藤田和日郎のレビュー一覧
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ネタバレダッジモンド家の舞踏会のシーンが大半を占める。
意図せず食事の席に誘われてしまったエルシィ一行の危なげななりとりが、コメディチックで面白い。
ややあって、舞踏会に潜入していたジャージダとエルシィとの対決の運びとなる。
さすがに今まで戦ってきた追い剥ぎの一団なんかとは格が違う相手で、エルシィは傷まみれの大ピンチ。
息も絶え絶えなエルシィに、メアリーは禁じられていた一手を施す。
回転剣術が見せ場だが、回り過ぎると何やってるか分かりづらくなるのが難点。
舞踏会から帰ってきた後、仲を深めるエルシィとパーシーに、己の中の怪物を自覚するメアリー。
このときの歪んだ顔が、さすがと言うべきもの。
も -
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ネタバレ冒頭の、メアリーとその父が乗った馬車を襲う追い剥ぎ集団 対 追いついたエルシィ&パーシーのコンビとのアクションシーンが見もの。
ぬかるみで上手く足運びができないエルシィの窮地に、ゆらりと現れ、助言を与えただけで、ふらりとまた去っていく謎のフードの人物。
後半はエルシィがテストがてら舞踏会に出席させると言うことで、ダンスや振る舞いの特訓。
戦闘では機敏に動けるのに、ダンスはダメダメなエルシィ。
男性パートナーが要るので、頑丈なパーシーがその任に付く。
礼儀作法の先生として、メアリーの歳下の友人であるエイダが来る。
電卓の祖先みたいなものをいじっていたり、色々と変人気質みたいで。
結局、言い -
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設定からして好みだし、歴史改変ものというテーマも好きな上、かなりみっちり参考文献も用意されてるみたいで今後の展開に期待が持てる。
女性の権利への強い意識や、誇張にすら思える男性至上主義的な世界観に首を傾げないではなかったけど(現実でそう是正するのに反対する訳でなく、実際どうだったのか、またこういう物語を描くのにメアリーは相応しい人物であるのか、強いテーマ性のために捻じ曲げられたものはないか、などの懸念)、参考文献からすると、実際にそういう意識を持った人物だったようで、こちらの不勉強がよくわかった。
勿論、エンタメとして妥当と思える歴史観に改変を施す行為は否定しないけれど、大きな嘘が既にあ -
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新展開
いきなり、サーカスっぽい話にとなりましたね。虎の逃亡、そこへ獅子を駆る謎の少女が現れそれを勝としろがねが手助けし――。そんな事件でここまで無敵とも思われてきたあるるかんも人間の操るものであり以上その速さには限界があり、それを対虎との戦いでしろがねが自覚していたのが何か新鮮でした。
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面白い
勝への人形使いたちの執拗な攻撃は続き、対する勝はそれに対しその頭脳とその人形使いとしての腕で対抗。この危機の中にあってもあるるかんは相変わらずの強さ、それを操るしろがねも含めその絶対的強さへの不安は現状まったく感じませんね。メンタルが弱いのがしろがねの弱点ですが、それも今では勝が支えていますし。新たに出てきた新キャラたちがここからどう2人に関わっていくのか、5巻も本当に楽しみです。
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止まらない面白さ
たった3巻だってのに、物凄い濃密なストーリーです。王道の少年成長譚でありながら、懸糸傀儡を始めおどろおどろしたギミック満載なオリジナリティ溢れる絵面と言い、まさに藤田和日郎ワールド全開。
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面白い
いきなり2冊目で恐ろしい運命に奔騰される勝、いや、こんなのよく少年誌で発表できたなという感じです。おじさんも気持ち悪いけど、お父さん、さらに気持ち悪い。この漫画、おっかない、でも凄く面白いです。
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良作
主人公『まさる』と複雑につながる人間関係にコミカルを混ぜつつ、時に鳥肌の立つような感動を味わえます。
物語は~の章、と進行していくので、読み終わった後には小説を読んだかのような心地よい余韻が残ります。 -
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良かった
『うしおととら』の中で特におすすめなのがこの巻の「風狂い」。この話で「妖怪退治のヤリを持ったただのガキ」だったうしおが人間的に一歩成長。成長した瞬間のうしおの姿にカンドー。
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段々と面白く感じてくる
苦難にぶつかっても真っ直ぐな瞳で見つめ、乗り越えていく姿に感動します。また広げた風呂敷が終盤になるにつて綺麗に織り込まれていくのが読んでいても清々しいです。
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傑作
化け物とか魔物とか悪魔とか、人外と人間がタッグを組んでバトルする漫画は山のようにある。その膨大な漫画の中で至高の存在と思っているのが、とらとミギー。
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ちょっと重い社会問題が背景
上下巻で完結すると思っていたらもっと続く話だったとは。。。1800年代の社会での女性の地位向上に振りすぎて少し説教くさいところもあったが、女性作家とエルシーの関係性が中心の話で時代背景的にもおかしくはないか。エルシーの成長や勧善懲悪のストーリーは楽しいが、早くクライマックスを見たい。
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女性版フランケンシュタイン
あまり短編ものは登場人物に感情移入する前に終わってしまって好きではないのだが、作者の力量で初っ端から掴まれてしまった。少し史実を交えた外国の昔の話というのも個人的にはツボ。ありそうでなさそうな派手なアクションと、フランケンシュタインの女性版として蘇った無垢なエルシーの下巻での活躍とエンディングが楽しみ。