藤田和日郎のレビュー一覧
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ネタバレ麻子がどんどん可愛くなっていく第15巻。
「すげえスピードで走る妖の背から、飛び降りる女」かっこいいなあ。
『うしとら』の良さって、市井の人々の描き方にもあると思うのですよ。
それこそ名前も出てこないような普通のおっちゃんやおばちゃんが、ちょいちょい良いことを言う。良いことだけじゃなくてテメエ勝手なことも言う。ささやかな夢も語る。
普通の町で普通の人たちが普通の暮らしを本当に普通に営んでいるのが土台にあるから、最後のとらの台詞にも妙な説得力が。
あと、青函トンネルがいまだにちょっと怖い。
【第二十五章】 山魚編完結
【第二十六章】 vs 一角(いっかく) -
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ネタバレ著者近影が既に面白い第14巻。藤田のそういうところが好きだ。
世の中には抗い難いものっていうのが厳然とあって、それに「運命」と名付ければ安心して流されることができるし、都合のいい言い訳にもなるんだけど、実はそれって「抗い難い」だけで「抗えない」わけじゃない。
そういうことを教えたり教えられたり、励ましたり励まされたりしながら、潮の旅は終局を迎えます。
いやー、それにしても凶羅いいなー。
民間人にも容赦しない、どストレートな烏合の衆批判はスカッとしますよね。
【第二十三章】 雪女編完結
【第二十四章】 閑話
【第二十五章】 vs 凶羅、vs 山魚 -
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ネタバレ壮大な物語の中でも特に重要な秘密が明かされた第13巻。
ギリョウさんが、ジエメイさんが悲しい。紫暮オヤジが、須磨子が哀しい。
めちゃくちゃ自己中でバカ強い白面の者があんなにも美しいのも、怖いわカッコイイわで大変なことに。
続く第23章の舞台は札幌!
地元が取り上げられるのはとても嬉しい(道外出身の知人は「時計台ってあんな場所にあると思わなかったから初めて見た時超ガッカリした」と。そんなこと言わないでおくれよ)。
巻末の大なぞなぞコーナーも益々パワーアップ。
「ジョルジョーネ=ディ=モンテ=ショスタコビッチⅢ世」って。
【第二十二章】 古代中国編完結
【第二十三章】 vs 雪女 -
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ネタバレ背景のブルーにオレンジの題字が鮮やかな第12巻。大好きな表紙です。いや勿論中身も最高です。
今まで関わってきた主要女子キャラが大集合し、今度は私がうしお君を助けるんだー的な展開は圧巻の面白さ。笑顔を忘れていた子や肉親の死から立ち直れずにいた子達を明るいところに引きずり戻す、そんな潮達の強さを再認識させられます。
私の中の腐った部分は上半身を露わにする紫暮オヤジに絶賛瞠目中ですが、まあそういうのも含めて最高な訳です。
おまけページの「うしおととら すばらしき食の旅 うまみ探訪」も微笑ましい。
【第二十一章】 潮変貌編完結
【第二十二章】 古代中国編 -
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今までみてきた中でもピカイチ、話が終りに向かうほど面白くなっていく恐ろしい漫画。緻密なストーリ展開や独特な絵の表現力に作者の並々ならぬ熱意が加わって、読み終わった後はただそのすごさに圧倒される。キャラも何人出てくるの?ってほど多いのに丁寧に描き込まれていて、工事のおっさんやバスガイドのねーちゃんとかチョイ役で出てくる人までものすごく魅力的。
何よりこれだけの話や絵をこの長さでしかも週刊誌で最後まで描ききったという作者とアシスタントさんたちのすごさには恐れ入る。
ほとんど全話好きだけど、特に鎌いたちの話と真由子がウエディングドレス着る話が好き。 -
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ネタバレ血袴やっつけて純の涙も止まって、あーよかったーって一息吐く間もなく潮が獣化!子供心にも相当衝撃的だった第11巻。私は「それまでの主要キャラ大集合」ってのがとにかく大好きで、それというのも『うしとら』の影響なのかも知れぬ。
そしてお待ちかねの「大なぞなぞコーナー」!どんどんどん!ぱひぱひぱひ☆
自らの作品をここまで茶化し倒す作家って見たことない!
でもちゃんと愛情満載だから全然不愉快じゃない!
ここからも数々の名キャラクターが生まれました……。
全然関係ないけど175頁の礼子さんが尻丸出しに見えます。
【第二十章】 vs 血袴
【第二十一章】 潮、変貌 -
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ネタバレ徳野コートに身を包んだ潮の姿が感慨深い第9巻。
ラスボスは登場するわ光覇明宗側が面倒臭えことになるわ、物語全体の中でも非常に重要な局面に差し掛かってきますが、この巻がスゲエのはそんなことじゃないんだ!
読者からオリジナル妖怪を募る企画「妖怪戦道行」が始まったんだよ!
掲載者の年齢は9歳~24歳、あー子どもってこういう絵描くよねー的な微笑ましい作品あり。なにそれプロなの?というガチ絵あり。天野喜孝系も鳥山明系もゆでたまご系も何でもありで、当時の時代を感じますね……。
【第十七章】 シュムナ編完結
【第十八章】 vs 関守日輪、vs 秋葉流、vs 婢妖バス -
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ネタバレ凶羅初登場の第5巻。
この兄弟好きだー。弟にコンプレックス抱いちゃってる兄貴っていじらしい(どっちもおっさんだけどな)。
そして子供心に自然破壊の嫌さを植えつけまくってくれた鎌鼬編!
こっちの兄弟もいいよねえ。雷信兄さんと十郎兄さんで末っ子かがりを可愛がっていたんだろうねえ。それが……あんなコトになるなんて……(号泣)。
人生で初めて「やるせない」或いは「憤懣やるかたない」気持ちにさせられたのは、この漫画かもしれません。
引用させていただいたのは、「坂口つぁん」の台詞。
市井の人がポロッとこういう事を言ってくれるのにも弱いんです。
【第八章】 vs 凶羅
【第九章】 vs 鎌鼬兄弟
【第 -
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ネタバレ全33巻。藤田和日郎初連載作品。
初読は小学生の頃だったと思うが、もおおおとにかく覚えるくらい読んだ。
間違いなく、私の人格形成に影響を及ぼした漫画(それでコレかよという声は無視)。子供出来たら絶対読ませます。
さて第1巻。
著者近影に添えられた前口上がもうヤバい。
「なんでかわいそうな女の子がかわいそうなコトになっちまうんだよ!!」
これだよ。これが藤田マンガの原点なんだよ。
この言葉が20年も突き刺さり続けていたから、『月光条例』13巻のオビ見た時はガチで震えたもんだ。
【序 章】 vs 巨大化した虫怪&魚妖
【第一章】 vs 石喰い
【第二章】 vs 鬼(羽生道雄)