藤田和日郎のレビュー一覧

  • 邪眼は月輪に飛ぶ

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    人に薦めたきっかけで再読。「うしおととら」「からくりサーカス」が知られる藤田和日郎先生の描く、珍しく1巻のみで完結の作品(その気になればシリーズ化できそうではある)。
    その目で見られたものはすべて死んでしまうという1羽の恐ろしいフクロウが、東京湾で座礁した米軍空母から逃げ出した。そのフクロウ、コードネーム「ミネルヴァ」は都内を飛翔し、空前絶後の死者を出す。かつてそのフクロウを一度は撃ち落とした漁師・鵜平は、米軍の要請を受けて銃をとるが…。
    作品としての分厚さ、迫力は「白鯨」や「老人と海」「羆嵐」といった作品(どれも小説だけど)に劣らないすさまじさ。すべてを捨ててフクロウに挑む者たちの戦いは、漫

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    2015年09月28日
  • うしおととら 33

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    膨らませた物語と張り巡らせた伏線をものの見事に回収し素晴らしいラストを見せてくれる傑作漫画。
    この物語は面白い!

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    2015年09月22日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)

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    それなりの年月を生きてきて、それなりの経験も積んだから、今更、多少の事じゃ、自己嫌悪に陥らなくなった私だが、未だに、一つだけ、自分の力不足っぷりに泣きたくなる時がある
    それが、藤田和日郎先生の漫画の感想を書く時だ
    感動って一言じゃ片づけたくないくらい、大きな「何か」を文章にしたいのに、いざとなると、作品を穢してしまうんじゃ、って不安が膨らんでしまう。今、既に、この時点で、ここまでの文章を消したい衝動があって、必死に堪えているくらいだ
    なら、書かなきゃいいだろ、と言われても文句は言えない。しかし、漫画読みで、漫画の感想を書くのが好きな人なら理解してもらえるだろうが、最高の作品に出逢えた感謝は、ず

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    2015年09月20日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)

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    ネタバレ

    伝記であり伝奇でありラブストーリー。共に天国へは行けない哀しいナイトのグレイ、にも関わらずその彼がフローの罪を止める。作者に珍しい悲恋の形だが死と共に訪れる永遠の愛でもあり、互いに後悔のない爽やかな結末だった。

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    2015年09月14日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)

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    藤田和日郎が思い入れたっぷりに描く偉人伝! そんなの最高に決まってる! 幽霊こそ話のキーでも、本質は人間フロー自身の戦い。目まぐるしくも自然に変わる表情のどれもが魅力的。

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    2015年09月14日
  • うしおととら 1

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    うしおととらの良さは、もう何から語っていいのか分からない。とにかく多くの人に読んでほしい。これまで読んできた漫画の中で永遠に不動の一位。

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    2015年08月28日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)

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    うしおととらでいうところの、真由ととらみたいな?それのさらに良い所取りな、いわゆるひとつの最高のヤツ

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    2015年08月26日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)

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    ネタバレ

    ぐぅ…切ない…切ないよ、これは。

    史実を下敷きとし、実在の人物をモデルとしている以上、この脚色は否定意見が出てくるかと思いますが…それでもこんな事実があったとしてもいいじゃないか、と。フローが一人の女性としての幸せを得ていてもいいんじゃないか、と思うのです。
    そして、グレイがどうしようもなく、哀しい。救われていたのに、一緒に行く事が叶わないという事実。
    彼はそれが分かっていても、どうしてもフローに会わなければならなかった。会いたかった。
    きっと、今も国立劇場で「見たい芝居を見ている」のかと思うと…涙せずにはいられません。


    ともあれ。
    フローの成し遂げた事は改めてすごいと言わざるをえません

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    2015年08月10日
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)

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    ネタバレ

    とにかく面白い。

    この上なく藤田漫画。これでもかとばかりに藤田漫画の面白さが詰め込まれてます。

    剣戟のダイナミックさ、「生霊」や「幽霊」といった不思議な存在…そして何より、自らの信念と道をひたすら真っ直ぐに邁進する主人公(ヒロイン)。
    そう、何よりもこのヒロイン・フロー(あえて本名は伏せますが)の強さが眩しく、熱い。「寒くてたまらない」幽霊であるグレイが惹かれていく様子と合わせて実に胸に染みます。

    特に実在の人物をモデルにしているので、その行動や発言が説得力を持ち…持ち過ぎていて、逆にこれは漫画として脚色されてるんじゃないかと疑ってしまうほどw とにかくフローの姿は熱いし、強いし、そして

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    2015年08月10日
  • 月光条例 27

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    赤ずきんは、なんでああなったという感じ満載だし、やってることは、メチャクチャなんだけど、なんかものすごい勢いで感動するのです。

    それは多分、作者の本気度のせいなんだと思います。

    1つの物語が消えてしまっても、その心はメディアを変えて、姿を変えて蘇る。
    物語は、死なない。
    凄いメッセージです。

    そういえば、白雪姫が何度も殺されたというのは、この物語が今の形になって残るという伏線かな?
    と思って調べてみたら、本当にいろんな方法で殺されかけてますね。知らなかった。

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    2015年06月28日
  • 邪眼は月輪に飛ぶ

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    その視線を浴びたもの総てに死をもたらす邪眼の怪物と相対する者達、といった作者が最も得意とする現代へ蘇った英雄譚の一作。
    説明と感じさせず人物の背景、立場、矜恃を物語に織り込んでいく組立は流石ベテランの力量でした。
    鵜平の不器用な愛に子を持つ親として思い入れるも良し、輪の境遇を甘んじるのではなく受け入れ強く生きる姿に惹かれるも良し、はたまたマイケルの漢気とケビンの悔恨から立ち上がる矜恃に惚れるも良しの娯楽作品です。
    個人的にはミネルバの孤独と悲哀についても白面の者の様に深堀して欲しかったですが単巻構成なので致し方ない所でしょうか。
    好きな登場人物に思い入れ一気にラストシーンへ疾走し、最後にこの魅

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    2015年05月03日
  • うしおととら 1

    レビューの多さが

    レビューの多さが、素晴らしい作品で、かつ皆さんに愛されている証だと思います。

    年齢性別問わず、夢中になれる作品です。ギャグあり、ラブあり、漢気あり、シリアスありの、大河ドラマ並みの読み応えです。女の子達がみんな可愛いですよ〜(^^)
    気に入った方はぜひ小説と画集まで見ていただきたいですね。

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    2015年02月06日
  • 邪眼は月輪に飛ぶ

    購入済み

    wonderful

    Fujita is genius to make such stories. You could enter his Japanese monster's world, and be into his work heart and soul.

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    2014年10月16日
  • 邪眼は月輪に飛ぶ

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    ある1羽のフクロウがいた。そのフクロウが〝見た〟生き物は、みな死んでしまった。その地上最強ではないかというフクロウを仕留めるべく、アメリカ軍は1人の日本人に会いに行く。
    13年前、その日本人だけがフクロウに怪我を負わせることができた。その名は、鵜平。老いた猟師であった。
    今度こそ仕留めることができるのか・・・ハラハラしながら、一気に読んでしまいました。

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    2014年10月12日
  • 黒博物館 スプリンガルド

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    1837年ロンドンを騒がせた切り裂きジャックならぬ〝バネ足ジャック〟人間ワザとは思えぬジャンプ力と奇妙な甲高い笑い声で、夜な夜な人々を驚かせていた。
    ある夜を境に、〝バネ足ジャック〟は姿を消した。3年後再び現れた〝バネ足ジャック〟は、人々を驚かせるだけでなく殺人を楽しんでいた。
    読んでいくと、どんどん話に引き込まれていきます。手に取ったきっかけは、表紙の洋書風のデザインでした。藤田和日郎さんの作品だったので、即決でした。

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    2014年10月12日
  • からくりサーカス 40

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    フィナーレにむけて、どんどんキャラクターが退場していきます。
    でも、ちゃんと、最後に思いっきり輝いて、そして、退場していくのが素晴らしい。

    そうか、コロンビーヌだけが、何で少女の姿で再生されたのかは、ずっと疑問だったのですが、ちゃんと理由があったのですねぇ。
    そう、彼女が抱きしめられるためには、あの姿になることは、必要だったわけです。
    それは、もちろんフェイスレスが考えたことではなく、物語の要求なんでしょう。

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    2014年09月30日
  • からくりサーカス 1

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    最近再読。

    莫大な遺産を相続してしまったために、親戚中から命を狙われることとなったマサル、からくり人形を操りマサルを守る少女しろがね、うっかり騒動に巻き込まれてしまった中国拳法使いのナルミたちが奮闘する熱いバトル漫画。

    全43巻と長く、話の面白さに波があるし、矛盾点もある、セリフも結構クサイ、、、
    が、そんなことはどうでも良くなるくらい感動できるし、迫力のあるバトルシーンは見ていてスカッとする。


    最近の漫画には熱さが足りんっ!!と思っている人におすすめしたい。

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    2014年09月04日
  • 月光条例 24

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    最後の戦い前。
    じいさんと月光。

    泣くわ、これ。

    「へー、その絵本って、なんだったんだい」

    「……」

    完璧な展開じゃないですか。

    お好み焼き屋さんで、だだ泣き。

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    2014年08月18日
  • からくりサーカス 39

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    しろがねの生い立ちにしろ、Oたちの生涯にしろ、フェイスレスがなにを考えているということにしろ、いろいろなところが綻んでいます。

    それでも、勢いというのがあって、すごい。

    さて、こんなけ引っ張って、最後、勝は実はフェイスレスといれかわっていたかもしれないという可能性を残して終わるというのは、けっこう藤田さんらしい悪意だと思いますが……。

    少年マンガで、さすがにそれはしないか?

    そういえば、コロンビーヌが小さくなった意味は、ちゃんとあったんだなぁ。
    これも、計算ではなくて、勢いのような気がしますが。

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    2014年07月28日
  • 月光条例 23

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    月から脱出。
    月打の真実。物語を作るというのは、狂気ににている。これは、藤田 和日郎の作り手としての思いの強さを感じさせる話だなぁと思います。

    そして、地上での仲間集め。
    意外な味方。素晴らしい。

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    2014年07月16日