリジナルだし、内容も面白い