藤田和日郎のレビュー一覧

  • うしおととら 28

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    あのぅ、脚が、脚が炭化してますよ?第28巻。

    前巻に引き続き、酷い目に遭いっぱなしの潮。ただ、懐かしいサブキャラ達との合流により、ちょっとだけ希望も見えてきた感じ。「全員集合」は長期連載の醍醐味ですね。

    ハマー機関のニコラス、マルコ両博士の男気にウルッときちゃう。
    他にも風体だけはハリウッド映画のダメ新聞記者のような守矢とか、ネクタイ緩めながら黒ジエメイに銃口を向ける厚沢一尉とか、藤田和日郎の描くオヤジ達、シブすぎです。

    付き合い始めても片山を苗字で呼び捨て続ける歩ちゃんもかわいい。

    【第四十四章】 vs 紅煉・黒炎
    【第四十五章】 vs ニュー黒炎

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    2012年09月17日
  • うしおととら 26

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    前巻に続き、ずっと鏢のターン第26巻。

    肋骨骨折も湿布で治す鏢さん。初登場は2巻だけど、その時から妻子の仇の正体は固まっていたんでしょうか藤田先生。だったらスゲエ。
    潮を連れて修行に行くはずだった場所「桃花源」については、外伝の方で補完されてます。

    黒いとら・紅煉なー。鼻面に突き刺さった刀とか超カッコいいのになー。
    中の人(捉影)がブッサイクで子供心にガッカリ。

    続く第43章は辛すぎて正視できません……。

    【第四十一章】 鏢 vs 紅煉
    【第四十二章】 鏢と潮の宅飲み……!
    【第四十三章】 麻子が潮のことを……!

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    2012年07月16日
  • うしおととら 25

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    超泣ける第25巻。

    「ハマー」機関・ヘレナ博士の散り際は見事としか言い様がない。
    科学に裏切られ、それでも科学しかなくて、科学を信じて科学に殉じた女性科学者。かっこいいぜ。

    そして懐かしのあの人たちが再び潮の元に……。
    斗和子ショックを乗り越えてゆくキリオの戦い、涙なくして読めません。
    グレるわけでもスネるわけでもなく、ただ呆然と野宿生活。決して怒ったり憎んだりしない(する発想がそもそもない?)キリオの心の空白が辛すぎる。それが埋まっていく過程にガチでしみじみ。
    っていうか犬はダメだって。反則だって。

    【第三十七章】 「ハマー」機関編完結
    【第三十八章】 キリオ vs 狒狒・白髭
    【第三

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    2012年07月01日
  • うしおととら 24

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    「てろ焼けばっか」10個ください第24巻。

    あー。

    とらに抱っこされてー。

    ってつい煩悩がそのまま言葉になって迸ってますが、こんなの女子うしとらファンの宿願でしょうよ。やっぱり獣臭いのかしらドキドキ。

    ずっとバケモノバケモノしてきた本編に、いよいよニンゲンが参入。
    先鋒の「ハマー」機関キターーー!!!

    生物の作る霊的力場の変化(キルリアン反応)を数値化(キルリアン値)……とか早く実現したらいいのに!と子供心に大興奮しました。
    「科学的に存在を証明できないから『いない』」よりも、「科学的に存在を証明できるから『いる』」の方が面白いに決まってる。

    印象的なのは第三十七章其ノ五の扉絵で、

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    2012年07月01日
  • うしおととら 23

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    ここでとりあえず一段落でしょうか第23巻。

    白面、こっえええええ!!!おぎゃあああああ!!!
    あの眼!作者の筆圧ハンパないです。

    すんごい邪悪なヤツがいて、その邪悪に脅かされて泣かされた者がいて、その者は邪悪なヤツを絶対ブッ殺してやるって固く誓うんだけど、邪悪なヤツは強すぎて。
    ひとりじゃ勝てない。ってことを強烈に自覚させられる。自覚したから、次に繋げられる。そんなターニングポイントだった東西バケモノ対戦。

    西の福耳大将・神野の男気に感激。

    【第三十四章】 vs 白面の者
    【第三十五章】 vs カニマジムン

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    2012年06月30日
  • うしおととら 22

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    巻末の大なぞなぞ妖大戦にて「バイクッ」「ヒーローババーン」等、数々の伝説を生み出した第22巻。「バイクッ」いいなあ「バイクッ」。

    ストーリーのメインは東西鎌鼬による決闘の模様。
    西の3匹のヒールっぷりがスゲエ。本当憎たらしいなあ。
    だからこそ際立つ雷信・かがり兄弟の矜持(と、『GS美神』を彷彿させるかがりのボディコン)。とらも年長者として頼りになるぅ!

    東のカラス天狗・威吹がツンデレで微笑ましい。

    【第三十四章】 vs 神野、雷信・かがり・とら vs 仍・梟・杳

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    2012年06月28日
  • うしおととら 21

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    さー、また新たな局面が動き出しますよ第21巻。
    東の妖どもと西の妖どもの妖怪大決戦!やってる場合か!(←ツッコミ)

    本来は目的を同じくするはずなのに一枚岩になりきれず、「だったらウチらはウチらで勝手にやらしてもらうから!」と西日本のバケモノが大暴走。潮と縁の深い東のバケモノはボッコボコにされるわ、長は人質に取られるわ……。

    東西のバケモノのキャラがいい。
    特に西の鎌鼬のブッ壊れっぷりがたまりません。

    【第三十三章】 お外堂さん編完結
    【第三十四章】 一角 vs 四分守、雷信・かがり・とら vs 仍・梟・杳

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    2012年06月23日
  • うしおととら 20

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    戦闘シーンもさることながら、潮の心の在り方が印象的な第20巻。

    さとり編、辛かったな……。
    大人になって読み返してみて、感動が大きくなっていることに気付く。
    たくさんの「なんでだよ!?」に泣かされながら、人は強く大きくなってゆくのでした。

    続く「外堂の印」ははぐれさんに憑かれる側に感情移入しちゃってもう。
    田舎ヤンキー丸出しの水乃緒、かわいいなあ。

    【第三十一章】 さとり編完結
    【第三十二章】 閑話
    【第三十三章】 vs 設楽水乃緒、vs はぐれ外堂

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    2012年06月23日
  • うしおととら 19

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    表紙だけで泣ける第19巻。
    泥なんて何だい!泥なんて何だぁぁぁい!!

    自己犠牲。
    欺瞞か。でなけりゃ自己満足。だよね。
    でも本当に本気で、てめえが泥に汚れようが何しようが、大事なことにブチ当たる瞬間ってあるよね。大人になればなるほど小狡く立ち回る知恵もついてくるけれど、守らなきゃいけないものも増えていくしね。
    20年以上経っても覚えていて、20年先も残しておきたい「泥なんて何だい」。

    この後に「さとり」持ってくるところがニクイ。

    【第三十章】 vs などか、たゆら
    【第三十一章】 vs さとり

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    2012年06月23日
  • うしおととら 18

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    斗和子がマッパだ第18巻。

    キリオが俄然美少年に。それに寄り添う九印がいじらしい。
    死ぬ寸前まで笑顔で嘘を吐く、やはり悪党はそうでなくてはな!

    長らく出番のなかった麻子メインの第二十九章も微笑ましい。
    律儀に体育大会に顔を出す間崎サンは出席日数でもヤバいのか?あれ、まだ義務教育中だっけ?

    潮よりとら、麻子より真由子を愛する私としては、「愚か者は宴に集う」編が一番のお気に入りです。カニギョーザばっか。

    【第二十八章】 vs 斗和子
    【第二十九章】 閑話
    【第三十章】 などか・たゆら編導入

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    2012年06月23日
  • うしおととら 17

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    長い長い第二十八章「檄召~獣の槍破壊のこと」。
    第17巻では西洋の錬金術が生み出したホムンクルスの皆さんが大活躍。

    ホムンクルスキャラの中でも特に印象的なのは、やっぱヴィタエ兄弟でしょうヴィタエ-418の兄キ。シンメトリーな形といい、生意気な口の利き方といい、台詞のフォントといい、なんかキモカワイイ。ずっと見ていたい。死んだけどな。

    健気に突っ張る日輪も頑張ってるけど実は斗和子が好きだ。

    【第二十八章】 とら&流 vs ヴィタエ-418&ヴィタエ-427、うしお&日輪 vs メイ・ホー、とら vs 九印

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    2012年06月23日
  • うしおととら 16

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    遂に光覇明宗本山に大きな動きが第16巻。
    鼻持ちならない小僧は出て来るし、斗和子は明らかに怪しいし、紫暮オヤジ……怖い方……で、息つく間もなし。

    母恋しさを突かれた時の潮の弱さも、そしてそれを乗り越えようとする時の辛さ苦しさも、最終的には「強さ」に集約されていく。
    だから我々読者も、潮の必死の足掻きに付き合わなくっちゃね。

    巻末大なぞなぞコーナーのぶっ壊れっぷりも加速。

    【第二十七章】 vs くらぎ
    【第二十八章】 vs 骸

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    2012年06月23日
  • うしおととら 15

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    麻子がどんどん可愛くなっていく第15巻。
    「すげえスピードで走る妖の背から、飛び降りる女」かっこいいなあ。

    『うしとら』の良さって、市井の人々の描き方にもあると思うのですよ。
    それこそ名前も出てこないような普通のおっちゃんやおばちゃんが、ちょいちょい良いことを言う。良いことだけじゃなくてテメエ勝手なことも言う。ささやかな夢も語る。
    普通の町で普通の人たちが普通の暮らしを本当に普通に営んでいるのが土台にあるから、最後のとらの台詞にも妙な説得力が。

    あと、青函トンネルがいまだにちょっと怖い。

    【第二十五章】 山魚編完結
    【第二十六章】 vs 一角(いっかく)

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    2012年06月23日
  • 黒博物館 スプリンガルド

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    切り裂きジャックとバネ足ジャック。
    イギリスの都市伝説のような、実在した犯罪者のような、そんな「呼び名だけなら聞いたことある気がする」2つを結びつけて、1つの読み応えのある短編へ。
    やっぱり藤田さんは凄いです。

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    2012年05月20日
  • 邪眼は月輪に飛ぶ

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    藤田和日郎の世界観と男気が全開の作品(笑)『うしおととら』『からくりサーカス』『月光条例』でそれぞれに展開されている独特の筆致と世界が満載です。藤田作品のどれかが好きなら読みましょう。

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    2012年05月20日
  • うしおととら 14

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    著者近影が既に面白い第14巻。藤田のそういうところが好きだ。

    世の中には抗い難いものっていうのが厳然とあって、それに「運命」と名付ければ安心して流されることができるし、都合のいい言い訳にもなるんだけど、実はそれって「抗い難い」だけで「抗えない」わけじゃない。
    そういうことを教えたり教えられたり、励ましたり励まされたりしながら、潮の旅は終局を迎えます。

    いやー、それにしても凶羅いいなー。
    民間人にも容赦しない、どストレートな烏合の衆批判はスカッとしますよね。

    【第二十三章】 雪女編完結
    【第二十四章】 閑話
    【第二十五章】 vs 凶羅、vs 山魚

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    2012年06月23日
  • うしおととら 13

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    壮大な物語の中でも特に重要な秘密が明かされた第13巻。
    ギリョウさんが、ジエメイさんが悲しい。紫暮オヤジが、須磨子が哀しい。
    めちゃくちゃ自己中でバカ強い白面の者があんなにも美しいのも、怖いわカッコイイわで大変なことに。

    続く第23章の舞台は札幌!
    地元が取り上げられるのはとても嬉しい(道外出身の知人は「時計台ってあんな場所にあると思わなかったから初めて見た時超ガッカリした」と。そんなこと言わないでおくれよ)。

    巻末の大なぞなぞコーナーも益々パワーアップ。
    「ジョルジョーネ=ディ=モンテ=ショスタコビッチⅢ世」って。

    【第二十二章】 古代中国編完結
    【第二十三章】 vs 雪女

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    2012年06月23日
  • うしおととら 12

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    背景のブルーにオレンジの題字が鮮やかな第12巻。大好きな表紙です。いや勿論中身も最高です。

    今まで関わってきた主要女子キャラが大集合し、今度は私がうしお君を助けるんだー的な展開は圧巻の面白さ。笑顔を忘れていた子や肉親の死から立ち直れずにいた子達を明るいところに引きずり戻す、そんな潮達の強さを再認識させられます。
    私の中の腐った部分は上半身を露わにする紫暮オヤジに絶賛瞠目中ですが、まあそういうのも含めて最高な訳です。

    おまけページの「うしおととら すばらしき食の旅 うまみ探訪」も微笑ましい。

    【第二十一章】 潮変貌編完結
    【第二十二章】 古代中国編

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    2012年06月23日
  • うしおととら 33

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    今までみてきた中でもピカイチ、話が終りに向かうほど面白くなっていく恐ろしい漫画。緻密なストーリ展開や独特な絵の表現力に作者の並々ならぬ熱意が加わって、読み終わった後はただそのすごさに圧倒される。キャラも何人出てくるの?ってほど多いのに丁寧に描き込まれていて、工事のおっさんやバスガイドのねーちゃんとかチョイ役で出てくる人までものすごく魅力的。
    何よりこれだけの話や絵をこの長さでしかも週刊誌で最後まで描ききったという作者とアシスタントさんたちのすごさには恐れ入る。
    ほとんど全話好きだけど、特に鎌いたちの話と真由子がウエディングドレス着る話が好き。

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    2012年05月04日
  • うしおととら 11

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    血袴やっつけて純の涙も止まって、あーよかったーって一息吐く間もなく潮が獣化!子供心にも相当衝撃的だった第11巻。私は「それまでの主要キャラ大集合」ってのがとにかく大好きで、それというのも『うしとら』の影響なのかも知れぬ。

    そしてお待ちかねの「大なぞなぞコーナー」!どんどんどん!ぱひぱひぱひ☆
    自らの作品をここまで茶化し倒す作家って見たことない!
    でもちゃんと愛情満載だから全然不愉快じゃない!
    ここからも数々の名キャラクターが生まれました……。

    全然関係ないけど175頁の礼子さんが尻丸出しに見えます。

    【第二十章】 vs 血袴
    【第二十一章】 潮、変貌

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    2012年06月23日