著者のデビュー作。
潮(うしお)が家の蔵にあった地下室で、一匹の妖怪に会うところからはじまる。
はじめはよくある妖怪退治ものなのだが、だんだんと槍にまつわる話に移り、死んだと思っていた母親の秘密、妖怪「とら」の正体、などなど、どんどん話が広がっていく。しかし、バラバラした感じはなく、ちゃんと最後の一点に向かって収束する。途中のやや中だれするようなエピソードにもちゃんと意味があったことに驚き。脅威のストーリーテラー。
結構長い話なんだけど、途中で買うの止めようかなーと思わずに最終巻まで買い続けさせるだけの力がある。