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身の丈ほどもある大きなトランクを持った少年・才賀勝に「サーカスに連れて行ってくれませんか」と頼まれた、拳法家の青年・加藤鳴海。そこに人間と見紛う奇妙な人形が現れ、勝を連れ去ろうとします。拳法が通じない人形相手にピンチを迎えた2人の前に現れたのは、謎の銀髪の美女・しろがね。さあ、ここに世紀の機巧活劇が開幕する――。
不死の体を持つ人間「しろがね」と自動人形(オートマータ)との闘いを、国境そして時空を超えて壮大なスケールで描いた藤田和日郎先生の代表作。
これほどまでに人間の持つ感情、喜怒哀楽全てがビビットに描かれた作品を私は他に知りません。ストーリーは闘いを中心に進んでいくのですが、その闘いに身を投じた「しろがね」達の生き様、闘いに巻き込まれた人間の悲劇、そして「しろがね」ではないものの大きな鍵を握る存在である勝の成長――その全てがクソデカ感情でもって読者の胸に迫りくるのです。
登場人物たちは火傷しそうなほどの熱さを持った愛すべき奴らなのですが、物語は彼らをあざ笑うかのように残酷な展開を見せます。なので、後半は傍らにティッシュのご用意を。
「面白い」「ドキドキする」「泣ける」「感動する」「怒りを覚える」「声を上げて応援したくなる」。こうした漫画体験の全てが詰まったこの作品、陳腐ですが、読まないと人生の半分損してると言わざるを得ません……!
Posted by ブクログ
疲れて、足を止めたくなったとき背を押してくれるのは、逆境に負けずに進む人物の姿。「ではどうすれば進めるのか」という疑問に、「からくりサーカス」は才賀勝ら登場人物の生き様を通じて「他人の視線を受け止める」というひとつの答えを提示してくれます。
キャラクターの一人がシェイクスピアの言葉を引用して曰く「この世は舞台、ひとはみな役者」。この言葉が象徴するように、からくり人形らとの闘いという物語全体を通じて、重要な舞台を「サーカス」に設定。あたかも登場人物らはサーカスの舞台で精一杯自分の人生を演じ抜こうとしているようです。だからなのか、作品に登場するキャラクターのうち、成長して勝利をするのは、舞台にいることを意識し、他人の視線を受け止めて背筋を伸ばして前を向こうとする存在。逃げ回ることをやめた才賀勝も、当初は他人の活躍を見るだけだったが、少しずつ自分も見られる存在となっていきます。「自分なんか」と思ってしまったとき、この作品を読めば「誰かが見てくれているかも」と思い、もう少しだけ生きて前に進もうと思わせてくれるかもしれません。時間軸や古今東西の名作からの引用、伏線の使い方も見事なので、複雑な物語構造が好きな方もぜひ。 (bookish)
Posted by ブクログ
時間が無かったので、主にからくり編を中心に一気読みしました。本誌で一度読んでるので。
初回ぱっとしないなと思っても、からくり編が始まるまでは読んでみた方が良いと思います。(7…巻…?)
「うしとら」より「からくり」の方が「心」を描いているなぁという気がします。恋愛色が強めです。
うしとらの時からもそうでしたが、退場の仕方を描くのがほんとうに上手い。死ぬっていうか「退場」なんですよね。
ルシールに始まって、アンジェリーナや正二、ギイ、ドットーレザマァwwを含む最古の四人も、読み終わったあとに必ず、ああああああああああってなります。好きになっちゃいます。
パンタローネとアルレッキーノの狂喜乱舞っぷりはひとコマだけどすごくよいです。良かったね良かったね。
特にフランシーヌ人形の最期が本誌で、表紙ではなく最後カラーっていう演出で、ああああああああああああ加減が半端なかったのに、単行本になるとただのカラーであったであろうだけのボケっぷりでなんだか勿体無いです。
死にゆく者に「良かったね」と思える漫画も珍しい。
なんでこうしたとか、なんでそうしなかったとか、揚げ足のような引っ掛かりはあるんですが、それに目を瞑れる人なら名作と思えるんじゃないかなぁと思いました。
「うしとら」と「からくり」どっちがいい?って話に数回なったことがあるんですが、いつも即答で「うしとら」でした。
本誌で一回しか読んでなかったんですが、一気読みしたら今度から「好みによる」と答えるようにしようと思いました。
でもからくりには「とら」が居ないので、私はやっぱり「うしとら」派です。めっちゃ好みの問題です。はい。
名作です
絵が苦手で、読むのを避けていた方!いると思います。それはもったいないです。
これは本当に名作です。最初、勝は、弱い部分がたくさんあり、共感するポイントも少なめですが、どんどん魅力的なキャラへと成長していきます。
読むのが止まりません。
約30年前の作品ですが、アニメも見てないので完全初見
もう伏線なんだろうなという部分が多すぎて覚えとくの大変そうですが、勝がどのタイミングで『逃げない』を選べるようになるのかが楽しみ
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少年・青年マンガ
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