藤田和日郎のレビュー一覧
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王道に倣ったバトルマンガ
数年前にアニメを見て。
キャラが全員、年齢が若すぎるのに長身。それは作者のクセなのでかまはない。
主人公に笑はせないと死ぬ病、なささうでありさうな病気を設定した。しかも追手から逃げる側でなく、あくまで第三者。だから、敵への憎しみ、勝への愛情みたいなのがうるさくない。戦ふ理由も、陳腐な正義漢ではなく、一応病だからともとれる。
異能力頭脳戦ではなく、王道バトル。キャラクタも全員愛着がもてて、グロテスクでない。しかし、オリジナリティは人形使ひにあり、紋切型ではない。
1巻で親族絡みの遺産を狙った犯行だと明かされるが、それなのに手垢がついた設定だと感じさせない。 -
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ネタバレ劇団四季の観劇前の2日間で上下巻を読んだ。
原作読んでから観に行ってよかった〜!!
劇のストーリーは原作と少し違うけど、大筋は同じだったので、初めてのストーリーを理解するリソースを劇を楽しむことに回せてよかった。
劇の方の感想になるけど、デオンの役者さんが素晴らしかったし、フローの最後の慟哭は息を呑んだ…観れてよかった。
漫画は、初めてこの著者の作品を読んだんだけど、なんて力のある絵を描く方なんだろうと思った。一コマ一コマの迫力がすごいのに、読んでいて疲れない!
ゴーストであるグレイがキュレーターを相手にフローの人生を語っていく…最初は歪な関係だったけど、ともに苦難を乗り越えて、お互いを知り -
Posted by ブクログ
劇団四季がミュージカル化すると知ってからすぐに購入したものの、観劇前後に読もうと、しばらく積読。悩んだ挙句、観劇後に読みました。
劇場に棲みつくゴースト・グレイと、ランプの淑女・フローレンス(フロー)・ナイチンゲールが主役なのですが、フローがグレイに取り殺してくださいと頼むところから物語が始まります。
ミュージカルとの大きな違いは、藤田先生の描く禍々しい生霊が、ミュージカルでは影でのみ表現されるところですね。漫画を読んで驚きました。ミュージカルの脚本には藤田先生も助言されたとのことで、上下巻の長いストーリーが2時間30分の中にうまくおさまっていました。 -
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日本からフランスへ
仲町サーカスの公演は子ども向けの人形劇なども取り入れ、これはこれでほのぼのとしたエピソードでした。
一方、舞台はフランスに飛び、銀行強盗一味を捕まえる大道芸人も。左腕だけ残していた鳴海さん、瀕死状態だったところをギィさんに助けられ、然るべき治療を受けていましたが、詳細な記憶はまだ戻ってきていないようです。
今までにも示唆されていた、しろがねさんの生まれ育った家が出てきます。
真夜中のサーカスのイメージも良いです。北米のエピソードも、いずれ繋がるはずです(この辺はTVアニメにも出てきていた)。 -
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サーカス話が続きます
リーゼロッテさんも仲町サーカスに加入し、トラックを寄贈し、改造して荷台で生活できる空間も作りましたが、これって確かに違法改造でしょう。
団長さんの過去編(事故死したフサエさん等も)も作品に厚みを加えています。この辺、尺の都合であまりTVアニメには入りきれなかったのでしょう。
金融機関での籠城事件に続き、しろがねさんの古巣でのサーカスのエピソードも。
内容は良いのですが、やはり雑誌掲載時のカラーページはそのまま収録して欲しいものです。
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リーゼロッテと猛獣対決
この巻のエピソードはあまりTVアニメには出てきていなかったと記憶しています。仲町サーカスも絡んでの凶暴なアムールトラ逃亡騒ぎで、海外からライオンと共に駆けつけてきたリーゼロッテさんが危ういです。
サーカスの面々も、だんだんと巻き込まれつつあります。
出てきた動物学者がちょっとしょぼかったですね、意図的にそうしているのでしょうが…… -
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巻き込まれた鳴海さん
TVアニメ、以前、見ました。なのでお話そのものは概ね覚えています。
個人的には外人、と呼ぶのは……ただあるるかん等々の動きとかはやはり好きです。
鳴海さんの活躍と成長とかもこの作品の見どころですねー。 -
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並行して進む二つのサーカス。リンクし交わるそれらが、胸に熱いものを覚えさせる。落とし物ギイ・クリストフ・レッシュが彼岸から此岸へと渡ることで、仲町サーカスに化学変化を齎すのだったか。楽しみだね。ナルミとルシールと、新しい旅の仲間にも期待だ。
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仲町サーカス団の面々の過去。ややご都合主義的な展開だが、色々な重い過去を乗り越えてきたんだから良いのかも。サーカスをするしろがねは生き生きとして楽しそうだった。自分はこうなのだから、と自分を抑えるしろがねが、本当に自由になれる日は来るのかな。
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しろがねと真夜中のサーカスの闘いキタコレ!最古の四人カッコイイとかナルミの師匠物凄い強いとか当時想像も出来なかったよ。ナルミとマサルを絶対会わせないとか読者人気を見ながら構成考えるとかうしおととらとの違いに戸惑うもココからが超燃える展開!
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勝の異常なほどの集中力と記憶力開花、グリモルディと阿紫花「お代はいかほど、いただけるんで?」は格好良い!「おまえは、おっかしいよな」が、鳴海としろがね今生の別れのようで、後の事を考えても分かっていても、やりきれない。