藤田和日郎のレビュー一覧

  • うしおととら 32

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    レイシャ、かわいそうに… ねむってしまったろうな…
    でも めずらしいブリキのオモチャもあるし… ゆるしてもらおうか…

    ……よ…

    え?

    今…帰ったよ…あけとくれ…
    今… 帰ったよ…



    おかえりなさい あなた。 おかえり お父ちゃん。

    おそく…なって…ごめんよ…

    レイシャ、さァこい、ほら、おみやげだぞ。
    わぁいありがとう、お父ちゃーん。
    あら、よかったわねえ、レイシャ。 うん、あたし お父ちゃん大好き! あらあら。

    ママ…おじちゃん…死んじゃったの…

    …ううん…
    自分の家に… 帰ったのよ…
    (第五十三章「約束の夜」)
     

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    2009年10月04日
  • うしおととら 31

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    シャガクシャ様… 同じ、土をほりおこすのでも―――
    剣をもって、ただほりかえすのと… 植物の根が土の間を割り進むのとでは違いますでしょう。
    同じく土を痛めても、種はやがて実をつけます。

    ふん、町娘の分際で万の兵を率いるをこの私に説教とはな………

    そんな!恐れおおい………
    ただ… 先程、貴族をこらしめたあなた様のお姿は……… 剣で土をほるように見えましたので…

    この私に種をまけとでもいうのか… 種は何だ?

    さあ… でも…
    憎しみは… 何も実らせません。
    (第五十章「とら」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 29

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    本当は、伝言もあの機械も渡さないつもりだった。 行かせないつもりだったから! でも…行くんなら…獣になってもいい…
    無事で帰ってきて!お願い! どうか無事で…
    ド・ウ・カ ブ・ジ・デ…

    麻子… 大好きだ。
    (第四十七章「混沌の海へ」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 28

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    造れぬ……… あれほどの獣の槍は我らには造れぬわ…

    そ…そうじゃ。そして、あの槍を持つあの人間が、あの妖と二体で戦う時―

    あのにたいはまさに… まさに…

    二体で一体の妖!
    (第四十四章「季節石化」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 27

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    オレの…手につかめなかったもの…
    十郎の手… 徳野さんの命… ジエメイさんの母ちゃんの服のそで…

    ジエメイさん…

    オレはあの時ジエメイさんを… つかめなかった……
    どうしてつかめなかったんだろう… そうすりゃジエメイさんもギリョウさんも死なずにすんだのに……

    何だよ。ありゃ、しゃあねえだろオが…

    いや…… ホントは…わかってるんだ。
    オレは命が惜しかったんだ……… オレがもっと先まで飛んでたら…ジエメイさんをつかんでた。
    オレが死ぬ気で飛んでたら…

    ドアホウ。そんなコトしてたらおめーも燃えてたろーが!!
    見ろ、あそこだ。 くだらんコト考えてねーで用意しろ!

    ああ。
    もう誰も… こぼ

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    2009年10月04日
  • うしおととら 26

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    うっ、うしお!? 何だよ放せ、じゃますんじゃねえ!

    だめ…だ。

    何でだよ!?

    …鏢さんの…手を見たことあるか…
    傷で埋めつくされた手…
    きっと鏢さんは…奥さんや…子供をそいつに殺されて…死ぬほどの思いをして、そいつを探してきたんだ…
    戦って…探して…また…戦って… 普通の人だったのに……
    そいつさえいなければ… いい父ちゃんとして、痛い思いもせず、辛い目にも、あわずにすんだのに…
    紅煉は…おまえのもんじゃねえ…
    鏢さんのものだ。
    (第四十一章「獣群復活」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 25

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    TATARIを…打ち破る力は… 残念ながら… 今の科学には……ないわ。
    で…でも…
    …人間に…それを打ち破る…力が…あるとすれ……ば……

    理不尽なことに怒る…心…
    他の者を…命をかけて思いやる…心の中に… あるの…かも…ね…
    そして… それを持つ…あの子らのような者こそが…なれるのだと…思う。 超-形態の…悪しき…力をはねかえし…打ち砕くもの…
    TATARI BREAKERに……
    (第三十七章「TATARI BREAKER」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 23

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    証言十五―― あしたの朝、赤ちゃんを探しつかれた男親と… 目を赤くはらした女親は、玄関の前に、赤ちゃんを見つけるだろう。
    赤ちゃんの乗った木の舟には小さな木の実… 古いおもちゃ… 金色の毛が一本、そして――
    満月の光のかけらが少し―――
    高千穂空屋敷“宿直”の日誌より――
    (第三十五章「満月」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 20

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    なァ…おまえ… ミノルは目ェ…よくなる…かな?

    ……ああ…

    そしたらよ…… オレを見てよ…
    お父さん… なんて…いって…くれるかなァ?

    あったりまえだろ!


    えへへ… おめえ… やさしいなァ。
    ミノルみたいだよ…
    (第三十一章「ブランコをこいだ日」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 19

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    とらちゃん…「大事なら泥なんて何だい!」ってうしおくんいったわ…
    きっとその人達…泥に汚れちゃうより、大事なことあったんじゃないかなあ。
    (第三十章「愚か者は宴に集う」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 18

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    もう一回…聞くよ? ママ。
    ぼくをだましてたなんて、 ウソだよね…?

    ええキリオ… 愛しているわ…

    また、
    ウソなんだね。
    (第二十八章「檄召〜獣の槍破壊のこと」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 15

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    生きてりゃさ……なんでこんな目にあうんだとか――なんでオレばっかり――とかいう目にゃ山ほど会うわなァ。事故とか病気とかな。 なんでかなァ、?現にさ今、私らがこんなに恐ろしい目に会ってるのに、のほほんとメシ食ってる人間もいるんだよなァ。
    不公平だよな。何でだと思う?
    わかんねえのさ。
    いろんな不幸がなんで自分に起きるのか…なーんて、 先生にも私にも……だれにもわからんのさ。
    でも… 抵抗するしかないもんなァ。
    そのなんだかわからんもんにスネてみても…逃げてみても…仕方ねえもんなァ。
    みんな…自分のため、家族のため、 抵抗するんだよなァ。

    そんなコト…わかってる…

    なら一緒に抵抗してくれる自分

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    2009年10月04日
  • うしおととら 13

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    でも――ジエメイさんは、そんなギリョウさんとオレを見つめ、少し困ったカオをしたあと……
    微笑ったんだ…
    (第二十二章「時逆の妖」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 12

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    なんかだんだん腹たってきたぞ。
    わしは妖だからいい。人を喰おうとムチャしようとよ… だけどよ…
    だけどよ!

    きゃああとらちゃん!!

    おまえは人間だろうが!
    (第二十一章「変貌」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 11

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    なあ、うしお、おまえ体内に行く時いったよなあ。

    うん?

    男って、一生のうちに何人の女の子の涙をとめてやれるんだろってな……

    う…うん…

    おめえならきっと… 望んだ数だけな。
    (第二十章「追撃の交差〜伝承者」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 9

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    やっとわかったぜ… オレが おめえの… 気合に… 負けたのァ…
    おめえが… お天道さんに…… ツラァ向けて… 立ってるからだなァ。 ボーズ… オレは…
    オレは… まっすぐ… 立ってるか…?
    (第十七章「霧がくる」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 7

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    おまえは人間になれない…
    おまえは、なまはげにもなれなかった… 元の飼い主の史代さんを襲った時、猿であることもやめた………

    うわああ、助けてくれ!体が乾いちまうよう!!

    なまはげでもない、猿でもない…
    おまえはそこでかわいてゆけ。

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    2009年10月04日
  • うしおととら 5

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    オマエが泣いた時からオレはもうどうでもよくなっちまってたよ。そしてわかったよ。
    ああ、オレが一番聞きたかったのは、この一言だったんだってな。
    兄キ…かがり…泣くな これでいいさ。 でも…
    生き続けるなら人間の格好をやめちゃいけない… もうこの世にオレ達の生きる場所は…
    ないのかもな……

    なんでだよ……


    雷信兄さんやかがりとずうーっと、 三人で暮らせたらいいなあ。
    (第九章「風狂い」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 4

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    それにしても疑問が残るのは、このボイスレコーダーです。 何故機長はこんなことを言ったのでしょうか?第三者でもいるのでしょうか?
    意味不明の部分を読み上げてみましょう。「こいつはわれらをまっていたんだ!そうだ、こいつは」
    こいつは、空にいるんだ!
    (第七章「ヤツは空にいる」)

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    2009年10月04日
  • うしおととら 33

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    妖怪漫画が好きな俺にとって、原点はゲゲゲの鬼太郎ですけど、これを読んでまた火が付きましたね。
    この作者の絵も、構成もすべて好きです。

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    2009年10月04日